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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 どひゃ、伊東クマ先生に紙幅を費やしてしまったものだから、5000字に収まらなかった(爆)。



☆★☆★



 休暇を取って江戸に戻りたいと願う山南さんの申し出を蹴る土方さん。

「局長は許しても副長の俺が認めない」

 ……不器用だよ、副長〜っ。「お前が必要なんだ」と、この時、言えていたら……いや、もう、心が疲れてしまっている山南さんの心は変わらないかも知れないなぁ……(嘆息)。

「今は山南が頼りなんだよ。案の定、伊東甲子太郎がしゃしゃり出てきた。うちで理屈で勝負できるのは山南だけだからな」

「案外、山南さんのこと買ってるんだ」

「悪いか」

 うわ〜っ、鼻を指でなぞるところの表情が可愛いっ。その可愛い顔を知っているのが総司くんだけなんて、勿体ない。

 ああ、この土方さんの心情が、山南さんに伝わっていれば、あるいは……。



 佐々木様にたしなめられる近藤さん。でも、議論を仕掛けようとしているところは、ちょっと貫禄ついている。ご公儀に忠節を尽すだけ、余計なことは考えるな、という佐々木様は美学では正しいと思うが、この場面ではご公儀に疑問を感じる近藤さんに同感してしまったよ。



 明里さんに話しかけられても直立不動の山南さん。心ここにあらずという感じではあるが、明里さんの話は聞いている。

「それにしては前に教えたことをまったく覚えていないではないかっ」

 珍しく声を荒げる山南さん。泣きそうな明里さん、「うちなりに頑張ってるのに。せんせと話がしたいから」「あんたが悪い」って真正面からぶつかって言えるあなただから、山南さんは気持ちが開けるんだな。

「石田三成は、豊臣秀吉の家来だ」

「だれ」

「太閤さまだ」

「……ああ、サルね」

 この場面、山南さんの優しさが沁みる。

 お詫びに何かしたいという山南さんに、「富士山が見たい」という明里さん。江戸に帰って自分の行くべき道をもう一度考えたいと思い始めていた山南さんに、また火を点けてしまったなぁ(嘆息)。

 結局、大河ドラマ『新選組!』山南さんは、土方さんとの対立は大きな要因ではあるけれど、それ自体が脱走の直接要因ではないのだ。自分に疲れた……自分の非力さに疲れた……というところではないだろうか。



 稽古に励む総司くん。引っ越しの件を聞いて動揺したひでちゃん、つい、後をつけて医者に通う総司くんを見ていたことを白状する。

「なんでそんなことするんだよっ」

「たぶんそんなに長生きできないと思う」

「わかりもしないのにそういうこと言うなよっ」

 若い総司くん、自分の命が長くないことを知って焦っていて、ひでちゃんを思いやる余裕がない。ひでちゃん、可哀想だけど、総司くん必死なんだよ……ああ、青春とは、振り返れば甘酸っぱいけど、その渦中にある者にはほろ苦いばかりだ。



 ひとりで部屋に座っている山南さん……あぁ、決意して微笑んでしまった(嘆息)。

 近藤さんが戻ってきて、話しかける決意をした時に無理に明るい表情をつくる、その切り替えがすごく印象的。最後の挨拶と思って、伝えたかったことを精一杯伝えようとする山南さんが切ない。

