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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。


サイト「歌舞伎美人」より、みどころ。
第二部

一、吹雪峠(ふぶきとうげ)

極限に追いつめられた三人の心理ドラマ
 荒れ狂う吹雪の中、必死の思いで山小屋に辿り着いた助蔵とおえん。そこへ、助蔵の兄貴分だった直吉が現れます。おえんは昔、直吉の女房でしたが、助蔵と密通を重ね、駆け落ちをしたのでした。二人を許した筈の直吉でしたが、仲睦まじい様子に耐え切れず、二人に出て行くように命じます。しかし外は猛吹雪。固く結ばれていたはずの二人が、死への恐怖から互いに罵り合い、自らの命乞いをしはじめ…。
 心に潜む感情を剥き出しにする人間の本能を鮮やかに描き出した作品をご覧ください。

二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)

  寺子屋

忠義のはざまで苦悩する夫婦の姿
 武部源蔵は、妻戸浪とともに寺子屋を営みながら、菅丞相の子、菅秀才を匿っています。しかしそのことが時平方に知られてしまい、菅秀才を討つように命じられます。思い悩んだ源蔵は今日寺入りしたばかりの小太郎の首を検分役の松王丸の前に差し出し、なんとか窮地を切り抜けます。しかし、小太郎の母千代が迎えに来てしまい、源蔵が千代に斬りかかろうとしたところへ、松王丸が現れて…。
 時代物のなかでも屈指の名作で、今回は寺入りからの上演となります。重厚感のある一幕にご期待ください。
 落語でいえば新作と古典ぐらいの違いはある。あるいは、近代小説と古典小説の違いの方が近いかも知れない。近代小説は自我を持つ個人の欲望と関係性の中での葛藤で、古典小説は、親子、主従、忠義という建前と親子の情愛という本音の間で葛藤する。

 どちらも面白かった。「吹雪峠」は落語の「鰍沢」を思い出す、見延山詣りの帰り道で雪に降り込まれて小屋に逃げ込む駆け落ち者に、女の夫であり男の兄貴分である直吉が加わり、三人三様のドロドロに。何と言っても七之助のおえんが、不倫という蜜の味に触れて色艶の凄絶なこと。直吉に刀を突き付けられるとコロリと命乞いして助蔵を罵る浅はかさもいい。
 密室劇で自分可愛さに他人を売る本音が剥き出し合って、たまらない。松也も第一部のめいとはまったく違う、病気で気弱になり、女を裏切って兄貴に媚びる、ちゃらいイケメンがうまい。中車は、現代的な作風のこの作品によく合っているが、現代劇で見せている鬼気迫る快演ぶりは感じられず。

 「寺子屋」は今年五月の園菊祭で海老蔵の松王丸、松緑の源蔵、菊之助の千代を見ているのだけど、今日の勘九郎の松王丸、松也の源蔵、七之助の千代の方がずっといい。特に勘九郎は初役だそうだけど、松王丸が首実検して我が子の首を菅丞相の子と言わねばならない悲劇、そして後半は犠牲になった子の立派な死に際をあっぱれと褒めながら、ついにこらえきれず男泣きに泣く場面に武士らしさ漢らしさがある。第三部の玉三郎さんとの共演を見るのが楽しみ。
 七之助さん、松也さんも際だってて、新鮮ながら役に負けていない演技力が冴え、この作品の難しさをきちんと受けとめて消化していたと思う。

<評>歌舞伎座「十二月大歌舞伎」 絢爛豪華 芸の継承
(略)
 第二部の「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 寺子屋」は「寺入り」のつく形で、市川寿猿の下男三助と市川弘太郎の涎(よだれ)くりがいい。中村勘九郎初役の松王丸は、正体不明の奇怪な役ではなくキッカリと描線の太いのが新鮮で、特に前半を敵役として明確に造形しているので後半の愁嘆が引き立つ。中村七之助の千代は母性もさることながらどこかクールな苦悩が際立つ独特の感触。市川猿弥の玄蕃、中村梅枝の戸浪(となみ)。他に市川中車、松也、七之助の「吹雪峠」。
(略)
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『真田丸』で治部刑部ロスに加えてパッパロス、虎之助(清正)ロスと忙しく、でもいよいよ終盤なので奮い立ち、新国立劇場でとてもよかった舞台『真田十勇士』をもう一度見ておこうと神奈川県まで遠征することにしました(爆)。

福島
新選組ファン集う!斎藤一の実像解説 会津若松で全国サミット
 全国の新選組ファンや関係団体が一堂に会して意見を交わす「第17回全国新選組サミットin會津」は24日、会津若松市で開かれ、2018(平成30)年の戊辰150周年に向けて、各団体が会員制交流サイト(SNS)を活用して情報発信に取り組んでいくことを確認した。会津新選組まつり実行委員会(委員長・佐藤功武會津新選組同好会局長)の主催。

 新選組ゆかりの各地で開かれ、同市開催は09年以来3度目。新選組屈指の剣客として知られる斎藤一(藤田五郎)の墓がある阿弥陀寺が会場になった。各団体が戊辰150周年について意見を交わした。佐藤局長は「さらに新選組が注目されるよう取り組んでいきたい」と話した。

 同日は「会津新選組まつり」も阿弥陀寺で開かれ、「斎藤一忌法要」を墓前で行った。記念講演会では、斎藤一のひ孫藤田太郎さん=埼玉県=と佐藤局長が講師となり、残された写真を使って斎藤一の実像について解説した。藤田さんは幕末の会津藩主松平容保との深い関係を例に「斎藤一は会津とのつながりを大事にしていた」と語った。

全国の新選組関係団体団結 若松でサミット 情報発信強化へ
 新選組に関係する団体が一堂に集う全国新選組サミットin会津は24日、会津若松市の阿弥陀寺本堂で開かれた。情報発信の強化として、統一の会員制交流サイト(SNS)アカウントを作成し、それぞれのイベントや事業を紹介することを決めた。
 会津新選組まつり実行委員会の主催、七日町通りまちなみ協議会、会津新選組同好会の主管。ひの新選組同好会、宇都宮新選組同好会、宮古海戦組、戊辰白河新選組など全国の団体の代表ら約10人が参加した。今年で17回目で、県内での開催は4年ぶり。阿弥陀寺には新選組幹部だった斎藤一の墓がある。
 佐藤功武会津新選組まつり実行委員長が「戊辰戦争150年に向けて連携を深めていきたい」とあいさつした。渋川恵男七日町通りまちなみ協議会長が歓迎の言葉を述べた。サミットでは各団体が「新選組まつり」などの顕彰事業や取り組みを報告した。イベントに歴史好きな観光客だけではなく、高校生などの若い世代も参加しやすくする工夫が必要などの意見が出た。
 次回は東京都日野市で行われる。

静岡
ヘダ号
日本初の本格洋式帆船に思いはせ 幕末建造、沼津でシンポ 再建プロジェクト会 /静岡
 「ヘダ号再建プロジェクト会」による初のシンポジウムが沼津市のサンウェルぬまづで開かれ、約100人が出席。幕末に現在の沼津市戸田(へだ)で建造された日本初の本格洋式帆船「ヘダ号」に思いをはせた。

 元東海大海洋科学博物館主任学芸員の岡有作さん(69)は、船大工が1989〜91年にヘダ号の10分の1模型を造った模様を紹介。「ヘダ号オリジナルの4枚の設計図の他、(ヘダ号を元に造られた)君沢形帆船も参考に模型は造られたはず」などと説明した。

 また、江川文庫学芸員の橋本敬之さん(64)は、ヘダ号建造における江川英龍(坦庵)の役割について講演。お台場建設のため江戸へ向かう途中で韮山に引き返したこと、遭難したロシア人に鶏3000羽、アヒル500羽、卵1万5000個を提供したことなどを紹介。「君沢形帆船建造には6隻で1万772両かかっている。1両は現在の約5万円。6で割れば再建費用が算出できる」と話し、笑わせた。

 ヘダ号は日露国交樹立のため下田来訪中だったロシア提督プチャーチン乗船のディアナ号が1854年の安政東海地震の津波で損傷、その後沈没したため、ロシア帰国のため建造された代船。

 会は今年4月に発足した。【石川宏】

新潟
小林虎三郎 よみがえる顔立ち写真あり頭蓋骨から筋肉や皮膚再現
 戊辰戦争からの復興を担い、米百俵の故事で知られる小林虎三郎(1828~77年)の現存する頭蓋骨を基に、その頭部が精密に復元された。...
 ここから先は有料になります(苦笑)。

靖国「賊軍」合祀計画に会津出身者「戊辰戦争の総括が必要」
2019年に創立150周年を迎える靖国神社に祀られるのは「国のために殉じた人々」だけである。つまり神社がつくられた当時の「国=明治政府」に刃向かった幕府軍・会津軍や、西南戦争で敗れた西郷隆盛らは「賊軍」となるため、祀られる“資格”がない。

 だが、彼らの合祀を求める会を国会議員らが立ち上げ、靖国神社に申し入れをするというのだ。発起人を務めるのは保守派の重鎮、亀井静香・衆院議員。そのほか森喜朗氏や福田康夫氏ら首相経験者、二階俊博・自民党幹事長ら与党幹部、さらに、野党議員など70人を超える政治家の賛同を得ているという。

 政界重鎮たちによる申し入れは無視できない重みがありそうだが、そもそも靖国神社への合祀は可能なのか。靖国神社は、この動きについて「存じておりません」とした上で、「当神社は明治2年の御創建から終戦に至るまで、当時の国の合祀判断に基づき、その都度合祀が重ねられてまいりました。当時に遡り、その基準を変更することはございません」と否定的だ。

 だが戦後、靖国神社は国家機関から民間の宗教法人となった。そのため、合祀の可否は神社の最高責任者である宮司の判断に委ねられる部分が大きい。1978年10月には、当時の松平永芳宮司の判断で、A級戦犯14人が合祀されている。亀井氏は自信を見せる。

「A級戦犯とは異なり、中国も文句は言わないだろう。神社と一体となって事業を行なう靖国神社崇敬奉賛会の理解が必要なので、同会の扇千景会長(元国交相)にも根回しを進めている。ただし、最終的な権限は宮司にあるはずなので、徳川(康久)宮司の背中を押したい」

 今回の申し入れについて、当事者の受け止めは様々だ。明治維新後、司法卿として司法制度確立に尽力した江藤新平は征韓論を唱えた西郷隆盛に同調して下野した後、「佐賀の乱」を起こして敗れた「賊軍」だが、佐賀県選出の原口一博・衆院議員(民進党)は合祀に賛同し、提出者を買って出た。

「『乱』という表現は支配者サイドからの観点であり、佐賀県民は江藤の反乱を『佐賀の乱』ではなく、『佐賀の役』と言います。支配者側の一方的な見方ではなく、日本の夜明けのために命を失った方々を改めて評価するのは重要なことです。英霊を鎮魂する場である靖国に敗者を合祀することで、平和への祈りにもなるはずです」

 一方、戊辰戦争の「賊軍」代表、会津出身の小熊慎司・衆院議員(民進党)は、「合祀には賛成」としつつも、複雑な思いをのぞかせる。

「戊辰戦争では会津側の戦死者が長期間、放置されるなど非人道的行為もあった。1864年の蛤御門の変では、会津と薩摩が御所を守り、長州が御所に発砲した賊軍です。それなのに維新後、その長州で維新への功績もない人物までが祀られたのは明らかにおかしい。単なる官軍と賊軍の戦いという見方を改めるためにも、合祀の前に戊辰戦争の総括が必要です」

 会津藩が戊辰戦争で降伏した9月22日に会津で行なわれる会津戊辰戦争慰霊の集いでは、さっそくこの話題が上がったという。しかしながら、合祀は靖国神社の意義を揺るがしかねない問題を孕む。『靖国誕生 幕末動乱から生まれた招魂社』の著者で歴史家の堀雅昭氏が指摘する。

「靖国神社は紛れもなく、明治維新の官軍vs賊軍という戦いの延長線上にある神社です。西郷以下、西南戦争を戦った面々は鹿児島の照国神社に祀られている。それぞれの故郷で祀られ、語り継がれることで、賊軍として戦った意味や、維新の『負の側面』が語り継がれます。安易な合祀は、賊軍側の行為まで蔑ろにしかねない。なによりこれを認めたら、靖国神社が依って立つ歴史的基盤がおかしくなってしまいます」

 賛否両論が渦巻く靖国合祀。当の亀井氏も敗者側の複雑な思いを認める。

「新たに合祀する側の遺族の意向は聞きません。なかには、複雑な感情を抱えて、『もう触れないでくれ』という方もいるだろうが、これまでも合祀に遺族の了承は取っていない。われわれが崇敬の心をもってお祀りするということ。合祀については、あとは宮司の対応を待つのみです」

 折しも2018年の大河ドラマが「西郷隆盛」に決まり、賊軍側に注目が集まっている。靖国神社の歴史観と自らの信念の間で、宮司はどのような判断を下すのだろうか。

※週刊ポスト2016年10月14・21日号


エンターテインメント
食べて生きよ!『ゴールデンカムイ』作者・野田サトル
今年もっとも活躍した男たちを讃えるアワード「GQ Men of the Year」の季節がやってきた。本連載では小誌執筆陣が“極私的”に推薦する2016年の顔を紹介する。第2回は本誌シニア・ウェブ・エディターの冨田秀継が推薦する漫画家、野田サトル。

文・冨田秀継(GQ)

映画や文学がなぜ楽しいのかというと、そこに描かれているのが人の営みであり、そうした人々の生を想像の上で体験できるからだ。

そうした楽しさを甘受できる最良のメディアのひとつが漫画であることに、異論を挟む読者はいないだろう。

そして、さまざまな人の生を体験できる漫画として『GQ JAPAN』が2016年に最も推したいのが野田サトルの『ゴールデンカムイ』(集英社)である。

明治後期の北海道を舞台に、日露戦争を生き残った元兵士・杉元とアイヌの少女・アシㇼパが、網走監獄の死刑囚が秘匿している黄金を探し当てようとする物語。アイヌや軍だけでなく、新撰組の残党からヤクザまでが争奪戦に参入し、それぞれの信念を貫くため、時に非道に、時にコミカルに黄金の手がかりを奪い合う。

今年3月には「マンガ大賞2016」を受賞し、名実ともに現代の漫画文化を代表する作品となった。

群雄活劇とも言える本作品だが、コミカルな料理の描写も魅力的だ。アシㇼパが杉元たちにアイヌの伝統的な狩猟と料理を教える様子が頻繁に描かれており、本作で見られる野趣に溢れたジビエのファンも多い。『ゴールデンカムイ』がグルメ漫画とも言われる所以だ。

たとえば、鳥獣や魚のたたきを意味する「チタタㇷ゚」は、本作ではアシㇼパがリスやウサギをチタタㇷ゚(=つみれ)にし、それをオハウ(=汁)に入れて杉元に振る舞った。このほかにも、北海道生まれでもなかなか食べたことがないであろう「ルイベ」(鮭を冷凍した保存食)から、現在も多くの人に食されている「ニシン蕎麦」(本作では身欠きニシン蕎麦)まで、時々の状況を踏まえながら魅力的に描かれている。

9月下旬には、本作に登場する料理を食べられる「ゴールデンカムイ軒」が東京・渋谷にオープン。1日限りの体験とあって、応募が殺到したことでも話題となった。

──と、このように書いているだけでも楽しいのは、アイヌの言葉が魅力的に響くからだろう。作中でも現代の日本語にはないアイヌ独特の響きが効果的に使われており、軍人の話す規律正しい言葉、新撰組残党の緊張感に溢れた言葉、暴力を背景にしながらも人なつっこさを感じさせるヤクザの言葉とうまく対比している。

