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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
去年12月の公演のDVDを何度見たことか……日曜日にライブビューイング行けるのがとてもとても楽しみです。

 セットリストも公開されていますので、畳みますね。


猛暑は熱情(パッション)で吹き飛ばすぜよ!「超★超歌劇『幕末Rock』」ゲネプロの模様をレポート
2015年8月13日より「超★超歌劇『幕末Rock』」の公演が、東京のZeppブルーシアター六本木にてスタート。それに先立ち、8月12日に関係者向けの公開ゲネプロが実施されたので、その模様をお届けしよう。

「超★超歌劇『幕末Rock』」は2014年12月に東京・銀河劇場で行われた「超歌劇『幕末Rock』」の再演となっており、8月8日から9日までは初の地方公演となる大阪公演も行われた。再演となるため、舞台の内容などの詳細は前回のレポートを参考にしてもらいたい。

今回の公演レポートは初演との違いなどに触れており、セットリストなど一部のネタバレを含んでいるため、注意してほしい。

新曲も追加されているぞ!雷舞(ライブ)セットリスト公開!
「超★超歌劇『幕末Rock』」は前述の通り再演となるが、セットリストや演出の一部が変更され、前回の舞台よりもパワーアップしたものとなっている。前回の公演同様、大半のシーンで歌やダンスがあるが、ペンライトが使用できる曲が前回より分かりやすくなっている。そういった詳細は、舞台が始まる前のアナウンスで確認しよう。

今回の公演のセットリストは、以下の通り。

セットリスト
1.「Rolling Thunder」
2.「Crash My Head」
3.「What's this?」※志士Ver.
4.「非常幻想 -オーバーミラージュ-」
5.「INTERSECT」
6.「REACTION」
7.「残響 -feedback-」※天歌Ver.
8.「ハチノジディストーション」
9.「光の原石」
10.「暁のFreebird」
11.「モット!!!」
12.「黒曜蝶 ブラックバタフライ」
13.「生きてゆこう」
14.「LAST SCREAM」
15.「五色絢爛」
16.「宙ノ翼」※徳川慶喜ソロVer.
17.「×××ing」
18.「What's this?」※ピアノVer.
19.「絶頂DAYBREAK」

「サプラーイズ!」お馴染みのあのシーンも!
再演ということもあり新曲が追加されていると思っていなかったのだが、総曲数自体は初演と変わらないものの、桂小五郎の歌う曲が「重力のない世界」から「ハチノジディストーション」に変更されていたり、土方歳三の歌う曲も「群青を射す光」から「モット!!!」に変わっていた。

「暁のFreebird」と「×××ing」は、2015年8月5日に発売されたばかりの「幕末Rock極魂ミニアルバム」からの新曲。発売から一週間しか経過していない楽曲が使用されているため、「まだ歌詞を覚えていない!」という煌(ファン)は急いでこの二曲だけでも覚えてから舞台に向かえば、より一層ステージを楽しめることだろう。
今回の再演でも、「幕末Rock」煌にはすっかりお馴染み沖田総司の「サプラーイズ!」な登場シーンや、パージシーンは再現されている。

笑いあり、ダンスや殺陣もあり、涙あり、という最高に盛り上がる演出は健在なのだが、再演でこれらの全てが見事なパワーアップを遂げていた。まずダンスシーンが圧倒的に増え、さまざまなキャラクターが初演のときよりも更に生き生きと舞台の上で輝いている姿が見れる。

また、演出も細かいところが改良されており、ステージ全体がとても見やすくなっていた。初演では、五人が同時に楽器を演奏する場面だとドラムの桂小五郎とキーボードの沖田総司が動けなかったためにどうしてもステージの動きや演出に限界があったが、今回は沖田総司のキーボードが肩から掛けるタイプのものに変更されたため、そういった制約が取り去られている。沖田総司のキーボードの設定は原作にはないものだが、舞台ということを活かした良い改善点だった。

演出の変更はダンスや殺陣シーンに限ったことではなく、ストーリーにもより深く没入できるようになっているように感じた。筆者はゲームも遊び、アニメ版も見て、初演の舞台も行き、CDやDVDも全て所持している「幕末Rock」煌の一人なのでストーリーはもう熟知しているのだが、今回のゲネプロを見て涙が零れてしまうほどだった。

