新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
昨日書いた「第43話、フォローアップ その1」に猫右衛門さんから頂いたコメントに返事を書いているうちに、気づいたこと。
・足踏みする土方さん、大きく成長した近藤さん
第15回の「行くか、残るか」における清河八っちゃんとの会見と、第43回の「決戦、油小路」における伊東先生との会見を対比して白牡丹は「身分や肩書きではなく、人物としての大きさや時代観・見識で相手の心を動かすことができる部分が、近藤勇さんの成長部分なんだなぁと感じました」と書いた……そこで気づいたのだけど、近藤さんの器の大きさの成長ぶりというのは、第33回「友の死」の辺りから最近まで、加速度的というか尻上がりになっている。
それに対して、ドラマにおける土方さんは、壬生浪士組の立ち上げから徐々に頭角を現し、第25回「新選組誕生」の辺りで大きく成長し、新選組の頭領にふさわしい振る舞いを「かっちゃん」にレクチャーしちゃっていたりしていた。それが、ここ数話においては、「法度も大事だ……しかし命を奪うのはもういい……山南さんも今なら同意してくれると思う」とか、近藤さんが新選組の方針を打ち出して、土方さんはそれに従う役に回っている。
この違いはどこから生まれるものかなと思い、まだ煮詰まっていないのだけど、今日の時点で気が付いたことを。
近藤さんは、強いていえば、決断するまでにいろいろな人の話を聞き、迷いながら最後に決断する熟慮型。土方さんは、もちろん悩む時もあるのだけど、強いていえば直感で判断する型。京都に来たばかりで壬生浪士組を立ち上げたばかりの時には鋭い直感で未知の状況に対処できる土方さんの方がリードできていたけど、新選組の局長に収まって組織の形も整った状況ではいろんな人のインプットを受けてきた近藤さんが熟してきたという感じ。
もうひとつ違いを言えば、局長と副長という立場の違いもある。
近藤さんへのインプットは組織の外からもあり、龍馬くんや西郷どんや永井様や容保様といった人々からのインプットを受けて、混沌とした時代にあって先を見通す力は十分ではないとしても(新選組が幕府の一角にあるという組織上の制約もあるが)、新選組をより客観的に見られる近藤さん。
それに対して、近藤さんと違って人の好き嫌いが大きいということもあるのだけど(苦笑)、副長という立場もあって、視点が新選組の内部に向き、試衛館生え抜きの三人(近藤さん・総司くん・源さん)には絶対的な信頼を置いて自分をさらけ出せるけど、それ以外の人々には本音を吐けない土方さん。新八っつぁんなど多少は距離を置いてはいるけど一定の信頼はある、そして新選組をつくってからは島田魁さんと山崎さんには信頼を置いているだろう。だが、土方さんの人のネットワークは、決して広くない。まして新選組の外には、ほとんどない。
もうひとつ付け加えるならば……やはり、山南さんを失ったことが、土方さんには近藤さん以上に大きなダメージになっていると思う。土方さんも、兵学書を手に入れようとしたりして、新選組をもっと強くしようとか、これじゃいけないと思う気持ちはあると思うのだけど……河合さんの切腹以降は法度の番人である自分に縛られてしまって、自分の殻を破ることができないでいる。ましてここ数話は、大石ら若手隊士の暴走をも制御できない状態で(汗)。
土方さんが自分の殻を破るのは、次回の近藤さん狙撃事件、その次の鳥羽伏見の戦い、そして最終回を経て、その先……自分自身がつくりあげてきた新選組を近藤さんから継承しながらも(涙)、新選組の外の世界に触れて、より大きな状況を見られる立場に立ってからだ。
……うう、山本耕史さん演じる土方歳三で、三谷さん脚本で、見たいなぁ。その時には、尾関さんと島田さんは今のキャストがいいです。榎○武○さんは草○さんでなくてもいいけど(爆)。
・足踏みする土方さん、大きく成長した近藤さん
第15回の「行くか、残るか」における清河八っちゃんとの会見と、第43回の「決戦、油小路」における伊東先生との会見を対比して白牡丹は「身分や肩書きではなく、人物としての大きさや時代観・見識で相手の心を動かすことができる部分が、近藤勇さんの成長部分なんだなぁと感じました」と書いた……そこで気づいたのだけど、近藤さんの器の大きさの成長ぶりというのは、第33回「友の死」の辺りから最近まで、加速度的というか尻上がりになっている。
それに対して、ドラマにおける土方さんは、壬生浪士組の立ち上げから徐々に頭角を現し、第25回「新選組誕生」の辺りで大きく成長し、新選組の頭領にふさわしい振る舞いを「かっちゃん」にレクチャーしちゃっていたりしていた。それが、ここ数話においては、「法度も大事だ……しかし命を奪うのはもういい……山南さんも今なら同意してくれると思う」とか、近藤さんが新選組の方針を打ち出して、土方さんはそれに従う役に回っている。
この違いはどこから生まれるものかなと思い、まだ煮詰まっていないのだけど、今日の時点で気が付いたことを。
近藤さんは、強いていえば、決断するまでにいろいろな人の話を聞き、迷いながら最後に決断する熟慮型。土方さんは、もちろん悩む時もあるのだけど、強いていえば直感で判断する型。京都に来たばかりで壬生浪士組を立ち上げたばかりの時には鋭い直感で未知の状況に対処できる土方さんの方がリードできていたけど、新選組の局長に収まって組織の形も整った状況ではいろんな人のインプットを受けてきた近藤さんが熟してきたという感じ。
もうひとつ違いを言えば、局長と副長という立場の違いもある。
近藤さんへのインプットは組織の外からもあり、龍馬くんや西郷どんや永井様や容保様といった人々からのインプットを受けて、混沌とした時代にあって先を見通す力は十分ではないとしても(新選組が幕府の一角にあるという組織上の制約もあるが)、新選組をより客観的に見られる近藤さん。
それに対して、近藤さんと違って人の好き嫌いが大きいということもあるのだけど(苦笑)、副長という立場もあって、視点が新選組の内部に向き、試衛館生え抜きの三人(近藤さん・総司くん・源さん)には絶対的な信頼を置いて自分をさらけ出せるけど、それ以外の人々には本音を吐けない土方さん。新八っつぁんなど多少は距離を置いてはいるけど一定の信頼はある、そして新選組をつくってからは島田魁さんと山崎さんには信頼を置いているだろう。だが、土方さんの人のネットワークは、決して広くない。まして新選組の外には、ほとんどない。
もうひとつ付け加えるならば……やはり、山南さんを失ったことが、土方さんには近藤さん以上に大きなダメージになっていると思う。土方さんも、兵学書を手に入れようとしたりして、新選組をもっと強くしようとか、これじゃいけないと思う気持ちはあると思うのだけど……河合さんの切腹以降は法度の番人である自分に縛られてしまって、自分の殻を破ることができないでいる。ましてここ数話は、大石ら若手隊士の暴走をも制御できない状態で(汗)。
土方さんが自分の殻を破るのは、次回の近藤さん狙撃事件、その次の鳥羽伏見の戦い、そして最終回を経て、その先……自分自身がつくりあげてきた新選組を近藤さんから継承しながらも(涙)、新選組の外の世界に触れて、より大きな状況を見られる立場に立ってからだ。
……うう、山本耕史さん演じる土方歳三で、三谷さん脚本で、見たいなぁ。その時には、尾関さんと島田さんは今のキャストがいいです。榎○武○さんは草○さんでなくてもいいけど(爆)。
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