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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
2010年夏に一度拝見して一旦休止された本多劇場の「恒例 牡丹灯籠」。2013年に再開されて3年連続で見に来ました。今年は2週間にわたって10公演ともっとも多かったせいか、千秋楽のチケットを比較的に簡単に購入できました。

 最高気温35度以上の壮絶な暑さの中、3時間以上たっぷり口演してくださる志の輔師匠には、本当に頭が下がります。

 おなじみ、前半の「解説」に続いて後半は「お札はがし」「栗橋宿」のさわりをやって、ストーリー全体の終結を語り、志の輔師匠によるオリジナル・エピソード。でも毎年圓朝全集を読み直して新たな気持ちで取り組んでいるそうで、この壮大な噺をつくった圓朝師匠や、口演を速記で筆記してくれた二人の速記者に対する謝辞も込められています。

 幸助による父親の仇討ちが今度は師匠の仇討ちに発展していくのが縦軸にあり、お露とお米の幽霊が夜な夜な萩原新三郎を訪ねる怪異譚、伴蔵とおみね夫婦が幽霊に良心を売る「お札はがし」、旗本飯島平左衛門を亡き者にしようとする妾のお国と宮邊源次郎のお家乗っ取りと平左衛門・幸助の攻防が展開され、一夜にして金持ちになった伴蔵がお国に浮気してそれをとがめたおみねを殺す「おみね殺し」、伴蔵はお縄につき、お国と源次郎を仇として追う幸助が生き別れていた母のおりえと再会し、お国がおりえの再婚先で先妻が残した子と知っておりえがお国たちを逃がそうとして自害するが、最後には幸助が仇討ちを果たすと複雑なエピソードが横糸として絡み合う対策。幽霊が人恋しさに通い詰めて取り殺すという怪異譚以上に、伴蔵おみね、お国源次郎と生きている人間達が悪党になっていく様の方が怖い。

 また来年も聴きに来たい。
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