舞台という、目の前でリアルタイムに展開するストーリーに引き込まれやすい場だったこともあるが、キャストたち一同が初演での舞台と大阪公演をこなして、一層自分の役を理解し、そして演じるキャラクターそのものに入り込んでいることも非常に大きな要因だっただろう。
観客は、「幕末Rock」という作品の煌の一人でありつつ、「超★超歌劇『幕末Rock』」では「幕末Rock」に登場する志士(ロッカー)や最高愛獲(トップアイドル)たちの煌になれるのだと、今回のゲネプロを通じて感じることができた。その心は初演の時から変わらぬものだろうが、再演でそのパワーが増したのだと痛感したとも言えるだろう。

キャストインタビューの模様をお届け!
ゲネプロの開始前に、坂本龍馬役の良知真次さん、高杉晋作役の太田基裕さん、桂小五郎役の矢田悠祐さん、土方歳三役の輝馬さん、沖田総司役の佐々木喜英さんの五人が報道陣の取材に応じた。

――まずは大阪公演を終えての感想をお願いします。

良知さん:前回の初演をやらせていただいたあと、再演と地方公演を望む声がとても多く、今回はその要望に応える形で大阪からはじまりましたが、普通に再演するよりも何かもっとパワーアップしたものを見せたいと思い、五人全員で歌って踊るナンバーを一幕のラストに入れたり、ただの再演にならないようにしました。それを大阪で演じることができ、より一層パワーアップした状態で今回東京に帰ってきました。東京公演もキャストスタッフ共々、頑張って作り上げたいと思います。

太田さん:再演ということで、キャストもスタッフもより一層良い関係を作ることができまして、みんなで一丸となってこの「超★超歌劇『幕末Rock』」を盛り上げることができているんじゃないかと思います。大阪でもお客様との一体感やライブ感というものが共有できたと思っていますし、大阪での熱を東京でもいっぱい出して、パッションを高めながらロックしていきたいなと思っています。

矢田さん:僕は大阪出身なのですが、前回は東京公演のみということで祖母に見せられずに残念でした。ですが今回大阪公演が出来たことで祖母にこの舞台を見せることができて、すごい嬉しかったです。もちろん祖母以外にも、大阪でやることで東京には来れなかったファンの方たちに生の舞台を届けることができて良かったです。

輝馬さん:前回に負けない内容になっていると思います。初演も盛り上がりましたが、大阪公演ではお客さんの反応が前回よりも更に大きくなっていたように感じました。今回は「超★超歌劇『幕末Rock』」ということで”超”がついた分、僕たちの関係性も密になりましたし、初演から更に研究をして、改善をして、より良い舞台を見せられたと思います。そして大阪公演を終えて更なる改善点や反省点や良かった点を持ち帰っての、今回の東京公演になります。大阪よりも更にパワーアップした公演をお届けできればと思っていますので、よろしくお願いいたします。

佐々木さん:再演ということで、初めて大阪でできたことが嬉しかったです。あと今回は再演ですが、メインの9人のメンバーが誰一人として変わることなく同じメンバーでこの作品に挑めたことが、僕は本当に幸せです。お客様と何曲か一緒に歌うシーンがあるのですが、大阪でその歌声が初演の時よりもパワーアップしていると感じまして、一層お客様の愛を深く感じました。

――東京公演への意気込みと、お客様へのメッセージをお願いします。

佐々木さん:再演なので前回以上にキャラクター作りをしっかりして頑張りたいと思います。僕が演じる沖田総司の役はキーボード担当なのですが、前回は固定型のキーボードだったのが今回は原作にないショルダータイプのものになっていまして、それによってダンスなど動けるシーンもたくさん増えました。ぜひそこにもご注目ください。

輝馬さん:初演とは違った見せ方、演出になっていますので、初演に行った方も見比べて楽しめるようになっていると思います。また、僕が演じる土方歳三の持ち歌も変わりました。前回は歌がメインでしたが、今回は動きも踊りもあり、更にバージョンアップした土方歳三を見ていただければ嬉しいです。

矢田さん:再演ではありますが新曲が何曲も増えまして、僕のソロも変わりました。みんなでダンスするシーンも初演より増えたので、そこが見どころになっていると思います。あと個人的に桂小五郎という役をもう一度自分で見つめなおして演じたので、そこをぜひご覧ください。

太田さん:大阪が本当に盛り上がりまして、大阪のその一体感を超えるような空気を東京公演で作れたらな、と思います。新曲もありますし、再演で変わったところもたくさんあるので、そのあたりもチェックしながら見て下さい。がんばります!

