新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
最終回の今日は、地デジとBS-hiでの先行放送をじっくり見て、録画を再生して、本放送を見てから、ぼちぼち感想をアップすることとにした。それだけ回数を見ないと落ち着いて感想を書けない、いろいろなものが詰まった最終回だったわけで……すみません、お待たせして。いつもより遅いけど、お許しを。
初回視聴時は、あちこちで嗚咽しグダ泣き……バスタオルを手に持っててよかった(^^ゞ。2度目は初回ほどじゃなかったけど、白牡丹にはどうしても泣きのツボとなってしまう、ふでさんの「近藤勇、よく戦いました!」の一言にやはり号泣……。3度目も、4度目も……。
今回は台詞の収録が甘くなってますがどうかお見逃し下さいませ。最終回放映当日としては、これだけ拾うのが、いっぱいいっぱいでした。
ところで、すでにクランクアップしていた堺さんが再度呼ばれて収録したという場面、第47回か第48回辺りの予定だったと聞いていたのですが、出てきませんでしたね……そこまでして収録した場面だったのですから、ぜひDVD完全版第弐集の未収録場面に入れて欲しいものです。
☆★☆★
板橋の豊田家に幽閉されている近藤さん……うわー、最初からこんな場面なんて、たまらん……(ほろ)。
取り調べに呼ばれる近藤さん。豊田家の皆さんにぺこりと頭を下げる場面で、豊田家の皆さんとの距離感に、新選組の皆さんと本当に心を通わせた八木さんたち一家を思い出した……もちろん、豊田家には豊田家の事情があったのだとわかっているのだけど。
土佐の谷守部(後の谷干城)・香川敬三の訊問は、坂本龍馬暗殺に新選組が関与していたかどうか。否定する近藤さん。
甲陽鎮撫隊の背後に誰がいたかを訊く有馬藤太さん。自分ひとりの考えでやったと言い張る近藤さん。
「嘘ではございませぬ!」
……あぁ、辛い。
キャストロールも、今回が最後……げげっ、大村達尾って、三谷さん、あのエピソードの回収までもしてくれるんですか(汗)……確かに、あの仇討ちエピソードは中途半端になってましたが、スルーすると思っていたのは浅はかでした(^^ゞ。
豊田家。有馬さんと近藤さん。「あの方を斬ったのは新選組ではありません」と断言する近藤さん。近藤さんの身柄を徳川家に問い合わせるという有馬さん。「おいは、戦った相手に対してこそ、正々堂々とありたかとごわす」「敵方の将を一時の感情で罰するなどとは、もっての他」……薩摩隼人だなぁ。
「有馬さま、私の心はすでに決まっております」……前回の、加納さんを前にした近藤さんの表情を思い出す。
「生きることを恥ち思うたらいかん!」と一喝する有馬さん。でも、揺るがない近藤さん。
新選組隊士たち。板橋に移された近藤さんの情報を得ても、動けない土方さん他の隊士たち。「てめぇら、かっちゃんを見殺しにするつもりか!」と救出に向かうと息巻く捨助くん。鍬次郎くんが、ちらっと出てくる……これが最後のシーンだったのね。
そして離脱を宣言する尾形さん。「行きたきゃ勝手に行きな」「ありがとうございます」……動揺する古参隊士たち。
「最後まで、なじめない人だった……」と、ぽつりと漏らす島田魁さん。
「いちもんめの、いーすけさん、芋買いに走った……」
豊田家の娘、とみちゃんの手まり唄に、たまちゃんの思い出が重なる。
そこに、手まりが転がってくる。近藤さん、拳を口の中に入れてみせる。残った手まりに、たまちゃんの手まり唄の声が、また重なる……。
豊田家のお嫁さんに「有馬さまを呼んでいただけませんか」
