新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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一昨日の「『謀反』と『造反有理』の差……建白書事件をめぐって」と、昨日の「土方さんの『共犯幻想』が崩れた瞬間」の続き、今日は山南さん編。
不思議なもんで、次は山南さん目線で書かねばと思うと、どこからか山南さんの声が聞こえてくる。
「『私は誰もそそのかしてはいない』……これは、嘘ではありません」
ひえ〜っ(冷汗)、真夏の夜の夢か、山南さんは堺さんの声で白牡丹に確かにそう囁いた。
その場面を録画で検証してみた。それだけでは心もとないんで、第30話から第31話までをもう一度録画再生してみた。
……ああ、そういうことか。土方さんに「そんなことしたって、誰かさんが裏でそそのかしたら、同じことだろうが」と言われて、山南さんが「……私は誰もそそのかしていない」と言ったことで言わんとしたことは。
「……私は誰もそそのかしてはいない」の続きは、「あの件は、永倉君に助言を求められて、彼らの離脱を防ぐために助言しただけだ」……そう言いたかったんだね、山南さんは。でも、土方さんに「建白書を書かせたのはあんただろう」と詰め寄られて、助言を求められてそれに答えたとは、言えなくなったんだね。
……って、白牡丹の脳内には山南さんが棲んでいるわけではないんですが、何だか声が聞こえてきたんで。
山南さんのあのキモ笑いが居場所のない人間の微笑だとすると、今回はキモ笑いを消された場面が多かった。そして、笑みを失った山南さんは、ますます居場所がなくなっていく……(; ;)。
永倉さんを江戸に下向する近藤さんが同行すると決めた会議の後で、近藤さんの後について「あの件以来、土方君とは離した方がいいと私も思っておりました」と、我が意を得たりという表情で話しかける山南さん。
でも、山南さん、あなたのその位置から見えない近藤さんの表情は固く強ばってます。おそらくは、建白書事件に裏で関わっていたことを知っていて、あなたの言葉を素直に聞けなくなっているのかも知れません……ほろ(;O;)。
第26回「新選組誕生」以来の山南さんについて表現する言葉をあえて選ぶとしたら……ごめんなさい、全国のヤマナマーさんたち……「自縄自縛」である。
白牡丹は企業で人を育成する仕事に関わっているので「学習する」という言葉を使う時は、何も机にかじりついて知識を身につけることに限定しない。知識を身につけるのも学習なら、成功や失敗から何がしかの教訓を得るのも学習なら、自分の今までの行動を変えるために新たに何かをかることも学習である。
その観点から言えば、第26回「新選組誕生」で芹沢鴨暗殺に関わった人々は多かれ少なかれ、何かを学習したと思う。近藤さんは新選組の局長になることを学んだし、土方さんは初めて人を手にかけることを学んだ。
……しかし、山南さんが学んだことは、最も切ない。自分の限界が、山南さんの学んだことだ。
詳しく語れるのは第33話になってからだが、山南さんは、自分の限界を思い知ることによって、自分の学習の限度を決めてしまった。学習とは、知識であれ能力であれ技能であれ、今まで自分がやったことのないことをすることによって、それが成功か失敗だったかを評価して、初めて得られるものだ。
だが、山南さんは、自分の限界を知ることによって、それ以上の学習=成長を放棄してしまった。ただでさえ、自分が必要としてくれる人や場面を探している山南さんだから、学習することを拒否してしまった山南さんは、自縄自縛となるしかない……(嘆息)。
そして、同じ千葉道場で剣を磨いた坂本龍馬が日本をどうするかというビジョンのもとに徒手空拳で奔走しつつも、今までになく自信をもって行動しているのを見て、また自分も加われと誘われて、動揺する。
はぁ、自分の今まで進んできた道とは違う可能性を見せられても、辛いよな……。
しかも、「おまんほどの秀才が。どんなにいい刀でも、鞘に収まったままじゃ木刀と同じじゃき」と、龍馬くんにはそ山南さんにはきっつ〜いことを言われるし。
言うのも怖れながら……山南さん、第26話以来、自分が木刀だって、気づいてらっゃいますね。
まして、飲もうと思っても心を開ける相手はいず、わからないと思って天然さんのおすずさんに難しい言葉で自分の弱みを白状するしか自分の心を開く場面がないなんて、寂しすぎる。
山南さんが自縄自縛に陥った原因のひとつは、やはり、自分の弱みを曝すこともできず、自分の弱みを自覚しても困難に立ち向かう勇気が欠けていたからだろうか。