最後に、本作のもうひとつの魅力を紹介したい。それは作者・野田サトルのTwitterやブログでの活動だ。

とくに「野田サトルのブログ」では本作のための取材として、樺太アイヌ系のハンターとともに狩猟を体験し、鹿を撃って解体し、そして食する様子がリポートされている。

生きることと食べることの大切さを教えてくれる本作。未読の方には是非ともお勧めしたい。

新撰組とその刀たちが再会するとき ミュージカル『刀剣乱舞』が2作目で描く刀剣男士の心理描写
ミュージカル『刀剣乱舞』 ~幕末天狼傳~が、9月24日にAiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都渋谷区)で初日を迎えました。2016年5~6月に上演された阿津賀志山異聞公演に続く2作目となった今作のテーマは幕末。新撰組にゆかりのある加州清光や大和守安定といった刀剣を中心に、彼らのかつての主との物語を描いていきます。刀剣男士の心の揺れ動きを、前作以上に繊細に描き出した今作。演出家が「フランス映画のような作りになっている」と表現するその内容とは。
ミュージカル『刀剣乱舞』は、パソコン・スマートフォン向けゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を題材とした、ネルケプランニングが制作するミュージカル作品。2015年10~11月のトライアル公演を経て、本公演に当たる阿津賀志山異聞公演を2016年5~6月に上演。1部は舞台本編、2部はペンライトを持って観客が応援できるライブという斬新な構成が話題を呼び、人気を広げていきました。
今作は、熱狂のうちに幕を下ろした阿津賀志山異聞公演に続く2作目の本公演。前作からは加州清光のみ続投し、初登場となる大和守安定、和泉守兼定、堀川国広、蜂須賀虎徹、長曽祢虎徹の5振りを加え、新たな部隊として“刀の時代”が終わる幕末の世へと出陣します。
加州清光と大和守安定は沖田総司の刀。和泉守兼定と堀川国広は土方歳三の持ち刀として知られています。長曽祢虎徹と蜂須賀虎徹はともに江戸時代の刀工・虎徹によって打たれた刀剣で、いわば“兄弟”のような関係。しかし近藤 勇の愛刀として戦場で活躍した長曽祢虎徹は贋作(がんさく)で、名家の家宝として飾られていたとされる蜂須賀虎徹は真作。対局にいるこの2振りの複雑な関係性も、物語に大きな影響を与えていきます。
刀剣男士たちの使命は、歴史修正主義者によって過去に送られた時間遡行軍がもくろむ歴史の改ざんを防ぐこと。しかし、今回の敵の狙いは新撰組。戦いの場でかつての主を目撃することになる刀剣男士は、悲しい結末を知っているからこそ、歴史を守る立場にいながら「ここで主を救うことができれば」と心が揺らぎはじめます。
ゲネプロ前の囲み取材で「すごく泣ける作品になっています」と語るのは、前作に引き続き演出を担当した茅野イサムさん。短い動乱の時代を駆け抜けた新撰組の持ち刀たちが、再びかつての主たちのそばに行くことで、苦しい思いをする物語だと話します。
また、弁慶と義経の物語を軸に展開した前作を「アメリカの大作映画」とすると、今作は刀剣男士の心の部分に迫る「フランス映画のよう」と表現した茅野さん。前作とはまったく異なる作りのため、今作から見る観客にとっても楽しめる内容だと説明しました。
見た目も立ち位置も他の刀剣男士とは一線を画する蜂須賀虎徹役の高橋健介さんは、「新撰組の(持ち刀である)5人と異質な私。それがどう化学変化を起こしていくのか、楽しみにしてください」とコメント。6振りの中で唯一新撰組と関連せず、贋作である兄弟刀の長曽祢虎徹を疎んじている蜂須賀虎徹が、かつての主たちと再会した彼らを見てどのように心を動かしていくのかも見どころの一つです。
加州清光を演じる佐藤流司さんは「刀剣乱舞の面白さは、連れていく刀剣男士によってストーリーが変わるところ」と語り、前作とは違った雰囲気を楽しめると約束しました。
今作でも本編の後に用意されているライブは健在。6振りのコンビネーションが生み出すダンスナンバーやしっとりとしたデュエットなど、幅広い構成で“この時代ならではの戦い”を繰り広げていきます。
前作でも話題となったライブでしか見られないきらびやかな衣装も注目したいポイント。メディアの撮影はNG、物販ページでもライブ衣装をまとった写真だけは非公開という“プレミア感”は劇場でしか味わえません。前作とのつながりを感じさせられるMCでは、阿津賀志山異聞公演に出演していた刀剣男士のファンにとっても盛り上がること間違いなしです。
千秋楽に当たる11月27日(日)午後6時公演は、全国の映画館でライブビューイングを実施。ここでしか見られないヒストリー映像や開演前のコメント映像も上映されます。チケットの一般販売は11月19日(土)午前10時から。先行販売のスケジュールや上映劇場などは公演ページをどうぞ。


「これは迫力あるシーンが見られそう!」『ちるらん 新撰組鎮魂歌』アニメ化決定でファン大興奮
 天下最強を目指す男・土方歳三の人生を描いた大人気漫画『ちるらん 新撰組鎮魂歌』が2017年1月よりテレビアニメとして放送されることが決定した。新選組を舞台に描かれる骨太の歴史漫画のアニメ化に、ファンからは「マージーかぁああ!! めちゃくちゃ大きい楽しみ出来た!」「ちるらんアニメ化、ありがとうございます! メルシー! シェイシェイ! 超絶アツイぜ!」と大興奮の声が上がっている。

 原作を梅村真也、作画は橋本エイジが手掛けている同作。実はこの2人、以前もタッグを組んでおり、幕末を舞台にした漫画『天翔の龍馬』を2009年より『週刊コミックバンチ』にて連載していた。同作は“もしも坂本龍馬が死んでいなかったとしたら?”という斬新な切り口で多くの歴史漫画ファンをあっと言わせたのだが、掲載誌の休刊という不運に見舞われ、惜しまれながらも連載終了となった。

 しかしその後『コミックゼノン』にて再びタッグを組み、『ちるらん 新撰組鎮魂歌』を連載スタート。主人公は薬売りの行商をしながら、己の強さを極めようと道場破りを繰り返す若き青年・土方歳三。ある時、天然理心流・試衛館の門を叩いたのだが、近藤勇に挑みかかり圧倒的な強さでねじ伏せられる。このことにより、かえって奮起した土方はさらなる高みを目指す――。

 新聞記者が、かつて新選組で活躍した永倉新八に土方について話を聞くというスタイルで語られる同作。読者からは「泥臭い土方の姿が迫力満点のタッチで描かれていて面白い!」「打ちのめされてもめげることなく突っ込んでいく土方! 最高にグッとくる」「ちるらんは、キャラデザとストーリーぶっ飛んでてホント面白い」「沖田にボコボコにされたり、近藤に遊ばれたりしながらも最強を目指す姿に惚れた…」と絶賛の声が上がった。

 そして同作のアニメ化が決定。スタッフやキャストなどの詳細の発表はまだされていないが、原作ファンからは「これは無茶苦茶迫力あるアクションシーンが見られそう!」「ちるらんアニメ化とか鳥肌立ったわ! 録画するしかないっしょ」「ヤバい! アツイ! 動くトシさん達を見れるの楽しみすぎ…」と期待の声が。

 『天翔の龍馬』から幕末の動乱の時代を描いてきた梅村と橋本の渾身の作品『ちるらん 新撰組鎮魂歌』のアニメ化。放送までまだ少しあるが、読み応え抜群の原作を読み返しつつ続報を楽しみに待とう。

■アニメ「ちるらん 新撰組鎮魂歌」
放送開始:2017年1月
原作:梅村真也
作画:橋本エイジ
キャスト:未定
2010年以降、今年で5回目。2011と2012が抜けているようだけど、自分の身体には「今回で5回目」と感じるほど、何度も刻みつけたものがあるようだ。落語って同じものを繰り返し聴いても面白いのかと思う方もいるだろうが、心に刻み込まれた作品は、何度繰り返しても、その時その時に違う感じ方や聴き方をする自分がいて、飽きないようになっている。

 ただ、背後の座席で食べ物を入れたポリエチレンの袋をがさがさする人がいたせいで集中力を削がれたのか、今年の志の輔は去年までの志の輔と同じだろうか、違うのだろうか、何だか気になってしまった。ごくごく小さなエンジン音だけど、ノイズがあったことも、あれ、志の輔さんの会場でこんなことがあるかなあと感じた。

 そのせいでちょっと集中できなかったのだけど、前説はいつもの通り、落語口演の前半15時間分の人間関係を解説し、後半では「お札はがし」「栗橋宿」「関口屋強請」のさわりを語り、後は幸助の仇討ちのエピソードで全巻終了、最後に志の輔オリジナルの、お盆の夜に幸助が平左衛門の霊と対話するというもの。

 壮大なストーリーの中に人の欲望や業が絡み、幽霊にお札はがしを頼まれた伴蔵・おみね夫婦は、自分たちを養ってくれる浪人・萩原新三郎がお露とお米の霊に取り殺されるのを助けてしまい、百両という大金を得て、大金を得て築いた栗橋宿の荒物商を築いたものの、伴蔵の浮気に端を発する争いが引き金となって、伴蔵はおみねを幸手宿の土手で追い剥ぎにあったかのように殺してしまう。ところが店の使用人が次々とおみねの霊につかれたように、倒れては伴蔵の悪事を暴露するので、全員を里に帰す。その悪事を聞かされた医師、山本志丈は伴蔵が口封じに殺し、そこで伴蔵はお縄となる。ここからは幸助が師匠飯島平左衛門の敵であるお国・源治郎を討つ話。

 舞台の一部となる越後の村上の名産の話におよび、駅北口の○○水産に普通の荒巻鮭が三本と村上産の塩引き鮭(お殿様に献上するため、腹は開かれていない)が並んで下がっているとのことで、終演後見に行ったが、あいにく村上産のはなくなっており、普通の新巻鮭が三本下がっているだけだった……。
落語と歌舞伎で忙しく、ミュージカルを見たのは久しぶり。20年ぶりの公演だということと、音楽が服部隆之さんであることが興味を惹かれた。

 狸の国が舞台で、ストーリーはシンデレラと白雪姫がベース。日舞あり、オペラあり(翠さんの夜の女王は迫力あった)、島唄の声あり(城南海さん、十六夜姫を撃退する白木蓮様の声が素晴らしく、アンコール部分での「さくらさくら」もいい)、フレンチカンカンやジャズ風のレビューあり、宙乗りあり、殺陣あり、和洋五目で楽しかった。そして、効果音楽に服部隆之さんらしいテイストがあるのが、とても好き。最後のコーラス、アンコール部分の白木蓮様「さくらさくら」の後に尾上松也さん他全キャストによる和太鼓アンサンブルも楽しい。
 年齢問わず楽しめる作品。昭和14年にオペレッタ喜劇として映画化された(残ってないそうだ)のを皮切りに何度も映画や舞台にされているのだそうだ。

松竹 ミュージカル 『狸御殿』
ミュージカル『狸御殿』特設サイト
狸吉郎(狸御殿の若殿)/尾上松也
きぬた(黒造とその先妻の娘)/瀧本美織
餅月満太夫(家老)/小倉久寛
きららの方(狸吉郎の母)/渡辺えり
泥右衛門(山賊の頭目)/赤井英和
お蔦(きぬたの継母)/あめくみちこ
語り部/柳家花緑
そぼろ(腰元)/青木さやか
おくず(お蔦の連れ子)/土屋佑壱
おはぎ(お蔦の連れ子)/大地洋輔(ダイノジ)
白木蓮/城 南海
十六夜姫(隣国の姫)/翠 千賀

 自分的には十六夜姫の夜の女王と黒鳥オディールと白雪姫の継母を掛け合わせた様な魔女役と、白木蓮様の声対決が素晴らしく、特に城 南海さんにはどこかで改めて聴きに行きたいと思った。
台風7号が接近中で帰宅の足が心配ではあるけど、見に行った。

 八月納涼歌舞伎は故中村屋勘三郎が始めた会なので勘九郎・七之助は頑張るし、叔父の橋之助は芝翫襲名前の最後の興行。
「八月納涼歌舞伎」襲名目前に控えた中村橋之助が熱演「これも何かのご縁」

 そしてNHK「ブラタモリ」でタモリが新吉原で取材したエピソードを鶴瓶が新作落語にして、それを勘九郎が歌舞伎にすると2秒で決めた、とか。
<歌舞伎>鶴瓶の新作落語 伝説の花魁話に勘九郎、七之助が挑む
「八月納涼歌舞伎」新作はタモリ発案の落語から、笑福亭鶴瓶「勘三郎が操作」
鶴瓶の新作落語、歌舞伎化 勘九郎が直訴「心温まる友情の話」
タモリも故・勘三郎も大喜び!?笑福亭鶴瓶の新作落語が歌舞伎に!
 鶴瓶噺は聴いたことがないけど、これは期待していいだろうとチケットは先月早々に確保。でも人気があり過ぎて3階席でも花道が見切れる西席だった(; ;)。

 Togetterによるツイッター民の感想まとめ。
平成二十八年八月納涼歌舞伎「廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)」感想まとめ

サイト歌舞伎美人「八月納涼歌舞伎」みどころ
第三部

一、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)

土蜘退治伝説をもとにした松羽目物の荘重な舞踊劇

 病の床に伏せる源頼光のもとへ、典薬頭の薬を届けに侍女の胡蝶がやって来ます。頼光の所望に従い胡蝶が紅葉の様子を物語ると、頼光は一時病のことを忘れます。その後、胡蝶が去り再び苦しむ頼光の前に、どこからともなく智籌と名のる僧が現れ、病平癒の祈念を申し出ます。しかし、灯下に映る智籌の怪しい影に気づき頼光が刀で斬りつけると、土蜘の精の本性を顕し消え失せます。そして館の庭では番卒たちが土蜘退治を祈願し、巫子は諫めの舞を舞い始めます。一方、土蜘退治に向かう保昌が四天王とともに智籌の血潮を辿り東寺の裏手に着くと…。
 智籌の漂わせる不気味さ、千筋の糸を投げかけての勇壮な立廻りをご堪能ください。

二、廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)

堅物の田舎侍と吉原随一の花魁が魅せる人情噺

 江戸留守居役の寄合で、江戸の流儀に馴染めぬ酒井は、次回は自分の役宅で国の行く末を語り合おうと提案します。しかし、次回は互いに馴染みの遊女を紹介する趣向だと告げられたうえ、国元の踊りを笑われ、主君の悪口まで言われた酒井は、次回は自分も馴染みの女を紹介すると言い切ります。その直後、吉原一の花魁、山名屋浦里と偶然に出会った酒井は、ある決意をして山名屋へ乗り込むと、主人の平兵衛に、浦里に会わせてもらいたいと懇願します。丁重に廓の掟を説く平兵衛らのもとに、意外な人物が姿を現し…。
 笑福亭鶴瓶の新作落語「山名屋浦里」を題材にした新作歌舞伎にご期待ください。


土蜘
・前半は立役の七之助と凛々しい獅童が素敵。團子ちゃんも子役にしては台詞や立ち回りが多い役を結構ちゃんとやった感じ。
・中盤はのりちゃんこと波野哲之くん初台詞。3才とは思えない落ち着きっぷり。猿之助さんと勘九郎さん、やっぱ踊りうまいわ。
・後半は、日本の戦隊もののはしりね。土蜘蛛怪人を取り囲む5人の戦士は、赤く塗った坂田金時以外は外見でキャラ分けされてないけど、橋之助さんのところの三兄弟も総出演。
・橋之助 高僧は美しいんだけど妖艶さは少ないかな。吉右衛門さんとか仁左衛門さんとかだったら、もう少し色気のある高僧になると思う。土蜘蛛は糸の演出素敵だけど、表情に妖怪らしさや破れていく少数民族の悲哀なりが欲しいんじゃないかと思う。