ああ、たまちゃんに一目会いたいがために、ほとんど見込みはない生の可能性を模索する近藤さん……人間的な、余りに人間的な(;O;)。
勝海舟のところに乗り込んで嘆願書を書いて欲しいと頼み、「どうか、よろしくお願いします」と深々と頭を下げる土方さん。
「あのね、勝先生でも、無理なもんは無理だよ」「わかって言ってるんだよ、こちとら」と、すがる土方さんを拒絶する勝先生。
「あんたに頼んだのが間違いだった」と、捨て台詞を吐く土方さん。
「近藤を助けになんか行くんじゃないぞ。近藤の死は無駄死になんかじゃねえんだ」
この瞬間、土方さんは初めて「近藤の死」という言葉に向き合ったと思う……別れの時から、薄々は覚悟していただろうけど、第三者の言葉で意識したのは初めてだろう。
「土方、どうせ死ぬ気でいるんなら、俺の頼みを聞いてくれねぇか……北に行ってくれねぇか」
「きた?」
徳川の世に戻すことはできない、しかし徳川幕臣の意地を見せて欲しいと告げる勝先生。
「行ってやれよ。なんたって、泣く子も黙る新選組の鬼副長だ。みんなも喜ぶと思うぜ」
……ありがとう、勝先生。土方さんに侍としての花道を用意してくれて。
総司くんを見舞いに来た土方さん。下総の国府台《こうのだい》に行くという。当時は雑嚢と呼ばれたと思いますが、リュックまでも洋式に揃えた土方さん、ダンディです。
「俺も局長も、永倉も原田も斎藤も一緒だ」
……総司くんの表情で、土方さんの嘘がわかっちゃいました(;O;)。
「あれはいい女だぞ。前歯がでかい女は、情が深い」
「大きかったっけ……」
雑嚢を肩に「元気でな」と立ち去る土方さん。
「みんな私に会いに来る。別れを言いに」
「別れやなんて」と、お孝さん
「それに土方さん嘘ついた。わかるんだ。あんな素直な人いないから……たぶん、もうみんな、一緒にいないんだ……」
切ないです……。
徳川家からの手紙で、徳川家から切り捨てられたと知った近藤さん。
「刑の期日は追って伝えるがぜよ」と言われた瞬間に、わずかに口を動かして動揺を見せる近藤さん。江戸の西郷どんに一筆書いて嘆願するという有馬どん。
西郷どんは、しかし、有馬どんの手紙を読んで「そん役目、近藤さんにお願いしもんそ」と、非情な政治家としての側面を見せつけてくれた。こんな西郷像、映像ではそんなにないと思うけど、白牡丹は宇梶さん演じる西郷どんが怖くもある一方で好きでした。
しかし、その西郷どんも、いずれは明治政府に切り捨てられた不平士族の象徴として、戦死するんだよなぁ……まるで、この時の近藤さんに対して行った決断が、巡り巡って自分に還ってきたように。
宇都宮に派遣されることになった有馬どん。土方さんたちら旧幕軍の動きが、近藤さんに同情的な有馬どんを逆に近藤さんから引き離してしまう、歴史の皮肉。有馬藤太、無念。
刑を言い渡される近藤さん。「承りました」と冷静な近藤さんに、坂本龍馬暗殺の下手人と信じて残酷な言葉をかける土佐藩士たち。
鎧甲冑に身を固めて「行かせてくれー!」と叫ぶ彦五郎さん。
小島さん、「情けを持たないものに人はついてこない。薩長の時代も、そう長くはないと信じています。いずれ、近藤さんの後を継ぐものが、この多摩から現れてくる。私はそう信じているっ」……そう、多摩は、明治の世になって自由民権運動の活発な地になるのでした。
為次郎兄さんを訪ねる土方さん。史実では無理なんだけど、新旧土方さんが最終回に揃うというサービスのためでしょう。
「しかし最後は、土方家の名に泥を塗るような真似になってしまいました」
