新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
タイトルを聞いただけで、近藤・土方永訣の地名に泣きそうになる……(それに、これを見てしまったら、後は最終回しか残っていない、ということも、泣きたくなるわけで。来週以降、何を支えに生きて行こう……^_^;)。
そして、その地で何が起こるか知らない近藤さんや土方さんの、表情のひとつひとつが愛しくて切なくて……。
「ウタノマエ」では短いながらも五兵衛新田の場面を描いてくれた。足立区の資料館関係者は、この一年間新選組関係の展示や講演などに力を入れていたようだから、きっと喜んでくれているだろうな(^^)。
☆★☆★
「ウタノマエ」は勝沼の敗戦(戦のロケ場面は「その歴」で見た気がする^_^;)、新八っつぁんと左之助の離脱から、五兵衛新田。わーい、釣り糸垂れてる洋装土方さん♪
土方さんが釣りをしていたという話は五兵衛新田で伝承に残っているので、こういう小ネタは史実ファンにはこたえられない。そして、地元のオナゴたちが「いい男だべ」「あんな男となら、一生に一度でいいからいっぺん寝てみたいべ、ムフッ」と騒いだという伝承も残っているのだ(笑)。140年ほど前だろうと、いい男を見かけたオナゴの本音トークは大して変わらないらしい(爆)。
「昔多摩で遊んでいた頃を思い出す」という近藤さんと、「俺には振り返っている暇はねえ」という土方さん。間もなく死ぬ人は過去を振り返り、まだ生きる人は先を見つめているんだなぁと思う……それを知らないふたりの会話が、辛い。
「これからだ」と言う土方さんの言葉を受けて、立ち上がって明るく「これからだな」と言う近藤さん……ううう、これからの時間がどれだけ残されているかを知らない彼らを見ているのが切ないよぉ。
周平くんが書き物を持って現れ、五兵衛新田の地名にまつわる蘊蓄を報告しに来る。うーん、まるで山南さん2世……。
「あいつは変わり者だな」と近藤さん。
周平くんと話していて目を離した隙に、土方さんがオナゴにちょっかい出してる。前回お琴さんにフラれたことからどれほど立ち直っているのか、ともあれエロ方の復活! そうだ、トシは「何様俺様土方様」で、キザったポーズ決めて、オナゴに色気ビームを照射してなくっちゃ(爆)。
「変わってない……」と低い声で呟く近藤さんが、いいなぁ。
勝海舟vs西郷隆盛。西郷どん、短髪にしちゃったのね。でも、茶髪がかっているのが、ちょっとなぁ……(苦笑)。でも、勝海舟@野田秀樹さんと並んで立つと、デカさが素晴らしく目立つ(笑)。
そして、胡散臭さの東西横綱、意気投合。
江戸城総攻撃を回避する引き替えに江戸城を引き渡すという勝海舟からの(?)手紙。
解散はしない、と、土方さん。しかし……「どうしてみんな、いちいち俺を見る」と斎藤さん……爆笑。「やめてください」と、注目されると小さくなってしまうのね。
土方さんまでもが「俺もこの目で見たかったな」と。
「私も驚きました。普段は無口な斎藤さんが、あんなに熱い男だったとは」……「あの日の話はするな!」と尾形さんの襟首をつかむ斎藤さん、チョー照れ屋さんなのね(爆)。文官肌の尾形さん、脅されてびくついて「……はい」と言うところがカワイイ。ちょっとかわいそうだけど。
島田さんの提案を受けて、下総の流山に移動することを決める一同。
「流山……」近藤さんのその一言に、胸が痛む……そこは、運命の地……うるうるうる〜ライライライララララーイ〜……(涙)。
長い長い「ウタノマエ」。白牡丹の計測では、何と5分43秒。もしかして、最終回は、もっと長くなるんだろうか……(汗)。
☆★☆★
キャストロール、「植木屋平五郎 島田順司」ブラボーっ。白牡丹、『新選組!』キャストが映像作品のデフォになってはいるけど、結束信二さん脚本の『新選組血風録』『燃えよ剣』で土方さんを演じた栗塚旭と沖田さん(藤原さんには「総司くん」だけど)を演じた島田順司が『新選組!』に出演してくれるのは、本当に嬉しい。
