新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
「その2」では、平助くんが近藤さんたちと共に上京し、その経験を通じて近藤さんへの信頼と尊敬を深めていく場面を中心に見ていきたい……いや、長くなるので「その2」と「その3」に分割する必要がありそうだ。
4. 第10話「いよいよ浪士組」〜総司くんを気遣う〜
上京を決めた近藤さんが、総司くんに居残れという場面。
「平助が行けてなんで私はダメなんですかっ」と、総司くん。
「とにかくダメだ」と、近藤さん。
「何なんだよ、それは……何でいつも俺ばっか子供扱いなんだよっ」……珍しい、総司くんの「俺」発言。
場を飛び出す総司くん。平助くん、近藤さんに「沖田さんも連れて行ってあげられませんか」……総司くんに気を遣ってますね、連れてってもらえる自分の方がちょっと年下だし(苦笑その2)。
でも、伊東先生に接するのと違って、近藤さんには、近藤さんの考えとは違う思いでも言いやすいようだ(苦笑その2)。
5. 第11話「母上行って来ます」〜師匠に名前を呼ばれて激励される〜
浪士組の出発を前に、師匠の伊東先生に挨拶に行く平助くん。
「浪士組の報せは私のところにも届いた。今回我が道場は参加を遠慮させてもらったが、清河八郎なる者の尊皇攘夷の志、見上げたものである」
神妙な顔つきの平助くん。多分、一対一で伊東先生のお話を聞くことも、伊東道場にいた時からそんなにはなかったんじゃないかな……ペーペーだから^_^;。
「伊東道場の名を穢さぬよう、天下国家のため、働いて参ります」
意欲的にご挨拶し、丁寧にお辞儀。
「藤堂平助」
「はい……っ」
平助くん、初めて名前を呼ばれたことに感激。
「大和魂をもって、存分に励んでこい」
顔がぱあっと明るくなる平助くん。
「はいっ」
平助くんと総司くん、うなずきあう。
「あれを……」
伊東先生、加納さんから受け取った袱紗包みを平助くんに渡す。手まで握ってくれちゃったりする^_^;。
「これは私からの餞別だ。少ないが、持って行け」
びっくりする平助くん。
「命を粗末にするな。そしてまた必ず戻ってきて、私に元気な顔を見せてくれ」
「先生……」
「沖田くん、藤堂のこと、よろしく頼みますよ」
「はい」
伊東先生、完璧、平助くんを激励し、総司くんに平助くんのことを頼む、素晴らしい師匠像(^^)。
道場を出る、若者ふたり組。
「いい人だったね」
「はいっ。私は、先生のことをわかっていなかったようです」
なまじ名前を呼んでもらえなかっただけに、フルネームで呼ばれて、激励されて、心付けまでもらっちゃった平助くんは、それまで近寄りがたかった伊東先生に感激(汗)。
「いくらもらった?」
「……けっこう重いです。あっ、景気づけに、飲みにいきますか」
「いいねぇ」
……若者たちは、屈託がないのぉ。
一方、道場では、加納さんと伊東先生。
「先生の懐の深さ、感じ入りました」と一礼する加納さん。
「いくら包んだんだ?」……うおっ(汗)、単刀直入な伊東先生。
「五両」
ふー、と、でかい溜息……ちっ、ってやけっぱちな流し目が素敵な伊東先生(汗)。
「……半分でよかった」
伊東先生の気持ちより多く包んでしまった加納さん、ちょっとしょぼーん。
「だが、これで浪士組とのつながりができた。あの男は逐一私に京の様子を伝えてくるだろう。いずれ私が京に上る時、必ず役に立つ。人は使いようだよ、加納くん」
「あの男」って、弟子に、随分ですなぁ^_^;。
でも、今、録画を見返すと、胡散臭さ炸裂で、白牡丹はそれはそれで好きなキャラだったりする(爆)。知的で才気煥発、企み系で、美形、ちょっとナルシー入って、決めキメなんだけど、微笑ましい趣味があったりするとか……ふほほ、実はクマの縫いぐるみ収集が趣味の伊東先生とか(それは中の人の話〜っ^_^;)。
