「三谷幸喜のありふれた生活 222」 脱稿

「三谷幸喜のありふれた生活 222」がネットに上げられていたので読むことができた。いつも面白いけど、今回はとりわけ『新選組！』にかける思いの深さが印象的だった。

三谷さん、脱稿おめでとうございます。2年もの長きに渡って49話のストーリーをつくっていくのはどれほど大変か、私たち視聴者は想像もつきません。が、本当にお疲れ様でした。

「しかし、僕としては人を斬ることの辛さや悲しみ、そして『死』が及ぼす影響のようなものまで、表現したかった」

この一文が三谷さんらしいと思うし、視聴者の多くが三谷さんの意図した通りに殿内さん・鴨さん・山南さんの死に涙を流して何かを感じ取っている。

残りのストーリー展開はますます辛くなるが、役者さんたちの渾身の演技(エッセイの末尾にも「藤堂平助が見事な最期を遂げた」と……)に、ひとりひとりの登場人物の生と死を感じ、もの思いつつ、最終話までしっかり作品と向き合っていきたい。