新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
『シリーズ日本近現代史1 幕末・維新』井上勝生(岩波新書)
腰帯の裏側に書かれていた言葉が、この本に託された思いだと思います。
明治維新の前にあった江戸幕府は旧弊たる封建主義国家だったという従来の歴史観からではない、東アジアの対西欧外交を中心に明治維新を評価し直した新書です。新選組は池田屋騒動でしか出てこないし、函館戦争は1ページぐらいしか割かれてませんでしたが、私は、とても面白く読めました。
☆★☆★
11/29の交換日記より。
腰帯の裏側に書かれていた言葉が、この本に託された思いだと思います。
日本開国期に、日本中が攘夷で沸きたち、そうした世論の中心に天皇・朝廷の攘夷論があったという維新当初から強調された、日本開国の物語こそが、事実と違うという点を、本文をくり返さないが、あらためて想起しておきたい。
(中略)
その物語は、近代日本がつくり出した、あたらしい天皇制近代国家の国家創世「神話」にほかならなかった。
明治維新の前にあった江戸幕府は旧弊たる封建主義国家だったという従来の歴史観からではない、東アジアの対西欧外交を中心に明治維新を評価し直した新書です。新選組は池田屋騒動でしか出てこないし、函館戦争は1ページぐらいしか割かれてませんでしたが、私は、とても面白く読めました。
☆★☆★
11/29の交換日記より。
昨日買った『幕末・維新 シリーズ日本近現代史?@』井上勝生(岩波新書)を詠み始めています。どういう趣旨の本か、帯の裏側に掲載された後書きの一部が伝えています。
「日本開国期に、日本中が攘夷で沸きたち、そうした世論の中心に天皇・朝廷の攘夷論があったという維新当初から強調された、日本開国の物語こそが、事実と違うという点を、本文をくり返さないが、あらためて想起しておきたい。(中略)その物語は、近代日本がつくり出した、あたらしい天皇制近代国家の国家創世『神話』にほかならなかった。」
まだ冒頭の10数ページしか読んでいませんが、ペリー率いる4隻のアメリカ船が浦賀に入港した当時、久里浜では下曾根金三郎らが西洋式の砲術訓練をしていたことに始まります。そして、ペリー艦隊の応接に、中島三郎助さんが早速登場します。「将来の洋式軍制改革の指導者、与力中島三郎助」「西洋銃陣隊の指揮官、下曾根」として紹介されています。
さらに当時の時代背景の解説に「江戸後期の経済学者佐藤信淵」が紹介されます……『風雲児たち』でのキャラ描写が強烈だった人ね^^;。
というわけで、内容に期待が持てそうです。
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自分のところでもちょうど記事にしたばっかりだったので、トラックバックさせていただきました。
東アジアと幕末江戸についてこの新書よりさらに詳しく書かれた、井上氏の
『日本の歴史18 開国と幕末変革』講談社刊
もオススメです。
ご感想読ませていただきました。東アジア史の観点に立ってみたら、幕府の外交通も結構やることやってるじゃん……と、改めて、永井様とか中島さんとか川路さんの努力を思いました。青空百景さんと同じく、幕府側に思い入れの強い者(笑)としては、とてもいい本だと思います。
実は講談社のそのシリーズ、井上氏の担当した18巻も含めて、前後4巻持ってました……でも、まだ1ページも読んでませんでした^_^;。
単行本は通勤で読めないので後回しにしていましたが、単行本で読む本の優先順位を上げようと思います。