良知さん:初演のときに「ミュージカルではなく、『幕末Rock』というのはウルトラミュージカルだ」とプロデューサーから聞いて「ウルトラミュージカルってなんだろう」と思っていたのですが、今回再演になってそこに更に”超”がついて「超★超歌劇『幕末Rock』」になって更に「超★超歌劇ってなんなんだろう」と考えたのですが、それはお客様と一緒に作り上げないとできないミュージカルなんだな、という答えにたどりつきました。演出の中でみなさんにペンライトを振ってもらったり、一緒に歌ってもらわないと話が進まない部分があったり、そういう意味でもよいミュージカルになっていると思います。今さまざまなミュージカルがありますが、日本を代表するような2.5次元ミュージカルというものが、今回再演として戻ってきたんじゃないのかなと感じています。キャストスタッフ一同、そういうつもりで頑張っていますので、皆さんに楽しんでいただければと思います。

――ありがとうございました!

「超★超歌劇『幕末Rock』」の上演は、8月16日まで東京のZeppブルーシアター六本木で行われる。千秋楽では全国17ヶ所でライブビューイングも実施されるので、東京に行けない人やチケットが取れなかった人たちはぜひライブビューイングに足を運んでみてほしい。

ライブビューイング公式サイト
http://liveviewing.jp/contents/bakumatsu/

「日本を代表する2.5次元ミュージカルが戻ってきた」――超★超歌劇『幕末Rock』東京でも堂々開幕ぜよ!(1/2)
再演でますます「パッションぜよ!」新曲・新演出も追加

 ゲームやアニメで展開する人気コンテンツ『幕末Rock』に、舞台ならではの観客参加型のライブ要素を取り入れた“超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』”。圧巻の“雷舞(ライブ)”演出が好評を博した本作がパワーアップを果たし、“超★超歌劇(ちょう・ウルトラミュージカル)『幕末Rock』”として再演中だ。
 8月8日(土)~9日(日)の大阪公演を経て、本日8月13日(木)からはZeppブルーシアター六本木にて東京公演がスタート。本記事では、東京初日前日の8月12日(水)に行われたゲネプロ公演&囲み取材をリポートしよう。記事の最後には、本公演のミュージカルナンバーセットリストも掲載する。

 まずは囲み取材の模様をお届け。キャストより良知真次(坂本龍馬役)、太田基裕(高杉晋作役)、矢田悠祐(桂小五郎役)、輝馬(土方歳三役)、佐々木喜英(沖田総司役)が登壇し、公演に対する意気込みを、作品さながらにアツく語っていた。

――大阪公演を終えて、東京公演が幕を開けます。大阪公演はいかがでしたか?

良知真次(以下、良知) 初演のときに、再演と地方公演を望む声をたくさんいただきまして、今回はその要望に応える形で大阪から始まりました。ふつうに再演をするのではなく、たとえばバンドの5人がひとつになって踊るようなナンバーがあったりと、再演として新たにパワーアップしたものを、東京公演でもキャスト・スタッフといっしょに作り上げたいと思います。

太田基裕(以下、太田) 再演ということで、キャストもスタッフも関係性がさらに密になり、本当に一丸となって『幕末Rock』を盛り上げることができているんじゃないかと思います。実際に大阪でも、お客様との一体感やライブ感を非常に共有できましたし、大阪での熱を東京でもたくさん出して、パッションを出しながらRockしていきたいです。
矢田悠祐(以下、矢田) (大阪は)初めての地方公演ということで、東京まで足を運ぶのが難しいという方もいらっしゃって……僕の祖母もそうなんですけど、僕は出身が大阪なので、祖母が実際に観にきてくれて……。

良知 かわいい話したなぁ(笑)。

太田 かわいいかわいい(笑)。

矢田 僕が歌ったり踊ったりしたところをすごく楽しんで観てくれたみたいなので、それが個人的にもよかったなと思います。祖母と同じように(笑)、大阪でしか観られなかったという方もすごくたくさんいらっしゃると思うので、そんな皆さんと楽しめてよかったです。

良知 いまの感じだと、祖母の話に……(笑)。

矢田 違います違います! 例です、例(笑)!

輝馬 『幕末Rock』は2014年の冬にやらせていただきましたが、今回は夏ということで、前回に負けないような作品になっています。初の大阪公演は、お客さんの反応が前回よりもさらに大きくなっていて、“超★超歌劇(ちょう・ウルトラミュージカル)”と“超”がついた分、僕たちの関係性も密になりましたし、魅せかたも研究・改善できたと思います。大阪公演を終えて、いろいろな反省点や改善点、よかった点を東京に持ち帰ってきたので、大阪よりもさらによくなったものを皆さんに観ていただけたらなと思います。

佐々木喜英(以下、佐々木) 初めて大阪に行けたことがとてもうれしかったですし、メインの9人のメンバーが誰ひとり変わることなく再演に挑めたことが、僕は本当に幸せでうれしく思っています。お客様にいっしょに歌っていただくところがありますが、大阪ではその歌声が前回(初演時)よりもパワーアップしていて、前回よりもお客様がこの作品を愛してくださってるんだなということがとても強く感じられてうれしかったです。

――それでは、東京公演への意気込みと、楽しみにしているファンの皆さんへ、メッセージをお願いします!

