新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
平日の昼席にちょいと参加してみました。場所が明治座であったせいか、ふだんの落語会よりは女性比率が高く、ちょっとおめかし組が多かった印象。また、笑いや拍手のタイミングがコアな落語ファンとはちょっと違いました……でも温かくていいお客さんたちでした。
小ほめ/市助
鼠穴/円楽
……えーと、途中まで転た寝をしていたせいもあって、この噺の一番悲惨な場面にいきなり来ちゃった感じ。凍り付くとまでは行かなかったけど、今日のお客様方にはちょっと深刻すぎるネタであったような。
掛け取り/市馬
嬉しい、この冬二回目の市馬さんの掛け取り。今日は中入り後の膝代わりポジションだったので、相撲、芝居、三橋美智也と短めのバージョン。でもお客さん大喜び、特に三橋美智也がヒットする年齢層でした(*^_^*)。
大工調べ/小遊三
棟梁の言い立てはちょっとゆるくなったものの、与太郎の造型は好きだわ。
考えてみたら五代目圓楽一門会の幹部と落語協会会長と落語芸術協会副会長がセッションしている三派競演ですね。でも、知らない方には気にならないであろう、和やかでスムーズな、それでいて各師匠の個性がちゃんと際立つ会でした。
小ほめ/市助
鼠穴/円楽
……えーと、途中まで転た寝をしていたせいもあって、この噺の一番悲惨な場面にいきなり来ちゃった感じ。凍り付くとまでは行かなかったけど、今日のお客様方にはちょっと深刻すぎるネタであったような。
掛け取り/市馬
嬉しい、この冬二回目の市馬さんの掛け取り。今日は中入り後の膝代わりポジションだったので、相撲、芝居、三橋美智也と短めのバージョン。でもお客さん大喜び、特に三橋美智也がヒットする年齢層でした(*^_^*)。
大工調べ/小遊三
棟梁の言い立てはちょっとゆるくなったものの、与太郎の造型は好きだわ。
考えてみたら五代目圓楽一門会の幹部と落語協会会長と落語芸術協会副会長がセッションしている三派競演ですね。でも、知らない方には気にならないであろう、和やかでスムーズな、それでいて各師匠の個性がちゃんと際立つ会でした。
PR
真珠の誘惑/らく朝
健康落語のドクターらく朝、今日は遺伝子が真珠貝に似ているとわかって、真珠の元になる異物を体内に入れられてしまう男の話。
時そば/志ら乃
とてもオーソドックスな時そばでした。
バールのようなもの/志の輔
いつ聴いても爆笑する志の輔版「やかん」。「女のような」「ハワイのような」「夢のような」は、そのものではない。が、「妾のような」は妾同然。
掛け取り/市馬
狂言家主、歌舞伎好き、相撲好き、そして三橋美智也好きの松岡の旦那。形態模写も入って、昭和の歌謡曲が好きという趣味が合った家元と市馬さんのドリームな掛け合い(これこそイリュージョン)が楽しかった。
トーク/談四楼、市馬、志の輔、談之助
立川流誕生秘話ということで、落語協会にできた真打昇進試験と、その前に起こった落語三遊協会独立、その辺りでの圓生や談志や円楽や志ん朝の動きなどを解説した上で、談四楼さん落第のくだり。第1回は10人受けて9人合格、第2回は10人受けて10人合格、第3回は10人受けて4人合格(会長の小さんは5人落とすと言っていたが、ひとり、合格を予定しながら期待に沿えなかったひとがいたらしい)。結果に不満だった家元が立川流を割る。
真打大量合格に不満で落語協会を出る圓生師を担いだのが、真打試験制度を考案した談志と円楽(先代)とはマッチポンプだな……(汗)。
しかし、30年の歴史が、当時落語協会会長だった小さんから何代かを経て小さん弟子の市馬さんに代わり、市馬さんも当時の記憶をこの場で証言するという立ち位置に変えている。
落語界の歴史として、これはひとつの成熟ということではなかろうか。今回の談志まつりが落語協会・落語芸術協会・圓楽党・上方落語界からそれぞれ大幹部級がゲストとして参加し、談志を偲んで、談笑する。戦後落語界最大のトリックスターであった談志は、この様子をあの世からどのように見ているだろう。
立川流騒動記/談之助
うろ覚えだが、談之助作の三部作の要約版とのこと。先だってのトークの暴露話と談之助さんの一席の内容が入り混じって、どこまでがトークでどこからが落語かわからなくなってしまった(汗)。
それにしても真打ち昇進試験、古今亭志ん朝さん門下の右朝さん(CD持ってます)が落ちて、こぶ平さん(当時)が受かったのか……そんな試験、何が合格基準かわかりませんなぁ(汗)。
スタンダップコメディ/松元ヒロ
政治ネタ満載のテンション高いひとり芸。各首相のものまね、森首相とクリントン大統領の初会談は歌之介さんもネタにしていたなぁ。石原慎太郎都知事(当時)のネタは、慎太郎の大親友の家元の目の前でやって激怒させたが、その後家元が高座でネタにしていたとか。
明烏/談四楼
ここまでハイテンションだった会が、一気にしっとり大人の会に。地の言葉がほとんどまったくなく、会話と仕草だけで進む「明烏」素晴らしかった。
健康落語のドクターらく朝、今日は遺伝子が真珠貝に似ているとわかって、真珠の元になる異物を体内に入れられてしまう男の話。
時そば/志ら乃
とてもオーソドックスな時そばでした。
バールのようなもの/志の輔
いつ聴いても爆笑する志の輔版「やかん」。「女のような」「ハワイのような」「夢のような」は、そのものではない。が、「妾のような」は妾同然。
掛け取り/市馬
狂言家主、歌舞伎好き、相撲好き、そして三橋美智也好きの松岡の旦那。形態模写も入って、昭和の歌謡曲が好きという趣味が合った家元と市馬さんのドリームな掛け合い(これこそイリュージョン)が楽しかった。
トーク/談四楼、市馬、志の輔、談之助
立川流誕生秘話ということで、落語協会にできた真打昇進試験と、その前に起こった落語三遊協会独立、その辺りでの圓生や談志や円楽や志ん朝の動きなどを解説した上で、談四楼さん落第のくだり。第1回は10人受けて9人合格、第2回は10人受けて10人合格、第3回は10人受けて4人合格(会長の小さんは5人落とすと言っていたが、ひとり、合格を予定しながら期待に沿えなかったひとがいたらしい)。結果に不満だった家元が立川流を割る。
真打大量合格に不満で落語協会を出る圓生師を担いだのが、真打試験制度を考案した談志と円楽(先代)とはマッチポンプだな……(汗)。
