新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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また後ほど本宅に少し詳しい報告をするつもりで、今日は簡単にご報告まで。
佐藤彦五郎 新選組資料館サイト
上記トップより、新春講演会のお知らせ 平成21年1月25日(日)に案内が掲載されています。
演者の佐藤文明氏は、新選組関係では2冊の著書があります。
また、学研の新・歴史群像シリーズに2本のエッセイを寄稿されています。
これらの著書において、佐藤氏は、新選組創設の核になった近藤勇・土方歳三・沖田総司・井上源三郎の出自に着目し、特に副長の土方歳三が多摩の名主・豪農層に非常に近い(具体的には日野宿名主である佐藤彦五郎の妻の弟であり、小野宿の小島家・橋本家や谷保の本多家とも縁戚、など)出身であったことに着目し、新選組を組織したのは決して武士にあこがれた農民たちではなく、江戸幕府開府以来多摩の地に住み着いた半農藩士の八王子千人同心や名主・豪農層であったことに深い意味があることを展開されています。
今日の講演も、新選組の背景というか、多摩の名主・豪農層の背景として、いくつかの人脈というかネットワークが解説されました。
・八王子千人同心をはじめとする、旧北条・旧武田の遺臣たちの子孫たち(多摩の豪農・名主層もこの人脈に属する)
・尚歯会に代表される開明的な蘭学者のネットワーク: 伊東玄朴や松本良順など徳川家ご典医となった蘭学医の多くが江川坦庵または江川家と結びつきがあるとか。
・江川坦庵先生が開いた韮山塾・江川家家臣団のネットワーク: 後に幕府海軍の技術者たちを産んだだけでなく、榎本武揚・大鳥圭介も江川塾の関係者だったし、倒幕派にも江川塾出身者が多かった
また、特に今日面白かったのは、幕末の洋書の出版は徳川幕府の蕃所取締所・長崎出島に並んで八王子で出版事業を始めた秋山佐蔵・青木芳斎によるものが多かったそうです(特に青木芳斎は日野出身)。このふたりによる出版は日本初の自鋳金属活字によるものだったとか。
金属活字といえば大鳥圭介の名前が浮かびます(苦笑)。ケースケ活字は試験的な出版にとどまっていたと思いますが、多摩に縁の深い江川太郎左衛門の江川塾(坦庵先生は亡くなっていて、息子の英敏の代になってましたが)に籍を置いていたケースケのことですから、多摩のネットワークにもつながる可能性はなくもないかなぁと、佐藤氏の講演を聴きながら想像してました^_^;。
佐藤氏の話は多岐に渡りました(特に始めは幕末の大奥や薩摩藩の奥向きに取り仕切っていた女性の権力者に多摩の名主・豪農層の娘たちがいたという話から始まってました)。ご著書を読んでいる白牡丹にもウハウハというエピソードもありました。
今日は簡単な報告まで。
佐藤彦五郎 新選組資料館サイト
上記トップより、新春講演会のお知らせ 平成21年1月25日(日)に案内が掲載されています。
演者の佐藤文明氏は、新選組関係では2冊の著書があります。
また、学研の新・歴史群像シリーズに2本のエッセイを寄稿されています。
これらの著書において、佐藤氏は、新選組創設の核になった近藤勇・土方歳三・沖田総司・井上源三郎の出自に着目し、特に副長の土方歳三が多摩の名主・豪農層に非常に近い(具体的には日野宿名主である佐藤彦五郎の妻の弟であり、小野宿の小島家・橋本家や谷保の本多家とも縁戚、など)出身であったことに着目し、新選組を組織したのは決して武士にあこがれた農民たちではなく、江戸幕府開府以来多摩の地に住み着いた半農藩士の八王子千人同心や名主・豪農層であったことに深い意味があることを展開されています。
今日の講演も、新選組の背景というか、多摩の名主・豪農層の背景として、いくつかの人脈というかネットワークが解説されました。
・八王子千人同心をはじめとする、旧北条・旧武田の遺臣たちの子孫たち(多摩の豪農・名主層もこの人脈に属する)
・尚歯会に代表される開明的な蘭学者のネットワーク: 伊東玄朴や松本良順など徳川家ご典医となった蘭学医の多くが江川坦庵または江川家と結びつきがあるとか。
・江川坦庵先生が開いた韮山塾・江川家家臣団のネットワーク: 後に幕府海軍の技術者たちを産んだだけでなく、榎本武揚・大鳥圭介も江川塾の関係者だったし、倒幕派にも江川塾出身者が多かった
また、特に今日面白かったのは、幕末の洋書の出版は徳川幕府の蕃所取締所・長崎出島に並んで八王子で出版事業を始めた秋山佐蔵・青木芳斎によるものが多かったそうです(特に青木芳斎は日野出身)。このふたりによる出版は日本初の自鋳金属活字によるものだったとか。
金属活字といえば大鳥圭介の名前が浮かびます(苦笑)。ケースケ活字は試験的な出版にとどまっていたと思いますが、多摩に縁の深い江川太郎左衛門の江川塾(坦庵先生は亡くなっていて、息子の英敏の代になってましたが)に籍を置いていたケースケのことですから、多摩のネットワークにもつながる可能性はなくもないかなぁと、佐藤氏の講演を聴きながら想像してました^_^;。
佐藤氏の話は多岐に渡りました(特に始めは幕末の大奥や薩摩藩の奥向きに取り仕切っていた女性の権力者に多摩の名主・豪農層の娘たちがいたという話から始まってました)。ご著書を読んでいる白牡丹にもウハウハというエピソードもありました。
今日は簡単な報告まで。
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録音の冒頭を聴き、多摩の誇りを新たにしました。昨年会員20名で伊豆韮山の江川邸を訪問しその卓越した先見性も体感出来ました。
月末のパン祖まつりも機会があれば行くつもりです。
冒頭、幕末の薩摩藩江戸屋敷の奥向きと江戸城大奥の御使番・そして表使の3人の女性がともに多摩の豪農・名主層出身だったという話は、多摩の女性の教養の高さを感じられて興味あるエピソードでしたね。
江川担庵ファンでも土方歳三ファンでもある私、佐藤氏のお話をまた伺いたいものです。