☆★☆★
その平五郎さん宅での、総司くんと近藤さん。お孝さんが、総司くんの床を立つのを手伝う。もうひとりで動くことも、ままならないのか……。
近藤さんは、総司くんに五代目を継がせるという、ありえない未来の話をする。そして総司くんは、かつての四代目襲名の野試合の思い出話。未来の話をしても、あり得ない話じゃ、ますます辛くなるだけでダメなんだな、近藤先生(;O;)。
他愛のない会話でも、ぜいぜい息が聞こえるような総司くん。
「ほんまにまた、徳川さんの世が来るんやろか」とお孝さん。
「来るわけなんか、ないじゃないか。そんなこと、あの人だってわかってるんだ」
総司くん、すでに顔に死の翳りが……ほろ。
慶応4年4月3日。運命の一日……。
江戸の甘味屋の左之助と新八っつぁん。
「新選組のあるべき姿を、近藤さんに見せてやる」と息巻く新八っつぁん。
弁天様にお参りに行こうとして、ばったりと出会う……うわー、顔色が良くなっている市川宇八郎(爆)。身なりもいいし。新八っつぁんが思わず足下を見てしまうの、わかる(^^)。
流山の長岡屋。尾形さんが「ひとつ気になることが」と、薩長の動きを報告。土方さん「こんなところにいるはずがない。斥候だろう」と一蹴。この油断が命取りになるんだよ……(涙)。
境内での調練風景。これ、スタパで見た……第48話だと知って、流山の寺の境内だとすぐにピンと来た。撮影の合間に、仲良くしている大石鍬次郎の中の人と周平くんの中の人の雰囲気が微笑ましかった(笑)。
でも、このセットは、鳥羽伏見でも見たことがあったような、そして先週は伝通院の境内にもなっていたし、随分と使い回しされているような……(苦笑)。
土佐藩の香川敬三と上田楠次。香川敬三、いかにも短気そう。
「有馬にでも行かせろ」
……そして、有馬どんは、自分の「チェストー」の声がでかくて、人の話が聞こえないのでした(苦笑)。いかにも一徹な薩摩人。
植木屋平五郎宅。「この辺り、も少し丁寧にやってくれぃ」……ううう嬉しい、正統派の江戸弁っぽい。そして島田順司さん、この作品でお会いできて嬉しゅうございます。しかも、総司くんの最期の地となる家を提供した植木屋平五郎さんとは、キャスティングの妙です。
手に這った蟻を潰した総司くんに、本気で食ってかかるお孝さん。「蟻かて人かて、人の命の重さに変わりないのや」と主張するお孝さんは、消え入りそうな総司くんの命を見つめているせいなのだろうか。
「ありえない!」
「ある!」
苦笑する平五郎さん。「おふたりは本当に仲がよろしゅうございますな」と、まぁ、痴話喧嘩に見えますがな^_^;。
そこに現れた、旅姿の斎藤さん。
市川宇八郎と新八っつぁん。
「おそのとのことは、言い逃れする気はない」「最後におそのが呼んだのは、お前の名前だった」……辛いっすね、新八っつぁん。でも、嘘はつけない新八っつぁんだからこそ。
自分も隊を結成したから力を貸してくれと声をかける市川宇八郎。
「入りゃいいじゃねえか」
親亀の上に小亀を乗せて、他人事のような左之助。「別の隊に入るつもりはない」って一言が、ずきり。自分ではもう組をつくらないという、左之助なりの新選組への思い。新八っつぁんは新八っつぁんで、あるべき新選組を自分がつくって近藤さんに見せてやると思っているわけだし……別離しても、新選組は彼らの胸の中にあるんだな。
「京へ戻るわ。そろそろ繁も生まれる頃だしな」
……本当に京都に戻れると思っていたかどうかはわからないけど、左之助は、最後まで左之助であって欲しい。
「来てくれて、嬉しいです」と、総司くん。
「いつ頃死ぬんだ」と、斎藤さん。
……冷や汗。でも、そういうことをズバリと訊けるのは、斎藤さんだけ。
「夏の終わりぐらいかな」