しかし、30年の歴史が、当時落語協会会長だった小さんから何代かを経て小さん弟子の市馬さんに代わり、市馬さんも当時の記憶をこの場で証言するという立ち位置に変えている。
落語界の歴史として、これはひとつの成熟ということではなかろうか。今回の談志まつりが落語協会・落語芸術協会・圓楽党・上方落語界からそれぞれ大幹部級がゲストとして参加し、談志を偲んで、談笑する。戦後落語界最大のトリックスターであった談志は、この様子をあの世からどのように見ているだろう。
立川流騒動記/談之助
うろ覚えだが、談之助作の三部作の要約版とのこと。先だってのトークの暴露話と談之助さんの一席の内容が入り混じって、どこまでがトークでどこからが落語かわからなくなってしまった(汗)。
それにしても真打ち昇進試験、古今亭志ん朝さん門下の右朝さん(CD持ってます)が落ちて、こぶ平さん(当時)が受かったのか……そんな試験、何が合格基準かわかりませんなぁ(汗)。
スタンダップコメディ/松元ヒロ
政治ネタ満載のテンション高いひとり芸。各首相のものまね、森首相とクリントン大統領の初会談は歌之介さんもネタにしていたなぁ。石原慎太郎都知事(当時)のネタは、慎太郎の大親友の家元の目の前でやって激怒させたが、その後家元が高座でネタにしていたとか。
明烏/談四楼
ここまでハイテンションだった会が、一気にしっとり大人の会に。地の言葉がほとんどまったくなく、会話と仕草だけで進む「明烏」素晴らしかった。
5時開演って、土日でもあまりない設定……出演人数からすると、8時過ぎ終演でしょう。冷えと腰痛対策して臨む談志祭り2日目(ただし夜の部のみ)。
権兵衛狸/談奈
左談次門下の二つ目さん。
松竹梅/晴の輔
志の輔門下の一番弟子で、晴れて真打ち。立川流門下で唯一癖がないと自慢してました(笑)。そのおかげで副業では結婚式の司会でやりくりしているとかで、そこから「松竹梅」に持ってきたのは巧い。
松竹梅の余興は、知ってる「梅さん」で「お開き」ではなかったけど、それなりに納得。
動物園/雲水
関西弁で上方ネタの雲水師匠、やっぱ「動物園」は関西弁で聴いて面白いですね。
いたりきたり/三遊亭圓楽
圓楽師、下手から高座に上がって軽いマクラまで、喉の調子が悪い家元を完コピ。下手な出家門徒より巧い(笑)。
さらに、「笑点」の初期出演者が出演順に召されていくところから来ると歌丸師匠の次は自分じゃないかとか。今年3回入院した歌丸師匠は臨死体験していて先代圓楽師と家元にY字路まで来たところで引き返したとか。
そして、枝雀師匠「いたりきたり」知らなかったので、初めて聴いて、すごく面白かった。圓楽師匠、さすがに先代圓楽一門で名跡を継ぐだけのことはありますね。正直、今日は圓楽師匠が持っていったと思う(爆)。
トーク/左談次、圓楽、志らく、松岡ゆみこ
30歳の談志師匠の音源をしんみりして聴いた後だったのだけど……落語立川流のBコースに入会金2万円払っていたという圓楽師匠の告白から、圓楽さんに持ってかれた感じ(笑)。先代圓楽師と談志師が「笑点」立ち上げの頃に圓楽師のカバン持ちだった楽さん、沢山の楽屋ネタを披露。松岡家のハワイ旅行でも現地で完璧サポートしたことが、談志門下の弟子に対する期待値を上げてしまったような気がします。
30歳頃の談志が、珍しいと言われる「目黒のさんま」をかける音源流してくれて、皆さんじっくり聴いてました。
落語協会を出る前の左談次さんと圓楽さんは苦楽を共にしたようで、握手でした。
洒落小町/談慶
談慶師『真打披露パーティー赤坂ブリンスホテルで師匠が初めて言ってくれました。「これで旨いもんでも食え」初めてですから嬉しかったです。開けたら、割り箸が出てまいりました。』
えーと、「厩火事」のおさきさんを談志流にさらにデフォルメすると、これになりますか……?
粗忽長屋/志らく
声とか話しぶりがどうも合わない志らく師ですが、家元のご加護があったのか、今日は最後まで楽しめました。
五人廻し/左談次
昨日も最後は廓ネタだったのですが、左談次師の遊郭の客の描き分けがよく、最後まで楽しめました。
終わったら8時ちょっと過ぎ。時間管理もだれずによかった。
権兵衛狸/談奈
左談次門下の二つ目さん。
松竹梅/晴の輔
志の輔門下の一番弟子で、晴れて真打ち。立川流門下で唯一癖がないと自慢してました(笑)。そのおかげで副業では結婚式の司会でやりくりしているとかで、そこから「松竹梅」に持ってきたのは巧い。
松竹梅の余興は、知ってる「梅さん」で「お開き」ではなかったけど、それなりに納得。
動物園/雲水
関西弁で上方ネタの雲水師匠、やっぱ「動物園」は関西弁で聴いて面白いですね。
いたりきたり/三遊亭圓楽
圓楽師、下手から高座に上がって軽いマクラまで、喉の調子が悪い家元を完コピ。下手な出家門徒より巧い(笑)。
さらに、「笑点」の初期出演者が出演順に召されていくところから来ると歌丸師匠の次は自分じゃないかとか。今年3回入院した歌丸師匠は臨死体験していて先代圓楽師と家元にY字路まで来たところで引き返したとか。
そして、枝雀師匠「いたりきたり」知らなかったので、初めて聴いて、すごく面白かった。圓楽師匠、さすがに先代圓楽一門で名跡を継ぐだけのことはありますね。正直、今日は圓楽師匠が持っていったと思う(爆)。
トーク/左談次、圓楽、志らく、松岡ゆみこ
30歳の談志師匠の音源をしんみりして聴いた後だったのだけど……落語立川流のBコースに入会金2万円払っていたという圓楽師匠の告白から、圓楽さんに持ってかれた感じ(笑)。先代圓楽師と談志師が「笑点」立ち上げの頃に圓楽師のカバン持ちだった楽さん、沢山の楽屋ネタを披露。松岡家のハワイ旅行でも現地で完璧サポートしたことが、談志門下の弟子に対する期待値を上げてしまったような気がします。
30歳頃の談志が、珍しいと言われる「目黒のさんま」をかける音源流してくれて、皆さんじっくり聴いてました。
落語協会を出る前の左談次さんと圓楽さんは苦楽を共にしたようで、握手でした。
洒落小町/談慶
談慶師『真打披露パーティー赤坂ブリンスホテルで師匠が初めて言ってくれました。「これで旨いもんでも食え」初めてですから嬉しかったです。開けたら、割り箸が出てまいりました。』
えーと、「厩火事」のおさきさんを談志流にさらにデフォルメすると、これになりますか……?
