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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 芝新銭座は、坦庵先生こと江川太郎左衛門英龍が亡くなった直後、坦庵公の功績を認めて幕府が韮山代官家に提供した土地で、江川塾が砲術や兵学の練習場にしたところです。

財団法人 東日本鉄道文化財団アーカイブス 第6回企画展示 江戸 汐留らいふ
「芝新銭座」

新銭座とは保科家の南に位置した町屋の町名のことである。名前からも分かるように銭貨を製造する銭座があり、1636(寛永13)年に設置されたが、開設していたのは数年だったようである。その後に新銭座町という町屋となった。
新銭座町のさらに南には森家と関家の江戸屋敷があった。幕末に、森家の屋敷の一部が上地となり、その場所に関家の屋敷が移転した。また、関家の屋敷があった場所には江川太郎左衛門という伊豆韮山(にらやま)の代官の屋敷と大砲や銃器などを扱う、現在の陸軍に当たる組織の練習場を造った。


重要文化財 江川邸 砲術と韮山塾
安政2年5月、坦庵の後を継いだ江川英敏ひでとしに対して、幕府から芝新銭座しばしんせんざに八千数百坪の土地が下賜され、そこに大小砲専門の演習場と付属の建物が設置されました。芝新銭座大小砲習練場がそれです。この習練場では、幕府の徒組かちぐみが入門して西洋砲術を学んだのをはじめとして、数多くの幕臣が伝授を受けており、諸藩士の入門者と合わせると、その人数は三千人以上にのぼります。その中には、井上いのうえ馨かおる・ 黒田くろだ清隆きよたか・大山おおやま巖いわおなど、明治維新で名をなした西南諸藩の人材も含まれていました。
 坦庵亡き後、入門者の指導に当たったのは、韮山塾時代に伝授を受けた友平ともひら栄さかえ(壬生みぶ藩士)や岩倉鉄太郎(川越藩士)らと、韮山代官所の手代として共に砲術を学んだ岩嶋源八郎・長澤鋼吉などでした。習練場には理論を学ぶための学塾も併設されており、そこでは後に幕府の歩兵奉行となる大鳥おおとり圭介けいすけらが招かれ、語学を講義していました。また、築地に設けられた軍艦操練所との交流も盛んで、榎本えのもと武揚たけあきや福地ふくち源一郎げんいちろう(桜痴おうち、後の東京日日とうきょうにちにち新聞主筆)、福沢諭吉らもしばしば訪れたと伝えられています。


 江戸東京重ね地図で現在の浜松町一丁目と狙いを定め、今日汐留に行く用事のついでに訪ねてみました。浜離宮の南端側と高速道路を挟んで斜向かいの辺り、というと、港区イタリア公園の辺りでしょうか。



 特に江川塾跡地という手がかりを示すものも碑もありません。

 公園からJR山手線・京浜東北線のガードをくぐって西側に出ると、福沢諭吉が慶應義塾を開いた跡に近藤真琴が蘭学塾を開いた辺り(同じく芝新銭座町)になり、こちらにはがあるそうです。奇しくも、幕末の江川塾がそうであったように、明治期の海軍で活躍する人物を育てた攻玉社です。
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