11月26日の幕末ニュース

　3泊4日の函館旅行から無事に帰ってきての、本日の幕末ニュースです。

滋賀
歴史などの難問に悪戦苦闘
彦根城下町検定試験 74人が受験

　彦根商店街連盟は２６日、滋賀県彦根市中央町の彦根商工会議所で「第２回彦根城下町検定試験」を実施、県外からの人も含め７４人が受験した。
(中略)
　問題も昨年は、現在の町の様子を中心にしていたが、今年は幕末の大老井伊直弼が好んだ木の種類をたずねるなど、彦根城や歴史の問題を増やしたという。

兵庫
歴史に埋もれた神戸事件と三宮神社

　神戸事件をご存知だろうか。成立早々の明治新政府を震撼させた外交上の大問題だが、いまやよほどの専門書でなければ記述すらなく、ほとんど歴史の片隅に埋もれた状態になっている。同種の幕末に起きた外国人との衝突事件では、生麦事件や堺事件が有名である。生麦事件は薩英戦争を引き起こした維新史上の事件であり、堺事件は土佐藩士20人が処刑中、11人まで進んだところで、フランス公使ロッシュの助命嘆願により残り９人が助かるという劇的な結末となった。

　あまり取り上げられることのない神戸事件を紹介する記事を書いていただきまして、幕末の歴史好きとしては嬉しく思います……事件の内容そのものは凄惨ですが。

佐賀
「幕末オールスター」写真　実は佐賀藩「致遠館」の生徒　「埋もれた人生に光を」

　外国人宣教師フルベッキを取り囲むように、坂本竜馬や高杉晋作、西郷隆盛ら幕末の志士が勢ぞろいし、名前が書き込まれた１枚の写真。この「幕末オールスター写真」の真実を解き明かそうと、奔走している人がいる。慶応大助教授の高橋信一さん（５７）＝東京都西東京市。実はこの集合写真は、日本における写真術の開祖・上野彦馬が、長崎にあった佐賀藩校「致遠館」の生徒を撮影したものとみられるが、いつの間にか人気志士の名が書き込まれ、現代に広まっているのだ。
(中略)
　写真が撮影された時期は、高橋さんの分析によると「１８６８（明治元）年１０‐１１月」。とすると、既に坂本竜馬や高杉晋作は亡くなっている。写真が致遠館の生徒たちを写したものであることは、ほぼ間違いないとみられる。

　このブログでも以前に取り上げたことのあるフルベッキ写真、幕末オールスター写真として紹介されることも多いようです。個々人のブログさんを挙げることは避けているのですが、たまたまGoogleのニュース記事で同じ日にキーワード「幕末」で引っかかったブログさんがありました。Googleのニュース検索という多数の目に触れるメディアに乗ることによって、またさらに誤解が広がらないかと気がかりです……。
幕末維新志士大集合？