粗忽長屋/志らく
声とか話しぶりがどうも合わない志らく師ですが、家元のご加護があったのか、今日は最後まで楽しめました。
五人廻し/左談次
昨日も最後は廓ネタだったのですが、左談次師の遊郭の客の描き分けがよく、最後まで楽しめました。
終わったら8時ちょっと過ぎ。時間管理もだれずによかった。
談笑さんいうところの「在家信者」というほど家元と落語立川流に思い入れが強いわけではないが、談志まつり5公演のうち4公演のチケットを確保しているのは、傍から見たら立派な在家信者(汗)。
勘定板〜安来節/平林
日本一の安来節だそうで、軽快さが素晴らしかった。
壷算/志らら
志らく一門の落語は……合いません、はい。
野ざらし/談笑
オーソドックスな「野ざらし」の後に、いま「ビフォー&アフター」で練馬の家元の家を改修している志らくさんの元に、家元の幽霊が……ってオチが、談笑さんらしい。
幇間腹/小遊三
今回は立川流一門だけでなく三派(落協・芸協・五代目圓楽一門)および上方からゲスト招待しているのが素晴らしい。福岡の落語まつりが四派と上方合同となっているように、恒例となってくれるといいな。各派の幹部が共同企画に前向きな師匠達ばかりなので、今後進むと思うけど。
今日は、芸協から小遊三師匠。気まぐれでへたれな若旦那の趣味に付き合う一八の幇間芸と本音の感情が楽しい一品。
トーク
・土橋亭里う馬
・三遊亭小遊三
・毒蝮三太夫
・立川談笑
談笑さんは「野ざらし」のマクラで、今日のトークは「毒蛇放し飼いになっちゃうよ」宣言していた。大先輩であり、毒入りの脱線トークがトレードマークのまむちゃんに皆さん振り回されるというほどではなかったけど、やはり一番喋っていた。
当時TBS「ウルトラマン」のアラシ隊員として子供たちに人気があった俳優・石井伊吉が、なぜ日本テレビ「笑点」の座布団運び・毒蝮三太夫として出演することになったか。この裏話が一番面白かった。そして、いまだに人気番組の「笑点」をつくった談志の天才プロデューサーぶりもちらりと伺えた。
小遊三さんが談志師匠から稽古をつけてもらうようになった経緯も面白かった。それで「六尺棒」を教わったのですね。
東宝演芸場で30歳の談志が「野ざらし」をかけている音源が、今回発掘されDVD化された音源のひとつとして紹介された。さっきかけたばかりの談笑さんが神妙な顔でさらっていた他、小遊三さんも里う馬さんもプロらしく神妙な顔で聴いてらっしゃった。
小猿七之助/談春
「家元を笑わせろ」の副題を無視して、マクラなしで「小猿七之助」をかける談春師匠。家元が春師の「小猿」褒めていたし、家元の「小猿」をこのレベルで口演できる落語家は春師しかいないのだから、正しい供養の仕方だと思う。
そして、今日の春師はとても若々しく見えた(痩せたからだけでなく、色つやも)。私が初めて春師の「小猿」を聴いた2009年の時よりも若く見えた……まるで30代後半(苦笑)。
町内の若い衆/談幸
家元の内弟子として「完璧」といわれた談幸さんの、思い出話。
短いけどバレ噺でオチがはっきりしている「町内の若い衆」はこういうフェスティバル的な場ではとても映えるネタですね。談春さんの「小猿」でシリアスになった観客の空気を大きく変えました。
お見立て/里う馬
独演会や二人会のトリネタとしてはよいと思うけど、6本+トークを聴いた後のネタとしては重すぎた……マクラの役所でのトラブルねたもちょっと長かったので、全体に疲れてしまった。
しかもよみうりホールが8時50分でハネなければいけない会場だと知っているので、9時10分まで引っ張られた後半は、噺に集中できなかった。
あと3公演、腰がもつか心配……。
勘定板〜安来節/平林
日本一の安来節だそうで、軽快さが素晴らしかった。
壷算/志らら
志らく一門の落語は……合いません、はい。
野ざらし/談笑
オーソドックスな「野ざらし」の後に、いま「ビフォー&アフター」で練馬の家元の家を改修している志らくさんの元に、家元の幽霊が……ってオチが、談笑さんらしい。
幇間腹/小遊三
今回は立川流一門だけでなく三派(落協・芸協・五代目圓楽一門)および上方からゲスト招待しているのが素晴らしい。福岡の落語まつりが四派と上方合同となっているように、恒例となってくれるといいな。各派の幹部が共同企画に前向きな師匠達ばかりなので、今後進むと思うけど。
今日は、芸協から小遊三師匠。気まぐれでへたれな若旦那の趣味に付き合う一八の幇間芸と本音の感情が楽しい一品。
トーク
・土橋亭里う馬
・三遊亭小遊三
・毒蝮三太夫
・立川談笑
談笑さんは「野ざらし」のマクラで、今日のトークは「毒蛇放し飼いになっちゃうよ」宣言していた。大先輩であり、毒入りの脱線トークがトレードマークのまむちゃんに皆さん振り回されるというほどではなかったけど、やはり一番喋っていた。
当時TBS「ウルトラマン」のアラシ隊員として子供たちに人気があった俳優・石井伊吉が、なぜ日本テレビ「笑点」の座布団運び・毒蝮三太夫として出演することになったか。この裏話が一番面白かった。そして、いまだに人気番組の「笑点」をつくった談志の天才プロデューサーぶりもちらりと伺えた。
小遊三さんが談志師匠から稽古をつけてもらうようになった経緯も面白かった。それで「六尺棒」を教わったのですね。
東宝演芸場で30歳の談志が「野ざらし」をかけている音源が、今回発掘されDVD化された音源のひとつとして紹介された。さっきかけたばかりの談笑さんが神妙な顔でさらっていた他、小遊三さんも里う馬さんもプロらしく神妙な顔で聴いてらっしゃった。
小猿七之助/談春