総司くんと入った二軒目の居酒屋で、左之助に合流し、剣豪・粕谷新五郎に惚れ惚れな青年・平助くんも、かわいいのぉ。剣豪、落ち着いた大人の風格、若者には憧れる要素満載の粕谷先生(^^)。
6. 第13話「芹沢鴨、爆発」〜「平助の謝ることじゃない」by近藤さん〜
先番宿割の任務に四苦八苦する近藤さんをバックアップする試衛館一同@本庄宿。しかし、急遽、別室を用意することになった芹沢さんを、こともあろうに鶏小屋に案内する羽目になった平助くん……宿の地図が現状と違わないかを確認するのも各宿を担当する者の役目と責めることもできなくはないが、現代の仕事の世界だってこんな話はままある。要は、ミスが原因であろうが回避できない不測の事態だろうが、こうしたトラブルにどう対処するかが個人や集団・組織の力量。
録画を見返して今さら気づいたんだけど、総司くんも殿内さんにひとり部屋を頼まれて布団部屋を都合してあげている。平助くんと総司くん、ここでは運のあるなしで差がついてしまったなぁ。
「大変です! 芹沢さんが……」と、トラブル報告。
鶏小屋の前で芹沢さんに「お前……」と呼びかけられて「は、はいっ」と反応するが、話しかけられたのは総司くん。事態収拾に駆けつけた土方さんの謝罪と取りなしも空振り、平伏する平助くんも無視され(某巨大掲示板では、この回頃から「スルー(される)体質」「スルー侍」と呼ばれるようになる……^_^;)、鴨さんは野宿を宣言、大焚き火事件に発展してしまう。
「よし私が行って参ります」と、近藤さんが立ち上がる。
「申し訳ございませんっ」と平伏する平助くん。
「平助の謝ることじゃない」
ついて行こうとする平助くんを押しとどめる土方さん。
「お前はここで待ってろ。後は近藤さんが収めてくれる」
こういう時に担当者を連れていくと、切腹させろという話になりかねないという判断かしら。
「任せろ」と頼もしげな近藤さん。
平助くん、近藤さんへの信頼と尊敬を深めた瞬間。
4. 第10話「いよいよ浪士組」〜総司くんを気遣う〜
上京を決めた近藤さんが、総司くんに居残れという場面。
「平助が行けてなんで私はダメなんですかっ」と、総司くん。
「とにかくダメだ」と、近藤さん。
「何なんだよ、それは……何でいつも俺ばっか子供扱いなんだよっ」……珍しい、総司くんの「俺」発言。
場を飛び出す総司くん。平助くん、近藤さんに「沖田さんも連れて行ってあげられませんか」……総司くんに気を遣ってますね、連れてってもらえる自分の方がちょっと年下だし(苦笑その2)。
でも、伊東先生に接するのと違って、近藤さんには、近藤さんの考えとは違う思いでも言いやすいようだ(苦笑その2)。
5. 第11話「母上行って来ます」〜師匠に名前を呼ばれて激励される〜
浪士組の出発を前に、師匠の伊東先生に挨拶に行く平助くん。
「浪士組の報せは私のところにも届いた。今回我が道場は参加を遠慮させてもらったが、清河八郎なる者の尊皇攘夷の志、見上げたものである」
神妙な顔つきの平助くん。多分、一対一で伊東先生のお話を聞くことも、伊東道場にいた時からそんなにはなかったんじゃないかな……ペーペーだから^_^;。
「伊東道場の名を穢さぬよう、天下国家のため、働いて参ります」
意欲的にご挨拶し、丁寧にお辞儀。
「藤堂平助」
「はい……っ」
平助くん、初めて名前を呼ばれたことに感激。
「大和魂をもって、存分に励んでこい」
顔がぱあっと明るくなる平助くん。
「はいっ」
平助くんと総司くん、うなずきあう。
「あれを……」
伊東先生、加納さんから受け取った袱紗包みを平助くんに渡す。手まで握ってくれちゃったりする^_^;。
「これは私からの餞別だ。少ないが、持って行け」
びっくりする平助くん。
「命を粗末にするな。そしてまた必ず戻ってきて、私に元気な顔を見せてくれ」
「先生……」
「沖田くん、藤堂のこと、よろしく頼みますよ」
「はい」
伊東先生、完璧、平助くんを激励し、総司くんに平助くんのことを頼む、素晴らしい師匠像(^^)。
