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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 キッズステーションで『銀魂』の再放送をやっています。今日は総悟の「焼きそばパン買ってこいよぉ」が久々に聞けて満足です。

北海道
道警シリーズに境地 佐々木譲さんに直木賞
 「廃墟(はいきょ)に乞(こ)う」で第142回直木賞を受賞した佐々木譲さん(59)は、作家歴30年、北海道在住の実力派人気作家だ。生まれ育った北海道を舞台にした作品も数多く、道内の関係者からは受賞を喜ぶ声があがった。
 佐々木さんは夕張市生まれで、札幌月寒高校を卒業。一時期、東京にも住んだが、現在は根室支庁中標津町に仕事場を構えている。初期の代表作「エトロフ発緊急電」は父親の出身地、択捉島が舞台の冒険小説。幕末から明治の政治家で函館戦争を戦った榎本武揚を描いた「武揚伝」は歴史小説の大作。そして道警を舞台にした「警官の血」「制服捜査」などの警察小説シリーズと幅広い。
 北海道のミステリー小説に関する本を昨年出版した札幌大学教授の鷲田小彌太さんは「受賞までが長かったので、とてもうれしい。長い間の積み重ねの力と熟成の結果だと思う。決して派手ではないが、独特の切ない表現力があり、最近の作品には自分の文体や血脈のようなものが感じられる。今後さらに活躍が期待できると思う」と話す。
 道警シリーズは、2004年に発覚した道警裏金問題がきっかけで書いた「うたう警官」(後に『笑う警官』に改題)から始まった。リアルな描写で新境地を開いて大人気作となり、休職中の刑事を主人公にした今回の受賞作へつながった。
 裏金問題を告発した元道警釧路方面本部長で市民団体代表の原田宏二さんは、佐々木作品の中に実名で登場し、昨年は雑誌の企画で佐々木さんと対談した。「警官が自然体でしっかり描かれていて、よく調べていることに驚きました。『警官は法のみをよりどころとし、正義を語ってはいけない』という主張や、作品に流れる個人と組織の葛藤(かっとう)、そして組織に対する痛烈な批判にも共感を覚えます」
 静かな環境と自然を求めて中標津町に移った佐々木さんは、本紙のインタビューでは環境や景観保護の必要性を熱く語った。また、財政破綻(はたん)後の夕張市をルポするなど故郷への思いは人一倍のようだ。
 札幌の出版社、亜璃西(ありす)社社長の和田由美さんは、佐々木さんとは20年来の付き合い。「作品は骨太だけれど、心優しいロマンチストですね。女性に頼まれたら断れない人柄で、非常にストイックな男性。生まれ故郷の夕張、父親の出身地の択捉島など北海道に対する非常に強い思いが、作品に反映されていると感じます」と語った。

 掲載誌が廃刊されて連載が止まってしまった江川太郎左衛門の小説、どこかで再開してくれないでしょうか。

茨城
よみがえる幕末史 映画「桜田門外ノ変」 水戸に野外セット完成
 水戸藩開藩四百年を記念して制作される映画「桜田門外ノ変」で水戸藩の浪士らが大老・井伊直弼を襲撃するシーンを撮影する野外セットが水戸市千波町の千波湖畔に完成し、十四日、報道機関など関係者に公開された。
 高さ約十五メートルの桜田門やお堀、お堀沿いに並ぶ各藩の屋敷など江戸城の桜田門外周辺を約一万八千平方メートルの敷地に再現した。映画を機に文化振興を進める地元団体や行政が約二億五千万円を投じ、三カ月弱で完成させた。
 屋敷の外壁などには、造りたての建物を古ぼけて見せる「エイジング」という特別な塗装技術が駆使されているという。撮影は二十日から約一カ月で終了。セットは二月二十日から始まる「水戸の梅まつり」に合わせて一般公開される。 (高橋淳)


