『仁―JIN―』第7巻

　連載が再開されて、前は月1回だったのが毎号掲載になり、コミック化が早くなりました。連載中の幕末もののマンガでは、『仁―JIN―』と『風雲児たち　幕末編』と『天涯の武士』が私のお気に入りです。

　一度だけ、このブログで紹介してますね。
『仁―JIN―』に新選組が登場！

　上記の記事でおおまかな設定については紹介してますので、今回は第7巻の感想のみにとどめます。



　新選組が登場したのは第6巻から。

　以下、ネタばれなので、たたみます。

　第6巻で、京都で暗殺されかかった佐久間象山を治療するため、南方仁は上京。そこで、佐久間象山は現代にタイムスリップした経験があるということを知る。現代から幕末にタイムスリップした南方にバトンタッチするように、わずかに言葉を交わした後、佐久間象山は死去。

　第6巻から第7巻にかけて、蛤御門の変または禁門の変と呼ばれる、長州藩対幕府・会津・薩摩連合軍との京での戦が描かれる。敵味方の区別なく、若い長州藩士を治療する南方。

　やがて、新選組の呼び出しを受けて、向かった先で、西郷隆盛(当時は大島吉之助と名乗っていた)の手術を執刀する羽目に。成功に終わった手術の前後を挟んで、南方は新選組の沖田総司と出会い、また旧知の坂本龍馬とも再会する。

　……というのがおおまかなストーリー(多少はしょってますが)。

　それにしても、この沖田総司のビジュアルはすごい(笑)。山科けいすけの『サカモト』で描かれる沖田総司が一番近い(爆)のですが、あれはギャグだから逆をいっていたわけで。この作品の沖田総司は、沖田の子孫をモデルにして描いたと言われる、あの(「あの」に傍点)肖像画を参考にしてるんですよ。そして、意外な特技もあって、いい味してます。

　第7巻の表紙折り返しにある、作者コメントによれば、会津若松を取材したそうで……えっ、ってことは、構想では会津若松編も予定されているんでしょうか。これは、長期連載となるように、せっせとコミックスを買い続けないといけませんね(箱館編もあるといいなあ、と、さらに希望したりして^_^;)。