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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 真打ち榎本さん登場場面から。榎本さんに敬意を表して(爆)赤ワインにチーズ(しかも、サンドイッチに挟んだのはハード系だろうと、ハード系を用意しました^_^;)で視聴してます。土方vs榎本の緊迫したディスカッション、佳境です。



榎本「どうぞ私の部屋へ」大鳥「しかし」榎「構わん」大「それでは私も」榎「大鳥は外してくれ」大「えっ!?」……いいなぁ、この遣り取り、この間の取り方(笑)。



「グラスをふたつ用意してくれ。それから何かつまみを。サンドウィッチがいいな」……「サンドイッチ」じゃなくて「サンドウィッチ」とちゃんと発音されるところに、洋行帰りの榎本さんらしい雰囲気が出てました。そう言えば、武蔵野楼でも榎本さんのテーブルの前にはサンドウィッチが置かれてましたね、幹部たちの方は和食の膳でしたが。



「総裁がお呼びなので、行ってくるわ」……思いっきり大鳥さんに嫌味ったらしく言う土方さん、山本さんグッジョブ。



入れ札ネタで大鳥さんに絡む土方さん……思わず『新選組日誌(下)』で確かめてしまいました。267ページ、明治元年12月28日の解説の中に「『薩藩海軍史』に収録された沢太郎左衛門の記録」として、役職毎の選挙結果が出ています。総裁の選挙結果は「榎本釜次郎155点」「松平太郎14点」「永井玄蕃4点」「大鳥圭介1点」となっており、三谷さん細かい史実ネタを出してくるなぁと感心したものです。ただし、土方さんが「お前、自分で入れたろ、自分に」というのはあくまで三谷さんフィクションで、誰が誰に投票したかは記録されていません。ちなみに陸軍奉行の選挙結果は「大鳥圭介89点」「松平太郎11点」「土方歳三8点」「松岡四郎次郎6点」「伊庭八郎1点」「町田肇1点」です。史実の大鳥圭介ファンでもある白牡丹には、土方さんがあえてこの場面でこの話を持ち出したことについては大鳥さんと同じく「今ここで言うことじゃないだろー」という気がしました……土方さんのいぢわるっ(くすん)。あ、土方さんが大鳥さんのモミアゲを指で弄んだ演技については、「あのモシャモシャ、確かに触ってみたくなるかも(苦笑)」と思いましたけど。



「君と大鳥は愉快だねぇ、顔を合わせればいつでもいがみ合っている」「総裁には申し訳ないがあの男は」「まぁ、そう言うな」……土方さんが何を言おうとしたか? まぁ褒めるはずがないわな(汗)。



ちなみにこの当時、榎本武揚は満で数えて33才、土方歳三は34才。実年齢では榎本の方が若いんですよね。でも片岡愛之助さん演じる榎本の風格と洒落っ気、私には榎本役者のデフォルトになってしまいました。



「大鳥は、君がいつも自分には思いもよらない戦をして、そして勝ちを収めているんでやっかんでるんだよ。あれも根っからの戦好きなんでね」……榎本さん、大鳥さんをフォローしているというか、解説してるというか(汗)。「勝ち方に決まりなんてない」とつれない土方さんですが(笑)。



「ま、君と大鳥がいてくれたおかげで、我が軍は今までやってこられた。はっきり言って、日本では最強の軍隊だよ」「最強の軍隊?」「私は本気でそう思っている。後はテンキさえ味方してくれたら、こんなことにはならなかった」……ここは「天機」じゃなくて「天気」でしょうね。開陽丸が荒天で江差で沈んだことが旧幕府軍にとって痛手だったということを言いたいのでしょう。さらっと流されましたが、開陽丸は榎本さんがオランダ留学時に建設を一から見守った当時の日本では最先端の軍艦で、榎本さんには思い入れも深かったでしょうし、旧幕府軍にとっても箱館の海の守りを固める切り札だったわけで、それを失って旧幕府軍の劣勢が決定的になりましたね……あぁ、このキャストで見たかった、あの場面この場面のひとつだなぁ、江差の開陽丸沈没も(ナンバーワンは、もちろん二股口で奮戦する土方さんですが)。まぁでも、開陽丸沈没を共に見て悄然とする榎本さんと土方さんが描かれてしまったら、このドラマで榎本さんに談判しに五稜郭に乗り込む土方さんの構図がわかりにくくなってしまうかも知れません……(残念)。