神奈川
龍馬とお龍、100年越しの再会へ…合同法要
 幕末の志士・坂本龍馬と、妻のお龍(りょう)の合同法要が、15日午後1時から、お龍の墓がある神奈川県横須賀市の信楽寺(しんぎょうじ)で営まれる。
 お龍は、龍馬が1867年に殺害された後、しばらく高知県の龍馬の実家に身を寄せたが、その数年後、横須賀市の商人と再婚。1906年に生涯を閉じた。
 一方、龍馬の墓は京都霊山(りょうぜん)護国神社(京都市東山区)にあり、同神社の木村隆比古宮司は毎年、お龍の命日に同寺に墓参している。合同法要はこれが縁で実現の運びとなり、神、仏の垣根を越えて二人をしのぶことになった。
 木村宮司は龍馬の魂を分霊する神具「霊璽(れいじ)」を、お龍の墓前に持参し、二人を引き合わせる。
 100年以上の歳月を乗り越えた“再会”に、信楽寺の新原千春(にいはらせんしゅん)住職は「お龍は龍馬の死後、苦労も多かった。再会を心待ちにしているだろう」と感慨深げ。木村宮司も「寺の墓石には、龍馬の妻の名で刻まれており、再婚後も龍馬への思いが途切れることがなかったことをうかがわせる」と話している。



大阪
澪標 ―みおつくし―
緒方洪庵生誕200年に寄せて 原田 彰子
熟塾代表

 今からから200年前、備中国(現・岡山市北区足守)足守藩士・佐伯瀬左衛門惟因の家に、3人目の男の子が生まれました。長じるにつけ生まれつき虚弱で病気がちなことに悩み疑問を感じます。「人は何故(なぜ)、病になるのか…」。自らの体に少年は問い続けました。やがて、大坂へ出て医学の道を志し蘭学を学び、蘭学塾「適々斎塾(適塾)」を開きます。
 ドイツの医師フーフェランドの医師の心構えを説いた扶氏医戒之略「金銭や名誉の為(ため)ではなくただ人を救え」を医師の心得として出版し、広く志を伝えました。全国から緒方洪庵を慕い多くの若者が集い、福澤諭吉、大鳥圭介、橋本左内、大村益次郎、長与専斎、佐野常民、高松凌雲など幕末から明治維新にかけて活躍した多くの人材を輩出しました。
 やがて緒方洪庵は幕府から請われて江戸城に入り、奥医師兼西洋医学所頭取となり、医師として最高の地位についたというのに、自由に市中の人々と交わり、塾生たちと過ごした適塾での日々を懐かしんだというのです。その適塾は、今も大阪の船場の地に現存しています。
 適塾を目指そうと藤本義一先生に「熟塾」と命名いただいた市民文化活動グループを旗揚げして16年。働きながらの活動ですが、学びの場を手作りしてきました。
 今年は、適塾を開いた緒方洪庵生誕200年を迎えます。私たちは、適塾を目指すことにより、緒方洪庵という“世の為、人の為に生きた”一人の志が、幕末から明治維新にかけて活躍する若者の心に宿り、やがて大きな時代の変革期を乗り越えていく一助になったことを学びました。
 今は明治維新にも似た時代の変革期であり、今までの価値観や、前例に倣うことができない時代ともいえます。しかし、今政治・経済はただ迷走するばかりで、そこに来るべき新しい時代の姿が浮かんできません。明確な指針のないまま、政治・経済が迷走し、人々の暮らしへの不安は拡大するばかりです。
 緒方洪庵が実践した志、「人の為、世の為」。政治家も経済人も、利己心に凝り固まり、かつて日本社会がもっていた「お互い様(さま)」という思いやりが希薄になってきました。緒方洪庵は、実践しました。医者として我(われ)を捨て人を救うことを…。
 そしてそのまなざしは当時流行した天然痘感染から人々を救うことへと広がり、除痘館を開くことに奔走します。冷静で温和な人柄の緒方洪庵のただひたすら「人を助けるために」奔走する姿は塾生はもちろん周りの人々を動かしたのでしょう。
 時代を超えて、師と呼べる人と出会える幸せ。それも同じ大阪の地で今は昔、聖徳太子の時代から無数に偉大な先人は存在するのです。それに気付くこと。歴史の教科書だけではなく、大阪の地に生きた先人の熱い思いに触れる時、大きな感動があります。今年は緒方洪庵生誕200年です。一人一人が「志」という指針を持って、この変革期を超えていきたいものです。
(大阪府八尾市)