「馬鹿を言え。誠の旗のもと、お前達は時代と戦ったのだ。これほど痛快なことはあるか。お前達は、多摩の誇りだ」
滂沱の涙を流す土方さん。眼が真っ赤で、本物の涙でしょう……。
初回視聴時は、あちこちで嗚咽しグダ泣き……バスタオルを手に持っててよかった(^^ゞ。2度目は初回ほどじゃなかったけど、白牡丹にはどうしても泣きのツボとなってしまう、ふでさんの「近藤勇、よく戦いました!」の一言にやはり号泣……。3度目も、4度目も……。
今回は台詞の収録が甘くなってますがどうかお見逃し下さいませ。最終回放映当日としては、これだけ拾うのが、いっぱいいっぱいでした。
ところで、すでにクランクアップしていた堺さんが再度呼ばれて収録したという場面、第47回か第48回辺りの予定だったと聞いていたのですが、出てきませんでしたね……そこまでして収録した場面だったのですから、ぜひDVD完全版第弐集の未収録場面に入れて欲しいものです。
☆★☆★
板橋の豊田家に幽閉されている近藤さん……うわー、最初からこんな場面なんて、たまらん……(ほろ)。
取り調べに呼ばれる近藤さん。豊田家の皆さんにぺこりと頭を下げる場面で、豊田家の皆さんとの距離感に、新選組の皆さんと本当に心を通わせた八木さんたち一家を思い出した……もちろん、豊田家には豊田家の事情があったのだとわかっているのだけど。
土佐の谷守部(後の谷干城)・香川敬三の訊問は、坂本龍馬暗殺に新選組が関与していたかどうか。否定する近藤さん。
甲陽鎮撫隊の背後に誰がいたかを訊く有馬藤太さん。自分ひとりの考えでやったと言い張る近藤さん。
「嘘ではございませぬ!」
……あぁ、辛い。
キャストロールも、今回が最後……げげっ、大村達尾って、三谷さん、あのエピソードの回収までもしてくれるんですか(汗)……確かに、あの仇討ちエピソードは中途半端になってましたが、スルーすると思っていたのは浅はかでした(^^ゞ。
豊田家。有馬さんと近藤さん。「あの方を斬ったのは新選組ではありません」と断言する近藤さん。近藤さんの身柄を徳川家に問い合わせるという有馬さん。「おいは、戦った相手に対してこそ、正々堂々とありたかとごわす」「敵方の将を一時の感情で罰するなどとは、もっての他」……薩摩隼人だなぁ。
「有馬さま、私の心はすでに決まっております」……前回の、加納さんを前にした近藤さんの表情を思い出す。
「生きることを恥ち思うたらいかん!」と一喝する有馬さん。でも、揺るがない近藤さん。
新選組隊士たち。板橋に移された近藤さんの情報を得ても、動けない土方さん他の隊士たち。「てめぇら、かっちゃんを見殺しにするつもりか!」と救出に向かうと息巻く捨助くん。鍬次郎くんが、ちらっと出てくる……これが最後のシーンだったのね。
そして離脱を宣言する尾形さん。「行きたきゃ勝手に行きな」「ありがとうございます」……動揺する古参隊士たち。
「最後まで、なじめない人だった……」と、ぽつりと漏らす島田魁さん。
「いちもんめの、いーすけさん、芋買いに走った……」
豊田家の娘、とみちゃんの手まり唄に、たまちゃんの思い出が重なる。
そこに、手まりが転がってくる。近藤さん、拳を口の中に入れてみせる。残った手まりに、たまちゃんの手まり唄の声が、また重なる……。
豊田家のお嫁さんに「有馬さまを呼んでいただけませんか」
ああ、たまちゃんに一目会いたいがために、ほとんど見込みはない生の可能性を模索する近藤さん……人間的な、余りに人間的な(;O;)。
勝海舟のところに乗り込んで嘆願書を書いて欲しいと頼み、「どうか、よろしくお願いします」と深々と頭を下げる土方さん。