道場を出る、若者ふたり組。
「いい人だったね」
「はいっ。私は、先生のことをわかっていなかったようです」
なまじ名前を呼んでもらえなかっただけに、フルネームで呼ばれて、激励されて、心付けまでもらっちゃった平助くんは、それまで近寄りがたかった伊東先生に感激(汗)。
「いくらもらった?」
「……けっこう重いです。あっ、景気づけに、飲みにいきますか」
「いいねぇ」
……若者たちは、屈託がないのぉ。
一方、道場では、加納さんと伊東先生。
「先生の懐の深さ、感じ入りました」と一礼する加納さん。
「いくら包んだんだ?」……うおっ(汗)、単刀直入な伊東先生。
「五両」
ふー、と、でかい溜息……ちっ、ってやけっぱちな流し目が素敵な伊東先生(汗)。
「……半分でよかった」
伊東先生の気持ちより多く包んでしまった加納さん、ちょっとしょぼーん。
「だが、これで浪士組とのつながりができた。あの男は逐一私に京の様子を伝えてくるだろう。いずれ私が京に上る時、必ず役に立つ。人は使いようだよ、加納くん」
「あの男」って、弟子に、随分ですなぁ^_^;。
でも、今、録画を見返すと、胡散臭さ炸裂で、白牡丹はそれはそれで好きなキャラだったりする(爆)。知的で才気煥発、企み系で、美形、ちょっとナルシー入って、決めキメなんだけど、微笑ましい趣味があったりするとか……ふほほ、実はクマの縫いぐるみ収集が趣味の伊東先生とか(それは中の人の話〜っ^_^;)。
総司くんと入った二軒目の居酒屋で、左之助に合流し、剣豪・粕谷新五郎に惚れ惚れな青年・平助くんも、かわいいのぉ。剣豪、落ち着いた大人の風格、若者には憧れる要素満載の粕谷先生(^^)。
6. 第13話「芹沢鴨、爆発」〜「平助の謝ることじゃない」by近藤さん〜
先番宿割の任務に四苦八苦する近藤さんをバックアップする試衛館一同@本庄宿。しかし、急遽、別室を用意することになった芹沢さんを、こともあろうに鶏小屋に案内する羽目になった平助くん……宿の地図が現状と違わないかを確認するのも各宿を担当する者の役目と責めることもできなくはないが、現代の仕事の世界だってこんな話はままある。要は、ミスが原因であろうが回避できない不測の事態だろうが、こうしたトラブルにどう対処するかが個人や集団・組織の力量。
録画を見返して今さら気づいたんだけど、総司くんも殿内さんにひとり部屋を頼まれて布団部屋を都合してあげている。平助くんと総司くん、ここでは運のあるなしで差がついてしまったなぁ。
「大変です! 芹沢さんが……」と、トラブル報告。
鶏小屋の前で芹沢さんに「お前……」と呼びかけられて「は、はいっ」と反応するが、話しかけられたのは総司くん。事態収拾に駆けつけた土方さんの謝罪と取りなしも空振り、平伏する平助くんも無視され(某巨大掲示板では、この回頃から「スルー(される)体質」「スルー侍」と呼ばれるようになる……^_^;)、鴨さんは野宿を宣言、大焚き火事件に発展してしまう。
「よし私が行って参ります」と、近藤さんが立ち上がる。
「申し訳ございませんっ」と平伏する平助くん。
「平助の謝ることじゃない」
ついて行こうとする平助くんを押しとどめる土方さん。
「お前はここで待ってろ。後は近藤さんが収めてくれる」
こういう時に担当者を連れていくと、切腹させろという話になりかねないという判断かしら。
「任せろ」と頼もしげな近藤さん。
平助くん、近藤さんへの信頼と尊敬を深めた瞬間。
7. 第17話「はじまりの死」〜「上様のため、近藤先生のため尽くしたいのです」〜
清河八郎と袂を分かって京都に残留した壬生浪士組(芹沢派曰く「精忠浪士組」だが)近藤派と芹沢派の確執が少しずつ見え初める時期。近藤さんたちは生真面目に京都の市中見廻りをしている。
一段落して「お多福」で汁粉を食べながら、平助くん、近藤さんに話しかける。
「先生、正直申し上げてよろしいですか」
上目遣いで、おずおずと切り出す。
「いいよ」