廓噺山名屋浦里
・中村兄弟のためにあるような作品。勘九郎は真面目で故郷の妻に誓いを捧げる堅物で信義に生きるピュアな某藩の新任留守居役(留守居役にこんな融通の利かない奴をアサインするとは、という部分はあるけれど)。七之助はThis is the star花魁という花魁中の花魁。美しく、また立ち居振る舞いも素晴らしく、でも酒井様の依頼を無事済ませて告白する様がとても子供の純粋さそのままで。
・山名屋主人の扇雀さん、友蔵の駿河太郎さんも好キャスティング。鶴瓶の息子、駿河太郎さんは発声が歌舞伎ではないので最初どうかと思ったのだけど、さすが地の関西弁での台詞回しは自然で無理なく作品に溶け込んでいた。
・悪役の亀蔵、彌十郎たちも憎々しくはあるが雄藩の留守居役としての立ち振る舞いは流石。他の花魁や芸者もきれい。
・何と言っても回り灯籠のような舞台装置がいい。廊下が出て来て人が動き、場面転換が切れない。そして最後の花魁行列の舞台も素晴らしい。

平成中村座で再演希望。

お暑うございます。東京は昨日が暑さのピークだといいなぁと思います。

北海道
南部、津軽藩が綱引き合戦 江戸期の領土争いちなむ
 江戸時代に青森県を東西に二分していた南部藩と津軽藩の境目にある県史跡「藩境塚」(野辺地町、平内町)で30日、かつての領土争いにちなんだ綱引き合戦があり、犬猿の仲だったとされる両藩の“藩士”となった住民ら約70人が交流を深めた。

 付近では、青森県東部と岩手県北部を治めていた南部藩と、青森県西部の津軽藩が境界争いで繰り返し衝突。戊辰戦争でも旧幕府軍と新政府軍に別れた両藩が交戦したことから「因縁の地」となっており、土地の争いを解決する青森県土地家屋調査士会が地域活性化のために企画した。

福島
児童、勇壮な剣舞 二本松で二本松少年隊顕彰祭
 戊辰戦争で若くして命を落とした二本松少年隊の志を後世に伝える二本松少年隊顕彰祭は28日、二本松市の県立霞ケ城公園で開かれた。地元児童が箕輪門を背に勇ましい剣舞や優美な舞踊などを披露した。
 二本松少年隊顕彰会の主催。二本松南小の児童が舞踊、二本松北小児童が剣舞、岳下小児童が居合、二本松剣友会員が日本剣道形、福島岳風会二本松吟詠会員が献吟をそれぞれ発表した。
 顕彰会長の新野洋市長が「二本松少年隊の郷土を愛する気持ちは今でも市民の心に生き続けている」と語った。丹羽家第18代当主丹羽長聰(ながとし)さんがあいさつした。
 二本松城が落城した慶応4(1868)年7月29日にちなみ、毎年開催されている。
   ◇  ◇
 二本松少年隊墓前祭は、29日午前10時から同市の大隣寺で催される。

佐賀
幕末佐賀研究会、県と市に築地反射炉跡の調査継続を要望
 佐賀藩の科学技術を多角的に顕彰する学術団体「幕末佐賀研究会」(青木歳幸会長、40人)は8日、日本で初めて鉄製大砲鋳造に成功した「築地(ついじ)反射炉跡」調査の継続を求める要望書を県と佐賀市に提出した。

 佐賀市教委は2010年度から6年間発掘調査を実施、本年度は出土遺物の整理作業を中心に進めている。これまでの調査から築地反射炉本体は日新小校舎の北校舎下にあるのではないかと推定している。

 青木会長ら4人が白井誠県文化・スポーツ交流局長らに要望書を手渡した。青木会長は「三重津海軍所跡が世界遺産に登録されたことで、反射炉遺跡として築地の価値がより高まった。調査を中止すれば、その価値が歴史上から葬られてしまう」と懸念を示した。

 要望に対し、県は「小学校の建物が新しく、現時点で調査は難しいが、世論の醸成を高めていきたい。2年後の明治維新150周年に向け、取り組みを進めたい」と答え、市は「官民協働でアイデアを出し合い、連携を深めたい」と応じた。

コラム
江戸幕府が「鎖国」していたという大きなウソ歴史研究よりも一歩早い「東大の日本史」
当たり前のことのように思える史実でも、違った角度から眺めることで、まったく新しい姿が見えてくる。そうした歴史の多様な解釈を可能とするのも、東京大学の日本史の入試問題の醍醐味だ。『10時間で歴史に強くなる 東大の日本史ワークブック』の著者である予備校講師・相澤理氏に、今回は、学校で教わる「常識」を打ち破った問題を紹介してもらった。
江戸時代に「鎖国」はなかった!?

江戸時代、幕府は鎖国を行って海外との交流を断っていた――多くの人、特に、30~40代以上の方は、小学生の頃からこう習ってきたはずである。

長崎の出島で限られた国とのみ細々と貿易を行ってはいたが、それ以外は完全に外交をシャットアウトし孤立していた。そうした閉鎖性ゆえに、幕末に列強が開国を求めてくると幕府は驚いて慌てふためき、国際情勢に対応できずに滅亡した、そう考えている読者も多いのではないだろうか。

しかし、そんな「鎖国」に対するステレオタイプな見方に真っ向から挑戦したのが、1990年度の「東大の日本史」の問題である。

【問題】
1804(文化元)年、ロシアの使節レザノフは、長崎に来航して通商を求めたが、翌年幕府はこれを拒絶した。次の文章は、この時レザノフに読み聞かせた申渡しの最初の部分である。これを参考として、鎖国下の対外関係について150字以内で述べよ。
我国昔より海外に通問する諸国少なからずといえども、こと便宜にあらざるが故に、厳禁を設く。我国の商戸(商人)外国に往く事をとどめ、外国の賈船(商船)もまた、もやすく(容易に)我国に来る事を許さず。しいて来る海舶ありといえども、固く退けていれず。ただ唐山(中国)・朝鮮・琉球・紅毛(オランダ)の往来することは互市(貿易)の利を必とするにあらず。来ることの久しき素より其いわれあるを以てなり。其国(ロシア)の如きは、昔よりいまだ曾て信を通ぜし事なし。


鎖国下の対外関係について問うこの問題に、前段のような知識で答えてしまってはアウトである。解説よりも先に明かしてしまうが、解答例は以下のとおりだ。

【解答例】
幕府はキリスト教の禁教と貿易の統制を目的に日本人の海外渡航を厳禁し、外国船の渡航を制限して、一方で長崎出島ではオランダ・中国との貿易を認め、朝鮮からは対馬の宗氏、琉球からは薩摩の島津氏を通じて朝貢する使節を受け入れた。このように、幕府は窓口を制限することで海外からの情報と貿易を独占しようとした。
えっ、「鎖国」中でもこんなに外交が行われていたの!? と驚かれたのではないだろうか。

「鎖国」中でも完全に交流を断っていたわけではない

実は「鎖国」と呼ばれていた17世紀半ばから19世紀半ばにかけてのこの頃、幕府は完全に海外との交流を断っていたわけではなかった。長崎以外にも、対馬・薩摩・松前の3つの外交窓口を開いていたのだ。この4カ所を「四つの口」体制という。以下にそれぞれ解説しよう。

①長崎(出島)

オランダ東インド会社によって設けられた貿易の拠点「オランダ商館」が置かれ、長崎奉行の管轄下で貿易が行われた。また、中国からも私貿易船が多く来航したため、幕府は市中に唐人屋敷を設置するなど統制した。こうして、幕府は貿易の利を独占することができた。

②対馬

朝鮮との国交の仲介には、対馬の宗氏があたった。対馬は耕地に乏しく、朝鮮との貿易は生命線であった。そこで、豊臣秀吉による朝鮮出兵後の国交回復に尽力し、将軍の代替わりごとの通信使の来日を実現させた。

③薩摩

琉球王国からは、薩摩を介して慶賀使・謝恩使が来日した。中世、琉球王国は中国と東南アジア諸国との中継貿易で繁栄したが、ヨーロッパ人の進出によってその地位を奪われ、近世初頭の1609年(慶長19)年に薩摩の島津家久に征服された。琉球からの使節は、朝鮮通信使とともに、幕府にとってアジアの情勢を知る貴重なアクセス・ルートであった。

④松前

幕府は、蝦夷地南部を支配する松前氏をアイヌの首長と見立てて主従関係を結び、参勤交代を行わせた。松前氏はアイヌとの独占交易権を認められた。

このように、「鎖国」体制下にあっても海外との交流はかなり多くあったのである。

以上の内容をまとめれば解答になるが、「東大の日本史」の解答字数は、600字近くの大論述を課す世界史と比べると、かなり短い。実際に書いてみると、余計な部分を削ぎ落とさないと収まらない。それが「東大の日本史」の難しさでもあり、腕の見せどころでもある。

海外情報をスピーディーに収集

そもそも、「鎖国」を行っていた時代に、「鎖国」という言葉自体がなかった。「鎖国」は後の世の人が作った言葉なのである。だから「鎖国令」などというものは存在しない。

当時の幕府は、「鎖国」という感覚はなく、「キリスト教の布教禁止」といった方針のもとに日本人の渡航を禁じ、取引国を段階的に制限していった。そして、徐々にすべての貿易を幕府の統制下に置いていったというのが実のところなのである。

幕府は外交を絶って孤立しようとしたのではなかった。いわば外側からバリアを張って国内の支配体制(幕藩体制)の安定を図ったのである。そこにあったのは、幕府のしたたかな外交戦略だった。

さらに、外交を一手に握った幕府が得ようとしたものは、物品だけではなかった。「海外情報」の収集にも重きを置いていたのである。このことを裏付けるようなエピソードがある。

1673年(寛文13年)、イギリス船が長崎の出島に来航して貿易の再開を求めてきた。しかし、このとき幕府は、国王チャールズ2世がカトリック国の王女カタリナ(キャサリン)と結婚したことを理由に、要求を拒否した。つまり、日本はキリスト教の布教を禁止しているため、カトリックの王女を持つ国とは国交できない、ということである。

国王チャールズ2世がカトリック国の王女カタリナ(キャサリン)の結婚は、1662年のこと。わずか10年ほど前のことだ。これだけでない。イギリスで起こった清教徒革命、フランスのフランス革命、ナポレオン戦争などの世界情勢も、幕府は1~2年のうちに把握していたとされている。当然ながら、テレビもインターネットもなかったこの時代に、だ。

実は、これら海外の動向を知らせていたのは、「唐船風説書」や「オランダ風説書」だった。特に、先のイギリス国王の結婚の情報もととなった「オランダ風説書」は、長崎出島に商館を置いていたオランダ(正確には東インド会社)の新任の商館長(カピタン)が来日した際に将軍に提出していたもので、幕府の要人のみが閲覧を許されるトップ・シークレットであった。

こういった情報をうまく利用し、幕府はイギリスとの通商を拒否した。かなりの交渉上手である。そう、「鎖国」下においても、日本は無知でも孤立していたわけでもなかった。こうした確かな情報収集に即した外交能力は幕末にも発揮されており、列強の言いなりのままに不平等条約を押しつけられたわけでは決してなかったのである。

近年、これらの史実をもって、歴史学では「開かれた鎖国」といった概念も提唱されている。

歴史研究の最先端を出題する「東大の日本史」

しかし、「『四つの口』なんて習ってないよ」「習っていないことは答えられるわけがない」と思うかもしれない。

実は、現行の教科書にも、これらのことははっきりとは書かれていない。しかし、隅々まで丁寧に読むと、その糸口がきちんと示されているのである。

最も多くの高校で採用され、東大の先生方も執筆に参加している『詳説日本史』(山川出版社)を例にとろう。ここではそもそも、「鎖国」の語を不用意に使っていない。「いわゆる鎖国の状態となり」(179ページ)と記し、先に述べた「鎖国」の語の由来について脚注で説明している。<鎖国=国を閉ざす>というイメージから解放されるべきことを読者である学生に求めているのだ。そして、「鎖国」という色眼鏡を外したとき、目に飛び込んでくるのは次のような記述である。

「貿易に関係している西国の大名が富強になるのを恐れて、貿易を幕府の統制下におこうとした」「こうして、鎖国によって幕府は貿易を独占することになり……幕府の統制力がいっそう強化された」「幕府は長崎を窓口としてヨーロッパの文物を輸入し、オランダ船の来航のたびにオランダ商館長が提出するオランダ風説書によって、海外の情報を知ることができた」(以上179~180ページ)

窓口を制限することで情報と貿易を独占し、幕藩体制の安定を図るという幕府の戦略が十分に読み取れる。不思議なことに、<鎖国=国を閉ざす>というイメージに囚われている限り、こうした記述には目が行かない。逆に、「鎖国」の語などないかのように授業で説明すると、生徒はきちんと理解できるのだ。

私たちは、文章を読んでいるようで、驚くほど読めていない。ステレオタイプな見方が邪魔をしているのだ。しかし、意識していなければ読み飛ばしてしまいそうな、何気なく書かれた言葉にこそ、新たな知見を得るカギが隠されている。受験生は、これらのカギをきっかけに、教科書では説明しきれない史実のさらに奥を探求していくことが求められるのである。

この「開かれた鎖国」の概念は、ここ20年ほどの歴史研究の中で広がってきた概念であり、上記のように、単純に「鎖国」と記すのを避けた教科書が増えてきたのは、90年代半ばからである。

しかし、件の東大の問題は1990年度のものだ。この時代に「鎖国」の新しい側面を取り上げ「四つの口」について解答させる東大の先見の明たるや恐るべし、である。

何気なく書かれた言葉の読み取りがカギとなる


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正直に告白すると、予備校の教壇に立って18年になるが、いまだに毎年の入試問題にあたって、「教科書にこんな記述があったのか」「この記述はこういう意味で書かれたのか」と思い知らされることがある。いや、年を重ねた最近のほうが多い。それも筆者に多少は言葉に対する繊細さがそなわってきたということかもしれない。そもそも、東大の先生方が予備校講師より一枚も二枚も上手なのは当然である。

話がそれたが、「東大の日本史」は、何気ない言葉を読み取ることで、自明に思える史実にメスを入れ、新たな見方を開くことを求める。それが、学問(とりわけ文系)の道に踏み入るうえで必須の能力だからである。

そして、その能力は社会人にも、いや、社会人にこそ求められるものである。歴史の学び直しがひとつのブームとなっているが、単に過去の出来事を知ることが生きる力になるわけではない。過去を振り返った先に、未来への見通しを得る。そのように学んで初めて、歴史は「実学」となる。

「東大の日本史」は、そうしたエッセンスが凝縮されている。だからこそ、「東大の入試問題は、一生使える教養の教科書」なのである。

背筋が凍る! 江戸っ子に人気だった浮世絵が恐ろしすぎる…
おばけ屋敷、ホラー映画など「怖いもの見たさ」で盛り上がるのは現代人だけにあらず。幕末から明治初めに江戸っ子の間で巻き起こった空前のホラーブーム。名だたる絵師が怪談、史実や実際の事件を元に描いた浮世絵が大流行したとか。



この夏、太田記念美術館ではこれらの作品が一堂に会します。累(かさね)、お岩といった恨みを遺した「幽霊」たち、化け猫や大蜘蛛、怪異を引き起こす「化け物」、殺人や自害の様子を描いた凄惨な「血みどろ絵」など、想像力と画力に圧倒され、汗も一気に引いてしまいそう。江戸っ子もこうやって暑気払いしていたのかも!?



