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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 今日は予定が入ってなかったので、伊丹の大型複合商業施設ダイヤモンドシティテラスにて映画『笑の大学』を見てきました。



笑の大学 公式サイト

シネマの週末・トピックス: 笑の大学(毎日新聞)



 見に行った最大の理由は、三谷幸喜脚本だったから……です(笑)。舞台も、以前にNHKで放送されたラジオドラマも見ていないので、予備知識なしで行った訳ですが。



 げらげら笑いました。しかし最後の10分ほどは声を上げておんおん泣いてしまいました(^^ゞ。



 毎日新聞の記事に「三谷が戦争に散った先輩の喜劇作家にささげた賛歌であると共に、きな臭い方向に確実に向かっている今の時代に抗する決意表明として記憶されるべき秀作だ」と簡潔に書いているところが、私の涙腺のツボに嵌った部分です。ミュージカル『ヘアー』を初めてテレビで見た時におんおん泣いたのと同じ感慨でした……赤紙を見ただけでおんおん泣けてしまうのは、防空壕に飛び込んだり東京大空襲を疎開先から見たりした末に教科書に墨を塗らされたという母の戦争時代語りを聞いて育ったからかも知れません。



 二人芝居ではどう表現されたのかはわかりませんが、映画では浅草の劇場街の雑踏が背景に出てきます。ドラマの中での初日においては活気があるのですが、二日目、三日目を経ていくうちに、恋愛ものの出し物を時節柄よくないと注意しているらしき憲兵が映ったり、おめかししていた女性たちがモンペ姿に変わっていたり、町中の張り紙が「欲しがりません勝つまでは」みたいな戦争スローガンになっていったり、戦争に突入していこうとする時代の世相の変化が一日一日に現れてました。



 検閲室を舞台とする7日間の密室劇はとても濃密でしたが、中でも6日目は圧巻でした。



 稲垣さんも熱演でしたが、役所広司さんの芸達者ぶりが見事でした。



 エンドロールに、ちらっと八嶋智人さんや木村多江さんが出てきて、『新選組!』ファンは嬉しかったです(笑)。そして、『新選組!』ファンはパンフレットも購入された方がいいです。ラジオドラマ版におでん屋台のオヤジ役で出演されていた小林隆さんが、舞台版と今回の映画版でオヤジ役がないと知って落ち込んだという三谷さん談話のエピソードと、小林隆さんの短いコメントがありますので。



 何というか、このタイミングで映画化されたことに意味があると白牡丹は思っています。いろいろとキナ臭い世界情勢とか、右翼関係者からの抗議で雑誌への連載が休止されたマンガのこととか、その他白牡丹が所属しているNPOの内部情報で見聞きするようなマスコミがあまり取り上げない事件だとか、そういうものに触れている今、この映画が人の目に触れることに意味がある、と。多くの人に見て欲しいです。



 ……しかし、公式サイト、某事務所に所属している稲垣さんの画像が見事なまでに、ない(苦笑)。
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