「家元を笑わせろ」の副題を無視して、マクラなしで「小猿七之助」をかける談春師匠。家元が春師の「小猿」褒めていたし、家元の「小猿」をこのレベルで口演できる落語家は春師しかいないのだから、正しい供養の仕方だと思う。
そして、今日の春師はとても若々しく見えた(痩せたからだけでなく、色つやも)。私が初めて春師の「小猿」を聴いた2009年の時よりも若く見えた……まるで30代後半(苦笑)。
町内の若い衆/談幸
家元の内弟子として「完璧」といわれた談幸さんの、思い出話。
短いけどバレ噺でオチがはっきりしている「町内の若い衆」はこういうフェスティバル的な場ではとても映えるネタですね。談春さんの「小猿」でシリアスになった観客の空気を大きく変えました。
お見立て/里う馬
独演会や二人会のトリネタとしてはよいと思うけど、6本+トークを聴いた後のネタとしては重すぎた……マクラの役所でのトラブルねたもちょっと長かったので、全体に疲れてしまった。
しかもよみうりホールが8時50分でハネなければいけない会場だと知っているので、9時10分まで引っ張られた後半は、噺に集中できなかった。
あと3公演、腰がもつか心配……。
一之輔独演会とダブってチケットが取れて思い悩んだ挙げ句、こちらを取ることにしました。市馬師匠ゲストで生演奏もあるかも知れないから……(苦笑)。
金明竹/市助
黄金の大黒/小せん
時そば/文左衞門
……はっ、しまった、蕎麦食べてきたので小せん師の途中から記憶がなくなっている(^_^;)。
そして、まずそうな蕎麦の表現に爆笑する。
紋三郎稲荷/扇辰
何気に飯テロな演目が続いているような……なまずとか鯉こくとか鰻とか天ぷらとか。
転宅/市馬
「会長! 待ってました!」の声もかかる豪華ゲスト(^^)。
そして、この演目も泥棒がご馳走に箸をつける場面があって、飯テロ。
このネタ、泥棒を舌先三寸で罠にはめるお妾さんが痛快で大好き。そして市馬さんの得意ネタのひとつなのでたっぷり聴かせてもらって嬉しい。
ミニライブ……本当に「ミニ」かと思うぐらいてんこ盛りでした。
のら犬(泉谷しげる) メインVo.文左衞門
案山子(さだまさし) メインVo.小せん
置手紙(かぐや姫) メインVo.扇辰
名もなき者(The Mods) メインVo.文左衞門
水曜日の午後(オフコース) メインVo.扇辰
心もよう(井上陽水) メインVo.小せん
懐かしのボレロ(藤山一郎) Vo.市馬
高原列車が行く(岡本敦郎) Vo.市馬
落陽(吉田拓郎) 三K辰文舎全員
金明竹/市助
黄金の大黒/小せん
時そば/文左衞門
……はっ、しまった、蕎麦食べてきたので小せん師の途中から記憶がなくなっている(^_^;)。
そして、まずそうな蕎麦の表現に爆笑する。
紋三郎稲荷/扇辰
何気に飯テロな演目が続いているような……なまずとか鯉こくとか鰻とか天ぷらとか。
転宅/市馬
「会長! 待ってました!」の声もかかる豪華ゲスト(^^)。
そして、この演目も泥棒がご馳走に箸をつける場面があって、飯テロ。
このネタ、泥棒を舌先三寸で罠にはめるお妾さんが痛快で大好き。そして市馬さんの得意ネタのひとつなのでたっぷり聴かせてもらって嬉しい。
ミニライブ……本当に「ミニ」かと思うぐらいてんこ盛りでした。
のら犬(泉谷しげる) メインVo.文左衞門
案山子(さだまさし) メインVo.小せん
置手紙(かぐや姫) メインVo.扇辰
名もなき者(The Mods) メインVo.文左衞門
水曜日の午後(オフコース) メインVo.扇辰
心もよう(井上陽水) メインVo.小せん
懐かしのボレロ(藤山一郎) Vo.市馬
高原列車が行く(岡本敦郎) Vo.市馬
落陽(吉田拓郎) 三K辰文舎全員
これで三年目だそうです。自分は去年の9月に同じ友人と同じ舞台を見ていました。
志の輔らくご in ACT
……すっかり忘れてますし、落語というのはその時その時の観客ひとりひとりの受信状態も含めて、落語ではないかと思うのです。同じ演目を同じように演じても観客は同じように答えませんから……。
下北沢での志の輔さんが「牡丹灯籠」をわかりやすく解説した上で触りを落語で演じてくれているのを毎年聴いているように、前半は『仮名手本忠臣蔵』全12段を浮世絵付きでわかりやすく解説してくれた上、後半は『仮名手本忠臣蔵』五段目に登場する斧定九郎の役しか与えられなかった不世出の名代(家柄血統が重きを置く歌舞伎界では、稲荷町から出世して名代にまで上り詰めた)初代中村仲蔵が芸の工夫をして歌舞伎史に残る色悪を確立するという趣向、
去年の記憶があいまいなのですが、ACTシアターでの『中村仲蔵』は限りなくひとり芝居に近く、地の言葉が入らず、会話と仕草で続いていく感じ。
去年のメモを参照する限り、基本パターンは同じかな。ほかの演者の作品より仲蔵の生まれ育ちや下積み時代に時間をかけて演出を入れ、血筋がないものにはあり得ない名代をいただいた後に斧定九郎一役に悩むところ、妙見様の二十一日詣りの直後に雨に降られて飛び込んだ蕎麦屋で出会った浪人者にインスピレーションを得るところ。革新的な斧定九郎を演じたはいいが、ご見物からまったく反応がなくて江戸を出奔して死のうと思い詰める仲蔵。江戸の芝居好きのご見物たちが口々にかたる評判を知って、出奔を諦めて師匠に挨拶に行く仲蔵。
3日連日の興行の最終日、今日もまた18時30分開演で、終演は21時30分廻ってました。こってりたっぷり、満足です。
志の輔らくご in ACT