佐々木 再演なので、前回以上にキャラクター作り、役作りをしっかりして挑みたいと思っています。僕が演じる沖田総司の楽器はキーボードですが、前回は固定型のキーボードだったんですけど、今回は肩にかけるショルダー型のキーボードになって、動けるようになりました(笑)。ダンスシーンやアクティブなシーンが増えたので、そこをぜひ見ていただきたいと思います。よろしくお願いします。

輝馬 再演では、また違った魅せかた・演出方法になっているので、前回と見比べて「ここが変わったんだ」と楽しんでいただけると思います。僕が演じる土方歳三は持ち歌が変わりました。歌だけではなく踊りもあり、さらにバージョンアップした土方歳三を見ていただけると思うので、楽しみにしていただければと思います。

矢田 新曲が何曲も増えまして、桂小五郎の歌も変わりましたし、みんなでダンスする曲も増えたので、わかりやすい見どころはそこかなと思います。個人的には、お芝居をまたいちから考え直して作ったので、そこを見ていただければ。

太田 大阪が本当に盛り上がったので、大阪の一体感や空気感を超えるような公演にしていきたいです。新曲もありますし、再演になって変わった部分もありますので、そのあたりもチェックしながら観ていただければなと思います。がんばります。

良知 初演のときに「ミュージカルではなく“超歌劇(ウルトラミュージカル)”」というものだとプロデューサーの方から聞いて、「“超歌劇”って何なのかな」と思いましたが、今回の再演では“超”がついて“超★超歌劇(ちょう・ウルトラミュージカル)”になり、もっと「何なんだろう!?」というところから始まったんですけども(笑)。ミュージカルと謳っている以上は歌がベースにあり、ダンスがあり、もちろんベースに芝居があり、殺陣もあります。じゃあ“超”がついて何ができるのかというと、お客様といっしょに作り上げないとできないミュージカルなんだなということが大きくあって、それは今回の再演でとくに感じました。演出で皆さんがペンライトいっしょに振ってもらったり、いっしょに歌ってもらわないと話が進まないようになっているので、そういう意味でも“過激”なミュージカルになっているんじゃないかと。いまはウィーンミュージカルやブロードウェイミュージカル、韓国ミュージカルなどいろいろとありますが、日本を代表するような“2.5次元ミュージカル”が今回、再演として戻ってきたんじゃないかなと思っています。キャスト・スタッフみんなで一丸となって再演に臨んでいますので、今日は関係者の皆さんやマスコミの皆さんも、何も考えずに観ていただきたいなと思っています。よろしくお願いします。

 つぎのページでは、劇中カットや楽曲セットリストを含めて本作をリポート。物語の核心には触れないものの、ネタバレNG派の方はご注意を!
“超★超歌劇”はダテじゃない! ライブさながらの約2時間30分

 時は幕末、“天歌(ヘブンズソング)”による強引な太平化で国を治める徳川幕府。そんな中、坂本龍馬を始めとした“志士(ロッカー)”たちが現れ、音楽で新しい時代を創ることを志す――という物語が、本作では19曲もの楽曲に彩られて展開する。ミュージカルはミュージカルでも“超★超歌劇”を称する本作だけに、展開はテンポがよく超スピーディー。楽曲もほとんどが“Rock”なもので、「演技と演技の間に歌が挟まれている」というよりは、「“雷舞(ライブ)”のかたわらで彼らの物語を観ている」といった感じ。思わず拳を突き上げたくなる瞬間も多々やってくるので、観劇の際はぜひペンライトを片手に、彼らの“雷舞”に参加しよう(ペンライトを振る楽曲やタイミングなどを教えてくれる、開演前の前説は要チェック)。もちろんいずれのキャストも歌声がすばらしく、それぞれがキャラクターらしい声色で、会場がビリビリと震えるほどの熱唱を聞かせてくれる。またキャストが囲み取材で語っていた通り、歌だけではなくダンスも見どころのひとつ。衣装を翻しながらのダンスは視覚的なインパクトも十分で、「かっこいい!」と圧倒されること請け合いだ。


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▲龍馬、高杉、桂の掛け合いはいつも賑やか。そして相変わらずお登勢さんの完成度がスゴい。