◇「怖い浮世絵」太田記念美術館 東京都渋谷区神宮前1-10-10 開催中~8月28日(日) 10:30~17:30(入館は17:00まで) 月曜休 一般700円 TEL:03・5777・8600 学芸員によるスライドトークを8月4日(木)・12日(金)・23日(火)に開催。



◇江戸後期、歌舞伎では幽霊が登場する話が流行。「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」で夫に裏切られる累はお岩、お菊と並び江戸三大幽霊の一人とも。歌川国貞(三代豊国)「見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂」(太田記念美術館蔵)



◇主人公、伊右衛門の夢に美しい娘姿で現れたお岩。よく見ると髪が抜け落ち骨も露わな幽霊の姿が。『東海道四谷怪談』を下敷きに、四代目市川小団次が演じた場面。



◇「血みどろ絵」の第一人者・月岡芳年が戊辰戦争の際、実際に取材したとも。戦国武将・冷泉隆豊が謀反を問われ切腹する際、自らの内臓を投げつけたという逸話を描く。


◇手ぬぐいをかぶって踊る化け猫の精の背後に、巨大な化け猫が。中央の乙女も、実は化け猫の仮姿。歌舞伎『東駅(とうかいどう)いろは日記』岡崎の宿の名場面を、歌川国貞が描いた。歌川国貞(三代豊国)「東駅いろは日記」(三枚続、太田記念美術館蔵)


※『anan』2016年8月10日号より。文・松本あかね

エンターテインメント
映画「銀魂」キャスト第二弾発表にファン大盛り上がり!!「無駄に綺麗で豪華www」
 変態ゴリラこと近藤勲局長に勘九郎さん、賛否あるでしょうが脱ぎっぷりのよさと歌舞伎ファンからのコメントからするときっとやってくれると思います。
 2017年に実写映画が公開されることが発表となった、“SF人情なんちゃって時代劇コメディ”『銀魂』。監督の福田雄一、主人公である坂田銀時役の小栗旬の発表、そして福田、小栗、原作者の空知英秋からのコメントが発表され大きな話題となった同作だが、ついに主人公・銀時以外のキャスト第二弾も発表され「銀魂のキャスト無駄に綺麗で豪華www 美化しすぎだろよろず屋www」「再び祭りが始まるぅ~!!!!」「こ…これはもしや大当たり出ちゃうんじゃね…?」「お金を使った本気の遊びかよ…ありがとう!!」とファンたちは歓喜に沸いているようだ。

関連記事:
「監督が福田雄一と聞いて一斉に拳をおろす銀魂勢」小栗旬主演で『銀魂』実写映画化にファンの反応は?

 『週刊少年ジャンプ』で大人気連載中の『銀魂』。主人公・銀時と仲間たちのギャグあり、シリアスあり、人情あり、バトルありの展開で人気となった同作は、テレビアニメ化、そして2度のアニメ映画化を果たしており、満を持しての実写映画化となった。今回新たに8名のキャストが追加され、「環奈ちゃんのあのお団子絶対かわいい楽しみっ」「中村勘九郎が近藤役とか肉体美が楽しみすぎて…!!」「銀魂実写の追加キャストにムロツヨシwww神www」とファンは大盛り上がり中。

 さっそく第二弾で発表されたキャストを紹介していくと、主人公・坂田銀時を社長とするなんでも屋・万事屋で働く少年・志村新八役に菅田将暉、そして同じく万事屋で働く宇宙最強の戦闘種族・夜兎(やと)の生き残りの少女・神楽に橋本環奈が決定した。菅田演じる新八は『銀魂』の大切なツッコミ役。いつもふざけて下ネタを言ったり、とんでもない行動をしでかす仲間たちにオーバーリアクションで鋭いツッコミを繰り出している。「新八が菅田くんとかwwwwやばいイケメンになっちゃったwww」「菅田新八はツッコミ凄そう」「鬼ちゃんのツッコミ楽しみすぎる!!」と菅田がどんなツッコミを繰り出してくれるのか、『銀魂』ファンにとっては見逃せないポイントだろう。

 そして、さらに注目を集めたのが神楽役の橋本。神楽は、漫画『銀魂』ではゲ〇を吐いたり、鼻をほじったりと、設定としては美少女なのだが美少女にあるまじき行動を連発。橋本も「今回は本格的なワイヤーを使ってのバトルアクションあり、独特のイントネーションでの台詞ありと見どころも沢山あると思います。みなさんどうぞ御期待下さい!」「あっ!!、勿論神楽ならではの『鼻ホジ』や『ゲ○吐き』シーンも…(笑)」とコメントしているので、もしかしたら映画「銀魂」では、あの橋本環奈のまさかのシーンに期待大だ。

 また、新八の姉であり、容姿端麗だが、その中身は狂暴で腕っぷしのつよいキャバクラ嬢志村妙役に長澤まさみ、銀時の幼馴染でかつての盟友・桂小太郎役を岡田将生が務める。桂と行動を共にする『銀魂』のマスコット的キャラクターで謎の宇宙生物(仮)エリザベスも登場予定。このエリザベス、中にオッサンが入ってる説が濃厚のため「エリザベス役で空知ワンチャンあんな!」「山田くん絶対エリザベスとかで出てきそう」「当たり前のように山田孝之はエリザベス役。ムロがいるんだから確定」とエリザベス役が誰になるのか、発表を心待ちにしている人は多いよう。「もしかしたら、映画公開サプライズなんてことも…?」という可能性が当たれば、ファンは当日までやきもきとした気持ちを抱えていくことになるかもしれない。

 そして、銀時とならび高い人気を誇る真選組の副長・土方十四郎役は柳楽優弥、真選組一の剣士でもありかわいい顔して生粋のドS、一番隊隊長の沖田総悟を吉沢亮、新選組組長で、妙のストーカーの近藤勇を中村勘九郎が演じる。中村は、もともと『銀魂』の大ファンだったそうで、小栗から連絡があった際には自分から「俺ゴリラでしょ?」と小栗に伝えたそう。「僕自身、元々下ヨリの発言・行動、そして思考しかありませんので近藤の役に素直に入れました。通称“ゴリラ”ということで、一月半前くらいからジムに通いまして、体を鍛えております」と意気込みはばっちりのようだ。

 福田作品といえば欠かせないのがムロツヨシ。ムロが演じるのは、とんでもない発明を繰り出すからくり堂店主・平賀源外役。映画「銀魂」が発表された当時からムロの出演を多くのファンが予想しており、それが見事に的中した形だ。『銀魂』の平賀は禿げ頭に白いひげをたっぷり蓄えたおじいさんなので、ムロは役を演じるにあたって特殊メイクで撮影に挑んでいるとのこと。「現場に入ると意外とハゲの髪型とひげが似合うので、ゆくゆくはこの髪型にしたいなと思っています」と、どうやら原作者・空知流に言うならば源外のコスプレが気にいったようだ。

 第三弾の豪華キャストも決定しているとのことなので、ファンたちの中では「さ~て、どのキャラが鈴木亮平になるのか予想をはじめるか」「だから、武蔵は安田顕だっていってるだろ!!」「あとは、映画実写化の申し子・藤原竜也が高杉役で映画の最後に登場して ~続~ で完璧」とキャスト予想が盛り上がっているよう。福田ファミリーがどのくらいキャスティングされるのかも見どころの一つかもしれない。

 気になるストーリーについても、時期は不明だが発表予定とのこと。第三弾キャスト、ストーリーとまだまだニュースが続く映画「銀魂」。どのストーリーが映画化されるのか、『銀魂』を読みながら予想してみてはどうだろうか。

■映画「銀魂」
公開日:2017年予定
原作:空知英秋
監督:福田雄一
出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈 ほか
⇒映画「銀魂」公式サイト

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■『銀魂』65巻
著:空知英秋
価格:432円(税込)
発売日:2016年8月4日(木)
出版社:集英社

良知真次らによるサプライズライブも披露!超歌劇『幕末ROCK』黒船来航、製作発表会
 ペリージュニアのガーターベルトの上にある絶対領域にくらくらします。
2016年8月20日(土)より京都・東京で上演される、超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末ROCK』黒船来航 の製作発表会が8月7日(日) に都内で行われた。本作は、2014年に初演、続いて2015年に再演され、両公演とも大好評のうちに幕を閉じた超歌劇『幕末Rock』の新作公演。今回の製作発表会には、良知真次(坂本龍馬役)、糸川耀士郎(高杉晋作役)、三津谷亮(桂小五郎役)、輝馬(土方歳三/誠仮面役)、佐々木喜英(沖田総司役)、山岸拓生(お登勢役)、岩崎大(勝海舟役)、吉岡佑(井伊直弼役)、Kimeru(徳川慶喜役)、兼崎健太郎(マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア役) が登壇。全員がキャラクタービジュアルと同じ衣装に身を包み、意気込みや見どころを語った。
良知は「ゲーム、アニメとなって、それから最終章として舞台版をやらせていただきました。それが皆さんのおかげで再演ができました。お待たせしてからの続編ですので、皆さんの期待以上のものをお届けできるように頑張ります。続編が成功した暁には、ライブができればと思います」と語ると、会場に駆け付けたファンから大きな歓声が上がった。
皆からイジられることで製作発表を盛り上げていた三津谷は「初演、再演のファンの応援があったことで、僕が引き継いで出演することができました。無限大の笑顔で帰っていただけるように頑張っていきます」と宣言。すると、この日の司会を務めた山岸が「無限大の笑顔だって(笑)」とイジり、会場は笑いに包まれた。
メインキャストの中で最年少となる糸川は「すごくプレッシャーがあるんですが、舞台の上で高杉晋作として生きることを誓います。僕が歌う時は緑のペンライトが少ないことが予想されるんですけど、僕の歌声で全部を緑に変えてみせます」と自信を覗かせ、最後に「お前ら見てろよ!」とキメると、ファンから一際大きな声援が飛んでいた。
今作から新楽曲「共鳴進歌」を歌うことを発表した佐々木は「ずっと待っていました。今まで僕一人だけソロが一曲のみでしたが、やっと「共鳴進歌」を歌えることになりました。かなり踊っていて、超カッコいいナンバーとなっています」と、待ち望んだ新楽曲への思いを披露 。続いて、輝馬は「まだ稽古中なんですけど、現時点でとんでもなく盛り上がれる曲ばかりなので、皆さんの想像以上のものを出せると思います。酸欠にならないように頭を振って楽しめる曲ばかりなので、期待して下さい」と今回の楽曲についてアピール。
岩崎は「新キャラなので、新しい風を吹かせられたらなと思っています。若く見えるので、もっと老けて見えるようにと言われている点が役作りでは大変。それが今の頑張りどころです」と新キャラとしての意気込みをコメント。同じく新キャラのペリー・ジュニアを演じる兼崎は「自分で世界一のロッカーと言ってしまって、どんどん自分の首を絞めちゃうキャラです(笑)。その分、お客さんの期待値も高いだろうし、坂本龍馬たちをさらに超えていかないといけない部分もあるので、いい意味で期待を裏切れるように頑張りたいです」と気合い十分に語った。
Kimeruは「今回はオリジナル要素も足されていたり、井伊直弼との出番が増えています。見どころもいっぱいあって、全21曲 の楽曲の中には新曲だけでなく昔の曲もたくさん出てきますので、楽しみにしていて下さい」と見どころを説明。その井伊直弼を演じる吉岡は「井伊直弼としてまだまだかもしれませんが、日々精進して皆様に良い作品を届けられるように頑張っていきます」と語った。
そして、今回の公演で歌われる楽曲については、「暁のFreebird」、「L or R」、「共鳴進歌」、「グラデーション」、「GOD BREATH」、「絶頂SPIRAL」、「不完全パズル」、「WHITE」、「MASTER COMMUNICATION」の9曲が会見と公式サイトで発表され、さらに良知から「今回はメインキャストの全員が歌うんですよ」と新情報が披露された。
製作発表会の終盤にはサプライズライブとして「WHITE」が歌われたほか、ファン向けの写真撮影会が行われるなど大盛況の製作発表会となった。
超歌劇『幕末Rock』黒船来航は、8月20日(土)・8月21日(日)に京都・京都劇場にて、9月3日(土)から9月9日(金)まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて上演される。
※岩崎大の「崎」のつくりは、正しくは「大」の部分が「立」。
(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
(取材/櫻井宏充)

“超歌劇『幕末Rock』黒船来航”キービジュアルと一部楽曲が公開
 楽曲、もちろん「不完全パズル」入ってますよね(笑)。
●披露する楽曲は全21曲予定!

 2016年8月20日(土)より順次、京都・東京で上演される“超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航”について、キービジュアルおよび劇中で披露される一部楽曲が公開された。


幕末Rock黒船_KV
●楽曲(一部)

「暁のFreebird」
「L or R」
「共鳴進化」
「グラデーション」
「GOD BREATH」
「絶頂SPIRAL」
「不完全パズル」
「WHITE」
「MASTER COMMUNICATION」
ほか(全21曲)予定
※楽曲は変更になる可能性もございます。


●ストーリー

太平洋――。他国へと繋がる大海の荒波を突き進む四隻の蒸気船があった。
「イッツロケンロゥ!ゴキゲンな荒波だ」
メリケンの使節のひとり、ペリー・ジュニアがひとり、船の舳先に立ち逆巻く荒波を楽しげに眺めている。
黒船は浦賀の港へ突き進む。
これが後の世に黒船来航と呼ばれる出来事の始まりだった。
時は経ち、ロック修行の旅へと出ていた坂本龍馬が、久しぶりに江戸の地へと訪れるとそこでお登勢と再会を果たす。
お登勢とともに、高杉晋作、桂小五郎の住む老中・勝海舟の邸宅に向かう龍馬。
ふたるとも再会した龍馬のもとに、帰宅した勝海舟がこう告げる。
「雷舞(ライブ)でペリー・ジュニアに勝ってほしい」と。
龍馬たちは超魂(ウルトラソウル)の誇りを胸に戦いを決意する。
雷舞当日、新選組の土方歳三、沖田総司とも再会を果たした龍馬たちは、 超魂團(ウルトラソウルズ)再集合を果たしジュニアに戦いを挑む。
だが、超魂團(ウルトラソウルズ)はジュニアの本場のロックに全く太刀打ちできなかった。
ジュニアの胸元にはなんと複数の超魂(ウルトラソウル)が光り輝いていた……。


●公演概要

◆公演名:超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』黒船来航
◆公演日程:
・京都(京都劇場):2016年8月20日(土)~21日(日)
・東京(EX THEATER ROPPONGI):2016年9月3日(土)~9日(金)
◆キャスト:坂本龍馬役:良知真次、高杉晋作役:糸川耀士郎、桂小五郎役:三津谷亮、土方歳三役:輝馬、沖田総司役:佐々木喜英/お登勢役:山岸拓生、勝海舟役:岩崎大/井伊直弼役:吉岡佑、徳川慶喜役:Kimeru/マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニア役:兼崎健太郎
アンサンブル:山沖勇輝、山田諒、佐藤優次、仲田祥司、池田謙信、吉田邑樹、新開理雄、狩野新之介、市川耕大、竹井弘樹
◆原作:『幕末Rock』(マーベラス)
◆脚本・演出:吉谷光太郎
◆音楽制作:テレビ朝日ミュージック
◆振付:MAMORU
◆協力:ギブソン
◆主催:マーベラス、テレビ朝日ミュージック、NBCユニバーサル・エンターテイメント、NAS

(C)2014 Marvelous Inc./幕末Rock製作委員会
(C)2014 Marvelous Inc./超歌劇『幕末Rock』製作委員会
久しぶりに幕末の史実に関する話題の大物が来ました。

