7月19日の幕末関係ニュース

　今日も幕末関係ニュースが少しありますので、ご紹介します。



新潟

岩室の旅館で、亀田鵬斎展

　「江戸後期の儒学者、亀田鵬斎（ぼうさい）（1752―1826年）と交流があった人々の作品を集めた『文人書画展―鵬斎とその周辺展』が新潟市岩室温泉の旅館『綿綿亭綿屋』内のギャラリー陌（はく）で開かれている」……幕末期に越後で活躍した文人のようですね。



福井

幕末期の福井の技術紹介

郷土歴史博物館で「江戸の科学」展

　「最古級の国産カメラや紙製の人体模型などのモノを通して、幕末期の福井の科学技術を紹介する企画展「江戸の科学−幕末福井の好奇心」が福井市宝永三丁目の市立郷土歴史博物館で開かれている」……松平春嶽公はいろいろと西洋の文物をコレクションされているようで、なかなか興味深いです。

襖の下張りから歴史ひもとく

武生　豪商・松井耕雪ゆかりの展示

幕末の著名人　紹介

　「幕末の武生の豪商松井耕雪を取り巻く著名人を紹介した『逍遥（しょうよう）園　襖（ふすま）の下張り展』が武生市公会堂記念館で開かれている」……なかなかバラエティに富む下張りのようです。また「坂本竜馬らと海援隊を組織して大政奉還論を唱え、貴族院議員や知事などを務めた武生生まれの関義臣の文書も昨年末の市立図書館への寄贈以来、初めて公開している」との紹介も。



熊本

西南戦争ゆかりの地、熊本県山江村に「琴似屯田兵の軍服」展示

　北海道新聞の記事という点がミソかも(笑)。「札幌市西区の『山の手図書館』が所蔵する琴似屯田兵のものとされる軍服が、熊本県山江（やまえ）村で村民らの関心を集めている」……「これまでに村の人口を上回る四千人余りが訪れているという」。

　写真を見ると、なかなか立派な軍服です。「屯田兵制度は、幕末の戊辰戦争（一八六八−六九年）で官軍に敗れた武士に、北海道開拓と北方警備に当たらせる目的で創設された。発案者は、明治政府で陸軍大将を務めた西郷隆盛だった。明治八年（一八七五年）に最初の屯田兵が琴似に入植。二年後には、西郷が起こした西南戦争の鎮圧のため、札幌の屯田兵約六百人が従軍した」ということで、西郷どんが進めた屯田兵が西郷どんを中心に決起した西南戦争の鎮圧に投入されたというのは歴史の皮肉のひとつに感じられました。