6月15日の幕末関係ニュースから

　一日のクリップ記事としては、なかなか大漁です。地域関係に入れていますが、展示・舞台・書籍の紹介が多い一日です。



福島

［人ひと］

広告会社経営／笠井尚さん

　会津若松で広告会社を経営している人ですが、このたび『東国化主・会津仏教の源流　徳一草稿』を出版。徳一は天台宗の開祖・最澄と仏教論争をした平安時代の僧。

　幕末に関連するのは、笠井さんのコメント「難しい本なのに結構、売れている。会津の人は自分たちを考えるうえで、徳一を無視出来なくなったのではないか。幕末に戦った会津と、日本仏教の主流ではなかった徳一とは相通じるものがある」。うーん、複雑な気持ちで受け止めました……。



栃木

見る：

「高杉晋作と奇兵隊」　激動期の若者描く−−県内１０会場で公演　／栃木

　劇団はぐるま座による舞台公演の予定。



茨城

バスツアー：

売りは和菓子と街並み　受け入れ側も張り切る−−真壁町　／茨城

　以前にも取り上げた記憶がありますが、「幕末から昭和の初期にかけて建てられた歴史的な建造物が約２５０件」という古い町並みが人気。



東京

見る：

美術展　／東京

　幕末に関連するのはふたつめの「京のやきもの展」で、「野々村仁清に始まる色絵陶器を中心に、江戸前期〜幕末・明治の作品を展示」。



愛知

知多半島の３銘柄が金賞

全国新酒鑑評会

　「知多半島は醸造業が盛んで、幕末から明治にかけ二百以上の酒蔵があった。しかし、洋酒の台頭などで撤退する蔵が続出。現在、半田酒造組合に加入しているのは七蔵だけとなっている」……酒どころだったとは知りませんでした。復興なるか、楽しみです。



京都

観光客数、過去最高を更新＝「新選組！」効果も−京都

　去年から何度も話題になりましたので、改めて別稿とはしませんでした。「市は好調の要因として、NHK大河ドラマ『新選組！』の効果などを挙げている」……今年に入ってだいぶ落ち着いたようですが。



岡山

山田方谷：

生涯漫画に　生誕２００年記念、実行委が出版−−笠岡の南さん作画　／岡山

　「幕末に備中松山藩の藩政改革を果たした陽明学者、山田方谷の一生を漫画で描いた『山田方谷物語』がこのほど、生誕２００年記念事業実行委によって出版された」……地元の学校・図書館に寄付する他、販売もするそうです。



山口

出版：

新史料「日本紀行」もとに、「吉田松陰の実学」出版−−京都の木村さん　／山口

　霊山（りょうぜん）歴史館学芸課長の木村幸比古さんの出版ですか。新たに発見された史料をもとに「松陰はペリーの遠征記から、ペリーに何らかの陰謀のあることを感じ取った」と解釈したそうです。



長崎

貴重資料を常設展示

　「長崎大学（長崎市）の付属図書館３館が、一般公開されていなかった貴重な資料の常設展示を１６日から始める」……幕末・明治期の古写真、長崎で医学を教えたポンペ(松本良順先生の師匠)の講義録など、いろいろ貴重な資料があるそうです。



中国・上海

上海国際映画祭で山田洋次監督作品回顧展

　「『隠し剣、鬼の爪』は山田監督の７８作目で、幕末の武士の生活を描いたもの」という記述で検索に引っかかりました。