高知
「であい博」あす開催 来年1月まで
 県内の経済活性化をめざす観光イベント「土佐・龍馬であい博(であい博)」が16日、開幕する。今月から放送が始まったNHK大河ドラマ「龍馬伝」に県内出身の坂本龍馬や岩崎弥太郎らが登場することから、これを機に観光客を呼び込もうと企画された。県などでつくる「土佐・龍馬であい博推進協議会」(会長=尾崎正直知事)の主催。高知市と安芸市、土佐清水市、梼原町の4会場で来年1月10日まで開く。
 高知市のJR高知駅南口では14日、メーン会場のパビリオン「高知・龍馬ろまん社中」と観光情報発信館「とさてらす」の落成式があった。尾崎知事は「上品で、楽しめる施設になった。全国の人に龍馬と土佐人の温かさを感じてほしい」とあいさつした。
 県土佐・龍馬であい博推進課では、県外からの年間入り込み客について、2008年実績の305万人を上回る400万人をめざしている。メーン会場の入場者数は40万人以上が目標という。
 県内では大河ドラマ関連のイベントとして、初代土佐藩主山内一豊と妻千代が登場した「功名が辻」の放送に合わせ、「土佐二十四万石博」(06年4月~07年1月)を開いている。


◎「熱い思い、世界に」

 高知市のメーン会場では14日、「龍馬伝」の題字を書いた書道家紫舟(ししゅう)さんが県内4会場向けに制作した作品の披露式があった。作品は「夢」「志」「海」「和」の4枚で、それぞれ高知、安芸、土佐清水、梼原の会場に展示される。
 紫舟さんは愛媛県出身で、CMの題字なども制作している。披露式では「『海』は高知の太平洋の荒々しさを表現し、『和』は地域の人たちのやさしさがにじみでるように書いた」と説明した。
 式の後、紫舟さんは「高知はおいしい魚を食べるために何度も来た場所で、陽気で温かい人が多い印象。(作品から)龍馬の熱い思いを世界に発信していけたらいい」と話していた。


■龍馬ろまん社中/高知

 高知市の「高知・龍馬ろまん社中」と「とさてらす」は県内産のヒノキやスギを使った木造1階建てで、延べ床面積は計約1200平方メートル。
 ろまん社中のテーマは「出会う!」。龍馬の生涯をたどりながら、維新前後の日本史を通観できる。撮影で使った坂本家の20分の1の模型や衣装のほか、龍馬の手紙、影響を受けた土佐勤王党のメンバーらを紹介。当時の高知城下の地図などで「幕末土佐通り」を再現する。甲板に見立てた通路からは大型スクリーンによる映像も楽しめる。
 とさてらすでは、サンゴ製の龍馬像が入場者を出迎える。県内市町村の情報を盛り込んだジオラマ「土佐名所立体図会」(高さ約3・3メートル、幅約5メートル)やサテライト会場からの映像などを映す観光シアター(20席)などがある。物販コーナーや観光情報のパソコン検索コーナー、総合カウンターもある。


■岩崎弥太郎こころざし社中/安芸

 安芸市の「安芸・岩崎弥太郎こころざし社中」は旧市観光物産センターを改装して開く。「志す!」をテーマに、同市出身で三菱グループの創始者となった岩崎弥太郎と龍馬のかかわりや、弥太郎の立志伝などを安芸の風土とともに解説する。大河ドラマ情報、立志伝の聖地・安芸、龍馬伝シアター、物販など5コーナーがあり、龍馬伝の主役の福山雅治さんが撮影で着用した衣装や、貧しかった頃の岩崎家のセットなどを再現。弥太郎役の香川照之さんが安芸の歴史や風土を語る映像も見られる。

■ジョン万次郎くろしお社中/土佐清水

 土佐清水市の「土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中」は「海の駅あしずり」の建物を改装して設けた。「拓(ひら)く!」をテーマに、日米関係の進展に貢献した同市出身の中浜(ジョン)万次郎を中心に紹介する。会場入り口には、万次郎を救助した米国の捕鯨船船長ホイットフィールドのマサチューセッツ州フェアヘブンにあった自宅の外観を再現。万次郎ゆかりの地を映像で紹介するほか、龍馬が愛用していたものと同型のピストルも展示する。入場者には同市以布利の大阪海遊館研究飼育施設にいるジンベエザメ2匹の特別見学券を贈る(見学は土、日、祝日の午前9時~正午)。

