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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 すでに複数のブログさんで指摘されていることだが、第34話「寺田屋大騒動」は第5話「婚礼の日に」との対比が楽しいコメディタッチの脚本(その舞台裏では、歴史が動きつつあるのだが……)。

 だが、『王様のレストラン』ファンの白牡丹としては、すでに複数のブログさんで指摘されていると知ってはいるものの、やはり一言書かずにはいられない。『王レス』第6話、小野武彦さん(大河ドラマ『新選組!』では、小島鹿之助さん)演じるレストランの接客責任者を訪ねて、別れた奥さんが息子を連れてやってくる話と状況がよく似ている。そして、別れた奥さんが再婚することを知って、自分だけ幸せになることに後ろめたい思いを抱かせたくないと思う元夫とその仲間たちがドタバタと状況をでっち上げた挙げ句、「恋人」がふたりも出現して、それをカバーアップするための、またもドタバタ。
 三谷さんお得意のシチュエーションだなぁ(^^)。三谷さん脚本のドラマは『王レス』と『新選組!』と『オケピ!』しか見ていないけど、愛すべき人たちが大好きな仲間を庇おうとして却ってどツボにはまっちゃうコメディ仕立ての筋書き、白牡丹は素直にげらげら笑うだけでなく、やっぱり三谷さんの描く人間っていいなぁと思う。

そして、これは以前に引用したが、第5話といえば、「ほぼ日刊イトイ新聞」の「『新選組!』withほぼ日テレビガイド」の「第30話を見て」で糸井さんが紹介した三谷さんのメールによれば、
「多摩編では、
 一番作家の持ち味が出ていて、
 一番大河ドラマっぽくなくて、
 一番完成度が高くて、
 一番評判の悪かった回です。」
……という、曰くつきの回。
 第1話から欠かさずに見ている視聴者には、「ずっと付き合ってくれて、ありがとう」と、三谷さんにプレゼントをもらったような、第34話だ。
 しかも、それを山南さん切腹という涙ちょちょぎれた回の直後に持ってくるとはっ(イグアスの滝汗)。太っ腹なNHKと三谷さんに感謝〜♪。

 ……と、前置きが長くなってしまった(汗)。今回は、第5話「婚礼の日に」と今回の第34話「寺田屋大騒動」を比較して、気づいたことをとりとめもなく書いてみたい。

☆★☆★

 まずは、寺田屋に関わる登場人物。近藤さんの婚礼に関係した人々のうち、京都に在留している人々が、ほぼ全員、ひとつ屋根の下に収まっている。江戸からやって来たつねちゃんとみつさん、近藤さんと土方さんと総司君と源さん、第5話で婚礼にお祝いに来た桂さんと捨助くん。
 第5話で出ていて、この場にいないのは、山南さんだなぁ……(ほろ)。
 あ、他にも、第5話では伊東道場から挨拶に来た平助くんと、婚礼の席に闖入して大騒動を巻き起こした斎藤さんは、今回、寺田屋には居合わせてないね(^^ゞ。でも、その前段で、十分に活躍してもらった(笑)。総司君にみつさんとつねちゃんを引き合わせてアオリ笑いの平助くんとか、声が裏返ったまま右往左往している平助くんとか、第5話で借りた5両を返せて大満足だったのに騒動の種を蒔いてしまったワンコ斎藤さん(可愛い〜)とか。

 寺田屋の場面の前にも、第5話を思い出させる要素はある。たとえば、みつさんが新選組隊士の前で演説をぶっちゃう場面は、婚礼の席で桂さんが「ついに、我らが長州藩も立つ時が来ました!」と場違いな政治演説をぶち上げてしまって、特につねさん側の列席者を辟易とさせる場面とコントラストして見られるのではないかな。

 寺田屋で、近藤さんにとっては図らずも深雪太夫ことお幸さんをつねさんに引き合わせてしまう設定自体が、第5話の祝言の場面と重なる。

 そして、個々の場面。

 第5話では逃げ込んできた斎藤さんを庇うための、即興芝居の数々。今回は、お登勢さんと、源さんと、土方さんが担当。

 で、特に、土方さんの鼻血(笑)。そーか、今回の土方さん、祝言の場での捨助くん役になったのね(爆)。思えば、多摩時代には「かっちゃん」に尻ぬぐいしてもらってた土方さんが、やっと借りを返せたって場面。
 そして、慌てた余りに源さんが書いた筋書きを覆して、エロエロな台詞と表情の数々、ご馳走様でした(^^)。もぉ、何度も録画再生して、目尻下げた^_^;。

 えーと、あと、大福を無理矢理頬張る源さん。近藤さんと実兄の勇五郎さんが祝言の席で大福勝負をしたことを思い出した。

 それから、祝言の席では迷い込んで来た斎藤さんを庇うために多摩の皆さんが打ったどさくさの芝居に応じて、詮議をすると踏み込んだ幕府の捕り方に、長州藩の名を出して近藤さんを守った桂さん……今回は、火付け役ですか(苦笑)。会心と言わんばかりのブラックな笑みが、笑える。
 祝言の席で出会ったみつさんに、しっかり正体を見破られているのも笑える。町人姿が似合ってないってところが、また笑い

☆★☆★

 その場面の前後では、悲しかったり切なかったりするのですが……まぁ、今日は、ここまで。
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