第一声は「御上意」? 「池田屋事件」で近藤勇
 幕末の京都で、長州や土佐などの過激派志士が襲撃された「池田屋事件」の際、二階に踏み込んだ新選組局長の近藤勇が発した第一声は、将軍や主君の意思であることを示す「御上意(ごじょうい)」だった可能性があることが、宮内庁宮内公文書館に保管されている会津松平家の資料で分かった。
 ドラマなどでは「手向かいすれば容赦なく斬る」と警告する場面が多いが、今回の資料にこの言葉はなかった。これまで知られていなかった新たな言葉の登場は、歴史ファンの関心を呼びそうだ。資料は「維新階梯雑誌(いしんかいていざっし)」で、会津藩主松平容保が京都守護職になった一八六二年以降の出来事を明治時代に編さん。一部が引用されるなどして存在は知られていたが、三十一冊が同館にそろっているのを埼玉県の歴史研究家伊藤哲也さん(47)が確認した。
 六四年の池田屋の場面では、近藤が亭主とやりとりした後、二階に上がると、六、七人が車座になっていたと記述。「座中を割って奥へ赴けば、一同(刀を)抜いて斬り掛かってきた」「此の方御上意と大音声で(叫んで)踏み込んだ」と続く。
 後に近藤が「(相手は)御上意に恐れをなした様子。いまだ徳川のご威光は尽きず」と述懐したとも書かれている。
 これまでは、一階にいた幹部隊士で、大正まで生きた永倉新八の回顧録から、近藤はまず「手向かい致すにおいては容赦なく斬り捨てる」と警告したとされてきた。
1862年以降の出来事を記した会津松平家の資料「維新階梯雑誌」=宮内庁宮内公文書館蔵
写真
 新選組はこのころまだ目立った功績がなく、近藤は攘夷(じょうい)を実行しない幕府に失望し、解散の意向を伝えるなど進退に悩んでいた。しかし、事件後ほどなくして西洋の軍事力の強さを知り、佐幕の傾向を強めていったとされる。
 新選組研究の第一人者として知られる菊地明さんは「上意という言葉は初めて知った。『手向かい致せば』も言っていたとしても矛盾はしないと思う。予想外に相手がひるんだので将軍の威光を見直し、あくまで徳川が力を持つことで攘夷を目指す思想につながったのかもしれない。膨大な資料は大きな価値がある」としている。
<池田屋事件> 1864年6月5日夜、京都三条の旅館「池田屋」に集まっていた長州や土佐、肥後などの過激派志士20人ほどが新選組に襲撃され、10人以上が死亡、捕縛された事件。新選組は会津藩などの援軍がないまま単独での突入を決意。近藤勇、沖田総司、永倉新八、藤堂平助の4人で踏み込み、その後土方歳三らの別隊が駆け付けた。主に幕府側の資料によると、志士たちは京に火を放って天皇を長州に連れ去ることを企てていたとされる。新選組は少人数で暴挙を阻止したとして一躍名を上げ、後に全員が幕臣に取り立てられるまでに至った。

 「御上意である」と聴いたらひれ伏すのが幕府の威光に従う人たち、無視するのが浪士たち、という人改めを即座にしたんでしょうか。テロリストを取り締まってる感がします。

池田屋事件、近藤勇の第一声「御上意」か 会津松平家の資料
 幕末の京都で、長州や土佐などの過激派志士が襲撃された「池田屋事件」の際、2階に踏み込んだ新選組局長の近藤勇が発した第一声は、将軍や主君の意思であることを示す「御上意」だった可能性があることが18日、宮内庁宮内公文書館に保管されている会津松平家の資料で分かった。

 ドラマなどでは「手向かいすれば容赦なく斬る」と警告する場面が多いが、今回の資料にこの言葉はなかった。これまで知られていなかった新たな言葉の登場は、歴史ファンの関心を呼びそうだ。

 資料は「維新階梯(かいてい)雑誌」で、会津藩主松平容保が京都守護職になった1862年以降の出来事を明治時代に編さん。一部が引用されるなどして存在は知られていたが、31冊が同館にそろっているのを埼玉県の歴史研究家、伊藤哲也さん(47)が確認した。

 64年の池田屋の場面では、近藤が亭主とやりとりした後、2階に上がると6、7人が車座になっていたと記述。「座中を割って奥へ赴けば、一同(刀を)抜いて斬り掛かってきた」「此の方御上意と大音声で(叫んで)踏み込んだ」と続く。後に近藤が「(相手は)御上意に恐れをなした様子。いまだ徳川のご威光は尽きず」と述懐したとも書かれている。

 これまでは、1階にいた幹部隊士で、大正まで生きた永倉新八の回顧録から、近藤はまず「手向かい致すにおいては容赦なく斬り捨てる」と警告したとされてきた。

 新選組はこのころまだ目立った功績がなく、近藤は攘夷を実行しない幕府に失望し、解散の意向を伝えるなど進退に悩んでいた。しかし事件後、幕府を支える傾向を強めていったとされる。

 新選組研究の第一人者として知られる菊地明さんは「上意という言葉は初めて知った。『手向かい致せば』も言っていたとしても矛盾はしないと思う。予想外に相手がひるんだので将軍の威光を見直し、あくまで徳川が力を持つことで攘夷を目指す思想につながったのかもしれない。膨大な資料は大きな価値がある」としている。〔共同〕

福島
戊辰戦争の資料展示 会津若松で150年に向け「戊辰と明治展」
 戊辰戦争から150年となる2年後の節目に向け、会津若松市の歴史研究家ら有志でつくる「会津戊辰戦争150周年事業実行委員会」の記念事業「戊辰と明治展」は11日、同市文化センターで開幕し、鶴ケ城の写真など当時をしのぶ資料を紹介している。12日まで。

 「会津の戊辰戦争から明治復興の姿まで」をテーマに開き、古記録、絵地図、明治期のはがき写真、寺社の複写、町家の記録などを展示している。旧会津藩士が政府を相手に裁判を起こし、公債発行(復禄)を勝ち取った復禄訴訟の記録も紹介している。

 同実行委は2018(平成30)年の150周年に向け、全6回の展示会などの事業を企画している。12日は午前9時~午後3時。

京都
京都祇園祭、大船鉾「竜頭」復活 幕末以来
 京都・祇園祭の山鉾のうち2014年に復活した「大船鉾」の船首を飾る「竜頭」などが新たに完成し、京都市内で18日、披露式典が行われた。

 竜頭はヒノキ材の彫刻で、高さ約2メートル、重さ約200キロ。滋賀県米原市の彫刻師森哲荘氏(69)が手がけた。大船鉾は幕末の「蛤御門の変」で焼失。14年に150年ぶりに巡行に復活したが、竜頭は設計図がなかった。

 復元に向け、保存会が専門家と調べたところ、竜頭は江戸後期の京都で有名だった彫刻師九山新之丞と息子が彫った可能性が高いと判明。息子の作とされ、竜頭と構造も類似していた滝尾神社(京都市東山区)の竜を設計の参考にした。

(共同)

佐賀
幕末の「牛津駅絵図」公開 宿場町にぎわい伝える小城市立歴史資料館
 幕末期、長崎街道沿いの牛津宿の様子を描いた「牛津駅絵図」が、同市小城町の市立歴史資料館に展示されている。絵図には、宿に住んでいた人たちの住居をはじめ、寺社や藩施設など建物の形がびっしりと記され、宿場町のにぎわいと共に、鍋島藩にとって牛津がいかに交通の要衝地であったかがうかがい知れる貴重な史料を見ることができる。7月3日まで。

 「牛津駅絵図」は今年3月、幕末期の牛津宿の様子が分かるとして市重要文化財に指定された。市教育委員会文化課によると、絵図は何の目的で誰が描いたのかは不明で、「牛津宿」を「牛津駅」とした意図は分からないという。

 制作年代の決め手となったのは、絵図に記されたある世帯主名。街道沿いの寺にある墓碑と照らし合わせ、「久本兵五郎」(1825~71年)が居住していたことが特定できた。さらに小城藩が出した営業許可の文書(もんじょ)などで、宿場町で薬種業を営んでいた事実も分かった。

 他にも、絵図には藩の使いが滞在した「上使屋」や馬を飼い置いた「馬立」など藩の重要な施設も描いてある。

 絵図の最大の特徴は、どの建物にも屋根を記し、黒色と茶色に描き分けている点という。同文化課学芸員の田久保佳寛さんは「黒色は瓦葺(かわらぶ)きで茶色は茅(かや)葺きを表している。屋根の色の違いで財力の差を伝えたかったのでは」と言い、「街道沿いの空き地みたいな空白部分には『焼跡』と記されるなど、宿場町は頻繁に火事に見舞われ、防災マップの意味合いもあったのでは」と推察する。

 12日午前11時と午後1時に職員による展示案内がある。「牛津駅絵図」展の問い合わせは同資料館、電話0952(71)1132。

コラム
刀剣ブーム…にわかファンでもわかる日本刀の“楽しみ方”をプロに聞いた!
 富山市中心部に6月11日、個人収集家の日本刀コレクションをはじめ、貴重な美術品を展示する森記念秋水美術館がオープンする。刀剣ブームに乗った“にわかファン”としては、付け焼き刃ではなく、名刀の真価が分かる鑑賞眼を身につけたいところ。開館に先立ち同美術館を訪ね、専門家から日本刀の見方について聞いてみた。

 同美術館学芸課長の山誠二郎さんによると、館名にある「秋水」とは、曇りのない研ぎ澄まされた日本刀を意味する言葉とのこと。同館では刀剣200振、刀装具・甲冑(かっちゅう)、兜(かぶと)など数十点を所蔵している。コレクションは、地元の医薬品メーカー・リードケミカルの社長、森政雄さんが長年にわたって収集してきたものだ。

 同館では、2階の鑑賞室で重要文化財5点や、重要美術品10点を含む日本刀・刀装具・武具などのコレクションを、3カ月ごとに年4回入れ替えて展示する。また、3階の鑑賞室では特別展を開催、開館記念として「細川護熙の美と永青文庫の至宝」が行われている。1階は富山県ゆかりの作家の作品などを展示するギャラリーだ。

 収蔵品の中で最も注目を集めそうなのは重要文化財で、「住東叡山忍岡辺長曾祢虎入道 寛文拾一年二月吉祥日」の銘がある刀ではないだろうか。甲冑師・刀工だった長曾祢興里虎徹(ながそねおきさとこてつ)の作である。

 新選組局長・近藤勇の愛刀だったともいわれている「虎徹」は、「乕徹」、「虎入道」など銘が変わり、後年につくられたものほど優れていると評価される。「虎入道」は興里が円熟期のころの作である。「美しく、よく切れると言われています。美と機能と力強さを併せ持つのが虎徹の特徴です」(山さん)とのこと。

 美と機能という、二つのポイントから日本刀を鑑賞するポイントを教えてもらった。初心者はまず、鞘(さや)や鍔(つば)などの装飾に目を奪われがちである。大名が将軍家に献上した拵(こしらえ)などは、葵の御紋がちりばめられていて豪奢である。しかし、刀本来の美しさは刃にあるらしい。
「刀身そのものの美術性に着目してください。まずは刃文(はもん)の形をじっくりと見てほしい。そして例えば松の幹のような“松皮肌”など地がねの模様などを見れば、折返し鍛錬の跡が分かります。江戸時代の前までは作刀された地域ごとにそれぞれ独自の特色を有しています」(山さん)

 見方が分かると、がぜん刀を鑑賞することが楽しくなってくる。個人的に、最も気に入ったのは、鑑賞室の中央にあるケースに展示された薩摩の拵(こしらえ)だ。黒色で統一され、鞘の部分には島津家の家紋が入り、全体的にコンパクトなつくりで、デザイン性が高い。「よく見てください。鍔が小さいでしょう? 薩摩示現流の影響を受けていると考えられます」と山さん。美しい刀はすべて機能性が高いということだろう。

 刀の形にはそれぞれ、さまざまな意味がある。「公家文化なのか、武家文化なのか? 当時の戦術は? など時代背景によって切っ先が大きくなったり小さくなったりするなど、刀の形は変わります」と山さん。刀剣の鑑賞は、奥が深い。

 2階の鑑賞室は黒を基調とした内装で、静か。静謐な雰囲気が漂っている。吸い寄せられるようにして刀に見入った後、「少しは鑑賞眼を養うことができたかも……」と思うにわかファンの一人である。(文・若林朋子)

日本に根づいた? 日本で生まれた? ロシアの食べ物
6月12日は「ロシアの日」。1990年のこの日に、ロシア共和国が主権宣言を採択したことから定められました。
ロシアは日本の隣国のひとつ。両国のさまざまな交流、互いに影響を与えあってきた歴史を、シリーズでご紹介しています。
今回、取り上げるのはロシアの「食べ物」です。
ロシアにとくに関心がない方でも、「ボルシチ」「ピロシキ」「ビーフストロガノフ」……など、聞いたことがある料理が多いのではないでしょうか。
いつ頃から日本に伝わり、これほど親しまれるようになったのでしょうか?

ロシア料理を日本に伝えたのは、あの有名な教会?

ロシア料理が日本に伝わった時期は、よくわかっていません。以下にご紹介するのは有力な一説です。
1858年、函館にロシア領事館が設置されます。
その数年後、領事館の敷地内に、有名な「ハリストス正教会」が建てられました。
ちなみに、この教会に迎えられたのが、東京・神田の「ニコライ堂」にその名を残すニコライ神父です。
このハリストス正教会で、ロシア料理を学んだ日本人がいました。
それが、函館の老舗レストラン「五島軒」の初代コック長である五島英吉です。
戊辰戦争で、旧幕府軍の一員だった英吉は、ニコライ神父に匿われ、やがて教会の従者として働くようになります。その中で、ロシア料理の作り方、パンの焼き方などを習い覚えたのだそうです。
もちろん、日本にロシア料理が伝わった時期は、これだけではありません。
20世紀初頭のロシア革命では、多くのロシア人が国外に脱出しました。
大多数のロシア人は欧米への移住を希望しましたが、一部の人びとは日本に住み続け、ロシア料理店を開業したり、日本人にロシア料理を教えたのです。
また、いったんは中国やアメリカに亡命したロシア人が、近代化が進む日本にビジネスチャンスがある、と来日したケースも多かったようです。
第二次世界大戦後には、日本人によるロシア料理店も増加しました。その担い手となったのは、戦前に中国東北部に移民していた人びと。現地で習い覚えたロシア料理を、帰国後に日本で再現したのです。

ボルシチは、盲目のロシア人作家が伝えた?

もともとウクライナの郷土料理だった「ボルシチ」。
地域によって、牛肉や豚肉、鶏肉、羊肉、野菜や豆などさまざまな具材が使われます。どこか素朴な味わいが、ほっとさせてくれる料理ですよね。
寒い時期に食べたくなるボルシチですが、夏向きのボルシチもあります。
それは、リトアニアで「ハラドニーク」と呼ばれる、冷たいボルシチ。ビーツやきゅうり、タマネギなどの具がたっぷり入った、夏によく作られる料理です。
このボルシチを日本に伝えたのは、ロシア人の作家だという話があります。
それは、1914年に来日したワシーリー・エロシェンコ氏。盲目だった彼が来日した理由は、「日本では(マッサージなどの仕事で)目の不自由な人が自活している」という噂を聞いたからでした。
エロシェンコ氏が身を寄せたのは、「新宿中村屋」。
創業者である相馬夫妻を中心に、国内外の作家やジャーナリスト、画家などが交流する、国際文化サロンのような場になっていました。
その交流の中で、インド独立の闘士ボース氏がカレーを、エロシェンコ氏がボルシチを伝えたのだそうです。

あの寿司ネタも、おつまみも、ロシア語由来の名前

寿司ネタでもおなじみ「イクラ」が、ロシア語で「魚の卵」を意味する、というのはご存じの方が多いかもしれませんね。
ロシア語では、鮭の卵に限らず、魚の卵ならすべて「イクラ」。
日本で言うイクラは「赤いイクラ」、チョウザメの卵(キャヴィア)は「黒いイクラ」と呼ばれます。
ちなみに、日本で現在のようにイクラが食べられるようになったのは、大正時代以降のこと。
それ以前の、保存技術が発達していなかった時代には、スジコをばらして乾燥させた加工食品などが出まわっていたようです。
コンビニでもおなじみのセミドライソーセージ「カルパス」。
このカルパスも、ロシア語でソーセージを意味する「カルバーサ」に由来しているそうですよ。

日本生まれの「ロシア料理」がある!?

