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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 11月も今日で終わり、明日から師走ですね。

岩手
鉄の検定:受検者3人、真剣 釜石で初開催 /岩手
鉄の検定:受検者3人、真剣 釜石で初開催 /岩手
 鉄の歴史や文化に関する知識を試す「鉄の検定」(鉄検)が29日、釜石市郷土資料館であった。受検者は3人だけで関係者をがっかりさせたが、決して易しくはない問題に真剣に取り組んだ。
 問題は60分、80問の選択式。幕末期、釜石に洋式高炉が初めて築かれた経緯や日清戦争後の列強間の動向、日本製鉄の誕生と解体などが出題された。官営釜石製鉄所の建設を指導したドイツ人技師の名前を問うものも。福岡市から来た旅行会社勤務の男性(36)は「いろいろな検定を受けているが、難しかった」と振り返った。


石川
加賀藩の火薬製造所「土清水塩硝蔵」
≡原料貯蔵庫の規模判明≡

 江戸時代、加賀藩の火薬製造所だった「土清水(つっちょうず)塩硝(えんしょう)蔵跡」の発掘調査をしている金沢市埋蔵文化財センターは29日、同市涌波町の「硝石御土蔵(おんどぞう)」跡の具体的な規模が初めてわかったと発表。報道陣と住民向けの現地説明会を開いた。遺構は、世界遺産登録をめざす「城下町金沢の文化遺産群と文化的景観」の一部と位置づけられており、同センターは「全容解明を急ぎたい」と意気込んでいる。

=東西22メートル南北7メートル 幕末文書と一致= 

遺構の規模が明らかになったのは「硝石御土蔵」と呼ばれる火薬原料の貯蔵庫跡。柱の土台である礎石が、東西に3尺(91センチ)の等間隔で計25個、約22メートル、南北に9個、約7メートル並ぶ。面積は約158平方メートルあり、幕末頃に書かれた「後藤家文書『土清水製薬所絵図』」と形状や規模が一致した。金沢城の土蔵(鶴丸倉庫)のような平屋建ての倉庫だったのではないかとみられる。蔵の東側に別の貯蔵庫とみられる遺構の一部も見つかった。


京都
京都市、職員施設の借地料を30年間免除
 京都市職員1万1700人が加入する互助組織・財団法人「市職員厚生会」が、中京区の市有地で運営している保養施設「職員会館かもがわ」について、市が今秋までの30年間、契約で借地料の支払いを免除していたことがわかった。鴨川を望む立地で、市職員なら半額で会議室などを利用できる。市は深刻な財政難を受け、今秋からようやく借地料の徴収を決めた。
 市有地は約1460平方メートル。明治維新の立役者の一人、木戸孝允の旧邸があった敷地の一部で、子孫が市に寄贈した。



愛媛
自由で力強い書 米山没後百年展
 幕末から明治にかけ、自由奔放で力強い書を残した松山市の書家、三輪田米山(べいざん)(1821~1908年)の没後100年を記念して、松山市居相の伊予豆比古命(いよずひこのみこと)神社で29日、「米山没後百年展」(実行委員会主催)が始まった。12月14日まで。
 会場には漢字や仮名のほか、石碑に書かれた文字の拓本など約150点が展示されている。型にとらわれずに迫力ある筆遣いで書かれた代表作「忠孝」や、仮名らしい明るい表現でしたためた句「門松やかたかたならずかたよらず」などが並べられ、訪れた人々は見入っていた。
 12月5~14日には、愛媛大に所蔵されている米山の日記約200冊を展示する企画展「『米山日記』の世界」が同市文京町の愛大図書館で開かれる。
 新居浜市本郷、小学教諭伊藤嘉展さん(55)は「米山の書は、崩れているが生き生きとしていて温かみがあり、訴えかけてくるものがある。愛媛の誇りです」と話していた。



ブックレビュー
今週の本棚:山内昌之・評 『武家編年事典/江戸編年事典』=稲垣史生・編
(青蛙房・各5985円)