 本作におけるヒーロー的存在である坂本龍馬を演じる良知は、“超前向き”な本作の龍馬像を軽やかに好演。ともすれば暑苦しくなってしまいそうな熱さを爽やかに演じた一方、“雷舞”パートでは圧倒的な歌声で聞かせ、龍馬の愛されるまっすぐな魅力を表現していた。そんな龍馬と出会い、同志となるのは、いずれも“志士の中の志士”こと吉田松陰の門下生である、高杉晋作と桂小五郎。高杉を演じる太田はクールな中に秘めた熱さ(そして若干のツンデレ要素)を、そして桂を演じる矢田は穏やかさの中に秘めた熱さを、全力全開の演技&歌で再現していた。さらに新撰組や幕府の面々など、彼らを取り巻く“濃い”キャラクターたちにも要注目。とくに徳川慶喜を演じるKimeruは、かわいらしい“美少年”な一面からは想像もつかない歌声で、物語のクライマックスを牽引する。加えて、アンサンブルの活躍も本作の見どころのひとつ! 民衆や新撰組隊員などのキャラクターを演じてストーリーに厚みを添えることはもちろん、バックダンサーや裏方的な役割までをも担い、まさに八面六臂の活躍で盛り上げていた。


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▲原作&前作でもおなじみの沖田の登場シーン。改めて劇場で観ると思わず笑ってしまうほどのド迫力です。

 物語自体は原作やアニメ同様、いい意味で破天荒なものではあるが、“Rock”なテンションやド派手な演出との相性はバツグン。まるでゲームやアニメから抜け出してきたかのような息の合った掛け合いは楽しく、初演を経たキャスト陣の絆を感じさせる。この日の公演は客席のほとんどを関係者・マスコミが占めるゲネプロ公演ながら、さっそく良知演じる龍馬が発端となってのアドリブ合戦も炸裂。本公演でも、キャスト陣の絆(?)が垣間見える楽しいアドリブが展開されるのだろう。また『幕末Rock』といえば、気になるのがパージ(脱衣)シーン。もちろん本作でも、「ここぞ!」というタイミングでのパージは健在。その全貌は、ぜひ劇場で目撃していただきたい。


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▲いかにも怪しいオーラを放つ井伊直弼。もちろん彼にも見せ場アリ!

 爆音で鳴り響くハイテンションな“Rock”をベースに、友情アリ、笑いアリ、ホロリ要素アリと、観劇後は素直に「楽しかった!」とスッキリできる本作。公演自体は残りわずかながら、16日(日)17時~の大千秋楽公演は、全国の映画館にてライブ・ビューイングが行われることも決定(詳細はこちら)。さらに本作のDVD・Blu-rayが12月2日(水)にリリースされるなど、“圧巻の雷舞演出”に触れる機会は多数。実力派キャストの熱いパッションが織りなす“Rock”を、ぜひ体感してみてはいかがだろうか。


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■公演概要
◆公演名:超★超歌劇(ちょう・ウルトラミュージカル)『幕末Rock』
◆原作:『幕末Rock』(マーベラス)
◆演出・脚本:吉谷光太郎
◆音楽制作:テレビ朝日ミュージック
◆公演期間・劇場:
大阪公演(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ):8月8日(土)~9日(日)
東京公演(Zeppブルーシアター六本木):8月13日(木)~16日(日)
◆キャスト:
坂本龍馬役:良知真次
高杉晋作役:太田基裕
桂小五郎役:矢田悠祐
土方歳三役:輝馬
沖田総司役:佐々木喜英
井伊直弼役:小谷嘉一
お登勢役:山岸拓生
近藤勇役:友常勇気
徳川慶喜役:Kimeru
ほか
◆チケット価格:指定席 7200円[税込]※当日券あり
◆主催:マーベラス/テレビ朝日ミュージック/NBCユニバーサルミュージック/NAS
◆協力:ギブソン

■ミュージカルナンバーセットリスト
#01:Rolling Thunder
#02:Crash My Head
#03:What's this?(志士Ver.)
#04:非常幻想 -オーバーミラージュ-
#05:INTERSECT
#06:REACTION
#07:残響 -feedback-(天歌Ver.)
#08:ハチノジディストーション
#09:光の原石
#10:暁のFreebird
#11:モット!!!
#12:黒曜蝶 ブラックバタフライ
#13:生きてゆこう
#14:LAST SCREAM
#15:五色繚乱
#16:宙ノ翼(慶喜Ver.)
#17:×××ing
#18:What's this?(ピアノVer.)
#19:絶頂DAYBREAM

 映画館でもペンライト振れるんでしょうね。楽しみにしています。
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