総司くんも、だから、素直に答えられる。
「お前は、いいな」
「何がですか」
「お前は戦に出ないからわからないだろうが、もう刀の時代じゃないんだ」
人を斬るしか能がないと思っている斎藤さん。もし生き延びられたらどんな生き方ができるのかと、言いたかったんだろうな……。
刀の時代が終わる直前に剣士として活躍できた自分をついていたと語る総司くん。そして「それを言うなら俺はもっとついてる。もしも近藤さんに出会わず、薩長の側についていたら、お前と戦っていたかも知れない。俺は間違いなく負けてたよ」と語る斎藤さん……かっこいい。総司くんへの思いやりというか気持ちの熱さを感じる、不器用な笑み。
「涼しくなる前にまた来る」
不器用な斎藤さんなりの、長く生きていて欲しいという別れの言葉。
乗り込んできた黒熊《こぐま》かぶった有馬藤太さん。恐ろしく色白で端整な山本土方さんと、ちょっとジャガイモが入っている(汗)古田有馬さんを横顔から写すショットが、何というか、ドラマチック(汗)。
対応する土方さん、冷静に対処する。「身内の不始末は我らの手で」という理屈は三谷さんの考えだろうが、なるほど土方さんが言いそうなセリフだと思う。が、調練している兵の様子を見るから案内してくれと迫る有馬さんに退く。
「一か八かだ」と、案内を決意する近藤さん。
調練する隊士達のところに、近藤さん・有馬さん・土方さんが現れる場面……スタパで初めて見た洋装土方さんの場面だ♪……この後のことを思うと、鬱なんだけど。
近藤さんは、自分が近藤勇だとバレないように、隊士たちが新選組だとバレないように、隊士たちにそれとわかるように説明する。寄せ集めの志願兵、兵と言っても急ごしらえ、と、内心は必死でも平然と頑張る近藤さん。
しかし、そこに、「よお、かっちゃん。元気だったか」と、捨助が(汗)。ぎくぎくっ。
「あの野郎どもを、ぎょふんと言わせてやろうぜ!!」
緊張が走る一同。周平くんの肩の後ろで銃を構える土方さん、狙ってるのは捨ちゃん、それとも有馬どん……? 土方さんが銃を構える画面の直後のショットから想像するに、捨ちゃんに銃口を向けていた気がする……(汗)。土方さんにしたら、ここで薩摩藩士を殺すよりは、捨ちゃんを撃ち殺して誤魔化す方が得策と見たのかも知れない。
「江戸表を脱走して、この辺りを荒らし回ってる奴らですよ。あいつら断じて許さねえ。これからもよろしくお願いしますよ、大久保せんせえ」
……はらはらさせやがって(苦笑)。
「はらはらした?」
んだ。だから土方さん、顎もっとひねってやって(笑)。
「誠」旗を発見してしまった有馬どん。斬ろうとする土方さんを押さえる近藤さん。この時点では、薩摩藩士を斬ってもいいと思ってるんだ(苦笑)……もしもさっきの銃口が捨ちゃんを向いていたなら、さらに追い詰められると気持ちの切り替えが早くて何するかわからないんだな、土方さんは……。
しかし、有馬どんは何事もなかったように、解散だけを申し渡す。ほーっと安堵の息が漏れる一同。
「時に大久保殿。近藤勇のことをご存知か」
「近藤は天下の大罪人でございます。されど盗人にも三分の理があると申します」
別人のふりをして、近藤勇としての気持ちを語る近藤さん(当然ながら、有馬どんにもわかっている)。近藤さん、薩摩と長州のやり方に対する自分の気持ちを有馬どんに隠すことなく伝える……大久保大和として「近藤の気持ち」を。
「勝敗は時の運。悔いはない。今でもはっきりと言います。正義は我らにあり。これから何度生まれ変わっても戦い続けます」……近藤さん目線で俯瞰する新選組隊士たちの表情、じわっと涙腺直撃。
そして、有馬どんも「もし、近藤がほんのこてそげな男なら、敵ながらあっぱれち、言わんにゃならもはんな。一度膝を突き合わせて酒でも飲みたか」……幕末の薩摩は藩としては好きになれないが、薩摩人ひとりひとりは愛するべき人物だと思う。
