第42話「龍馬暗殺」……「ひょっとするとあの男、大罪人どころか、今われわれにとって最も大事な人物かも知れん」

　アヴァンタイトルは、まず西本願寺から新選組に対して移転の依頼。西村さんが、西本願寺の負担で不動堂村に屯所をつくるから移ってくれと依頼。

「しかし、それは……」と近藤さん。

　一方、「わかりました。引っ越しましょう」と、きっぱりな土方さん。いや、内心「グッジョブ、自分」だと思う(笑)。史実でも、土方さんは西本願寺に移転の費用を出させようとしていたようだから。でも、『新選組！』では、生ゴミ処理と滋養のために飼った豚くん達が出てこなくて残念。多摩の彦五郎さんの家で、ニワトリに餌やってる土方さんと似た構図で、すっかり武士らしくなった身なりの土方さんが子豚に餌やってる場面が見たかったなぁ……(^^ゞ。

　えーと……いきなり、現代の風景を出されると、ドラマに入り込めなくて困る。本編で現代の風景が出てきたのは、これが初めてではないだろうか。



　そして、大政奉還についても、ちらりと。カマキリ将軍というか、白牡丹的にはトカゲだと思う(汗)爬虫類将軍、使い回しだけど相変わらず強烈な印象ですな(苦笑)。



　「ほぼ日」いうところの「ウタノアト」。大政奉還を近藤さん・土方さんと佐々木様に伝える容保様。

「幕府など、もう要らん」と慶喜公。

　容保公、ますます、お立場が辛くなってきましたね……。



　「お多福」を掃除するのが妙に似合う左之助(笑)。

　店内に島田魁さんと新八っつぁん。時勢にとまどっている……でも、この段階で「王制復古」って言葉を島田さんが口にするのには、違和感がある(苦笑)。。

　おっと、「ねぇ、また、お汁粉の鍋、焦がした」と、身重のおまさちゃん。亭主を顎でこき使ってますが、左之助、新選組と「お多福」での仕事のどっちが大事なんですか？　それとも、非番の日に、おまさちゃんにこき使われているんですか(苦笑)。

「これからどうなっていくんやろか」

新八っつぁんの「昔はこういう時に解説してくれる人が必ずいたんだがなぁ」……ああ、山南さんの面影が(ほろ)。

　繰り返す「いたんだがなぁ」という魁さんが可愛い。



「気になるのは、今後我らの手当がどうなるかってことだ」

　……しくしくしく、三谷さん脚本の『新選組！』の土方さんなら言うかも知れない、生活感あふれる台詞なんだけど……佐々木様もいる場面で、そんなことが心配なんかって突っ込みたくなりました……いや、意外にも隊士たちの生活を心配する副長だと思いたくはなるのですが(苦笑)。

「気にするところが違うだろ」近藤さん、今回ばかりは白牡丹も同感。もっと大きいところを気にして欲しいぜよ……しくしくしく。

　坂本を斬る、と息巻く佐々木様。

　近藤さん、複雑そうな顔。近藤さんにとっては、お友達だからね……。



　公家の装束が似合わない(爆)岩倉卿と薩摩藩の西郷さん・大久保どん。饅頭食いながら、怖い話をしてるなぁ……(汗)。

「やっかいじゃっど、坂本龍馬」

　岩倉卿は自分たちに疑いのかからぬように消せと言う……怖いよぉ。

「何とかしもんそ」

　西郷どんも不気味だけど、大久保どんも怖いぜよ。



　近江屋。中岡慎太郎くんが龍馬くんを訪ねると、平助くんが護衛に付いている。今日の白牡丹の関心は「いつ、どういうきっかけで平助くんが龍馬くん一行の護衛から離れるのか」ということ。だって、史実では、その場にいないですから。



　屯所で稽古をつける総司くんに周平くん。父兄参観な源さん・土方さん・島田魁さん。

　源さんの回想で始まる大石鍬次郎と周平くんの因縁話。「お多福」で周平くんにちょっかいを出す鍬次郎。左之助に問われて「むしゃくしゃするんですよ、顔見てるだけで」……本当かな、鍬次郎？　気になる女の子をいぢめる男の子のようだぞ(爆)。

　源さんに稽古をつけて欲しいと頼む周平くん。総司くんに稽古を依頼するふたり。

「で、今日が試合の日なんです」と、源さん。

「これは見ものだな」と、休憩を言い渡す土方さん。へろへろな周平くんより、総司くんの体調の方が方が気がかりなようで。

　うわっ、20時の地デジ放送で、岡山県知事選のテロップ、ｷﾀ━━━━(ﾟAﾟ)━━━━!!

