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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 10月1日の記事「ウルフのキャスター通信更新!」のコメント欄にて、ままこっちさんが「自分が一番危惧していた『歳三は、死に場所を求めていた』スタンスなんでしょうかね、ミタニンのホンは・・・」と書き込まれたことをきっかけに、同記事のコメント欄には続編における土方像についてのお書き込みをいろいろいただきました。



 ふっと閃いたので、三谷さんが『新選組!』続編である『新選組!!〜土方歳三最期の一日』における土方さん像がどうなるのか、推理してみました。推理の中には、こういう土方さんをミタニンに描いて欲しいという願望も、当然混じってくるわけなんですが。



 推理が当たるかどうかは放映を見るまでのお楽しみ(笑)ということで、一ファンの戯言と思って読んでいただければ幸いです。



☆★☆★



 白牡丹が続編の土方さん像の原点になるだろうと思っているのは、第48回「流山」と最終回「愛しき友よ」のふたつの台詞です。



第48回「流山」より

「あんたは何もわかっちゃいない。それでどうなる……俺たちは近藤勇についてきたんだ。残った俺たちのため、死んでいったあいつらのためにも、生きてもらわねばならねぇんだよ。お前らもそうだろ」

 ここで切腹すると言った近藤さんに激しく「違う!」と言って続けた言葉。親友であるかっちゃん、新選組局長である近藤勇に生き延びて欲しい思いから、さらに「生きろ。どんな手を使っても」と言うのですが、土方さんのこの思いはかないませんでした(涙)。



 そして、結果的には近藤さんの犠牲によって生き延びてしまった土方さんは、近藤さんの思いを引き継いで戦い続けること以外に自分の生きる道はないと思い定めてしまっているのだと思います。



最終回「愛しき友よ」より

「宇都宮がダメでも会津がある。会津が落ちても蝦夷地がある。先に死んでいった者たちのためにも、俺たちは戦い抜いて戦い抜いて戦い抜かなきゃならねぇんだよ!」



 この台詞が、続編の土方さん像のベースになると思います。もちろん、土方歳三最期の一日に至るまでに、もともと意思が強く滅多にくじけない土方さんにとっても、「戦い抜かなきゃならねえ」という気持ちが揺らいだりメゲたりする出来事が起こるであろうことは、予想に難くありません。



 そして、いろいろなものを捨て、あるいは削ぎ落とされていって(涙)……「戦い抜いて戦い抜いて戦い抜かねばならない」という思いだけが残るような気がします。



 その、いろいろなものが削ぎ落とされていく過程で、一見すると隙がない、新選組「鬼の副長」である自分をつくるために様々な思いを見透かされまいとしてきた土方さんが、最終回の総司君が鋭く「わかるんだ。あんな素直な人いないから……」と評した土方さんの脆い面・本人は隠していると思っていても土方さんを深く理解する人たち(たとえば斎藤・島田)には透けて見えてしまう可愛い面が出てくるかも知れません。



 つらつら考えると、「死に場所を求める」土方歳三にはならないだろう、というのが白牡丹の推理(+願望)です。



 もちろん、史実をどう取り入れて『新選組!!』ワールドに反映させるか、どんなオリジナルのエピソードを盛り込んで土方さん像を膨らませるかは三谷さんの腕の見せどころ。



 土方さんを取り巻く主要登場人物になるであろう榎本武揚・大鳥圭介(制作発表に登場されたからには、この3人が中心ですよね、三谷さん? 大鳥さんを描き忘れるってことはないですよね? と念を押したくなるのですが^_^;)がどのように描かれるかは、とっても楽しみです。また、『新選組!』でも登場した斎藤一・島田魁・尾関雅次郎といった古参隊士たちとのエピソードや、新たに登場する相馬主計や蟻通勘吾や市村鉄之助たちとのエピソードも期待できるわけですが。



 ひとつだけ、相馬主計について。新選組最後の隊長である相馬君が登場するのは自然な流れではあるのですが、続編になって新たに登場するに当たって気になることがあります。それは、史実において、相馬は近藤勇の助命嘆願書を持って板橋に出頭し、そこで拘留されているというエピソードがあるということです。



 ……果たして、かっちゃんのコルクは相馬君の手を経て、一旦はトシの元に届くのか、それとも相馬君の手に渡ることなしに別々のルートを経て後年のみつさんの手に渡るのか。どちらの描き方でも成立すると思うのですが、さて、三谷さんは続編でコルクの旅を描くのか描かないのか、これも気になるところです。白牡丹は、願望としては前者なのですが、視聴者の涙を思いっきり絞る(泣)ために後者のすれ違いパターンを描いてもおかしくないなぁと思う次第。
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