新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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そろそろ横浜にぎわい寄席以外に東京の寄席デビューをしてみようと思った。
寄席は月の上旬・中旬・下旬の単位で昼夜の興行を組んでいるのだが、大の月の末日は「余一会」としてスペシャルイベントを組む。
たとえば新宿末広亭は、ふだん寄席に出ない(出られない)立川流を招いて、落語協会・落語芸術協会の噺家と一緒に「三派連合サミット」を昼夜興行。かなり豪華版だったが、昼夜入れ替え制で両方見ると6000円。
で、寄席デビューの自分としては、出演者は限られているが二人の若手実力真打ちが長講一席ずつという池袋の余一会を選んだ。柳家小さん最後の弟子といわれる柳亭市馬、真打ち昇進して7年になる古今亭菊之丞、これはいい組み合わせだと思った。
当日券を取るため開演1時間前から並ぶ。15人ぐらい当日券で並んでいたけど全員セーフ。前売り券組も含めて、小さな池袋演芸場は満員御礼。ざっと見渡して、中高年の率めちゃくちゃ高!
☆★☆★
番組は以下の通り。
市也君はどこかの落語本でイケメン前座として紹介されていなかったかな。「牛ほめ」でちょこちょこと笑いを取る。
先に市馬師匠が出てきた時には場内少しざわざわ。年次といい年齢といい、市馬師匠がトリを取るものと思っていたので予想外というリアクション。
市馬師匠のマクラは商家の組織を説明する前降りとして小さん一門の話から。普通はないことだが、師匠を破門した弟子がいる……最近お元気だそうで、と、市馬師匠も親交がある立川談志家元ネタでけっこうな笑いを取る。
また、芸事に入れ込む例として「歌いたがる」落語家はいかがなものかと、自分をネタに。え~、今日の市馬さんは歌わないんですか~、とちょっとがっかり(笑)。
『百年目』。圓生と志ん朝を聴いてて、先月の横浜での志の輔のもよかったので、市馬師匠でも聴きたかった。結果的に、今日の市馬師匠のはマイベスト1か2。圓生だと諭す大旦那に皮肉が混じって最後の場面が説教臭く感じたし、志ん朝版だと番頭の小言がちょっとヒステリックに聞こえたり大旦那に風格が今ひとつ。志の輔版はバランス良く、番頭が「あ~あ~あ~、なんで船からおりちゃったんだろぅ……」とおろおろするところでどっかんどっかん笑いを取り、大旦那の腰の低さに説教を説教らしくなく聴かせる。市馬版は番頭の小言は厳しいけどねちこくはなく、大旦那の説教もくどくせずに大人の風格でさらりと聴かせていた。
☆★☆★
菊之丞師匠。マクラは落語の練習風景から。楽屋で柳橋師匠に稽古をつけてもらった時のエピソード。カラオケボックスで仕事しようと思ったらつい歌っちゃって、市馬師匠の曲もかけて印税が師匠に入るようにしましたとか。
真打ち披露のシーズンで、と、自分の真打ち披露の時の接待の話題。当時はこん平師匠健在で、ご健啖のため大変だったとか。
で、「らくだ」。見た目歌舞伎役者風で女性を演じさせたら上手な菊之丞師匠、「らくだ」って男しか出てこない噺じゃないですか(涙)……ところが、見た目よりも声が太い師匠、らくだの兄貴分がドスの利いた声で迫力ありました! おろおろさせられる屑屋さんの気の弱さ、酒を飲んで性格が変わっていく様子、丁寧な描写に大笑いさせられました。月番、因業大家、八百屋と登場人物の描き分けも見事。火屋(火葬場)までのサゲまで聴いたのは初めてでしたが、あまりブラックになり過ぎずにさらっと描いてサケてくれて、あぁ屑屋大活躍だったなぁと、あざとくない印象で終わってよかった。
大満足。来月の二人会は、市馬さんが『付き馬』ほか一席、菊之丞さんが『妾馬』ほか一席、これも聴きに行きたいなぁ。
寄席は月の上旬・中旬・下旬の単位で昼夜の興行を組んでいるのだが、大の月の末日は「余一会」としてスペシャルイベントを組む。
たとえば新宿末広亭は、ふだん寄席に出ない(出られない)立川流を招いて、落語協会・落語芸術協会の噺家と一緒に「三派連合サミット」を昼夜興行。かなり豪華版だったが、昼夜入れ替え制で両方見ると6000円。
で、寄席デビューの自分としては、出演者は限られているが二人の若手実力真打ちが長講一席ずつという池袋の余一会を選んだ。柳家小さん最後の弟子といわれる柳亭市馬、真打ち昇進して7年になる古今亭菊之丞、これはいい組み合わせだと思った。
当日券を取るため開演1時間前から並ぶ。15人ぐらい当日券で並んでいたけど全員セーフ。前売り券組も含めて、小さな池袋演芸場は満員御礼。ざっと見渡して、中高年の率めちゃくちゃ高!
