9月23日～25日の幕末ニュース

　週末から貯め込んでいた幕末ニュースです。

福島
甲冑姿も勇ましく　会津藩公行列５００人練り歩く

　会津まつりの呼び物で、歴代の領主たちや白虎隊など、会津の歴史を彩った人物に扮（ふん）した市民ら約５００人が練り歩く、「会津藩公行列」が２３日、福島県会津若松市内で行われた。

　一昨年と昨年は山本耕史さんがゲストだったのでストリーミング放送にかじりついていたのですが、今年は……(汗)。

東京
歴史も濃い味　東京牛乳

　その名も「東京牛乳」という牛乳が発売された。東京都内の酪農家によって生産された牛乳だ。都内の酪農家は現在９６軒。日本の近代酪農の発祥は千葉県とされるが、実は東京の酪農の歴史はもっと古いという。
(中略)
　日本の酪農の発祥の地は千葉県というのが定説だ。第八代将軍徳川吉宗が、一七二七（享保十二）年、オランダを介してインドの白牛の雄・雌三頭を輸入し、幕府の軍馬養育場であった安房嶺岡牧場（千葉県南房総市）で飼育を命じたという。牛乳の歴史に詳しい東京都牛乳普及協会（小金井市）の大久保忠宜専務理事は「当時は練乳のようなものを作り、薬用として飲んでいたようです」と解説する。
　ところが、それからさかのぼること千年。飛鳥時代に、東京で牛乳が採れていたというのだ。
　東京都新宿区早稲田の元赤城神社。ここに「神崎の牛牧」と書かれた看板がひっそりとある。東京都農業協同組合（ＪＡ）中央会が設置したものだ。神崎はこの辺りを指すむかしからの地名だ。看板には「文武天皇《七〇一～七〇四年》の時代、現在の東京都心には国営の牧場が各地に置かれていた」と書かれている。ほかには台東区浅草に「檜前牧」、墨田区本所に「浮嶋牧」という牧場があったという。

　ひょー、飛鳥時代まで遡るんですか(汗)。

　幕末に、外国人居留地に住む外国人による本格的な牧場が横浜などにできた。そこで牛乳搾取技術を学んだ日本人が西洋の近代的な酪農を広めた。明治時代になると、諸大名の江戸屋敷が、武士の失業対策も兼ねて払い下げられ、一部は牧場として利用された。そのころの牧場の一つが、千代田区永田町の日枝神社近辺。駐車場の脇に「わが国黎明（れいめい）期の牧場」と書かれた看板が立てられている。同神社の広報は「現在の駐車場の一帯は、かつてため池があった。半分を埋め立て、牧場として利用したようです」と話す。

　この「東京牛乳」サイトから「東京の牛乳物語」を一部引用します。

　また、戊辰戦争で有名な榎本武楊は、明治時代の飯田橋に「北辰社」という牧場を持っていたほか、東京農大の前身である「育英学農業科」の初代学長にもなっているそうだ。これは彼が、江戸末期に酪農の本場オランダに３年間留学していたことと関係しているに違いない。

　『新選組！！土方歳三最期の一日』をご覧になった方にはドラマでの土方さんとの遣り取りが思い出されることと思います……ので、私もつい、「東京牛乳」サイトまで行ってしまいました(汗)。ええ、あれはドラマの中でのエピソードなのですが。

香川
幕末の世相伝える－「浮世絵アラカルト」展開幕

　江戸時代末期の浮世絵を集めた「幕末浮世絵アラカルト　北斎・広重・国貞・国芳らの世界」展（香川県教委など主催）が二十三日、香川県高松市玉藻町の県歴史博物館で開幕。美人画や役者絵、風景画など多彩なジャンルの浮世絵が百五十五点並び、当時の世相や流行を伝えている。

長崎
地元の女性偉人、歩いて発見＝20年目の「ウーマンズ・ウオークラリー」－長崎

　長崎で活躍した女性の業績を歩いて発見しようという企画「長崎ウーマンズ・ウオークラリー」が23日開かれ、秋晴れの下、参加者約2500人が偉人ゆかりの地などを訪ね歩いた。
(中略)
幕末期に茶貿易で大成し、坂本竜馬などの後援人を務めた大浦お慶ゆかりの聖天堂や、シーボルトの愛人とその娘で日本初の女性産婦人科医楠本タキ、イネの墓がある皓台寺など、10カ所のチェックポイントを回る10キロコースなど、3コースをたどった。