最後にご紹介するのは、日本でしか知られていない(?)ロシア料理です。
それは「シャリアピン・ステーキ」。ロシア人の声楽家フョードル・シャリアピン氏のリクエストで生まれた料理です。
ロシア革命後の、日本に滞在するロシア人が増えていた時代のこと。
来日したシャリアピン氏は、宿泊先の帝国ホテルで、「私は歯が悪いので、何かやわらかい料理を」と注文しました。
その求めに応じて、帝国ホテル「ニューグリル」の料理長・高山(筒井)福夫氏が考案したのがシャリアピン・ステーキ。命名にあたっては、シャリアピン氏の了承も得たのだとか。
日本の「西洋風ホテル」とロシア人については、興味深い歴史があります。そのお話は、またあらためてご紹介します!
次回は、ロシアの「お菓子」についてのお話をお届けしたいと思います。
参考:長塚英雄責任編集「ドラマチック・ロシアin Japan 文化と歴史の探訪」(生活ジャーナル)
荻野恭子・沼野恭子著「家庭で作れるロシア料理 ダーチャの菜園の恵みがいっぱい!」(河出書房新社)
荻野恭子著「ロシアの郷土料理 大地が育むユーラシアの味」

幕末を駆け抜けた坂本龍馬は何を見て、何を考え、何を夢見たのか
幕末の偉人ランキングで圧倒的な人気を誇る、坂本龍馬。薩長同盟や、龍馬が暗殺された近江屋事件などは歴史にそれほど関心の無い方でもご存知のことでしょう。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』に、そんな龍馬に関する数々のエピソードが綴られています。

人物探訪:坂本龍馬、海洋立国の夢

アメリカに漂流して、彼の地で航海術などを学び、日本に戻ってきたジョン万次郎に、坂本龍馬が初めて会ったのは嘉永5(1852)年の末頃であったと言われている。友人に勧められて、万次郎の話を聞きに行ったのである。龍馬18歳の時であった。

万次郎が滞在したヌーベッポー(ニューベッドフォード)という町には何百隻もの巨大な捕鯨船が浮かんでいて、その港の砲台には大砲が20門ほど置かれている。大きなものは口径8寸(24センチ)もある。お城の石垣程度のものなら、弾丸一発で打ち砕いてしまう。蔵にはその砲弾を何千発とも知れないほど収めているという。

軍艦はそんな大砲で撃たれてもなかなか砕けない。1隻に500人ほど乗る船は珍しくなく、戦のときには1,500人も乗り込むそうである。

龍馬はさらに航海の術について尋ねた。万次郎は、アメリカで一等航海士という偉い船頭の資格をとっており、地図とオクタント(六分儀)と磁石さえあれば、陸の影も見えない大洋に船を乗り出しても迷わないという。

龍馬は夢の中の出来事を聞いているような気がした。胸が躍ってならなかった。

黒船来る

翌嘉永6(1853)年、龍馬は剣術修行のために江戸に出た。江戸に着いてまもない6月4日の朝、アメリカの黒船が浦賀沖に現れたという知らせが届いた。万次郎の語ったアメリカの軍艦を直接目にすることになったのである。

旗艦サスケハナ号は長さ約78メートル、幅14メートル、数十門の大砲を備えていて、日本人には巨大な浮城のように見える。そんな黒船が4隻も現れた。

龍馬は土佐藩の品川屋敷のある大森海岸の防備に駆り出され、土手を築き、垣を結んだ。やがて幕府がペリーから受け取ったアメリカ国書の内容は、龍馬たちの耳にも伝わってきた。

蒸気船ならカリフォルニアから、パシフィック・オセアン(パシフィック・オーシャン、太平洋)を渡って18日間で日本に達することができる。カリフォルニアは毎年金6,000万ドルを産し、日本の様々な産物と交易を行えば互いの利益になる。また日本沿岸で捕鯨を行うアメリカ船舶が、日本で石炭、水、食料を補給できるようにしたい。そのために通商交易条約を結びたいというのだ。

日本がそれに応じなければ戦争を仕掛ける、という姿勢で、黒船は品川沖で空砲を鳴らし、沿岸に詰めかけた数万の諸藩兵を驚かせた。

アメリカは近頃メキシコと戦争をして、カリフォルニアを含む領地のおおかたをとってしまったが、その理由はメキシコがアメリカの蒸気船に領地の海辺に近寄るのを咎めたためであるという。

外国と通商することがなぜいけないのか」

龍馬が江戸で師事していたオランダ砲術の権威・佐久間象山は、こう主張していた。

今戦えば我らに勝ち目はない。ひとたび敗れたときは皇国は滅亡、我らは異族の奴隷となるのだ。

江戸の沖に常に5、6隻の黒船がいて、大坂からの千石船を捕らえ、米などの消費物資の海上輸送を遮断すれば、江戸は10日ももたない。廻船の輸送量を牛馬によって陸路で運ぶことは不可能である。

と言う。確かにそのとおりであると龍馬は思った。今はアメリカの要求を入れて通商を行い、それを通じて国力を養って、国防力を充実させるのが、日本の生きのびる道である。

一方、ジョン万次郎は幕府の老中たちに意見を聞かれて、アメリカが日本を攻め取ることはないと答えていた。カリフォルニアのように莫大な金が算出する国であれば戦を仕掛けることもあるが、日本はそれほどの物産はなく、また遠い。軍艦を何十隻も派遣して攻めるよりも、仲良くして石炭などを分けて貰うのが得である、とアメリカは考えるはずだという。

龍馬はこれもまたその通りだと思った。龍馬が幼い頃によく遊びに行っていた遠縁の廻船問屋は江戸に米や鰹節などを運ぶ千石の大廻し船を何隻も運用して、大きな利益を上げていた。

外国と通商することがなぜいけないのか、と龍馬は考えた。

「自由な大海に漕ぎ出したい」

およそ1年ほども江戸に滞在して、龍馬が高知に帰ったのは、安政元(1854)年6月下旬のことであった。翌年正月に龍馬は河田小龍を訪れた。河田はジョン万次郎を自宅に寝泊まりさせて、聞き書きを行っていた人物である。

河田は「このような非常のときに1つの商業を興してはどうじゃ」と龍馬に薦めた。そして万次郎から聞いた話をもとに、こう語った。

アメリカじゃあ商業の元手をこしらえるのに、株仲間のような者を大勢集め自在に大金を融通しゆうがじゃ。お前(ま)んらぁがそこのところを工夫して、株仲間を何とかしてこしらえて1隻の蒸気船を買うてみい。

同志を募り、日本中を往来する旅人やら諸藩の蔵米、産物を運んだら、蒸気船運航に使う石炭、油の費用や同志の給金を払うことができるろうが。

そうやって操船の稽古をすりゃ、しだいに航海の術も身につくというもんぜよ。盗人を捕まえて縄をなうというような有り様で始めても、1日でも早う蒸気船の運用を始めざったら、いつまでたっても外国に追いつけんがじゃ。

小龍の言葉に龍馬は刺激されたが、高度な蒸気船を動かせる秀才は数が少ない、と言うと、小龍はこう応じた。

日頃俸禄を仰山もらいゆう上士にゃ志というものがありゃせん。志を持ちゆう者は、ひと働きするにも元手のない下士、百姓、町民ら下等人民の秀才ぜよ。そがな下等人民の秀才は俺の弟子にも多少はいゆう。働かせりゃ工夫するぜよ。

大洋を自由に航海する蒸気船は、また身分制度からも自由な世界であった。龍馬は自由な大海に漕ぎ出したいと思った。

「蒸気船の扱いを覚えたいがです」

文久2(1862)年3月、龍馬は脱藩した。城下で剣術道場を開く資格は得ていたが、もはや高知に留まる気はなかった。

江戸に出て、ジョン万次郎の紹介状を持って勝麟太郎を訪れ、弟子入りを頼んだ。勝は長崎海軍伝習所で教監を務め、また幕府の使節を乗せた咸臨丸を操って、太平洋横断を果たした人物である。

「俺の弟子になって何をしたいのかね」と聞かれて、龍馬は「蒸気船の扱いを覚えたいがです」と答えた。さらに「尊王と攘夷についてどう考えているのかね」と聞かれて、

「攘夷はとても無理ですろう」

「そうか。それなら無理を言わず異人の言うがままに商いをするのかね」

「そこが知りたいがです。攘夷をやらにゃあ異人がのさばりますろう。けんど今の日本じゃとても勝てん。そうなると、異人と同じ土俵で相撲がとれるほどの力を持つまで待たにゃあいかんですろう」

麟太郎は笑いながら「土佐にいながら天下の形勢をよく知っているじゃないか」と言って、弟子入りを許した。

海軍建設

勝は龍馬を護衛役として側に置きながら、いろいろ話して聞かせた。

攘夷の戦いを日本の側から起こせば、イギリス、フランスは対馬、壱岐、佐渡を占領する。アメリカは伊豆七島、ロシアは蝦夷を占領するだろう。淡路島も乗っ取られかねない。そうなれば航海の道はすべて閉ざされ、全国は籠城の有り様になる。危機に迫られると一揆が方々で起こる。その苦しみに耐えかね、外国につく者が現れると日本は外国の属国になるだろう。

そのような事態を未然に防ぐために、勝は西洋諸国と対抗できるほどの陸海軍を作るという意見書を幕府に提出していた。日本全国を6つの海域に分けて、それぞれに艦隊を置くという案である。

その経費を捻出させるためには、各大名に海外貿易を許し、それを財源に10万石あたり蒸気軍艦1隻などと費用を出させる。この案に従えば、軍艦300隻の海軍を建設することも可能であった。

しかし、軍艦は金で揃えることができても、それを動かす人材が問題である。勝と龍馬は神戸に海軍塾を作る準備を進めた。先頃まで将軍側近であった大久保忠寛(ただひろ)越中守も、それを励ましてくれた。

貴公らが麟太郎と相計って神戸に海軍塾を開く支度をしておるそうだが、それが肝心だ。海軍を大いに発展させるため幕府は、アメリカ、オランダに軍艦を注文している。だが、その操船を自在にいたす航海乗り組みの学生を取り立てねばならんのだ。幕府の先の読めない腑抜け役人どもができることではない。貴公らが操船を自在にできるよう一日も早く学び取らねばならぬのだ。

文久3(1863)年4月、将軍家茂は神戸に海軍操錬所を建設し、その入用金として年3,000両を下すことを決めた。また勝の門人たちを引き連れて、私塾として海軍塾を開くことを許した。龍馬はその設立と運営に奔走した。

亀山社中

元治元(1864)年6月19日、長州勢と幕府方が京都蛤(はまぐり)御門にて衝突した。この際に操錬所生徒である因幡藩士数十名が長州方に味方したとして、勝は江戸表に呼び戻された。

勝は薩摩の西郷吉之助(隆盛)に、龍馬以下6人の土佐藩脱藩者の庇護を頼んだ。西郷は、龍馬の人を引きつける性格と時代を切り開いていく才覚を認め、密貿易をさせつつ、いずれ長州藩に薩長連合を勧める使者として働いて貰おうと考えた。

元治2(1865)年、龍馬らは長崎の町はずれの亀山という山麓の地に宿舎を与えられ、薩摩藩から毎月給金を貰うようになった。彼らの結社は「亀山社中」と呼ばれ、ここを根拠地として密貿易にあたることになった。

5月、龍馬は下関に潜入し、西郷の使者として、長州の指導者・桂小五郎と会った。長州は幕府軍15万の大軍を迎え撃たねばならないという窮地に陥っていた。しかし、薩摩は蛤御門の変で幕府方についていたので、「いまさら薩摩の芋と手を結べるか。そんなことを抜かす奴は首を斬れ」という声が上がるほどだった。
薩長同盟を実現した交易

龍馬は桂にこう持ちかけた。

長州の四境に幕軍が間なしに参りますきに、外国から薩摩の名義で蒸気船、鉄砲を買い入れ、尊藩に持ち込むというのはいかがですろう。

桂は思わず、龍馬の顔を見直した。幕府の大軍を迎え撃たねばならない長州にとって、これはよだれの出るような好餌である。龍馬は亀山社中の同志を使って、最新式の小銃7,500丁と蒸気船1隻を調達し、約束通り、長州に収めてみせた。

一方、薩摩は長州征伐には参加せず、京都に大兵力を集めて、幕府を牽制することとした。西郷はそのための兵糧を長州から借りてくれるよう、龍馬に依頼した。「さしあたって500俵もあればえいですろう」と龍馬は承知して、すぐに山口に行き、桂から快諾を得た。

こうした実利的な助け合いを通じて、薩摩と長州は旧怨を解き、同盟関係を築いていった。その掛け橋となったのが、龍馬の働きだった。

実現した海洋立国の夢

兵糧貸与の話がまとまった後、龍馬は下関で貿易を営む大商人・伊藤助太夫の家に泊まり込んで、杯を交わした。助太夫は、長州と幕府の戦いが終われば、蝦夷の海産物などを買い入れる交易をしたいと言った。北前船は1隻作るのに千両かかるが、蝦夷へ3度も行けば元手がとれるという。

龍馬は感心した。「まっことのう。蒸気船を使うたらなお儲かるろうねや」

龍馬は今は亀山社中の同志と共に、薩長の必要とする武器などの購入を行っているが、戦が収まれば長崎、下関を根拠地に蝦夷や上海、さらには広東からルソンに行き来して貿易をしたいと考えていた。蒸気船を使えば、パシフィック・オセアン(太平洋)を渡ってアメリカとの交易もできる。それによって国を富まし、日本を異国から守れるだけの海軍も持つことができよう。龍馬の夢は広がっていった。

龍馬はその夢を実現するひまもなく、慶応3(1867)年11月、京都にて何者かに暗殺されてしまった。しかし、海外貿易の夢を抱いていたのは龍馬だけではなかった。「海外貿易の志士」森村市左衛門などはその好例である。

さらに神戸の海軍操錬所を淵源の1つとする日本海軍はやがて日清・日露戦争を通じて国家の独立を維持し、英米と並ぶ世界3大海軍の1つとして数えられるまでになった。

龍馬の描いた海洋立国の夢は幕末から明治にかけての日本人全体が共有していたもので、多くの人々の努力によって実現されたと言える。

文責:伊勢雅臣
image by: Shutterstock


エンターテインメント
NHK「歴史秘話ヒストリア」若者意識のリニューアルも視聴率は低下
NHKの「歴史秘話ヒストリア」について、週刊新潮が報じた
4月22日の放送から司会者を交代し、若者を意識するリニューアルをしたそう
元々の視聴率は7~8%だったが、改編後は6%台をうろうろしていると筆者
「歴史ヒストリア」リニューアル失敗 NMB48、イケメンを起用し視聴率低下

2016年6月18日 5時50分 デイリー新潮
 ポップに! 親しみやすく! スケールアップ!

 と、4月22日の放送からリニューアルした「歴史秘話ヒストリア」(NHK総合)だが、なんかヘン――。

 司会は渡邊あゆみアナ(56)から井上あさひアナ(34)へと大幅に若返り、放送日は水曜から金曜、時間は2時間繰り上がって、夜8時からに。週末のゴールデンで若い視聴者を意識したようなのだ。

 初回は「日本でいちばん怖いパパ」として織田信長を取りあげた。確かにポップなのかもしれない……。

 4月29日の「あしたは動物園に行こう」で、もはや歴史番組なのか解らなくなり、5月6日は「愛と悲しみの大奥物語」として、再現ドラマにNMB48から19名を起用。6月10日は、「新選組 ボクらの友情と青春」と題して、賀集利樹、佐藤汛、渡部秀、永瀬匡、佐野岳が出演。彼らが何者かといえば、若いお母さんに人気の仮面ライダーたちで、二番隊組長・永倉新八の「浪士文久報国記事」をもとにイケメン集団“新選組”を描くとか。

 コラムニストの林操氏は、

「アイドル番組じゃないんですから。NHKの歴史教養番組は、誰が出るかより、“秘話”に重きが置かれていた。だが、これでは従来のファンは離れるし、歴史に興味のない若い人はついてこない」

 元々、視聴率7~8%の番組だったが、改編後は6%台をうろうろ――。

「週刊新潮」2016年6月16日号 掲載
 フィクション臭が強くなって、歴史好きの私には面白くないです。

人類廃滅を目指す黒王の謎も徐々に明らかに。『ドリフターズ』新刊5巻がついに発売!
 島津豊久、織田信長、那須与一といった名将から、山口多聞、菅野直といった海軍軍人、陰陽師の安倍晴明、新選組の土方歳三、さらにはハンニバル、ジャンヌ・ダルク、エルフ、ドワーフ、ドラゴンまで……!