……すっかり忘れてますし、落語というのはその時その時の観客ひとりひとりの受信状態も含めて、落語ではないかと思うのです。同じ演目を同じように演じても観客は同じように答えませんから……。
下北沢での志の輔さんが「牡丹灯籠」をわかりやすく解説した上で触りを落語で演じてくれているのを毎年聴いているように、前半は『仮名手本忠臣蔵』全12段を浮世絵付きでわかりやすく解説してくれた上、後半は『仮名手本忠臣蔵』五段目に登場する斧定九郎の役しか与えられなかった不世出の名代(家柄血統が重きを置く歌舞伎界では、稲荷町から出世して名代にまで上り詰めた)初代中村仲蔵が芸の工夫をして歌舞伎史に残る色悪を確立するという趣向、
去年の記憶があいまいなのですが、ACTシアターでの『中村仲蔵』は限りなくひとり芝居に近く、地の言葉が入らず、会話と仕草で続いていく感じ。
去年のメモを参照する限り、基本パターンは同じかな。ほかの演者の作品より仲蔵の生まれ育ちや下積み時代に時間をかけて演出を入れ、血筋がないものにはあり得ない名代をいただいた後に斧定九郎一役に悩むところ、妙見様の二十一日詣りの直後に雨に降られて飛び込んだ蕎麦屋で出会った浪人者にインスピレーションを得るところ。革新的な斧定九郎を演じたはいいが、ご見物からまったく反応がなくて江戸を出奔して死のうと思い詰める仲蔵。江戸の芝居好きのご見物たちが口々にかたる評判を知って、出奔を諦めて師匠に挨拶に行く仲蔵。
3日連日の興行の最終日、今日もまた18時30分開演で、終演は21時30分廻ってました。こってりたっぷり、満足です。
Mt.Raineir Hall渋谷プレジャープレジャーは初めて。ワインも含めてワンドリンク付きで客席に持ち込めるのがいいなぁ。
広瀬和生さんプロデュースなのでトークがあるかなと思ったが、それはなかった……というより、白鳥さん熱演で終演が30分以上押していたからなぁ、よみうりホールだったらアウトでしたね。
今回3作一挙口演なので作品間で目立つ矛盾は修正したけど細かいところは粗があるかも知れないという口上つき。まぁ『黄金餅』でQ蔵くん隣人の北朝鮮のオモニが亡くなる設定の次に『富Q』で出てくる訳にはいかんわな(苦笑)。
聖橋/白鳥
売れない落語家のQ蔵くん、池袋の貧乏長屋(地理的には芸術劇場に近い辺り……今はずいぶんきれいだけど)でくすぶっている。彼を買っている池袋演芸場の進藤さんが何と立川談志師匠(形態模写はおそろしく似ていない……まぁ白鳥さんですから(^_^;))と『文七元結』をリレー口演できる機会を与えてくれた。
しかし、『文七元結』作中、本所吾妻橋で身投げしようとする文七を演じるQ蔵の泥臭さにうんざりした談志師匠、身投げを止める左官屋長兵衛として出てこない。それが2日続く。
自分の芸のまずさに絶望して、御茶ノ水の聖橋で身投げしようとするQ蔵……しかし、そこで、自殺しようとする人間の心理のヒダに気づいて開眼。それを高座で活かしたQ蔵の最終日に、談志師匠は長兵衛として高座に上がるのだった。
……うふふ、『文七元結』を作中に使いつつ、芸事の開眼には『淀五郎』をモチーフにした入れ子づくりがよくできている。
今回の高座ではオチがうまく決まらず、即興で付け足してオチたところが見事。
黄金餅池袋編/白鳥
池袋演芸場周辺の地理がわかっていると何倍か楽しめる作品。
隣人の北朝鮮のオモニが亡くなる際に大量の金粒をトッポギに包んで呑み込むのを見たQ蔵、同じ長屋に住む中国人の楊さんの互助会組織を通じてオモニの火葬をしようとするのだが……その暗黒コネクションの火葬の釜を取り仕切るのは、何と池袋演芸場の進藤さんだった。
オモニの遺体を焼いて黄金を取り出して自分のものにしてしまえば、落語家としては堕落してしまうと説得する進藤さんの言葉を受け容れて、黄金より自分の落語を取るQ蔵くん。でも自分の体験を落語にしたくて、舞台を江戸時代にしてしまえば……って、元ネタ『黄金餅』になるのか(汗)。
富Q/白鳥
売れないQ蔵くん、アルバイトにうんちゃら銀行池袋支店の宝くじの売り子をしている。残りくじ一枚を吉村さんに売りつけられる。そして、その富くじが一等に。
えーと、前作で死んだオモニそっくりの妹が出てくるんだけど、どういう経緯だっけ? そうそう、Q蔵が富くじを貧乏長屋の神棚に飾った提灯に納めるんだけど、アパートが火事で全焼するんだっけ。で、一攫千金ならずで絶望したQ蔵が首を吊って死のうと思ったところに、オモニそっくりの妹が、Q蔵の化繊の紋付きと一緒に提灯を避難させていたことがわかって一件落着って噺だった。
……えーと、元ネタの『富久』と『高津の富』のオチは思い出せるのだけど、どういうオチだったっけな。ともかくも、3作たっぷりで楽しかった〜。
広瀬和生さんプロデュースなのでトークがあるかなと思ったが、それはなかった……というより、白鳥さん熱演で終演が30分以上押していたからなぁ、よみうりホールだったらアウトでしたね。
今回3作一挙口演なので作品間で目立つ矛盾は修正したけど細かいところは粗があるかも知れないという口上つき。まぁ『黄金餅』でQ蔵くん隣人の北朝鮮のオモニが亡くなる設定の次に『富Q』で出てくる訳にはいかんわな(苦笑)。
聖橋/白鳥
売れない落語家のQ蔵くん、池袋の貧乏長屋(地理的には芸術劇場に近い辺り……今はずいぶんきれいだけど)でくすぶっている。彼を買っている池袋演芸場の進藤さんが何と立川談志師匠(形態模写はおそろしく似ていない……まぁ白鳥さんですから(^_^;))と『文七元結』をリレー口演できる機会を与えてくれた。
しかし、『文七元結』作中、本所吾妻橋で身投げしようとする文七を演じるQ蔵の泥臭さにうんざりした談志師匠、身投げを止める左官屋長兵衛として出てこない。それが2日続く。