「気持ちもわかるが、ほどほどにしとけ。おまえのためだ」

　本当に、近藤さんと総司くんと源さんが一番な土方さんだなぁ……。そりゃ、わかるけど、土方さん、もう少し新選組全体に目を配って欲しいんだよぁ……くすん。



　永井様のところにいる近藤さん。土スタで、三谷さん解説で、今の時代だったら官房長官のような人と言ってもらって嬉しい白牡丹……永井様は、函館ゆかりの方なんで。

　前夜に永井様にやって来たという龍馬くん、政権構想を語る。「必ず薩摩をうんと言わせてみせますき」

　永井様、近藤さんに坂本龍馬くん警護を極秘に依頼。

「ひょっとするとあの男、大罪人どころか、今われわれにとって最も大事な人物かも知れん」

　近藤さんにとっては、友人を守れるんだから、明るい依頼かな。



　屯所でお茶を運ぶお孝さん……え、屯所で生活してるんですか。てっきり醒ヶ井にいるのかと(汗)。隊士達と寝食を共にするのは、まずくないですか。

「それに周りは男ばっかりやし。かなり危ないんやないやろか」

　まぁ、そうだとは思いますが。何で醒ヶ井の別宅に引き取らずに屯所に置くんですかね(苦笑)。

　べーっ、って、お幸さんとはだいぶ性格が違いますね。「そうやなぁ、習うんやったら、馬か弓か長刀にしようかな」って、男勝り。

「閉めていってください」……って、もう、尻に敷かれてますかね(汗)。



　うわー、いか焼き食べる龍馬くん。

　そして、いか焼きと言えば……やはり捨助がｷﾀ━━━━(ﾟAﾟ)━━━━!! (笑)。

　伊東先生から龍馬くんに預かった鎖帷子を渡す平助くん。

「近頃、日本の行く末について関心を持つようになったんです」

　……ううう、次回のことを知っている視聴者には、日本の将来について関心を持つ平助くんが、見ていて悲しい……(;O;)。

　入れ札、つまり選挙というコンセプトに目を白黒する平助くん。

　そして入れ札の話の時に登場する捨助くん。けっこう自然に龍馬くんに近づくけど……寺田屋のお登勢さんから話を聞いていた龍馬くんには、立場を変えたのが筒抜けだったわ(汗)。

　平助くんにまで「斬りますか？」と聞かれる捨助くん(苦笑)。しかも、見逃すと決める龍馬くん。

「まずは相手を信じる。それで裏切られた時は、見る目がなかったということじゃき」

　……龍馬くん、見る目は今ひとつだと思います。



　佐々木様に「残念でした。一歩違い」と嘘をつく捨助くん。しかし、運悪く、薩摩藩から密書が届く。

　佐々木様に見捨てられた捨助くん。しかも、後ろから肩を斬りつけられる(涙)……うわー、そこまで冷酷に見捨てられるとは……けっこう、ハラハラしちゃいました。よかったね、龍馬くんから鎖帷子をもらっといて。



　屯所。鍬次郎と竹刀を交える周平くん。そこに山崎さんが近藤さんに坂本さんの居所を伝えに来る。

　周平くん、鍬次郎に胴に一本。

　皆に囲まれる周平くんに比べて、誰も相手にしてくれない鍬次郎。

　そして、ぶっと血を吐いたのに続いて、本格的に血を吐く総司くん。駆け寄る土方さんと近藤さん。はあ、時期的に言ったら、かなり深刻です……。



　近江屋の前で陣取る見廻組ご一行。

　うわ、客人は伊東先生か……え、「おまんも行ってきたらどうぜよ」と平助くんに、龍馬くんが勧めるとは。

　平助くんも、珍しく「ぜひ、お供させてください」と乗り気。

　提灯を持って先導する平助くんの「先生、お気を付けください」に「おぅ」……いや、それが「Oh!」に聞こえてしまう……(爆)。



　代わりに龍馬くんの護衛に残されたのが斎藤さん(苦笑)。

　龍馬くん、「おまんによう似た男を知っちゅう」と、人斬り以蔵の話をする龍馬くん。

「その先はどうなった」

「先は以蔵も知らん。首斬られて死んでしもうたき」

　斎藤さん、これからますます辛い立場になりますね。



　駕籠が来て、近藤さんかと思ったら、違う人でした(苦笑)。板倉楷堂って、どなたでしょうか(汗)。



　病床の総司くんを診察する孝庵先生、隣室で総司くんを案じる新選組の皆さん。初めて労咳と知って狼狽する源さん。池田屋の時に喀血した場面を目撃していた左之助と新八っつぁんの告白。

　そこに出てくる孝庵先生。

「半年。半年は布団の中で暮らしてもらう。えへん」

　その「えへん」が可愛い先生(笑)。

　……そこに「ちょっといいか」と土方さん。



　なんと、捨助くんが屯所に来ていた。

「見廻組の野郎に手柄を独り占めされちゃたまんねぇからな」

　えーっ、捨助くんまで龍馬くんを助けてくれと言ってるのに……しくしく、捨助くんまでも事態を理解してるのに……ここで、ちょっと、辛くなりました、三谷さん。

　でも、近藤さんの意を汲んで、新八っつぁんと左之助を動かす土方さん。そして、近藤さんを引き留める……ここは、よかったんだけど。



　じれた佐々木様、近江屋に踏み込む決意。

　そして龍馬くんが峰吉くんにシャモを買ってきてくれと……歴史を知っている人には、それだけで「その時」が近づいていることがわかる。

　鶏肉談義をする龍馬くんと中岡くん……そういう馬鹿話の最中だってことが、三谷さんは、うまいんだよな……「わしはこんな馬鹿話だけして、一生を送りたいがぜよ」……うわー、その直後か(滝汗)。

　佐々木様の首の辺りに、返り血。その辺りに返り血が、というところが印象的。



「……どこを、やられた」

「……わしは、頭をやられたき。これはいかん」

　そこにやって来るのが新八っつぁんと左之助。

「こんなくそ！」

　……うひゃー、原田左之助下手人説を、こう処理するか。ごく密かに護衛に来たふたりが間に合わなかったというわけで。

　そして龍馬くんは、地球儀を見ながら絶命するわけか……。



　流れ星を見上げる近藤さんの悲しげな顔がよかった。



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　胡散臭い公家のおっさんに、ボロボロにされる伊東先生がちらっと。もう来週なんですね……そして、平助くんたちも。



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「新選組を行く」は、坂本龍馬暗殺の話。白牡丹は、勘だけなんだけど、薩摩黒幕で実行犯見廻組説で、まんま三谷さん脚本通り(爆)。