■維新の道社中/梼原

 梼原町の「ゆすはら・維新の道社中」は町役場向かいの町立歴史民俗資料館1階を改装してオープンする。「駆ける!」をテーマに、町内産の杉板を使った回廊をぐるっと一巡しながら見学できる。地元出身の幕末の志士6人に焦点をあてるほか、龍馬伝シアターでは、なぜ龍馬が梼原から脱藩したかを8分間の映像で紹介する。「あなたの『脱藩』」のコーナーでは、入館者に自分が脱したいことを短冊に書いてもらい、板壁にかけて展示する。

◆安芸の会場で花700株植える

 安芸市のサテライト会場「安芸・岩崎弥太郎こころざし社中」前で14日、安芸商工会議所の女性会(山本美栄会長)の会員らがシクラメンやビオラ、マーガレットなど冬に咲く花約700株を植えた。
 内覧会があった13日に会場を訪れた会員らが「彩りがなく殺風景」と感じ、急きょ植栽した。会場前の広場の花壇で、雑草を抜いて花を植え替えた山本会長は「花いっぱいにして観光客をおもてなししたい」と話していた。


◇会場案内◇

◇メーン会場=「高知・龍馬ろまん社中」と観光情報発信館「とさてらす」(高知市北本町2丁目、088・879・6400)。開館は午前8時半~午後6時(7月17~8月31日は7時まで)。開幕日は午前8時55分~9時50分に入場制限あり。
◇サテライト会場=「安芸・岩崎弥太郎こころざし社中」(安芸市矢ノ丸1丁目、0887・34・8344)。午前8時半~午後5時半(7月17日~8月31日は6時まで)。
「土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中」(土佐清水市養老、0880・82・3155)。午前8時半~午後6時。
「ゆすはら・維新の道社中」(梼原町梼原、0889・65・1187)。午前8時半~午後5時半。
◇当日入場券=メーン社中は大人500円、小中学生250円。サテライト社中は大人200円、小中学生100円。とさてらすは無料。
◇問い合わせ=県庁内の土佐・龍馬であい博推進協議会事務局(088・823・9043)。


山口
松陰、10代の博文に目
◆松下村塾の書 県文化財に
 大政治家の未来を予見? 長州藩出身の思想家吉田松陰が、伊藤博文を評した文書が新たに県指定文化財になった。後に初代内閣総理大臣となる伊藤に調整能力があると評価する内容。松陰は没後150年、伊藤は100年が過ぎた。関係者は「歴史の予見と結果でみれば面白い」と言う。
 文書(県文書館所蔵)は、松陰が1858(安政5)年に幕末の志士で当時江戸にいた門下生の久坂玄瑞にあてた書状(手紙)の控え。久坂は高杉晋作とともに、松陰の松下村塾の双璧(そうへき)と称された。


◆調整能力の高さ書き残す
 書状を出した頃の松陰は、萩の松下村塾で、日本の将来を見据え数多くの若者を育てていた。伊藤もその一人だった。書状には、松下村塾で勉強が盛んに行われていることが記され、門下生の批評も添えられていた。伊藤については、「利介(伊藤の当時の名前)亦(また)進ム、中々(なかなか)周旋家ニナリサフナ」と記述。伊藤の学問がはかどっており、様々な人の意見を調整して考えをまとめる才能がたけていたことを意味する。
 書状は松陰が亡くなる前年のもので、伊藤はまだ10代の若者にすぎなかった。同館の山田稔専門研究員は「結果として後に伊藤が偉くなりすぎたから注目される一文だが、この書状で松陰が門下生の将来にふれたのは伊藤ぐらい。その目にとまるぐらい人回しがうまかったのだろう」と言う。当時の社会では、幕府、朝廷、他藩の意見を調整する役割も重視されていた。
 書状は松陰の遺族が戦後の1954年に県に寄贈。半世紀前の59年にオープンした県文書館で保管され、調査や修復が行われてきた。没後150年の節目でもあった昨年の秋、他の関連資料とともに県指定文化財に選ばれた。
 天皇を貴び、開国に反対する尊皇攘夷(じょうい)を説いた松陰は、戦前の修身教育に利用された経緯がある。山田専門研究員は「松陰に先入観を持つ人もいるだろう。書状が文化財になったことで、見直しのきっかけにしていただきたい」と期待している。
(清水謙司)