「私はいささか、拍子抜けをしているのです。こっちに来たら、何というか、上様をお守りし、不逞浪士を捕まえ、ご公儀のために尽くす毎日を想像していました。それなのに」
「平助」と、近藤さんの気持ちを思いやる源さんが、軽くたしなめる。
「今、だから、こうして見廻りをしている」
「見廻りといっても、町内をぐるっと回って、こうしてお汁粉を食べて帰るだけではありませんか」
「騒動がないということはいいことだ」と、俺流(笑)新八っつぁん。
「上様のため、近藤先生のために尽くしたいのです」
特に本庄宿の一件以降、平助くんは近藤先生のために尽くしたいという気持ちがますます強くなっている。
それと同時に、後で伊東先生が再登場した時に見ておくポイントとして、近藤さんに対しては平助くん、こうして自分の思うこと感じることを素直に伝えている点だ。近藤さんと伊東先生のパーソナリティには、自分の気持ちを素直に表に出すか、相手の気持ちを引き出して受け止めようとしているか、というふたつの点に大きな違いがある。平助くん、近藤先生に対しては表情が豊かだが、伊東先生に対する時にはすごく自分の感情を抑圧している。
「大丈夫。いずれ眠れなくなるほど忙しくなる時がやってくる……と思う」
近藤さんも、今は先の見えない日々、希望的観測から励ますしかない(苦笑)。「……と思う」と付け加えるとこが、正直ですな。平助くんに限らず、試衛館ズ+斎藤さんが近藤さんに惹かれるのは、小細工なしの素直でまっすぐな性格にだろう……いえ、他方の先生の性格が悪いと言うつもりは、ここではありませんがっ(汗)。
……この直後、店に逃げ込んできたお幸さんを不良浪人たちから守るための立ち回りで、平助くんが全く役に立っていない(苦笑)。気持ちと行動のギャップが大きいのは実戦慣れしていない若者ゆえですな(^^)。
会津藩の公用局の方々が壬生狂言を見に八木邸訪問。その宴席で、芋を落としてしまい、きょときょと探し、手で拾って食べる末席の平助くんのことは、分析の目的と関係ないのだが、やはり書き留めておきたい(笑)。
そして、緊張しっ放しの山南さんと共に、宴席が終わってから「地ぞり弁慶」と「義経記(ぎけいき)」の話をする平助くん。「今話しても遅いんだよっ」by土方さん、ごもっとも。でも、「義経記(ぎけいき)」をさらっと話題に出すところに、平助くんが武士としてひととおりの教養を身につけているらしいことが見て取れる。
8. 第18話「初出動!壬生浪士組」〜「その人のためになら死んでもいいっていう人がふたり」〜
上京して、清河八郎の策謀に抵抗して京に残って、芹沢鴨に振り回されている試衛館一派。でも、平助くんの周りには、時には穏やかな空気が漂う。
繕い物をする平助くん、向い側には野口くん。無言でぺこり……初めてこの場面で、「野口くんって、好青年なんだったんだ〜」と目から鱗。だって、それまでは、「どんより組」の一員で、結構暴れていたという印象が……。
いきなり近藤さんから、芹沢派と親睦を深めてくれと依頼される平助くん。役目、重大です(^^)。
何かいい案はないかと、野口くんに話しかける場面。他に、総司くん、ひでちゃん。
「どんな方なんですか、近藤先生って」と野口くん。
「私には、その人のためになら死んでもいいっていう人がふたりいて、そのうちのひとりが、近藤先生」
もうひとりは、伊東先生らしい……いや、状況からして、そうらしい……多分(爆)。そんなに、慕っている様子はないんだけど(爆)。
「野口くんは、芹沢先生のためなら、死ねる?」と、屈託のない平助くん。
「……いやあ〜」
野口くん、即答はできないらしい^_^;。
「ねぇ、どうしてキミは、浪士組に入ったの?」と、さらに屈託のない総司くん。
「……なりゆき、ですね」
「芹沢先生とは、どこで?」と、平助くん。
「私も水戸の出で、江戸でたまたま先生と同郷だったものでいろいろとお世話になりまして……気づいたらここに来てました。剣もそんなに強くないし……本当は向いてないんです」