 マンガ史屈指のオールスターキャストたちが、異世界での国奪りと自らの威信・存亡をかけた戦いを繰り広げるマンガ『ドリフターズ』(平野耕太/少年画報社)。今年10月からのテレビアニメ放送も決定している本作の1年7カ月ぶりとなる新刊5巻が6月6日に発売された。

 ここまでのあらすじも簡単に振り返っておこう。物語は、己の士道に従い戦に生きる薩摩武士・島津豊久と、狡猾で冷徹な策略家・織田信長、弓の達人・那須与一が異世界で出会い・結託するところから幕が開く。豊久は武士としての本能から、人間が支配する帝国に虐げられたエルフの村を解放。その勢いのまま国奪りを開始する。

 島津豊久ら3人は、どこかの世界からこの異世界に流れ着いたことから「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれている。そこに立ちはだかるのが、同様にこの世界に飛ばされた者ながら、世界を憎み破壊と殺戮を行う「廃棄物(エンズ)」たち。この一団には土方歳三、ジャンヌ・ダルクなどの非業の死を遂げた人物から、怪僧ラスプーチン、そして明智光秀までも加わっている。

 なお廃棄物(エンズ)という呼び名には、“世界から棄てられた彷徨う怨嗟”という意味がある。本作は、怨みを原動力に生きる者たちと、武士道や自らの正義を貫いて生きる者たちとの心の戦いでもあるのだ!

 そして新刊の第5巻では、エンズたちの「奴隷にした人間を食い殺す」といった恐るべき生態や、その一団を率いる黒王の謎も徐々に明らかに。彼らは「人間で無罪の者は一人もいない。人間で無実の者など一人もいない 殺せ 殺せ」と人類の滅亡を目指す侵攻を開始。物語のスケールはさらに大きなものになっていく。

 一方で第5巻では、ドリフターズたちにも見せ場は満載。信長は冷酷無比な策士っぷりを遺憾なく発揮し、島津豊久はその熱き武士道精神で仲間たちを扇動していく。歴史上の偉人たちが、我々の思う人物像に沿ったカッコいい振る舞いを次々と起こしてくれるのは、やはり本作の大きな魅力だ。

 また、島津豊久vs.土方歳三といったあり得ない戦いが起こったり、部下に裏切られまくった信長に多少の改心や成長が見られたりする点も、ファンタジーならではの面白さ。なお光秀vs.信長の異世界での再戦が迫っている様子もうかがえるので、この先の展開にも注目だ。

文=古澤誠一郎
 こういう作品は歴史上あり得なかった人物の対決とか、歴史上あり得なかったテクノロジーや戦法の衝突が面白いのです。土方様がエンズ軍を離脱しそうな気配も見える5巻(もともと黒王を信仰している訳じゃなし)、次巻以降も楽しみです。

太郎左衛門あんぱん発売!~パン祖、江川太郎左衛門が焼いたパンをイメージし開発したあんぱんです~
株式会社バンデロール(本社:静岡県沼津市西島町20-2、代表取締役:結城 馨、以下 バンデロール)は、6月18日よりパン祖と呼ばれる江川太郎左衛門英龍が伊豆韮山で初めて焼いたパンをイメージし懐かしく素朴な生地に特別製法の小豆の風味豊かな低糖あんを包み込み焼き上げたあんぱん「太郎左衛門あんぱん」の販売開始いたします。
太郎左衛門あんぱん発売!

~パン祖、江川太郎左衛門が焼いたパンをイメージし開発したあんぱんです~


株式会社バンデロール(本社:静岡県沼津市西島町20-2、代表取締役:結城 馨、以下 バンデロール)は、6月18日より太郎左衛門あんぱんの販売開始いたします。バンデロールは関東、中部を中心とした焼き立てベーカリーチェーンです。

▼http://www.banderole.co.jp/

■メニューの紹介

太郎左衛門あんぱんの特徴・・・パン祖と呼ばれる江川太郎左衛門英龍が伊豆韮山で初めて焼いたパンをイメージし懐かしく素朴な生地に特別製法の小豆の風味豊かな低糖あんを包み込み焼き上げたあんぱんです。


江戸時代後半に江川英龍がはじめて焼いたパンは「乾パン」に近いと聞いており、そのまま再現するのではなく、それをイメージしつつ、小さなお子様からお年寄りまで美味しく食べられる食材、製法で焼き上げました。
また、代々続く江川邸の歴史の重さのイメージや伊豆の素朴な大自然、反射炉の力強さをイメージした商品としました。

生地はリッチ過ぎず、素朴で懐かしさを感じる配合。
餡は特別製法で糖度を低くし、小豆の風味がより引き立てられるよう、また、粒を多く残すことによって小豆感を感じられるよう工夫をしました。単純な甘い餡ではなくこだわった「餡」です。
見た目は江戸時代に焼かれたパンをイメージしつつ現代風にくるみをトッピングしました。

・価格 本体価格167円 税込価格180円(店舗により異なります)

江川太郎左衛門英龍とは・・・号を坦庵(たんなん)。幕末の韮山代官。日本を欧米の侵略から守ろうと江戸幕府に軍隊制度と海防を提案。そのために品川台場の建設の指揮、そこへ設置する大砲を造るための韮山反射炉の築造を行う。軍隊で食べる兵糧食としてのパンを焼いたので「パン祖」といわれる。

■今後の展開
静岡県東部発祥のパンメーカー(沼津市)として、伊豆韮山発祥のパン祖と呼ばれる「太郎左衛門」の冠をつけたパンを現代風にアレンジし開発していきます。静岡県内をはじめバンデロール店舗で「特別なパン」として取り組みます。同時に、このニュースを各業界に伝え静岡県東部の地域活性化を図ります。

■会社概要
商号   : 株式会社バンデロール
代表者  : 代表取締役 結城 馨
所在地  : 〒410-0835 静岡県沼津市西島町20-2
設立   : 1972年8月
事業内容 :パン・洋菓子・サンドイッチ類の製造及び販売
(ベーカリー、ベーカリーカフェ、ショップの運営)
関東地区44店舗、静岡県下24店舗
東海地区1店舗、洋菓子工場、パン冷凍生地工場
資本金  : 3,000万円
URL     : http://www.banderole.co.jp/
エイプリルフールでなく、その前日の発表です。

「超歌劇『幕末Rock』」新作が今夏上演!ペリー・ジュニアも来航
超歌劇(ウルトラミュージカル)『幕末Rock』」の新作が、今夏、京都・東京にて上演されることが決定した。

本作は“幕末”という時代設定のもと、志士(ロッカー)たちが音楽で新しい時代を創るゲーム、アニメ「幕末Rock」が原作。舞台版は2014年12月に初演され、観客が実際にペンライトを振りながら公演を楽しむという、ライブ要素を取り入れた演出が好評を博した。

新作には新キャラクターとして、マシュー・カルブレイス・ペリー・ジュニアも“来航”するという。さらなる詳細は続報を待とう。
超超絶頂雷舞、夜の部レポも発見。写真画像一杯。

超絶頂(エクスタシー)のさらに上をゆく興奮がここに!! 谷山紀章さん鈴木達央さんら出演「幕末Rock 超超絶頂★雷舞」夜の部レポ
2014年の原作ゲーム発売から、アニメ化、ミュージカル(超歌劇)化など、爆速で駆け抜けている『幕末Rock』。2016年2月28日(日)には、一昨年11月以来となるライブイベント「BREAK OUT Presents 幕末Rock 超超絶頂★雷舞(ウルトラエクスタシーライブ)」が行われました。

 前回の会場ZeppTokyoから一気に規模を広げ、パシフィコ横浜での開催となった今回。超魂團(ウルトラソウルズ)の5人のほか、徳川慶喜役の斎賀みつきさんまで出演し、熱情(パッション)が吹き荒れるすさまじい1日となりました! 本稿では、夜の部の模様をお届けします。

【出演者】
★超魂團
谷山紀章さん(坂本龍馬役)
鈴木達央さん(高杉晋作役)
森久保祥太郎さん(桂小五郎役)
森川智之さん(土方歳三役)
小野賢章さん(沖田総司役)

斎賀みつきさん(徳川慶喜役)

■ 本作史上最大規模の雷舞で超超絶頂(ウルトラエクスタシー)は起こったのか!?
 開演を告げる煽りVTRで、観客のテンションはすでにトップギア! そんななか、森川さんと小野さんが一番手として登場し、客席の贔屓(ファン)と戯れました。“土方さんのお約束”である「静まれ! ……静まるんじゃない!!」はもちろんのこと、小野さんのリードによる“ブーブーコール”も発動。観客はこれをよどみなくキメてみせ、一体感は高まる一方です!

 そして「君たちを音楽の天国(ヘブン)へ導いてあげるよ!」という小野さんの言葉をキッカケに『黒曜蝶』がスタート! ついに雷舞が幕を開けました。青と紫というクールな灯りに包まれながらも、テクノポップでアツく会場を支配する新選組。贔屓の心をしっかりと掴んでいきます。
 そんな状況に、黙っていられない!とばかりに現れたのは、谷山さん。「お前らに本当のRockを見せてやるぜ!!」と新選組の牙城に殴りこみ、3人による『INTERSECT』へ! この流れは、前回の「超絶頂★雷舞(夜の部)」でも見られた、アニメ本編を彷彿とさせるもの。観客もこれには煽られっぱなしで、大ボリュームのオイコールを重ねました。さらに、間髪入れずはじまった『xxxing』でついに6人全員がステージに登場! 慶喜演じる斎賀さんも加わったこの日限りのスペシャルバージョンで、よりダイナミックな楽曲へと昇華させました。魂を揺さぶられた観客たちは、早くも超絶頂(エクスタシー)状態!!
 MCでは、出演者がひとりずつあいさつ。「『これが終わったらお酒が飲めるんだ!』というモチベーションです」(谷山さん)と夜の部ならではの意気込みを告げたほか、おそろいの黒いマスクの話題などに花を咲かせました。また「次誰が歌う?」「俺が」「俺が!」「じゃあ僕が」「どうぞどうぞ」と、かのギャグで順番決め。ここからは、小野さんからはじまる各キャラのソロ楽曲パートへと移っていきます。
 オープニングからずっと背負っていた翼をおろすも、「つけてー!」との声に再度装着した小野さん。『共鳴進歌』歌唱中には羽ばたくジェスチャーまで見せ、沖田のあふれる想いを全身で体現しました。その後は、スカジャンに黒マスクという「ギャング」(本人談)の出で立ちで現れた鈴木さんの『REACTION』、森川さんのハイトーンボイスと観客のコールが融合した『モット!!!』、アップテンポで繰り出されるリリックにタテノッた森久保さんの『重力のない世界』と、休む間を与えない楽曲が次々に放たれました。
 ソロの次は、デュエットも。先陣を切ったのは谷山さんと斎賀さんの『絶頂SPIRAL』! なんでも、本作MVのNo.1を決定する「極★楽曲(アルティメットソング)総選挙2015」でぶっちぎり1位を獲得した曲なのだとか。それもあってか雷舞初披露ながらハンパない盛りあがりっぷりで、飛んだり跳ねたりコールしたりと、場内大揺れ!! まさしく“絶頂の渦”に巻き込みました。観客からも思わず「楽しい!」と声がもれていた同曲。今後も雷舞があるとしたら、欠かせない1曲となるかも?
 2度目のMCは、マスクをつけたまま歌った鈴木さんが「息がね、吸えないの!」と後悔を吐露するなど、ここまでのパフォーマンスを振り返る内容に。また「言葉の頭に“絶頂”をつける」という流れになるやいなや、小野さんが沖田のお家芸「サプライズ」を「“絶頂”サプライズ」として披露。いままでにないハイなテンションで場内の熱気を一層引き上げました。さらに「(前日から泊まっていた)ホテルで、部屋のカギを持って出たと思ったら、家の鍵だった」(森久保さん)といった裏話も飛び出すなど、笑いの絶えない時間に。トークでも観客を惹きつけます。
 次なるデュエット曲は、そんな森久保さんと鈴木さんが『L or R』を披露。旧知の仲である高杉と桂の絆の歌を、力強いハモリとともに聴かせました。歌唱後「(ステージで)はじめて歌いました」と告げ、感慨深げなふたり。“雷舞”と銘打った本作のステージには何度か立っているふたりにとっても、新鮮に感じられたようです。
 そして『RIDE ON THE WAVE』で谷山さんが加わり、続く『五色繚乱』で新選組のふたりも入って超魂團に。『五色繚乱』は、5人の想いがひとつになった歌詞をユニゾンで歌い上げました。まるで、5人の出会いをたどるかのような構成に、観客もまた感慨に浸っていたかもしれません……。そして「ラスト行くぞ!」(谷山さん)の声からスタートした『絶頂DAYBREAK』で本編はシメ。すべてを出し切るかのような5人のパフォーマンスに観客も全力で応え、ボルテージは限界!! 爆発寸前!! 5人がステージを去ってからも、場内の熱気は「Rockコール」によりますます上昇していきます。
アンコールは、もちろん6人で! 頭にタオルを巻いた谷山さん、誠仮面をつけた森川さんなど、思い思いの姿で登場し、まずはバンドメンバー&ダンサーの紹介やキャスト陣のあいさつが行われました。「(ZeppTokyoでの雷舞の)興奮がまたデジャヴのように蘇って。でも変わっているのは、仲間が増えている。そんな感じがします」とは、森川さん。前回よりも大きな規模で贔屓とふれあえた喜びを明かしていました。また「あっという間の一日」と振り返った斎賀さんからは、「『絶頂SPIRAL』のサビのところ、実は紀章くんが(ハモリの)上を歌ってくれていた」という秘話が。谷山さんを大いに照れさせるという一幕も見られました。

■SETLIST
M01. 黒曜蝶(土方、沖田)※オケ
M02. INTERSECT(龍馬、土方、沖田)
M03. xxxing(6人)
¯MC(6人)¯
M04. 共鳴進歌(沖田)
M05. REACTION(高杉)
M06. モット!!!(土方)
M07. 重力のない世界(桂)
M08. 宙ノ翼(慶喜)
M09. LAST SCREAM(龍馬)
M10. 絶頂SPIRAL(龍馬、慶喜)
¯MC(6人)¯
M11. L or R(高杉、桂)
M12. RIDE ON THE WAVE(龍馬、高杉、桂)
¯MC(5人)¯
M13. 五色繚乱(超魂團)
M14. 絶頂DAYBREAK(超魂團)

¯アンコール(6人)¯
M15. What's This?(6人)

 森川さんが誠仮面をつけてアンコール出演された画像が素晴らしい!! 再演歌劇でもテルゾー誠仮面が見られるのかどうか、楽しみにしています〜(でも初演再演キャストのうち、長州組は別の舞台が入っているので、どちらか、または両方がキャスト変更になりそうなので、不完全パズルが初演キャストでなくなりそうなのが残念)。
改めまして2004年NHK大河ドラマ『新選組!』と正月時代劇『新選組!!土方歳三最期の一日』で副長土方歳三を演じた山本耕史さん、ご結婚おめでとうございます。局長近藤勇を演じた香取慎吾さんに祝福されたように、幸せな家庭を築かれますよう、お祈りしております。