そして、その地で何が起こるか知らない近藤さんや土方さんの、表情のひとつひとつが愛しくて切なくて……。
「ウタノマエ」では短いながらも五兵衛新田の場面を描いてくれた。足立区の資料館関係者は、この一年間新選組関係の展示や講演などに力を入れていたようだから、きっと喜んでくれているだろうな(^^)。
☆★☆★
「ウタノマエ」は勝沼の敗戦(戦のロケ場面は「その歴」で見た気がする^_^;)、新八っつぁんと左之助の離脱から、五兵衛新田。わーい、釣り糸垂れてる洋装土方さん♪
土方さんが釣りをしていたという話は五兵衛新田で伝承に残っているので、こういう小ネタは史実ファンにはこたえられない。そして、地元のオナゴたちが「いい男だべ」「あんな男となら、一生に一度でいいからいっぺん寝てみたいべ、ムフッ」と騒いだという伝承も残っているのだ(笑)。140年ほど前だろうと、いい男を見かけたオナゴの本音トークは大して変わらないらしい(爆)。
「昔多摩で遊んでいた頃を思い出す」という近藤さんと、「俺には振り返っている暇はねえ」という土方さん。間もなく死ぬ人は過去を振り返り、まだ生きる人は先を見つめているんだなぁと思う……それを知らないふたりの会話が、辛い。
「これからだ」と言う土方さんの言葉を受けて、立ち上がって明るく「これからだな」と言う近藤さん……ううう、これからの時間がどれだけ残されているかを知らない彼らを見ているのが切ないよぉ。
周平くんが書き物を持って現れ、五兵衛新田の地名にまつわる蘊蓄を報告しに来る。うーん、まるで山南さん2世……。
「あいつは変わり者だな」と近藤さん。
周平くんと話していて目を離した隙に、土方さんがオナゴにちょっかい出してる。前回お琴さんにフラれたことからどれほど立ち直っているのか、ともあれエロ方の復活! そうだ、トシは「何様俺様土方様」で、キザったポーズ決めて、オナゴに色気ビームを照射してなくっちゃ(爆)。
「変わってない……」と低い声で呟く近藤さんが、いいなぁ。
勝海舟vs西郷隆盛。西郷どん、短髪にしちゃったのね。でも、茶髪がかっているのが、ちょっとなぁ……(苦笑)。でも、勝海舟@野田秀樹さんと並んで立つと、デカさが素晴らしく目立つ(笑)。
そして、胡散臭さの東西横綱、意気投合。
江戸城総攻撃を回避する引き替えに江戸城を引き渡すという勝海舟からの(?)手紙。
解散はしない、と、土方さん。しかし……「どうしてみんな、いちいち俺を見る」と斎藤さん……爆笑。「やめてください」と、注目されると小さくなってしまうのね。
土方さんまでもが「俺もこの目で見たかったな」と。
「私も驚きました。普段は無口な斎藤さんが、あんなに熱い男だったとは」……「あの日の話はするな!」と尾形さんの襟首をつかむ斎藤さん、チョー照れ屋さんなのね(爆)。文官肌の尾形さん、脅されてびくついて「……はい」と言うところがカワイイ。ちょっとかわいそうだけど。
島田さんの提案を受けて、下総の流山に移動することを決める一同。
「流山……」近藤さんのその一言に、胸が痛む……そこは、運命の地……うるうるうる〜ライライライララララーイ〜……(涙)。
長い長い「ウタノマエ」。白牡丹の計測では、何と5分43秒。もしかして、最終回は、もっと長くなるんだろうか……(汗)。
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キャストロール、「植木屋平五郎 島田順司」ブラボーっ。白牡丹、『新選組!』キャストが映像作品のデフォになってはいるけど、結束信二さん脚本の『新選組血風録』『燃えよ剣』で土方さんを演じた栗塚旭と沖田さん(藤原さんには「総司くん」だけど)を演じた島田順司が『新選組!』に出演してくれるのは、本当に嬉しい。