自分の芸のまずさに絶望して、御茶ノ水の聖橋で身投げしようとするQ蔵……しかし、そこで、自殺しようとする人間の心理のヒダに気づいて開眼。それを高座で活かしたQ蔵の最終日に、談志師匠は長兵衛として高座に上がるのだった。
……うふふ、『文七元結』を作中に使いつつ、芸事の開眼には『淀五郎』をモチーフにした入れ子づくりがよくできている。
今回の高座ではオチがうまく決まらず、即興で付け足してオチたところが見事。
黄金餅池袋編/白鳥
池袋演芸場周辺の地理がわかっていると何倍か楽しめる作品。
隣人の北朝鮮のオモニが亡くなる際に大量の金粒をトッポギに包んで呑み込むのを見たQ蔵、同じ長屋に住む中国人の楊さんの互助会組織を通じてオモニの火葬をしようとするのだが……その暗黒コネクションの火葬の釜を取り仕切るのは、何と池袋演芸場の進藤さんだった。
オモニの遺体を焼いて黄金を取り出して自分のものにしてしまえば、落語家としては堕落してしまうと説得する進藤さんの言葉を受け容れて、黄金より自分の落語を取るQ蔵くん。でも自分の体験を落語にしたくて、舞台を江戸時代にしてしまえば……って、元ネタ『黄金餅』になるのか(汗)。
富Q/白鳥
売れないQ蔵くん、アルバイトにうんちゃら銀行池袋支店の宝くじの売り子をしている。残りくじ一枚を吉村さんに売りつけられる。そして、その富くじが一等に。
えーと、前作で死んだオモニそっくりの妹が出てくるんだけど、どういう経緯だっけ? そうそう、Q蔵が富くじを貧乏長屋の神棚に飾った提灯に納めるんだけど、アパートが火事で全焼するんだっけ。で、一攫千金ならずで絶望したQ蔵が首を吊って死のうと思ったところに、オモニそっくりの妹が、Q蔵の化繊の紋付きと一緒に提灯を避難させていたことがわかって一件落着って噺だった。
……えーと、元ネタの『富久』と『高津の富』のオチは思い出せるのだけど、どういうオチだったっけな。ともかくも、3作たっぷりで楽しかった〜。
白鳥師「流れの豚次」完結とあって、池袋演芸場はほぼ満員。
遊び心を持ちましょう/歌之介
「遊び心を持ちましょう」のキーワードが入れば、ネタとしては一応そう記録しているけど……漫談なので、二日前のものと今日のものは内容が違う。小ネタの集積なのだが、ほんと毎回爆笑してしまう。
ジャッキー・チェンの息子/彦いち
今日は天どんさんと入れ替わって、中入り後の食いつきに彦いち師があがる。
若旦那の噺はこれしか持ってないとか。二世として生まれた者のそれなりの悩み、というのが若旦那ねたにつながる。ついでに二世落語家、○○は応援するけど××は応援しない、とか(^_^;)。
彦いちさんの噺に出てくるアジア人はタイでも香港でも同じような喋りになるんだとか。
蔵前駕籠/正朝
新作落語ばかりでやりにくいとこぼす正朝師も中席最終日でほっとしたご様子。
久しぶりに聴いた「女郎買いの決死隊」。慶応四年の春先、鳥羽伏見の戦いで負けた徳川方がまだ江戸城明け渡しを決めていない頃の騒然とした江戸を舞台にした噺。
奇術/アサダ二世
最終日でちょっと喋りすぎてカード奇術で4分押しちゃった……(^^)。
金比羅ワンニャン獣の花道/白鳥
雌猫マリーや虎雄が率いる千匹の野良犬が待ち受ける中、象の政五郎じいさんの牙と丹頂鶴の鶴瓶親分のくちばしを金比羅様(の近くのゴリラの次郎長親分が祀られた祠)に奉納する豚次。「雨のベルサイユ」に出てきた浜松のうさ吉親分が「寿司食いねえ」「神田の生まれよ」の代わりに「黒はんぺん食いねぇ」「ベランダ生まれよ」。
危うし豚次、そこへ鳴戸海峡で命を救われたチワワのお菊が一言。
豚次が虎雄との対決でギャラクティカ豚足を炸裂させ、座布団が吹っ飛ぶ(笑)。この一撃で、白鳥師は痛めていた右肩をもっと痛めたようで、ちょっと心配です。
性悪の雌猫マリーに一目惚れしていた牛太郎の命乞いで、マリーは助けられる。ギャラクティカ豚足で牙を折られた虎雄と気を失っていたマリーは、気がついたら流山動物園の檻の中。
「任侠流山動物園」で動物を見に来ていたお祖父ちゃんと孫が、虎とペルシャ猫が増えた動物園に大喜び。人の言葉を喋る豚次・牛太郎・チャボ子に加えて虎とペルシャ猫が増えた流山動物園、めでたしめでたしの大団円。
圓朝落語のようにどこまで語り継がれるか、「流れの豚次」……白鳥公式ホームページによれば、来年は「任侠流山動物園」シリーズを他の落語家さんたちとかける企画が進行中のようで(喬太郎さん・三三さんと? 個人的には、白酒さんも加わって欲しいなー)楽しみ。
遊び心を持ちましょう/歌之介
「遊び心を持ちましょう」のキーワードが入れば、ネタとしては一応そう記録しているけど……漫談なので、二日前のものと今日のものは内容が違う。小ネタの集積なのだが、ほんと毎回爆笑してしまう。
ジャッキー・チェンの息子/彦いち
今日は天どんさんと入れ替わって、中入り後の食いつきに彦いち師があがる。
若旦那の噺はこれしか持ってないとか。二世として生まれた者のそれなりの悩み、というのが若旦那ねたにつながる。ついでに二世落語家、○○は応援するけど××は応援しない、とか(^_^;)。
彦いちさんの噺に出てくるアジア人はタイでも香港でも同じような喋りになるんだとか。
蔵前駕籠/正朝
新作落語ばかりでやりにくいとこぼす正朝師も中席最終日でほっとしたご様子。
久しぶりに聴いた「女郎買いの決死隊」。慶応四年の春先、鳥羽伏見の戦いで負けた徳川方がまだ江戸城明け渡しを決めていない頃の騒然とした江戸を舞台にした噺。