☆★☆★
番組は以下の通り。
開口一番 柳亭市也「牛ほめ」
柳亭市場 「百年目」
中入り
古今亭菊之丞 「らくだ」
市也君はどこかの落語本でイケメン前座として紹介されていなかったかな。「牛ほめ」でちょこちょこと笑いを取る。
先に市馬師匠が出てきた時には場内少しざわざわ。年次といい年齢といい、市馬師匠がトリを取るものと思っていたので予想外というリアクション。
市馬師匠のマクラは商家の組織を説明する前降りとして小さん一門の話から。普通はないことだが、師匠を破門した弟子がいる……最近お元気だそうで、と、市馬師匠も親交がある立川談志家元ネタでけっこうな笑いを取る。
また、芸事に入れ込む例として「歌いたがる」落語家はいかがなものかと、自分をネタに。え~、今日の市馬さんは歌わないんですか~、とちょっとがっかり(笑)。
『百年目』。圓生と志ん朝を聴いてて、先月の横浜での志の輔のもよかったので、市馬師匠でも聴きたかった。結果的に、今日の市馬師匠のはマイベスト1か2。圓生だと諭す大旦那に皮肉が混じって最後の場面が説教臭く感じたし、志ん朝版だと番頭の小言がちょっとヒステリックに聞こえたり大旦那に風格が今ひとつ。志の輔版はバランス良く、番頭が「あ~あ~あ~、なんで船からおりちゃったんだろぅ……」とおろおろするところでどっかんどっかん笑いを取り、大旦那の腰の低さに説教を説教らしくなく聴かせる。市馬版は番頭の小言は厳しいけどねちこくはなく、大旦那の説教もくどくせずに大人の風格でさらりと聴かせていた。
☆★☆★
菊之丞師匠。マクラは落語の練習風景から。楽屋で柳橋師匠に稽古をつけてもらった時のエピソード。カラオケボックスで仕事しようと思ったらつい歌っちゃって、市馬師匠の曲もかけて印税が師匠に入るようにしましたとか。
真打ち披露のシーズンで、と、自分の真打ち披露の時の接待の話題。当時はこん平師匠健在で、ご健啖のため大変だったとか。
で、「らくだ」。見た目歌舞伎役者風で女性を演じさせたら上手な菊之丞師匠、「らくだ」って男しか出てこない噺じゃないですか(涙)……ところが、見た目よりも声が太い師匠、らくだの兄貴分がドスの利いた声で迫力ありました! おろおろさせられる屑屋さんの気の弱さ、酒を飲んで性格が変わっていく様子、丁寧な描写に大笑いさせられました。月番、因業大家、八百屋と登場人物の描き分けも見事。火屋(火葬場)までのサゲまで聴いたのは初めてでしたが、あまりブラックになり過ぎずにさらっと描いてサケてくれて、あぁ屑屋大活躍だったなぁと、あざとくない印象で終わってよかった。
大満足。来月の二人会は、市馬さんが『付き馬』ほか一席、菊之丞さんが『妾馬』ほか一席、これも聴きに行きたいなぁ。
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