10月9日～10日の幕末ニュース

　昨日今日はなぜか新選組関係のニュースが複数入っています。

北海道
特別展：永倉新八の足跡を紹介－－月形樺戸博物館　／北海道

　新撰組の幹部として幕末の激動期に生き、１８８２（明治１５）年から４年間、樺戸集治監で看守の剣術指南役を務めた永倉新八（１８３９～１９１５年）の足跡を紹介する特別展が、同集治監のあった空知管内月形町の月形樺戸博物館で２２日まで開かれている＝写真。
　特別展では、「杉村義衛」の文字が記された旧月形村の住民台帳「寄留戸籍簿」や、永倉が鳥羽伏見の戦いで着用したとされる「胴衣」、剣術指導に使ったとされる木刀など同博物館収蔵品のほか、道開拓記念館の資料などが展示されている。

　永倉新八の特別展、見てみたいです。

歴史ファン じっくり鑑賞…高龍寺宝物展

　高龍寺（函館市船見町２１）収蔵の貴重な書画の一部を公開する「第２回高龍寺宝物展」（実行委主催）が７日、同寺本坊で始まった。初日から歴史ファンら大勢が訪れ、「仏伝と地獄変」にちなんだ巻物３点、びょうぶ１点をじっくりと鑑賞した。

　特に「幕末」関連の記事ではありませんが、高龍寺は函館戦争の舞台のひとつでもありますので、取り上げました。

東京
新選組のまち綾瀬

　新選組がかつて、戊辰戦争を戦うさなかで現在の綾瀬周辺に滞在していた歴史をを広く知ってもらおうと９日、「綾瀬新新選組まつり」が開催された。日野や市ヶ谷、流山など新選組ゆかりの地域から集った同好会メンバーらが、お気に入りの組員に扮して練り歩き、「新選組のまち綾瀬」をアピールした。
(中略)
　江戸時代の幕末期、主に京都の治安維持を目的に活動した新選組は、大政奉還後には鳥羽・伏見の戦いなどで新政府軍に敗れ、東へ。慶応４年（１８６８）の３月１４日から４月１日までの１９日間、五兵衛新田（現在の綾瀬４丁目付近）に滞在。旧・金子家などに分宿し、弾薬を製造するなどして再起を期していたと考えられている。

　「旧・金子家では邸内も公開され、近藤勇が気に入って座していたとされる縁側の『くつぬぎ石』を見学」……個人宅なので非公開の金子家の内部を見られるのは羨ましいです。「近藤勇が気に入って座していたとされる」縁側の「くつぬぎ石」という伝承も、この時期の近藤勇についてのエピソードとして、心に残ります。

兵庫
「神戸事件」を紹介　岡山・クレー射撃会場で郷土史ＰＲ

　兵庫国体クレー射撃競技が開かれた岡山市御津下田のクレー射撃場で、六-八日の競技期間中、明治維新のさなかに備前藩と外国兵が衝突した「神戸事件」を紹介する展示ブースが設けられた。無益な争いを避けて解決を図るため、犠牲となった備前藩士の滝善三郎（一八三七-六八）の供養搭がある神戸市兵庫区と、滝の生誕地・御津の住民が協力して企画した。
　神戸事件は六八年一月、政府の命令で西宮の警備に向かっていた備前藩士が神戸の三宮神社前で、隊列を横切った外国兵と衝突。死者は出なかったが、政府は外国使臣に謝罪し、責任者の滝は能福寺（神戸市兵庫区）で切腹した。

　
　なお、神戸事件の詳細についてはWikipedia記事「神戸事件」にリンクを貼っておきます。また、旧幕府から西軍(この時期の倒幕派については「西軍」と呼ぶのが私のデフォルトでございます^_^;)に外交権が移ったも時期の同様の事件として堺事件があり、これもWikipediaの記事にリンクを貼っておきます。堺事件の方が強烈な幕引きです……。