福島
<戊辰戦争>中野竹子、語り継ぐ
 戊辰戦争で会津藩の女性だけの部隊「娘子(じょうし)軍」を率いた中野竹子(1850~68年)をしのぶ顕彰祭が23日、会津若松市神指町であった。
 竹子は市内の柳橋の戦いで母親や妹らと参戦。辞世の句を結びつけたなぎなたを手に奮闘したが、西軍の凶弾に倒れた。1977年に地元住民が顕彰会を発足させ、命日の8月25日前後に顕彰祭を開いている。
 この日は、雨のため「中野竹子殉節之碑」近くの会社で顕彰祭が行われ、約100人が出席。顕彰会の柴滋会長が「藩に忠誠を尽くした竹子の心と姿は会津の女性の誇りとして語り継がれてきた。歴史を後世に伝えたい」とあいさつした。
 室井照平市長が「戊辰戦争は今もなお忘れることができない悲惨な歴史として、会津人に深い悲しみを残している」と追悼の言葉を述べた。出席者が焼香した後、地元の子ども10人が娘子隊舞を奉納した。

「戊辰150年」へ若松、むつ、余市の3商工会議所が連携
 会津若松、むつ(青森県むつ市)、余市(北海道余市町)の3商工会議所は平成30年の「戊辰150年」に向け、連携して観光振興を図る。むつ市のむつグランドホテルで20日に開いた3商工会議所の正副会頭懇談会で決めた。
 宮森泰弘会津若松商工会議所会頭が提案し其田桂むつ、三浦文夫余市の両商工会議所会頭が賛同した。1868年に起きた戊辰戦争から150年を迎えるのに合わせて、共通パンフレットの作製やそれぞれのつながりを紹介する観光PRなどを検討していく。
 むつ市は戊辰戦争後に旧会津藩士が移住してつくった斗南藩の地で、会津若松、むつの両商工会議所は平成22年に友好姉妹提携の関係を結んでいる。余市町は旧会津藩士が日本で初めてリンゴ「緋の衣」栽培に成功した地で、NHK連続テレビ小説「マッサン」の舞台にもなった。
 今回はむつとの提携5周年を記念して会津若松から22人が訪問して交流した。宮森会頭は記念パーティーで「むつ、余市との絆を大切に観光振興などで連携していきたい」とあいさつした。

( 2015/08/25 09:23 カテゴリー:主要 )

東京
佐藤彦五郎生涯 市民劇団が上演
 日野市の市民劇団が29、30の両日、新選組副長・土方歳三の義兄で、日野宿の名主だった佐藤彦五郎を題材にした時代劇を上演する。彦五郎の直系子孫として劇の制作に協力してきた「佐藤彦五郎新選組資料館」館長の佐藤福子さん(58)も、彦五郎を助ける尼僧役で出演する。

 演じるのは、市民劇団「ザ・ウエスト・パーティー」のメンバーら。同劇団代表で日野市職員の大村国博さん(45)が4年前、新しい切り口で新選組の戯曲を書きたいと題材を探していたところ、彦五郎について書かれた本と出会った。

 彦五郎は江戸後期に歳三の姉ノブと結婚し、佐藤家で暮らすようになった歳三からは実の兄のように慕われていたという。

 後に新選組局長となる近藤勇とも義兄弟の契りを交わし、新選組結成後は物心両面で支援。その後、彦五郎は新選組に加担した逆賊として新政府軍に追われる身となるが、赦免され、明治維新後は初代南多摩郡長として多摩地区の発展に尽力した。

 大村さんは、「土方歳三のたぐいまれなリーダーシップはこの人物がお手本だったのか」と感銘を受け、彦五郎を主人公にした劇の脚本を練り始めた。
 劇は彦五郎の激動の生涯と、歳三を始め新選組隊士たちとの友情を描く3部作。一昨年から第1、2部が上演され、今回は完結編となる。新政府軍と旧幕府軍が衝突した鳥羽伏見の戦いや、彦五郎の逃避行が見どころだ。迫力ある殺陣も演じられる予定で、これまでの第1、2部を見ていなくても楽しめるという。

 佐藤さんは、子孫しか知らないような彦五郎の人柄やエピソードを伝えるなど、第1部から劇の制作に協力してきた。今回の完結編の打ち合わせの中で「役者として出演してもらってはどうか」という案が持ち上がり、佐藤さんが快諾した。

 佐藤さんは、新政府軍に追われる彦五郎とノブを寺にかくまう尼僧役で出演する。演劇の経験は全くなかったが、6月から大村さんらの指導で稽古を積んできた。佐藤さんは、「思わぬ大役をいただいて、彦五郎の生涯を再現できるのは光栄。子孫である私が演じることで、見に来た方々にも彦五郎を身近に感じてもらえれば」と話している。

 日野市三沢の七生公会堂で。29日は午後7時開演、30日は正午と午後4時からの2回公演。チケットは一般1980円、中高生1000円、小学生以下無料。定員各回300人。問い合わせは大村さん(090・7813・8261)へ。

東京都・両国で幕末から明治の、浮世絵と写真に焦点をあてた展覧会
 東京都・両国の江戸東京博物館は、幕末から明治にかけての浮世絵と写真に焦点をあてた特別展「浮世絵から写真へー視覚の文明開化ー」を開催する。会期は10月10日~12月6日(月曜休館、ただし月曜日が祝日または振替休日の場合は翌日休館)。開館時間は9:30~17:30(土曜は19:30まで)。観覧料は一般1,350円、大学・専門学校生1,080円、小中高校生・65歳以上680円。
 同展は、浮世絵をはじめとする絵と、幕末期に渡来した写真が、幕末から明治にかけて織りなした多彩な表現を紹介し、日本文化の近代化の一面を明らかにする特別展。幕末から明治の浮世絵からは、当時の人々が写真に深い関心を寄せていたことがわかり、また写真においても、浮世絵をはじめとする絵からさまざまな着想を得ている様子がうかがえる。幕末から明治にかけて、絵や写真はそれぞれの枠を超えて、両者が大胆にからみあった実に面白い作品を生み出してきた。
 同展では、江戸時代の浮世絵と写真の接点に注目。江戸時代に制作されたカラフルな浮世絵や、版本の挿絵にそっくりな明治初期のモノクロ風景写真や、浅草の凌雲閣で展示した百人の美女の写真を貼り込んだアルバム「凌雲閣百美人」が展示され、江戸時代の浮世絵と新技術の写真の意外な共通点を浮かび上がらせる。また、明治時代、写真を参考にその人物そっくりな絵が描かれるようになった。浮世絵師の小林清親、日本画と洋画を描いた五姓田芳柳、そして写真師の江崎禮二ら、当時の代表的な作り手たちの作品を例にあげながら、写真そっくりな不思議な絵の数々が紹介される。そのほか、現在では見ることができない写真油絵という緻密な作業を伴う技法が紹介される。横山松三郎によって明治13年頃考案され、弟子の小豆澤亮一に伝授されたこの技法は、鮮やかな色彩と艶のある画面を持つ類するものがない技法で、天覧の栄誉に浴したが、明治23年の小豆澤の死去とともに忘れ去られ、幻の技法となった。

 なお、前期展示は10月10日~11月8日、後期展示は11月10日~12月6日となり、展示作品の一部入れ替えが行われる。また、1週間ごと、2週間ごとにページ替えをする作品もある。

アヘン戦争、黒船、桜田門外の変 絵や書物で見る幕末の事件
 アヘン戦争や黒船来航、吉田松陰や坂本龍馬。おなじみの歴史の出来事や人物を書物や絵画で紹介する「幕末展」が十九日、文京区の東洋文庫ミュージアム(本駒込二)で始まる。日本人は何を読んで幕末の世界情勢を知ったのか。事件はどう記録されたのか。東洋学で日本最大の研究図書館「東洋文庫」の収蔵品で分かる。
 アヘン戦争図は、二枚を展示。イギリスの軍事力を強調しようと手を加えたのではないかとの説も確認できる。「日本を外国の侵略から守るには沿岸の警備を整えるべきだ」と主張した林子平の著書「海国兵談」は、幕府に絶版とされたため、あまり残っていない初版本を展示した。
 米国のペリー来航は絵巻物のほか、スマホのようにスクロールしたり、拡大して文字を読めたりするデジタルブックで楽しめる。
 清(現中国)の思想家魏源(ぎげん)が著した「海国図志」は当時の世界情勢を説いた地理書だ。勤王派の吉田松陰や坂本龍馬、幕府側の勝海舟ら、立場を超えて熱く読まれたという。
 このほか、幕府の大老井伊直弼が暗殺される「桜田門外襲撃之図」(月岡芳年画)は東洋文庫で初公開。
 テレビや映画のような刺激の強い演出はなく、静かに幕末を振り返られる。企画した研究・学芸員の岡崎礼奈さんは「胸を熱くする幕末史の魅力を再発見しましょう」と話す。
 東洋文庫ミュージアムの「幕末展」は十二月二十七日までの午前十時~午後七時。休館日は毎週火曜(祝日の場合は翌日)。入場料は大人九百円など。都営地下鉄千石駅など下車。 (中村信也)

佐賀
講演会:佐賀藩製の大砲が縁で開催 来月30日 /佐賀
 戊辰戦争時の会津藩と佐賀藩について考える講演会が9月30日に、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開かれる。福島県会津若松市にある白虎隊記念館の早川広中館長が話す。入場無料。

 会津藩と佐賀藩は、戊辰戦争の鶴ケ城攻城の際、使用されたのが佐賀藩製のアームストロング砲だったという縁がある。講演会には早川館長のほか、佐賀大の長野進名誉教授も出席し、「戊辰戦争と佐賀藩」と題して講演する予定。

 実行委は「民間ベースで交流を始め、講演会をきっかけに自治体同士で交流協定が結ばれるようになってほしい」としている。【石井尚】

ブックレビュー
武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新 (磯田 道史)
理系アタマの歴史学、というか。


加賀藩の武士の一家の15年にわたる家計簿、往復書簡が歴史学者の手に入る。

それによってセキララに分かる、幕末から明治維新の武士の暮らしぶり、世渡り。

古文書の読める歴史学者が、理系アタマで整理してくれている。
非常にわかりやすい。

年収が今の感覚でいくら。生活費にいくら。冠婚葬祭にいくら。
「身分費用」という、武士の体面を保つが為の費用の莫大さに驚く。
かわいそうに…という感想を、誰もが持ってしまうほどの自転車操業ぶり。
借金してでも、尾頭付きの鯛を買って、子供の節句をお祝い。なんて。

ユニークなのは、この時代の貨幣代わりである「米価」換算の価値と、
人件費から割り出す現代感覚に近い価値とで、5倍もの差があるところ。

この武家、猪山家の当主の年収は、米価から換算すると300万。
でも、人件費から現代感覚に換算すると1000万オーバー。
単純な貨幣の読み替えではなく、丁寧に現代の感覚に直している所がとても良かった。

また、幕末の武士の世渡りについても非常に生々しく描かれている。

武士にとって算術は「卑しい」もの、という感覚があったことに驚いた。
しかし、政治、大組織の運営に経理は不可欠。
この武士の一家は算術を武器に、
建前ばかりでは通用しなくなってきた幕末の混乱期を、次第に成り上がっていく。
サラリーマン金太郎的な、出世モノとしても面白く読めた。
ネタバレになるけれど。
最後は海軍で仕え、年収は数千万相当。
一方、時流に乗り遅れた旧士族は年収200万弱。
お給料も無くなるわけで、みな、商売を始めたり財テクに走ったり。

明治維新の頃すでに、「投資」という考え方があるのも興味深い。
不増産投資、貸金業、銀行預金、などが早くも登場し、
その当時の利回りまで一覧になっていてユニーク。

普段、歴史物はあまり読まないけれど、この本はそんな人にもおすすめできる。

ちなみに、NHKのSWITCHインタビューに著者が出演していて知ったのでした。
著者は、「歴史が好きで好きで仕方ない!」
というオーラを感じるとても好感度の高いヲタクでした。

エンターテインメント
歌で戦う幕末革命ADV『幕末Rock』がついにアプリに登場!『幕末Rock 極魂(アルティメットソウル)』2015年9月3日(木)配信開始!「超絶頂(エクスタシー)★雷舞(ライブ)」第2弾開催決定!!
 株式会社マーベラス(代表取締役会長 兼 社長 CEO:中山 晴喜/所在地:東京都品川区)は、2015年9月3日(木)よりiOS/Android向けアプリ『幕末Rock 極魂(アルティメットソウル)』の配信を開始することをお知らせいたします。

長らくお待たせいたしました!!
『幕末Rock 極魂(アルティメットソウル)』
2015年9月3日(木)配信開始!!
iOS/Android向けアプリ『幕末Rock 極魂(アルティメットソウル)』の配信日が決定いたしました。
2015年9月3日(木)より、AppStore/GooglePlayストアにて同時リリース予定!
新曲6曲を加え新たに生まれ変わった『幕末Rock』の世界をスマートフォンで体験しよう!!?
2月下旬「超絶頂(エクスタシー)★雷舞(ライブ)」第2弾開催決定!!!
昨年Zepp Tokyoで行われた奇跡の雷舞(ライブ)再び!

2016年2月下旬『幕末Rock』超絶頂★雷舞(エクスタシーライブ) 第2弾開催決定!!
続報は公式サイトにて随時報告いたします!お楽しみに!

完全無料の体験版!
『幕末Rock 序極(ビギニングソウル)』好評配信中!

■iOS
https://itunes.apple.com/us/app/mu-morock-xu-ji-beginning-soul/id1018232615?l=ja&ls=1&mt=8
■Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.Marvelous.brs.trial
※ダウンロード時の注意事項※
本アプリはコンシューマー版と同等のクオリティで実装しているため容量が大きくなっております。
ダウンロードの際はWiFi環境を推奨しております。
皆様ご了承くださいますようお願い申し上げます。

『幕末Rock 序極(ビギニングソウル)』リリース記念!
スコアツイートキャンペーン!
完全無料版『幕末Rock 序極(ビギニングソウル)』に収録されている、超魂團(ウルトラソウルズ)が歌う新曲「×××ing」をプレイして、スコア画面のスクリーンショットをツイートしよう!

リズムゲームパート「視覚雷舞(ビジュアライブ)」をプレイするとあらわれるスコア画面のスクリーンショットを撮影して、ハッシュタグ「#序極」を付けツイートしてください。
ご参加いただいた贔屓(ファン)のみなさまの中から抽選で極豪華(アルティメットゴージャス)なプレゼントを差し上げます!
門外不出の秘蔵の一品や、誠仮面のサイン色紙も・・・!?詳細は公式サイトでご確認ください!

▽開催期間
2015年8月7日(金)11:00の投稿より8月31日(月)23:59の投稿まで

アニメ『幕末Rock』ニコ生一挙放送決定!!
『幕末Rock 極魂(アルティメットソウル)』の配信を記念して、アニメ『幕末Rock』全12話一挙放送を行います!
放送を楽しんでくれた人も、見逃してしまった人も、是非この機会に『幕末Rock』の世界をお楽しみください!
◆放送日
2015年8月29日(土)25:00より30:00まで
※詳細は下記サイトをご覧ください。
URL: http://live.nicovideo.jp/watch/lv226547360

「極★超絶頂(アルティメットエクスタシー)Night!」
ご来場いただきありがとうございました!
同窓の先輩が同行希望してくれたので、お昼に蕎麦をご一緒してから、落語しました。

蜘蛛駕籠/禽太夫
 小三治門下の真打ちさんで、寄席で一度だけ見ていた。
 マクラが旅の話題だったので二人旅かな〜と思って聞いていたら、蜘蛛駕籠だった。
 何といっても「あ〜ら く〜まさん」。熊さんの話によると川崎大師に行って、帰りに六郷の渡しで声を掛けられて酒をしたたか飲み、酔っ払って神田方面に帰る途中なので六合の渡しから品川宿の間かな〜。

ろくろ首/はん治
 珍しい、はん治師匠が「ぼやき居酒屋」「背中で老いてる唐獅子牡丹」以外、それも古典落語をかけるところに出会っちゃった。
 与太郎でなく松公でやるんですね。

奇術/世津子
 お弟子さんも連れて、寄席では見られない少し大仕掛けの奇術を披露。トークも楽しい。

茶の湯/小三治
 さすが小三治の「茶の湯」。ふんわかしました。
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