「それも災難だな」と総司くん。
……野口くん、キミはどんより組に成り行きで加わってなかったら、好青年で通せたはずなのになぁ(後の展開を思って……泣)。
野口くんの発案で、相撲大会で「どんより組」との親睦を図る平助くん。行司役が似合ってます……。
斎藤さんの逆転勝ちに、万歳してしまう平助くんですが、おいおい、一方に肩入れしてしまっては、行司としてはまずいんでないかい……その辺は大目に見てもらえるぐらいに、芹沢派の配下たちとは、仲良くなったみたいです(^^ゞ。
9. 第20話「鴨を酔わすな」〜「どわぁいじょうぶですかあ〜っ!?」〜
浪士組は会津藩の広沢様と一緒に将軍警護のため大坂に出張、居残った山南さんと総司くんと斎藤さんと平助くんは隊士の募集に当たる。平助くんも、山南さん同様、算術弱いですね(笑)。
そこにやってくるのが河合耆三郎さん。平助くんが防具なしで立ち会いの相手を務める。一発で河合さんを打ちのめしてしまい、「どわぁいじょうぶですかあ〜っ!?」と大あわて。その河合さんも、算術の腕を買われて採用、「まっちゃん」こと松原さんと同期になる……この回は近藤さんとの絡みがないので取り上げる必要はないのだが、平助くん語録に「どわぁいじょうぶですかあ〜っ!?」は欠かせない(爆)ので、収録。
☆★☆★
平助くんが近藤さんに傾倒するプロセスはまだ続くのだが、長くなってきたので、一旦ここで切って「その3」に続ける。この時期の平助くんはまだ実戦の経験もなく、最年少のパシリではあるのだが、「近藤先生のために尽くしたいのです」という気持ちでは試衛館ズの中でも誰にも負けていない。
清河八郎と袂を分かって京都に残留した壬生浪士組(芹沢派曰く「精忠浪士組」だが)近藤派と芹沢派の確執が少しずつ見え初める時期。近藤さんたちは生真面目に京都の市中見廻りをしている。
一段落して「お多福」で汁粉を食べながら、平助くん、近藤さんに話しかける。
「先生、正直申し上げてよろしいですか」
上目遣いで、おずおずと切り出す。
「いいよ」
「私はいささか、拍子抜けをしているのです。こっちに来たら、何というか、上様をお守りし、不逞浪士を捕まえ、ご公儀のために尽くす毎日を想像していました。それなのに」
「平助」と、近藤さんの気持ちを思いやる源さんが、軽くたしなめる。
「今、だから、こうして見廻りをしている」
「見廻りといっても、町内をぐるっと回って、こうしてお汁粉を食べて帰るだけではありませんか」
「騒動がないということはいいことだ」と、俺流(笑)新八っつぁん。
「上様のため、近藤先生のために尽くしたいのです」
特に本庄宿の一件以降、平助くんは近藤先生のために尽くしたいという気持ちがますます強くなっている。
それと同時に、後で伊東先生が再登場した時に見ておくポイントとして、近藤さんに対しては平助くん、こうして自分の思うこと感じることを素直に伝えている点だ。近藤さんと伊東先生のパーソナリティには、自分の気持ちを素直に表に出すか、相手の気持ちを引き出して受け止めようとしているか、というふたつの点に大きな違いがある。平助くん、近藤先生に対しては表情が豊かだが、伊東先生に対する時にはすごく自分の感情を抑圧している。
「大丈夫。いずれ眠れなくなるほど忙しくなる時がやってくる……と思う」
近藤さんも、今は先の見えない日々、希望的観測から励ますしかない(苦笑)。「……と思う」と付け加えるとこが、正直ですな。平助くんに限らず、試衛館ズ+斎藤さんが近藤さんに惹かれるのは、小細工なしの素直でまっすぐな性格にだろう……いえ、他方の先生の性格が悪いと言うつもりは、ここではありませんがっ(汗)。
……この直後、店に逃げ込んできたお幸さんを不良浪人たちから守るための立ち回りで、平助くんが全く役に立っていない(苦笑)。気持ちと行動のギャップが大きいのは実戦慣れしていない若者ゆえですな(^^)。