でも、何週間もかけて、自分の居場所がなくなるプロセスを経験する山南さん、しんどいなぁ……(; ;)。
不思議なもんで、次は山南さん目線で書かねばと思うと、どこからか山南さんの声が聞こえてくる。
「『私は誰もそそのかしてはいない』……これは、嘘ではありません」
ひえ〜っ(冷汗)、真夏の夜の夢か、山南さんは堺さんの声で白牡丹に確かにそう囁いた。
その場面を録画で検証してみた。それだけでは心もとないんで、第30話から第31話までをもう一度録画再生してみた。
……ああ、そういうことか。土方さんに「そんなことしたって、誰かさんが裏でそそのかしたら、同じことだろうが」と言われて、山南さんが「……私は誰もそそのかしていない」と言ったことで言わんとしたことは。
「……私は誰もそそのかしてはいない」の続きは、「あの件は、永倉君に助言を求められて、彼らの離脱を防ぐために助言しただけだ」……そう言いたかったんだね、山南さんは。でも、土方さんに「建白書を書かせたのはあんただろう」と詰め寄られて、助言を求められてそれに答えたとは、言えなくなったんだね。
……って、白牡丹の脳内には山南さんが棲んでいるわけではないんですが、何だか声が聞こえてきたんで。
山南さんのあのキモ笑いが居場所のない人間の微笑だとすると、今回はキモ笑いを消された場面が多かった。そして、笑みを失った山南さんは、ますます居場所がなくなっていく……(; ;)。
永倉さんを江戸に下向する近藤さんが同行すると決めた会議の後で、近藤さんの後について「あの件以来、土方君とは離した方がいいと私も思っておりました」と、我が意を得たりという表情で話しかける山南さん。
でも、山南さん、あなたのその位置から見えない近藤さんの表情は固く強ばってます。おそらくは、建白書事件に裏で関わっていたことを知っていて、あなたの言葉を素直に聞けなくなっているのかも知れません……ほろ(;O;)。
第26回「新選組誕生」以来の山南さんについて表現する言葉をあえて選ぶとしたら……ごめんなさい、全国のヤマナマーさんたち……「自縄自縛」である。
白牡丹は企業で人を育成する仕事に関わっているので「学習する」という言葉を使う時は、何も机にかじりついて知識を身につけることに限定しない。知識を身につけるのも学習なら、成功や失敗から何がしかの教訓を得るのも学習なら、自分の今までの行動を変えるために新たに何かをかることも学習である。
その観点から言えば、第26回「新選組誕生」で芹沢鴨暗殺に関わった人々は多かれ少なかれ、何かを学習したと思う。近藤さんは新選組の局長になることを学んだし、土方さんは初めて人を手にかけることを学んだ。
……しかし、山南さんが学んだことは、最も切ない。自分の限界が、山南さんの学んだことだ。
詳しく語れるのは第33話になってからだが、山南さんは、自分の限界を思い知ることによって、自分の学習の限度を決めてしまった。学習とは、知識であれ能力であれ技能であれ、今まで自分がやったことのないことをすることによって、それが成功か失敗だったかを評価して、初めて得られるものだ。
だが、山南さんは、自分の限界を知ることによって、それ以上の学習=成長を放棄してしまった。ただでさえ、自分が必要としてくれる人や場面を探している山南さんだから、学習することを拒否してしまった山南さんは、自縄自縛となるしかない……(嘆息)。
そして、同じ千葉道場で剣を磨いた坂本龍馬が日本をどうするかというビジョンのもとに徒手空拳で奔走しつつも、今までになく自信をもって行動しているのを見て、また自分も加われと誘われて、動揺する。
はぁ、自分の今まで進んできた道とは違う可能性を見せられても、辛いよな……。
しかも、「おまんほどの秀才が。どんなにいい刀でも、鞘に収まったままじゃ木刀と同じじゃき」と、龍馬くんにはそ山南さんにはきっつ〜いことを言われるし。
言うのも怖れながら……山南さん、第26話以来、自分が木刀だって、気づいてらっゃいますね。
まして、飲もうと思っても心を開ける相手はいず、わからないと思って天然さんのおすずさんに難しい言葉で自分の弱みを白状するしか自分の心を開く場面がないなんて、寂しすぎる。
山南さんが自縄自縛に陥った原因のひとつは、やはり、自分の弱みを曝すこともできず、自分の弱みを自覚しても困難に立ち向かう勇気が欠けていたからだろうか。
でも、何週間もかけて、自分の居場所がなくなるプロセスを経験する山南さん、しんどいなぁ……(; ;)。
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