6月14日の幕末関係ニュース

今日の幕末関係ニュースは、コラムがやや混じっています。



北海道

美々８遺跡が国の重文に指定

　3,400年前のアイヌの生活具が国の重要文化財に指定されたというニュースです。「道教委は『これまでアイヌ文化を知るのは明治以降や幕末までがほとんどだった。出土品は江戸初期まで確実にさかのぼれる非常に重要な史料だ』」とコメント。



奈良

［隠れ古社寺気まま旅］

手向山八幡宮

　続日本紀に記録されている、歴史の長い神社。八幡神社の起源というか総本家のような神社なんですね。

　幕末に関する記述は「大仏殿西方の東大寺八幡殿に、国宝の木造僧形八幡神像（鎌倉時代）が安置されている。快慶作の等身大座像で、仏教彫刻史を飾る傑作とされる。この神像は幕末まで手向山八幡宮の神体だった」というところだけです。





コラム

歴史のかたち

目安箱の鍵をみる

　コラムは徳川吉宗が設置した目安箱の鍵について。

　幕末に関連する記述は「目安箱の４本の鍵は、将軍が各藩に放ったスパイである『御庭番』のリポートや、幕末に孝明天皇が１４代家茂にあてた『深秘之御宸翰（しんぴのごしんかん）』などの極秘文書とともにあった。将軍のごく身近に置かれていたことがわかる」というところ。公武合体を推進した家茂公が、目安箱の鍵と孝明天皇の御宸翰を身近に置いていたのだと思うと、しんみりとしてしまいました。幕末の難しい政局に心身をすり減らし、21歳の若さで病死した若い将軍のことを思うと切なくなります。



水戸烈公の国防と反射炉

　韮山反射炉を建設した江川太郎左衛門英龍（坦庵）の紹介に始まり(英龍さんの交友関係に関する記述は、みなもと太郎さんのマンガ『風雲児たち』のキャラを想起してしまうのですが)、反射炉では先駆者であった水戸の徳川斉昭(列公)から、藤田東湖、水戸天狗党の悲劇に至る幕末の水戸藩の歴史を要領よくまとめて紹介しています。