「近藤さん、己の信ずるところに従って生きてください。周りからはいろいろな声が入ってくるでしょうが、あなたの生き方は、あなたが決めるべきだ」

 近藤さんは、なぜそんなことを言うんだろうと、ややいぶかしげ……これが、山南さんの別れの言葉だとは知らないから。



 永倉さんと原田さんに密かに隊を抜けることを打ち明ける山南さん。この時は、まだ、本当に江戸まで無事に帰るつもりだったのか。

 そーか、このふたりに協力を頼むんですね。だからこそ、後の展開が生きる(三谷さん、次回は白牡丹をたっぷり泣かせるつもりですな……)。



 そして、永倉と原田が派手な喧嘩を庭で展開して周囲の目を引いている隙に、山南さんは自分のものを取りまとめて屯所を出ようとする。

 しかし……斎藤さんが目撃してる(汗)。相変わらず、いないようで、大事な場面に遭遇する斎藤さんである^_^;。

「見なかったことにしてください」

「俺は、人のことには関心がない」

 斎藤さんは斎藤さんで何か考えているんでしょうか、それとも目開けたまま寝てるんでしょうか(汗)。いや、言葉足らずの斎藤さんなりに^_^;、見逃すと言ったんだと思う。幹部会議の場に呼ばれるまで、報告に行ってないわけだから。

 屯所を出かかっているところに、総司君が稽古をしているところに行き会う。やはり、山南さん、声をかけずにはいられなかったんですね。

「頑張りなさい」

「頑張ってるんですけど」

 これが、山南さん的には、新選組の面々に告げる最後のメッセージ……このまま、別れてそれっきりであったなら。



 翌朝、屯所に戻っていないことを知っての幹部会議。

「奴は逃げたんだ」「これは脱走だ」と、山南さんが休暇を依頼して断った土方さんは断言する。

 家捜しして、山南さんの所持品がないことが明らかになり、脱走確定。

「あの馬鹿野郎っ」

 碁盤を蹴ってひっくり返す土方さん。この一瞬に無念の気持ちを込めた後、土方さんは副長としての顔に戻る。

「近藤さん、一切の例外は認めないと言ったはずだ」

 追っ手として斎藤さんを指名する観柳斎。斎藤さん、近藤さんの表情を伺いながら「……承知」

「いや、待て」と止める土方さん。近藤さんと土方さんのアイコンタクト。このアイコンタクトの濃さ。冒頭では激しく喧嘩していたふたりだけど、いざとなると目で通じ合う。ふたりは、脱走には切腹という隊規を守らねばならないが、山南さんを助けたいという心情も持っている。それを一番理解できる総司くんに追跡を指示。



 のどかな旅路を行く、山南さんと明里さん……いや、おすずさんだろう。説明はないが、山南さんは明里さんを身請けしたんですね。京都の遊女は、江戸吉原の遊女に比べて客が同伴であれば遊郭を出られたそうですが、遊女のままでは旅はできませんよね^_^;。

 山南さんの微笑は、居所のない者のキモ笑いでなくて、本当に幸せそうな微笑だった……。素顔で微笑できる時間の、何と短いことか。

 ヤマナマーに突っ込まれそうなことをあえて言うが、切羽詰まって脱走を決意する状況は状況として、山南さんが微笑すらたたえて脱走を決め、実際に脱走する場面を見て、白牡丹は救われたような気がした。追い詰められてやむなく選んだ手段ではなく、追い詰められているけど、自分で選んだ道である、と、むしろさばさばした表情だったのが印象的だった。その心中はおそらく次回で語られるだろうけど、自分を必要としてくれる誰かを求めて逡巡していた山南さんは、おそらく自分の居場所を見つけたんだと思う……それが、いなくなることによって獲得できる場所だというのが、切ない。



☆★☆★



 次回予告……はぁ、次回こそは辛い。でも、あの画像を予告で流さないでくれたのでちょっと安心。土曜スタパであれを放映した時には「ここで出すなよ〜」と泣きを入れましたから。



 追記。ちなみに平助くんが出ていないのは、前回に引き続き江戸で隊士の徴募を続けているからです。



「新選組が行く」は根岸友山、粕屋新五郎、池田徳太郎のその後。奥村公延さん演じる根岸友山が本人の写真にそっくりなのは知っていたが、池田徳太郎の写真を見ると、何となく野仲功が演じる池田徳太郎が写真に似ているような気がする……どちらにしても、今回の『新選組!』キャスト、写真が後世に残っている方を除いては白牡丹の脳内にデフォルト画像として入力されてしまっているんだよね(苦笑)。
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