グラスに淹れた赤ワインを差し出す榎本さん、「けっこうです」と固持する土方さん……「西洋の酒はやらない」「酒はひとりで飲むものだと思っていますから」というのが、いかにも『新選組!』以来の土方さんらしい(ひとりでこっそり祇園で遊んでたりしてたし……いや、あれは、お忍びで綺麗どころを相手に酒を飲んでいたような気もするが^_^;)。



「では、これを」と、サンドウィッチを差し出す榎本さん……サンドウィッチ伯爵がサンドウィッチを発明した曰くについて、ひとくさり。片岡さん、山本さん@マジシャンから「西洋かるた」ことトランプの扱い方を教えてもらっていたそうですが、その場面はカットされちゃったんでしょうか(苦笑)。



「日本には握り飯がある。俺にはそっちの方がよほど食べやすい」……食べ物の好みという以前に、榎本さんに対する不満があって、榎本さんが勧める酒や食べ物を受けたくないというところでしょうね。意固地なんだから土方さんは(笑)。



机の上の革張りの洋書二冊……うち一冊は、榎本さんが黒田さんに進呈した『海律全書』なのかなーと想像してみたり。



「君は実に面白い男だな、土方君」「どこが」「西洋の文化にかなり偏見を持っているようだが」「俺は西洋が嫌いなんじゃない。西洋かぶれが嫌いなだけだ」……土方さん、言う言う(笑)。



「しかし今君は、どんな格好をしている。新選組の中で誰よりも早く髷を落とし、着物を捨てたと聞いているが」「洋風にしたのはそっちの方が便利だからだ」……榎本さんが土方さんに以前から関心を持っていたことを示す遣り取りですね。



「俺は無駄が嫌いなだけだ」「だからそれが西洋流の考え方だと私は言っているんだがね。つまり私と君は似た者同士というわけだ」「……冗談じゃない」……共通点を見つけようとする榎本さん、突っぱねる土方さん、なかなか面白い遣り取りです。そして「私らは似ているのさ」と畳みかける榎本さんに「その鼻の下に生えているものは何だ」「その西洋かぶれのとんがった髭を手入れするのに、どれだけの手間を毎日かけている」「無駄のない西洋流が聞いて呆れるぜ」と切り返す土方さん、毒舌が冴えています。人前に出るのが苦手だとか言っていた昔の頃が、嘘のようですね。



「形から入るのも大事だということだ」「あんたは西洋の形ばかり真似ている。俺は理にかなったことだけを受け容れる。俺とあんたでは、申し訳ないがまるで違う」……この遣り取りを聞いていて、洋装を進んで受け容れた土方さんが髪をなでつけながら「俺は形から入るんだ」と言っていたシーンを思い浮かべたファンは多いだろうなぁ(笑)。



「降伏を取り下げてもらいたい」と申し入れる土方さんに対して「できない相談だ」と突っぱねる榎本さん……覚悟のほどは間もなくわかりますが、内心では仲間の助命嘆願のために切腹を覚悟していて、悠々と土方さんに応じるところに榎本さんの風格を感じますね。そして「ならば仕方がない」と白刃を突きつける土方さんに対して「斬りたきゃ斬るがいいさ」と悠然と開き直る榎本さん、かっこいい。



「その時は、その場で腹を切る」「そう来たか」……自分を斬ってどうする、と質問する榎本さんに、自分が全軍の指揮を執ると答える土方さん。しかし自分を斬ったところで兵士達に取り押さえられるのが落ちだと榎本さんが返すと、切腹すると答える。「そう来たか」と答える榎本さん、あぁた、ディスカッションを楽しんでますね(冷や汗)。それだから、この榎本さんなんだけど。