奇術/アサダ二世
最終日でちょっと喋りすぎてカード奇術で4分押しちゃった……(^^)。
金比羅ワンニャン獣の花道/白鳥
雌猫マリーや虎雄が率いる千匹の野良犬が待ち受ける中、象の政五郎じいさんの牙と丹頂鶴の鶴瓶親分のくちばしを金比羅様(の近くのゴリラの次郎長親分が祀られた祠)に奉納する豚次。「雨のベルサイユ」に出てきた浜松のうさ吉親分が「寿司食いねえ」「神田の生まれよ」の代わりに「黒はんぺん食いねぇ」「ベランダ生まれよ」。
危うし豚次、そこへ鳴戸海峡で命を救われたチワワのお菊が一言。
豚次が虎雄との対決でギャラクティカ豚足を炸裂させ、座布団が吹っ飛ぶ(笑)。この一撃で、白鳥師は痛めていた右肩をもっと痛めたようで、ちょっと心配です。
性悪の雌猫マリーに一目惚れしていた牛太郎の命乞いで、マリーは助けられる。ギャラクティカ豚足で牙を折られた虎雄と気を失っていたマリーは、気がついたら流山動物園の檻の中。
「任侠流山動物園」で動物を見に来ていたお祖父ちゃんと孫が、虎とペルシャ猫が増えた動物園に大喜び。人の言葉を喋る豚次・牛太郎・チャボ子に加えて虎とペルシャ猫が増えた流山動物園、めでたしめでたしの大団円。
圓朝落語のようにどこまで語り継がれるか、「流れの豚次」……白鳥公式ホームページによれば、来年は「任侠流山動物園」シリーズを他の落語家さんたちとかける企画が進行中のようで(喬太郎さん・三三さんと? 個人的には、白酒さんも加わって欲しいなー)楽しみ。
白鳥さんの『流れの豚次』ラス2回分を聴きに行くぞ、ということでラス前回。
勘定板/歌之介
たっぷりマクラで漫談しているところにお邪魔。全国でさまざまに呼ばれるトイレの別称。便所、雪隠、はばかり……女子高生は「ワシントンクラブ(wcから)」、働く女性は「レコーディング(音入れ→おトイレ)」だそうな。
そこから「勘定板」。歌之介さんたら田舎者を楽しそうに演じるなぁ。
特別研修(?)/天どん
中入り後の「食いつき」という言葉の由来を説明して、このネタはすごく人をいらつかせるという事前説明。
役所の窓口で愛想もサービス精神もない職員が送り出された特別研修は、とんでもなくいらつかせる人々を特に収容した施設。
笑いがほとんどない……そしてオチは「オチはありません」(汗)。
長短/才賀
新作ばかりの演者なんで唯一古典枠の正朝さんが逃げ出しちゃった、というマクラから。
長さんのタバコの呑み方がとんでもなく百面相。
奇術/アサダ二世
才賀さんがあっさり演じて下りてしまい、また白鳥さんからは時間長めでと言われていたアサダ二世さん、思い出話でつなぐ。マルセ太郎さん……パントマイム芸人として記憶がある。
マルセ太郎さんと永六輔さんとの交友にアサダ二世さんも関わっていた、ということでした。
トランプ当てなんだけど、木枠に入れるとカードがじわじわせり上がってくる趣向、面白かった。
人生鳴戸劇場/白鳥
流れの豚次、街道筋を敵対する親分衆(メスネコのマリーとか、チワワのお菊とか……)に押さえられていて四国に渡れない。名古屋で世話になったアシカの文太郎に紹介され、和歌山でイルカの我太郎に援助を頼むが我太郎親分は船を貸すだけ。モグラのモグ爺さん(実はアライグマのオスカル)、流山から豚次を追いかけて合流した牛太郎とチャボ子と力を合わせて瀬戸内海を渡ろうとする豚次。
チワワのお菊を鳴戸の渦潮から救ったのに、恩を売らずに逃がしてやる豚次、漢《おとこ》だねぇ。
勘定板/歌之介
たっぷりマクラで漫談しているところにお邪魔。全国でさまざまに呼ばれるトイレの別称。便所、雪隠、はばかり……女子高生は「ワシントンクラブ(wcから)」、働く女性は「レコーディング(音入れ→おトイレ)」だそうな。
そこから「勘定板」。歌之介さんたら田舎者を楽しそうに演じるなぁ。
特別研修(?)/天どん
中入り後の「食いつき」という言葉の由来を説明して、このネタはすごく人をいらつかせるという事前説明。
役所の窓口で愛想もサービス精神もない職員が送り出された特別研修は、とんでもなくいらつかせる人々を特に収容した施設。
笑いがほとんどない……そしてオチは「オチはありません」(汗)。
長短/才賀
新作ばかりの演者なんで唯一古典枠の正朝さんが逃げ出しちゃった、というマクラから。
長さんのタバコの呑み方がとんでもなく百面相。
奇術/アサダ二世
才賀さんがあっさり演じて下りてしまい、また白鳥さんからは時間長めでと言われていたアサダ二世さん、思い出話でつなぐ。マルセ太郎さん……パントマイム芸人として記憶がある。
マルセ太郎さんと永六輔さんとの交友にアサダ二世さんも関わっていた、ということでした。
トランプ当てなんだけど、木枠に入れるとカードがじわじわせり上がってくる趣向、面白かった。
人生鳴戸劇場/白鳥
流れの豚次、街道筋を敵対する親分衆(メスネコのマリーとか、チワワのお菊とか……)に押さえられていて四国に渡れない。名古屋で世話になったアシカの文太郎に紹介され、和歌山でイルカの我太郎に援助を頼むが我太郎親分は船を貸すだけ。モグラのモグ爺さん(実はアライグマのオスカル)、流山から豚次を追いかけて合流した牛太郎とチャボ子と力を合わせて瀬戸内海を渡ろうとする豚次。
チワワのお菊を鳴戸の渦潮から救ったのに、恩を売らずに逃がしてやる豚次、漢《おとこ》だねぇ。
大好きな明月庵ぎんざ田中屋で蕎麦を一枚たぐって早めの夕ご飯して、夜の部へ。
たらちね/緑太
加賀の千代/一之輔
見台に膝隠し。何と、一之輔さん、奧さんに運動不足を咎められて入会したスポーツジムの初日で膝の半月板がめくれてしまったそうな。高座で胡座をかいて「金馬師の気分」だそうな。
