6月9日〜10日の幕末関係ニュースから

　昨日今日の幕末関係地域ニュースです。今日は、地域ニュースはニューヨークの地域ニュースあり、日韓の歴史関係あり、写真コンテストの募集ありと雑多です。



栃木

“蔵の街”　あすから『県名発祥の地大博覧会』

　「律令（りつりょう）時代には下野国庁が、明治初期には県庁が置かれ、幕末から明治にかけては日光例幣使（れいへいし）街道の宿場町、巴波（うづま）川の舟運で江戸と結ばれ商都としても栄えた」 ……栃木県と聞くと宇都宮市の方を先に連想しますが、栃木も歴史のあるところのようですね。



千葉

江戸のざわめき復刻

全３０の切絵図　千葉の夫婦　刊行中

　「切絵図は版画で、江戸時代には地方の武士や旅人の土産としても人気があったとされる。吉文字屋版、近吾堂版など各種あるが、そのなかでも尾張屋版は、幕末の嘉永二年から文久二年に刊行され、カラフルな仕上がりが魅力。寺社は赤、田畑は緑、川や堀は青色で色分けされている。大名屋敷の一部には家紋が描かれ、有名そば屋なども載っている」 ……実物を拝見したいなぁ。



神奈川

カレーと一緒に地ビールはいかが

　すでにご紹介したかも知れませんが、「横浜はビール『伝来』の地とされ、幕末に来航した米提督ペリーが幕府に二たるの『麦酒』を献上したとされるのが由来」 ということで、幕末風味の地ビールのようです。

木造座像：

全国初、龍馬夫婦を制作−−横須賀の仏師・梶谷叡正さん　／神奈川

　「坂本龍馬の妻おりょうの終焉（しゅうえん）地・横須賀市の仏師、梶谷叡正さん（５５）が龍馬夫婦の木造座像の制作を始めた。『よこすか龍馬会』（磯野淑紀会長）と協力し、おりょうの没後１００年にあたる来年、墓のある信楽寺（同市大津町）に飾る」……写真画像が見られたらいいなぁと思いました。





静岡

「鉄舟の書」お披露目　清水区の松浦さん　来月、慰霊の法要で

　「静岡市清水区袖師町の酒店社長松浦富雄さん（７３）方に保存されていた江戸末期の幕臣山岡鉄舟の直筆とみられる掛け軸が、７月２３日午後３時から、鉄舟寺で開かれる慰霊の法要『鉄舟忌』で披露されることになった」……山岡さん、明治期に駿府に移住した徳川家に従って静岡に移住したんでしたっけ。困窮した旧幕臣の生活費援助のために書を沢山書いたと聞いています。



兵庫

江戸初期の町屋跡発見　播淡汽船乗り場北

　「明石市教委は八日、本町一の料亭跡で、江戸時代初期の町屋跡が見つかったと発表した。明石城外堀の外側で町屋跡が見つかったのは初めて。発掘されたのは屋敷境の石組みの溝や、池状の遺構などで、池状の遺構からは十七世紀半ばの唐津焼の皿などが百個以上出土」……調査が進んで当時の町の様子を復元できたりしたらいいなぁ。



香川

豊島公害調停：

成立５周年　豊かな島、「次代」への息吹満ちる　／香川

　幕末関係の記述は「島の南側、甲生地区にくると同町指定有形民俗文化財の『片山邸』の白壁が見えてくる。片山家は幕末から明治にかけて栄えた日本屈指の材木商。邸宅は江戸時代後期に建てられたという。敷地内には樹齢２００年の県指定天然記念物のソテツもある」というところ。江戸後期の瀬戸内海沿岸からは、淡路島出身の高田屋嘉兵衛など、北前船をはじめ全国で活躍した海運商が輩出されていますね。





日韓関係

歴史共同研究報告書の要旨

　幕末に関係するところは「豊臣政権による朝鮮侵略について日本では当時、『朝鮮陣』『高麗陣』などと呼んだが、その後、幕末・明治初期から『征韓』『朝鮮征伐』などと呼び始めた」という点で、幕末から明治にかけての西洋諸国との国交・通商開始と並行して日韓関係が変わったという印象を持ちました。



ニューヨーク

トニー賞授賞式：

ＮＹ報告　選にはもれたが…　宮本亜門さん、再出発へ抱負

　宮本さんがトニー賞から漏れたというニュースは既にありましたが、ご本人の談話が掲載されましたのでご紹介。幕末の日本を題材にした作品を今米国でリバイバル上演することの意味を語っておられます。



文化

社告：

第６回上野彦馬賞フォトコンテスト　９月１７日締め切り、作品を募集

　地域ニュースではありませんが、幕末〜明治期の写真家・上野彦馬の名前を冠した写真コンテストなので紹介しました。