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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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ぱるぷんてさんが週刊高視聴率ランキングへのリンクを貼ってくれた。白牡丹が注目するのは、もちろん『新選組!』の第4回(2/1)放送分の視聴率。

おお、下げ止まっている!!笑顔 しかも、ドラマ部門では、前週同率3位だった『砂の器』が率を下げランクを落としているのに対し、わずかながら率を上げて単独3位を確保している。

ここで、最初の4回の視聴率について、もう一度整理してみよう。
1/11(日) 26.3%
1/18(日) 23.9%
1/25(日) 20.3% ドラマ部門同率3位
2/1(日) 20.6% ドラマ部門単独3位

予断は禁物だが、ゲンダイネットの「回を追うごとに視聴率が3%(ポイント)下がる」という、書き手の(希望的)観測が崩れたことは事実である。

そして、ゲンダイネットが主張する「視聴率が落ちたのは史実離れした三谷脚本のせい」という点については、どうか。

第4回放送分の目玉は、主人公・近藤勇(香取慎吾)にとってドラマ前半のライバルとなる芹沢鴨(佐藤浩市)と勇との出会いである。並行して、後の新選組幹部となる山口一、後の斎藤一(オダギリジョー)や山南敬助(堺雅人)との出会いもある。そして、桜田門外の変、激動の時代の幕開けとなる大事件が発生。

史料などで確認される限り、近藤勇と芹沢鴨はこの時期に出会ったということは確認されていない。山口一、斎藤一がいつどのようにして試衛館に出入りするようになったのかも史料は確認されていない。近藤勇が桜田門外の変の現場を見に行ったという史料も発見されていない。

史実にもとづいて演出されたと思われるのは、山南敬助(最近は北辰一刀流でなく小野派一刀流であるという説の方が有力)が試衛館に腕試しに行って、近藤勇に負け、その人柄に惹かれて試衛館の食客となり、やがて門人となる、というところぐらいだ。

つまり、第4回は三谷設定が入りまくりの回である。

にも関わらず、視聴率は、わずかだけど、上がっている。

別に、三谷脚本をバッシングしているゲンダイネットはじめメディアに正面から喧嘩を売るつもりはない。

ただ、この視聴率について、白牡丹は「史実にあるという裏付けがなくても、この時代、この出会い、というリアリティがあれば、視聴者には受ける」のだと思う。

ちょっと視聴率が上がったくらいで鬼の首を取ったようなことは言いたくない。白牡丹はじっくり、三谷演出の『新選組!』を楽しみつつ、論評したい。
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