「申し訳ないが、私も無駄が大っ嫌いでね。さっきの言葉を取り下げることとしよう。私を斬るのはよしなさい。そんな馬鹿な真似は止めて、すぐにこの刀をしまいたまえ」……関西出身の片岡愛之助さんなんで、べらんめぇ口調はしんどいだろうと思ってました。ちゃきちゃきの江戸っ子ではないですが「飛行機」を「しこうき」としか言えない父親を持つ白牡丹には少し「ちゃきちゃき」感が足りませんが、白刃を突きつけられても動じない風情、十分に榎本さんの肝の据わり方を表現してくれました。



「俺に百人の兵を預けてくれ。必ず形勢をひっくり返してみせる」……うー、大阪城で「私に五百人の兵をお貸し下さい」と永井様に食い下がる近藤さんがダブって見えるだよ(ほろ)。



「それは無理だ」「なぜだ」「なぜだか教えてやろうか……それはな、お前さんには端から勝つ気がまるでねぇからね」「そんなことはない」「口では強気なことを言っているが、この戦、すでに勝敗が決まっているということを一番よく知っているのは、誰よりも勝ち方を知っている土方さんだ」……白刃を突きつけられても動じない、榎本さんあっぱれでございます。



「あんた、死にたいんだろ。一日も早く、戦でさ」……このドラマの榎本さんの決め台詞のひとつですねぇ。そして、ずっと冷静だったのに「そんな物騒な奴に俺の兵を預けられるか!」というところで激した榎本さん、自分についてきた将兵たちを死なせたくないがために降伏を申し入れる決断をしたという心情が迸って《ほとばしって》います。「言っておくが俺も命が惜しいわけじゃねえ。あんたに斬られなくても、明日の今頃は腹を斬っている」と、告白してしまいましたね……。



自分の切腹と引き替えに降伏する腹をさらした榎本さん、覚悟のほどに動揺する土方さん……「兵は要らん。だったら俺ひとり斬り込ませてくれ」と跪く《ひざまづく》土方さん。「一日でも戦で死にたい」のがバレバレですが(汗)、榎本さんが自分の命を賭けていることを本音で語ればこそ、人の好き嫌いが激しくて、しかも意固地な(苦笑)土方さんも本音で返せるのでしょう。「私は決めたんだよ土方君。私以外の誰も、もう死なせやしないって」と決意の固い榎本さんに対して「だったら俺はどうすればいい!」と激しく動揺する土方さん……振り返ってみれば、『新選組!』での土方さんは、こんな表情を見せたことがありませんでしたね。榎本さんに本音をさらけ出しかけている土方さん、魅力的です。



「どうするかね……そうだなー……とりあえず一杯やんなよ。知らねぇもんを一度は試しておかねぇと、了見を狭くするよ」……決して「べらんめぇ」調とは言い難いのですが、榎本さんの度量の大きさを表現する台詞です。片岡さん、グッジョブ。



宵闇に紛れて海岸に侵攻する新政府軍……寒川か、山背泊か。史実を知っているので「ああ、ついに来たか……」と思ってしまいましたが、そうでなかったら、スリル満点で見ていたかも知れません。



「日本の酒と葡萄酒の一番の違いがわかるかね」「……」「それは造り方だ。米は放っておいても酒にはならないが、葡萄は葡萄酒になる。葡萄には、それ自体発酵させる成分が含まれているわけでね、その意味ではこの酒は実に理にかなった産物というわけだ。ヨーロッパの人間が考えそうなことだ」……その後、獄中で石鹸やロウソクの製法、鶏やアヒルの人工孵化、鉱山の知識などをつづる科学者でありエンジニアでもある榎本さんらしい解説です。



葡萄酒を口に含む土方さんに、榎本さん「悪かねぇだろ?」「悪くはない。良くもないが」……土方さんらしい評ですね(笑)。「良くもないが」と付け加えてますが、「悪くはない」という方に比重のある評だと白牡丹はお見受けしました。



「やがてはこの地でつくられた我々の葡萄酒が、世界で飲まれるようになるかも知れん」……十勝ワインとか、余市ワインとか。



サンドウィッチを口にする土方さん……全粒粉のパンに、チーズとハムかな?



……ここで字数制限1,000字を越えてしまいましたんで、とりあえず切ります。
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