甚兵衛さんが大好きなご隠居さん。何かBLっぽいじゃれあいが(汗)……いや、一之輔さんなので、高校の部室でふざけてる男子たちっぱいのかも。
船徳/鯉昇
45年ぶりに小学校の友人と再会したマクラで、「アレ」が多くなったら老化のしるし(ぎく)。最近一週間入院されたそうですが、相変わらず脱力系の鯉昇さんです。
そこから「二階のアレ」と、遊びが過ぎて家を追い出された質屋の徳さんの話に。腕っ節のない若旦那が船頭を志願してお客二人を巻き込む騒動なのだけど、オチが「質屋(の息子)だけに客を流した」という展開の「船徳」は初めて聴いた。
目黒のさんま/市馬
中入り後、「前半は怪我人病人が続いておりましたが後半ふたりは健康体です」と会長らしい一言で笑わせる。
士農工商の身分について、侍とは……「首提灯」かしら。殿様は世継ぎが大事……って、え、トリじゃないから「妾馬」じゃないよね。下肥、鯛の話が入って、わーい「目黒のさんま」しかも市馬さんだと内心→\(^O^)/。
家臣と駆け比べをした殿様、「膝の半月板を痛めた」というオチで一之輔さんのマクラからくすぐりを入れてくれました。
「やはりさんまは目黒に限る」と王道のオチ。物流が発達した現代、最近は目黒駅周辺でさんま祭りを目黒区と品川区がそれぞれやってますから、「目黒」「さんま」の知名度はますます広まりますが、なんでこれがオチなのかわからない人も増えるだろうなぁ……。
市馬さんのゆったりした口跡で「目黒のさんま」を聴けて幸せにございます。はぅ。
死神/白酒
「市馬兄さんは後半健康体と言いましたが、見ての通りの身体で……」と肥満ネタをかませる。
そして、登場した「死神」は通常版と違って肥満体。しかもタメ口。強いていえば昇太兄さんの「人生が二度あれば」に出てくる松の精の「松の精っす!」に似た口調と表現するかな。
いいところなしの主人公に死神が肩入れしてくれる理由は「俺、お前担当だから」という白酒版。
くすぐり多発で爆笑させられた昼席、古典を堪能させてくれた夜席、どちらも満足です。
たらちね/緑太
加賀の千代/一之輔
見台に膝隠し。何と、一之輔さん、奧さんに運動不足を咎められて入会したスポーツジムの初日で膝の半月板がめくれてしまったそうな。高座で胡座をかいて「金馬師の気分」だそうな。
甚兵衛さんが大好きなご隠居さん。何かBLっぽいじゃれあいが(汗)……いや、一之輔さんなので、高校の部室でふざけてる男子たちっぱいのかも。
船徳/鯉昇
45年ぶりに小学校の友人と再会したマクラで、「アレ」が多くなったら老化のしるし(ぎく)。最近一週間入院されたそうですが、相変わらず脱力系の鯉昇さんです。
そこから「二階のアレ」と、遊びが過ぎて家を追い出された質屋の徳さんの話に。腕っ節のない若旦那が船頭を志願してお客二人を巻き込む騒動なのだけど、オチが「質屋(の息子)だけに客を流した」という展開の「船徳」は初めて聴いた。
目黒のさんま/市馬
中入り後、「前半は怪我人病人が続いておりましたが後半ふたりは健康体です」と会長らしい一言で笑わせる。
士農工商の身分について、侍とは……「首提灯」かしら。殿様は世継ぎが大事……って、え、トリじゃないから「妾馬」じゃないよね。下肥、鯛の話が入って、わーい「目黒のさんま」しかも市馬さんだと内心→\(^O^)/。
家臣と駆け比べをした殿様、「膝の半月板を痛めた」というオチで一之輔さんのマクラからくすぐりを入れてくれました。
「やはりさんまは目黒に限る」と王道のオチ。物流が発達した現代、最近は目黒駅周辺でさんま祭りを目黒区と品川区がそれぞれやってますから、「目黒」「さんま」の知名度はますます広まりますが、なんでこれがオチなのかわからない人も増えるだろうなぁ……。
市馬さんのゆったりした口跡で「目黒のさんま」を聴けて幸せにございます。はぅ。
死神/白酒
「市馬兄さんは後半健康体と言いましたが、見ての通りの身体で……」と肥満ネタをかませる。
そして、登場した「死神」は通常版と違って肥満体。しかもタメ口。強いていえば昇太兄さんの「人生が二度あれば」に出てくる松の精の「松の精っす!」に似た口調と表現するかな。
いいところなしの主人公に死神が肩入れしてくれる理由は「俺、お前担当だから」という白酒版。
くすぐり多発で爆笑させられた昼席、古典を堪能させてくれた夜席、どちらも満足です。
カレンダー
06 | 2025/07 | 08 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 17 | 18 | 19 | |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
最新記事
(07/16)
(03/25)
(03/24)
(02/03)
(12/20)
最新コメント
[12/14 白牡丹(管理人)]
[12/14 ゆーじあむ]
[11/08 白牡丹(管理人)]
[11/07 れい]
[01/21 ゆーじあむ]
[11/15 白牡丹@管理人]
[11/15 ゆーじあむ]
[05/25 長谷川誠二郎]
[07/23 白牡丹@管理人]
[07/23 伊藤哲也]
最新TB
ブログ内検索
アーカイブ
最古記事
カウンター
プロフィール
HN:
白牡丹
性別:
非公開
自己紹介:
幕末、特に新選組や旧幕府関係者の歴史を追っかけています。連絡先はmariachi*dream.com(*印を@に置き換えてください)にて。
リンク
アクセス解析
Livedoor BlogRoll
本棚