◇伝説的な時代考証家、畢生の労作
 江戸の時代考証といえば、稲垣史生という名前がすぐ浮かぶほど、編者の名は江戸好き人間や時代小説愛好家の間で知られた存在である。新聞記者からキャリアを重ねた稲垣は、むかし『歴史読本』あたりで映画やテレビの滅茶苦茶(めちゃくちゃ)な江戸描写に辛口の評論を連載していた。
 一九九六年に物故した伝説的な江戸専門家苦心の事典二作がいま復刻でよみがえるのは嬉(うれ)しい限りである。引く事典というよりも、読む事典といってもよく、稲垣長年の探求を重ねた畢生(ひっせい)の労作にほかならない。二点とも、歴代将軍の年代順で政治から経済、制度から風俗まで、江戸の武家と庶民の生活を具体的な史料を示しながら、お家騒動や敵討や大奥の事情、相撲などの興行や事件と災害などを扱っている。「武家の経済」や「庶民の娯楽」といったテーマ別に関心のある事項をまとめて参照できるのもありがたいことだ。
 たとえば『武家編年事典』で「異説水野の長兵衛斬り」を見ると、テーマ別では「武家の事件」のなかの「旗本の事件」で引くことができ、三代家光の慶安三年の項でもたどれるようになっている。また『江戸編年事典』のほうでも、「吉原の太夫五十人に」上ったという記事などは、「花街と岡場所」のなかの「吉原のすべて」で知るだけでなく、四代家綱の延宝三年の目次でも参照できるという塩梅(あんばい)で、利用者には親切な工夫になっている。
 それを読むと、講談や歌舞伎で有名な旗本奴(やっこ)の水野十郎左衛門による町奴の幡随院長兵衛の刺殺事件も、意外な理由によることが分かる。三田村鳶魚(えんぎょ)などに依拠しながら、遺恨は色若衆が長兵衛をさしおいて水野に酒をさしたことに由来すると説明される。長兵衛が水野に皮肉めいたことを述べたので、武士に向って無礼な、と激しい怒気を瞬時に生じた水野による惨殺につながったのであり、遊郭や芝居の場での喧嘩(けんか)口論の果てなどではないというのだ。
 「吉原の太夫五十人に」の方は、最上位の遊女たる太夫の数も質もこの年に頂点をきわめ、吉宗の享保年間になると十人前後に減った事実をまず説明する。もともと朝廷の位階制で五位の貴種を指した太夫の名称は、観世太夫のように芸が巧みな能役者に与えられた称号である。稲垣は、太夫が「松の位」と呼ばれたのを、秦の始皇帝が松に太夫の位を与えた逸話に由来すると指摘する。
 初期の太夫が和歌、連歌、書道、茶道、香道に始まり、琴や琵琶や三味線、碁にも通じていた事実も語られる。武家出身者も多く、相当な教養がないと太夫になれず、ただ色を売る商売ではなかったのだ。稲垣が「数寄な生活を送る趣味生活」と呼ぶのはあたっているだろう。
 『武家編年事典』では、幕末の陸海軍の創設にいたる幕府制度の変遷など公式の国制はもとより、武家の給与や経済法令にも詳しい。武家気質や武芸全般の説明も興味深い。
 面白いのは、武家女の「風儀」であり。四代家綱の頃(ころ)まで、二、三百石以上の武家の奥方や息女は、遠方はもとより、近所にも乗物で出かけたという。頭巾(ずきん)や覆面をして顔を包み、眼ばかりを出し、他人に顔を見られぬ工夫をしたというから、武家方ではイスラーム世界に匹敵する女性の隔離が厳格に図られていたことになる。
 しかし、風俗も時代によって変化する。その詳細を目次や索引に従ってたどるだけでも楽しい。江戸学ファンには必携の書物である。

 この事典、書店で探してみようっと。

【書評】『聖家族』古川日出男著
■迫りくる東北6県の“怨念”

 〈東北〉をテーマとする壮大な叙事詩、SF的な方法も駆使した巨大な小説、メガロマン。上下2段組みで738ページ。たしかに読み通すのはたいへんだが、読まずにはおられない、えたいの知れない、不可思議な魅力をたたえた大作だ。
(中略)
 白河以北一山百文などと言われてきた〈東北〉、会津を思い、官軍に抗して、奥羽越列藩同盟を結成した〈東北〉の歴史を、さらに遡っての〈妄想〉を、自在に、存分に、描き尽くそうとした著者の怨念(おんねん)ともいえる想像力に、とことん突き動かされる読者は、想像以上に多いのではないか。

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