会津藩の公用局の方々が壬生狂言を見に八木邸訪問。その宴席で、芋を落としてしまい、きょときょと探し、手で拾って食べる末席の平助くんのことは、分析の目的と関係ないのだが、やはり書き留めておきたい(笑)。
そして、緊張しっ放しの山南さんと共に、宴席が終わってから「地ぞり弁慶」と「義経記(ぎけいき)」の話をする平助くん。「今話しても遅いんだよっ」by土方さん、ごもっとも。でも、「義経記(ぎけいき)」をさらっと話題に出すところに、平助くんが武士としてひととおりの教養を身につけているらしいことが見て取れる。
8. 第18話「初出動!壬生浪士組」〜「その人のためになら死んでもいいっていう人がふたり」〜
上京して、清河八郎の策謀に抵抗して京に残って、芹沢鴨に振り回されている試衛館一派。でも、平助くんの周りには、時には穏やかな空気が漂う。
繕い物をする平助くん、向い側には野口くん。無言でぺこり……初めてこの場面で、「野口くんって、好青年なんだったんだ〜」と目から鱗。だって、それまでは、「どんより組」の一員で、結構暴れていたという印象が……。
いきなり近藤さんから、芹沢派と親睦を深めてくれと依頼される平助くん。役目、重大です(^^)。
何かいい案はないかと、野口くんに話しかける場面。他に、総司くん、ひでちゃん。
「どんな方なんですか、近藤先生って」と野口くん。
「私には、その人のためになら死んでもいいっていう人がふたりいて、そのうちのひとりが、近藤先生」
もうひとりは、伊東先生らしい……いや、状況からして、そうらしい……多分(爆)。そんなに、慕っている様子はないんだけど(爆)。
「野口くんは、芹沢先生のためなら、死ねる?」と、屈託のない平助くん。
「……いやあ〜」
野口くん、即答はできないらしい^_^;。
「ねぇ、どうしてキミは、浪士組に入ったの?」と、さらに屈託のない総司くん。
「……なりゆき、ですね」
「芹沢先生とは、どこで?」と、平助くん。
「私も水戸の出で、江戸でたまたま先生と同郷だったものでいろいろとお世話になりまして……気づいたらここに来てました。剣もそんなに強くないし……本当は向いてないんです」
「それも災難だな」と総司くん。
……野口くん、キミはどんより組に成り行きで加わってなかったら、好青年で通せたはずなのになぁ(後の展開を思って……泣)。
野口くんの発案で、相撲大会で「どんより組」との親睦を図る平助くん。行司役が似合ってます……。
斎藤さんの逆転勝ちに、万歳してしまう平助くんですが、おいおい、一方に肩入れしてしまっては、行司としてはまずいんでないかい……その辺は大目に見てもらえるぐらいに、芹沢派の配下たちとは、仲良くなったみたいです(^^ゞ。
9. 第20話「鴨を酔わすな」〜「どわぁいじょうぶですかあ〜っ!?」〜
浪士組は会津藩の広沢様と一緒に将軍警護のため大坂に出張、居残った山南さんと総司くんと斎藤さんと平助くんは隊士の募集に当たる。平助くんも、山南さん同様、算術弱いですね(笑)。
そこにやってくるのが河合耆三郎さん。平助くんが防具なしで立ち会いの相手を務める。一発で河合さんを打ちのめしてしまい、「どわぁいじょうぶですかあ〜っ!?」と大あわて。その河合さんも、算術の腕を買われて採用、「まっちゃん」こと松原さんと同期になる……この回は近藤さんとの絡みがないので取り上げる必要はないのだが、平助くん語録に「どわぁいじょうぶですかあ〜っ!?」は欠かせない(爆)ので、収録。
☆★☆★
平助くんが近藤さんに傾倒するプロセスはまだ続くのだが、長くなってきたので、一旦ここで切って「その3」に続ける。この時期の平助くんはまだ実戦の経験もなく、最年少のパシリではあるのだが、「近藤先生のために尽くしたいのです」という気持ちでは試衛館ズの中でも誰にも負けていない。
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