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その平五郎さん宅での、総司くんと近藤さん。お孝さんが、総司くんの床を立つのを手伝う。もうひとりで動くことも、ままならないのか……。
近藤さんは、総司くんに五代目を継がせるという、ありえない未来の話をする。そして総司くんは、かつての四代目襲名の野試合の思い出話。未来の話をしても、あり得ない話じゃ、ますます辛くなるだけでダメなんだな、近藤先生(;O;)。
他愛のない会話でも、ぜいぜい息が聞こえるような総司くん。
「ほんまにまた、徳川さんの世が来るんやろか」とお孝さん。
「来るわけなんか、ないじゃないか。そんなこと、あの人だってわかってるんだ」
総司くん、すでに顔に死の翳りが……ほろ。
慶応4年4月3日。運命の一日……。
江戸の甘味屋の左之助と新八っつぁん。
「新選組のあるべき姿を、近藤さんに見せてやる」と息巻く新八っつぁん。
弁天様にお参りに行こうとして、ばったりと出会う……うわー、顔色が良くなっている市川宇八郎(爆)。身なりもいいし。新八っつぁんが思わず足下を見てしまうの、わかる(^^)。
流山の長岡屋。尾形さんが「ひとつ気になることが」と、薩長の動きを報告。土方さん「こんなところにいるはずがない。斥候だろう」と一蹴。この油断が命取りになるんだよ……(涙)。
境内での調練風景。これ、スタパで見た……第48話だと知って、流山の寺の境内だとすぐにピンと来た。撮影の合間に、仲良くしている大石鍬次郎の中の人と周平くんの中の人の雰囲気が微笑ましかった(笑)。
でも、このセットは、鳥羽伏見でも見たことがあったような、そして先週は伝通院の境内にもなっていたし、随分と使い回しされているような……(苦笑)。
土佐藩の香川敬三と上田楠次。香川敬三、いかにも短気そう。
「有馬にでも行かせろ」
……そして、有馬どんは、自分の「チェストー」の声がでかくて、人の話が聞こえないのでした(苦笑)。いかにも一徹な薩摩人。
植木屋平五郎宅。「この辺り、も少し丁寧にやってくれぃ」……ううう嬉しい、正統派の江戸弁っぽい。そして島田順司さん、この作品でお会いできて嬉しゅうございます。しかも、総司くんの最期の地となる家を提供した植木屋平五郎さんとは、キャスティングの妙です。
手に這った蟻を潰した総司くんに、本気で食ってかかるお孝さん。「蟻かて人かて、人の命の重さに変わりないのや」と主張するお孝さんは、消え入りそうな総司くんの命を見つめているせいなのだろうか。
「ありえない!」
「ある!」
苦笑する平五郎さん。「おふたりは本当に仲がよろしゅうございますな」と、まぁ、痴話喧嘩に見えますがな^_^;。
そこに現れた、旅姿の斎藤さん。
市川宇八郎と新八っつぁん。
「おそのとのことは、言い逃れする気はない」「最後におそのが呼んだのは、お前の名前だった」……辛いっすね、新八っつぁん。でも、嘘はつけない新八っつぁんだからこそ。
自分も隊を結成したから力を貸してくれと声をかける市川宇八郎。
「入りゃいいじゃねえか」
親亀の上に小亀を乗せて、他人事のような左之助。「別の隊に入るつもりはない」って一言が、ずきり。自分ではもう組をつくらないという、左之助なりの新選組への思い。新八っつぁんは新八っつぁんで、あるべき新選組を自分がつくって近藤さんに見せてやると思っているわけだし……別離しても、新選組は彼らの胸の中にあるんだな。
「京へ戻るわ。そろそろ繁も生まれる頃だしな」
……本当に京都に戻れると思っていたかどうかはわからないけど、左之助は、最後まで左之助であって欲しい。
「来てくれて、嬉しいです」と、総司くん。
「いつ頃死ぬんだ」と、斎藤さん。
……冷や汗。でも、そういうことをズバリと訊けるのは、斎藤さんだけ。
「夏の終わりぐらいかな」
総司くんも、だから、素直に答えられる。
「お前は、いいな」
「何がですか」
「お前は戦に出ないからわからないだろうが、もう刀の時代じゃないんだ」
