11月5日の幕末ニュース

　シンガポール2日目の白牡丹です。パソ環境の関係で、シンガポールの写真画像付きの旅行記は帰国後にアップすることになります。

　さて、今日の幕末ニュースです(ちなみにパソ環境の都合で、昨日アップした紹介に掲載した記事以降はMyClipにクリッピングしていません)。

神奈川
東京湾：氷河期の「古東京川」くっきり　第３管区海保、海底地形図を公開　／神奈川

　第３管区海上保安本部（横浜市）が最新の水深データを基に東京湾の海底地形図を作製し、ホームページ（http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/index.html）で公開した。氷河期の川の名残りで、横浜などが港湾都市として発展する一因となった「古東京川」がくっきり浮かび上がっており、３管本部は「身近な東京湾を理解する助けになれば」と話している。
(中略)
　３管本部によると、古東京川は約２万年前の氷河期に観音崎以北の東京湾が陸地だったころ、多摩川、荒川などが流入する大河川だった。川の跡がある分、神奈川側は水深があり、浅瀬が続く千葉側よりも大きな船が入りやすい。幕末に日本に来た米国の黒船は、鉛をつけたひもで水深を計測しながら世界を回っていたといい、同本部海洋情報部の担当者は「諸外国が江戸幕府に横浜開港を迫ったのも、こうした横浜近海の特徴を考慮したためでは」と話す。

福井
【嶺北】由利公正の功績紹介　県立歴史博物館で特別展

　幕末から明治に活躍した福井藩士、由利公正（１８２９－１９０９年）の特別展が、福井市大宮２丁目の県立歴史博物館で開かれている。由利の草案が木戸孝允らの修正を経て明治政府の国是「五か条のご誓文」になるまでの変遷をたどることができる。２６日まで。

　由利が１８６８年１月初頭に書いたとされる草案「議事之体大意」や福岡孝弟による修正案「会盟」を展示するほか、木戸孝允がさらに修正を加えた「誓」（宮内庁所蔵）と、最終案として有栖川宮が書いた「御誓文」の控え（同）の２点を県内で初めて公開。由利から福岡、木戸を経て、公家勢力と妥結して最終案となった流れを、１次資料で見られる貴重な機会となる。

　解説では、由利が「議事之体大意」を書いたのは議事の理想像を示すためで、国是の草案づくりが目的ではなかったと説明。由利の文書を具体化した福岡の案に木戸が目を付け、天皇と列侯の誓約という形式を目指したが、岩倉具視や三条実美ら公家の反対で、天皇が神に誓うという形になったとした。

京都
「いけないのは いじめることぜよ」
龍馬の気分 若者が手紙、中京で展示

　幕末の志士、坂本龍馬が投宿した京都市中京区河原町三条下ルの材木商「酢屋」のギャラリーで、龍馬になったつもりで若者が今の社会へ意見を書いた「龍馬からの手紙」が展示されている。

　海援隊京都本部のあった酢屋が、龍馬の享年にあたる３３歳までの全国の青少年に生き方を見つめ直してもらおうと、１３年前から「手紙」を公募し、毎年、展示している。今年は９６点の応募の中から入選作品１１点を掲示した。

香川
咸臨丸乗務員の子孫ら、塩飽諸島を訪問

　日本の汽船として初めて太平洋横断に成功した咸臨丸（かんりんまる）の乗務員の子孫らによる「咸臨丸子孫の会」（佐々木寛会長）が、三日から六日までの日程で瀬戸内海の塩飽諸島を訪れている。一行は航海を支えた水主（かこ＝水夫）の墓参りなどを通じ、先祖の生地の息吹をじっくりと感じ取っている。四日は丸亀市本島の塩飽勤番所を訪ね、ゆかりの地への理解をさらに深めた。

　咸臨丸は幕末の一八六〇年に遣米使節の随行艦として渡米し、この際の乗組員九十六人中、三十五人が塩飽の水主だったとされる。子孫の会は二〇〇四年に初めて塩飽諸島への訪問を実現。二回目の今回は勝海舟の玄孫（やしゃご）の高山みな子さんや榎本武揚のひ孫の榎本隆充さんのほか、塩飽水主の子孫を含む計二十二人が参加した。