後記

NHKのドラマストーリーブックでは第30話以降に「薄笑い」「ふん、と鼻を鳴らし、歳三は憎々しげに(山南を)見送った」とか、土方贔屓には結構しんどい描かれ方をしているんじゃないかとびくびくものだった、土方さん。



今回の放映分にしても、冒頭の近藤さんとの言い争いはドラマストーリーブックではもっとシニカルというか、悪役ぷんぷんだった。しかも、永倉さんが武八郎の位牌(汗)に手を合わせる場面に、山南さんが遭遇して、手を合わせる場面まである。



宛て書きを得意とする三谷さん、山本耕史さんと話し合ったかどうかは知れないが、土方さんの描き方をかなり変えたと思う。



それができたのは、目線の配り方で心情を伝えられる山本土方さんと、対立する役で芸達者な堺山南さんの、ふたりがあってからだと思う。



ドラマストーリーブック通りだったら……もっと土方嫌いが増えたわな(苦笑)。