人を斬るしか能がないと思っている斎藤さん。もし生き延びられたらどんな生き方ができるのかと、言いたかったんだろうな……。
刀の時代が終わる直前に剣士として活躍できた自分をついていたと語る総司くん。そして「それを言うなら俺はもっとついてる。もしも近藤さんに出会わず、薩長の側についていたら、お前と戦っていたかも知れない。俺は間違いなく負けてたよ」と語る斎藤さん……かっこいい。総司くんへの思いやりというか気持ちの熱さを感じる、不器用な笑み。
「涼しくなる前にまた来る」
不器用な斎藤さんなりの、長く生きていて欲しいという別れの言葉。
乗り込んできた黒熊《こぐま》かぶった有馬藤太さん。恐ろしく色白で端整な山本土方さんと、ちょっとジャガイモが入っている(汗)古田有馬さんを横顔から写すショットが、何というか、ドラマチック(汗)。
対応する土方さん、冷静に対処する。「身内の不始末は我らの手で」という理屈は三谷さんの考えだろうが、なるほど土方さんが言いそうなセリフだと思う。が、調練している兵の様子を見るから案内してくれと迫る有馬さんに退く。
「一か八かだ」と、案内を決意する近藤さん。
調練する隊士達のところに、近藤さん・有馬さん・土方さんが現れる場面……スタパで初めて見た洋装土方さんの場面だ♪……この後のことを思うと、鬱なんだけど。
近藤さんは、自分が近藤勇だとバレないように、隊士たちが新選組だとバレないように、隊士たちにそれとわかるように説明する。寄せ集めの志願兵、兵と言っても急ごしらえ、と、内心は必死でも平然と頑張る近藤さん。
しかし、そこに、「よお、かっちゃん。元気だったか」と、捨助が(汗)。ぎくぎくっ。
「あの野郎どもを、ぎょふんと言わせてやろうぜ!!」
緊張が走る一同。周平くんの肩の後ろで銃を構える土方さん、狙ってるのは捨ちゃん、それとも有馬どん……? 土方さんが銃を構える画面の直後のショットから想像するに、捨ちゃんに銃口を向けていた気がする……(汗)。土方さんにしたら、ここで薩摩藩士を殺すよりは、捨ちゃんを撃ち殺して誤魔化す方が得策と見たのかも知れない。
「江戸表を脱走して、この辺りを荒らし回ってる奴らですよ。あいつら断じて許さねえ。これからもよろしくお願いしますよ、大久保せんせえ」
……はらはらさせやがって(苦笑)。
「はらはらした?」
んだ。だから土方さん、顎もっとひねってやって(笑)。
「誠」旗を発見してしまった有馬どん。斬ろうとする土方さんを押さえる近藤さん。この時点では、薩摩藩士を斬ってもいいと思ってるんだ(苦笑)……もしもさっきの銃口が捨ちゃんを向いていたなら、さらに追い詰められると気持ちの切り替えが早くて何するかわからないんだな、土方さんは……。
しかし、有馬どんは何事もなかったように、解散だけを申し渡す。ほーっと安堵の息が漏れる一同。
「時に大久保殿。近藤勇のことをご存知か」
「近藤は天下の大罪人でございます。されど盗人にも三分の理があると申します」
別人のふりをして、近藤勇としての気持ちを語る近藤さん(当然ながら、有馬どんにもわかっている)。近藤さん、薩摩と長州のやり方に対する自分の気持ちを有馬どんに隠すことなく伝える……大久保大和として「近藤の気持ち」を。
「勝敗は時の運。悔いはない。今でもはっきりと言います。正義は我らにあり。これから何度生まれ変わっても戦い続けます」……近藤さん目線で俯瞰する新選組隊士たちの表情、じわっと涙腺直撃。
そして、有馬どんも「もし、近藤がほんのこてそげな男なら、敵ながらあっぱれち、言わんにゃならもはんな。一度膝を突き合わせて酒でも飲みたか」……幕末の薩摩は藩としては好きになれないが、薩摩人ひとりひとりは愛するべき人物だと思う。
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