志の輔らくごinパルコ

初めて生で落語を聴いたのが志の輔師匠って……ひょっとして、すっげー贅沢でしょうか？(汗)

　笑って笑って、ほろりと泣いて……という経験がしたかったんです。



「身代わりポン太」はこの正月公演の新作。タイトルを知らずに聴いて噺に大笑いし、後でタイトルを知ってガッテンする……という感じですね。休憩中の売店でこの作品に関連するお土産がとても売れたようです。

「踊るファックス2010」は、志の輔師匠作品の改作バージョン。これまた爆笑し、途中で息が切れそうになりました(苦笑)。

　そして「中村仲蔵」。聴きたいと思っていて、まだ他の師匠も含めてCDで聴いてなかったのですが、歌舞伎を知らない聴き手にもわかりやすくて楽しめる志の輔バージョンに大感謝。それでいて、前人未踏の芝居に挑む中村仲蔵の苦悩やインスピレーション、今まで見たことのない芝居を見せられた見物客の反応、中村仲蔵を見守る恩師の思い、わかりやすく、かつ、引き込まれました。
　現代落語史をちょっと囓っただけの自分ですが……中村仲蔵の役者としての苦闘と顛末の描かれ方は、志の輔師匠自身が28才で家元の談志師匠に弟子入りしてから一人前の落語家になるまでの苦闘が重なって聞こえました。演出も加わって、芝居の世界に引き込まれました。

　初ライブ落語、堪能しました……来年はもっといい席で見たいです(^^)。