「あのね、勝先生でも、無理なもんは無理だよ」「わかって言ってるんだよ、こちとら」と、すがる土方さんを拒絶する勝先生。
「あんたに頼んだのが間違いだった」と、捨て台詞を吐く土方さん。
「近藤を助けになんか行くんじゃないぞ。近藤の死は無駄死になんかじゃねえんだ」
この瞬間、土方さんは初めて「近藤の死」という言葉に向き合ったと思う……別れの時から、薄々は覚悟していただろうけど、第三者の言葉で意識したのは初めてだろう。
「土方、どうせ死ぬ気でいるんなら、俺の頼みを聞いてくれねぇか……北に行ってくれねぇか」
「きた?」
徳川の世に戻すことはできない、しかし徳川幕臣の意地を見せて欲しいと告げる勝先生。
「行ってやれよ。なんたって、泣く子も黙る新選組の鬼副長だ。みんなも喜ぶと思うぜ」
……ありがとう、勝先生。土方さんに侍としての花道を用意してくれて。
総司くんを見舞いに来た土方さん。下総の国府台《こうのだい》に行くという。当時は雑嚢と呼ばれたと思いますが、リュックまでも洋式に揃えた土方さん、ダンディです。
「俺も局長も、永倉も原田も斎藤も一緒だ」
……総司くんの表情で、土方さんの嘘がわかっちゃいました(;O;)。
「あれはいい女だぞ。前歯がでかい女は、情が深い」
「大きかったっけ……」
雑嚢を肩に「元気でな」と立ち去る土方さん。
「みんな私に会いに来る。別れを言いに」
「別れやなんて」と、お孝さん
「それに土方さん嘘ついた。わかるんだ。あんな素直な人いないから……たぶん、もうみんな、一緒にいないんだ……」
切ないです……。
徳川家からの手紙で、徳川家から切り捨てられたと知った近藤さん。
「刑の期日は追って伝えるがぜよ」と言われた瞬間に、わずかに口を動かして動揺を見せる近藤さん。江戸の西郷どんに一筆書いて嘆願するという有馬どん。
西郷どんは、しかし、有馬どんの手紙を読んで「そん役目、近藤さんにお願いしもんそ」と、非情な政治家としての側面を見せつけてくれた。こんな西郷像、映像ではそんなにないと思うけど、白牡丹は宇梶さん演じる西郷どんが怖くもある一方で好きでした。
しかし、その西郷どんも、いずれは明治政府に切り捨てられた不平士族の象徴として、戦死するんだよなぁ……まるで、この時の近藤さんに対して行った決断が、巡り巡って自分に還ってきたように。
宇都宮に派遣されることになった有馬どん。土方さんたちら旧幕軍の動きが、近藤さんに同情的な有馬どんを逆に近藤さんから引き離してしまう、歴史の皮肉。有馬藤太、無念。
刑を言い渡される近藤さん。「承りました」と冷静な近藤さんに、坂本龍馬暗殺の下手人と信じて残酷な言葉をかける土佐藩士たち。
鎧甲冑に身を固めて「行かせてくれー!」と叫ぶ彦五郎さん。
小島さん、「情けを持たないものに人はついてこない。薩長の時代も、そう長くはないと信じています。いずれ、近藤さんの後を継ぐものが、この多摩から現れてくる。私はそう信じているっ」……そう、多摩は、明治の世になって自由民権運動の活発な地になるのでした。
為次郎兄さんを訪ねる土方さん。史実では無理なんだけど、新旧土方さんが最終回に揃うというサービスのためでしょう。
「しかし最後は、土方家の名に泥を塗るような真似になってしまいました」
「馬鹿を言え。誠の旗のもと、お前達は時代と戦ったのだ。これほど痛快なことはあるか。お前達は、多摩の誇りだ」
滂沱の涙を流す土方さん。眼が真っ赤で、本物の涙でしょう……。
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