松陰の初恋描く 映画ヒット祈願 萩市の神社
 明治維新の先覚者吉田松陰(1830―59)の生涯と初恋を描いた映画「獄(ひとや)に咲く花」が完成。松陰役を演じた前田倫良(みちよし)さんや恋の相手役近衛はなさんら出演者約20人が11日、山口県萩市の松陰神社を参拝して、映画のヒットを祈願した。
 原作は直木賞作家古川薫さんの著作「野山獄相聞抄」。海外への密航を企て投獄された松陰と女囚高須久との淡い恋と彼が刑死するまでを描く。古川さんは「映画は原作を超える感動で、涙が止まらなかった」と絶賛している。
 4月の全国公開を前に、2月6日から、山口県内7館と小倉北区のシネプレックス小倉、福岡市博多区のシネ・リーブル博多駅で先行上映される。前売り千円。


佐賀
築地反射炉の廃棄場跡確認、近くに本体跡も?
 幕末佐賀藩が建造した国内初実用反射炉「築地反射炉」があったとされる日新小(佐賀市長瀬町)の敷地で、金属を溶解する際に出たと見られる鉄かすや壊れた耐火レンガが出土した。佐賀市教委は、一か所に集まっていることから操業時の廃棄場跡と見ており、反射炉本体跡が近くにある可能性が高いとしてさらに調べる。同反射炉の関連施設の可能性が高い遺構の発見は初めて。
 市教委が4~7日、校舎近くの駐車場の一角を幅2メートル、長さ13メートルにわたって掘ったところ、地下1メートルで見つかった。
 鉄かすや耐火レンガは少なくとも10平方メートルの範囲にわたって、70センチ以上積み重なっていた。一緒に出土した磁器の染め付け方法などから築地反射炉があったとされる1850年代の遺構の可能性が高いという。
 市教委は鉄かすと耐火レンガの一部に焼けた跡があることから、溶解作業の際に材料の鉄の一部が残ったり、反射炉の壁に使われた耐火レンガの一部が劣化して落ちるなどしたと見ている。
 築地反射炉は熱を壁などで反射させることで炉内の温度を上げて金属を溶かす溶解炉で、1850年に建造された。佐賀藩はこれを使って国内初となる洋式鉄製大砲を作り、島などに設置。しかし、数年後、より高度な多布施反射炉(佐賀市伊勢町)を建造したため、出番がなくなったとされる。
 築地反射炉跡を巡っては、文化庁が世界遺産入りを目指すリストに入れている「九州・山口の近代化産業遺産群」に盛り込む対象を検討していた、遺産群関係自治体で作る協議会の専門家委員会が歴史的価値が高いと注目した。しかし、市教委の昨夏の調査では施設跡を発見できず、専門家委員会が昨年10月に提言した28の構成資産に入らなかった。
     ◇
 同市教委は、同専門家委員会が「九州・山口の近代化産業遺産群」に県内で唯一盛り込むよう提言した、佐賀藩の軍港跡「三重津海軍所跡」(佐賀市諸富町、川副町)について、2月から追加調査を行う方針。これまでにドックの壁の一部と見られる遺構などが確認されており、ドックの全容把握や船を造った形跡の発見などを狙う。その上で、世界遺産に選ばれるために必須である国史跡指定を目指す。



エンターテインメント
武田鉄矢、金八節で日本語の素晴らしさ熱弁
 俳優の武田鉄矢が1月14日、東京・帝京中学校で特別授業を行った。民放ラジオ101社統一キャンペーン「ラジオがやってくる」の一環として、同校で文化放送「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」(月~金7時45分)の収録が実現したもの。
 2年3組の生徒31名に対し、「 “あいうえお”から始めよう」をテーマに日本語の素晴らしさについて“金八節”で熱弁。実際に中学校の教壇に立つのは初めてというが、教室をすっかり金八先生の国語の時間に染め上げ、「金八先生は国語の先生なんですよー」と生徒の笑いを誘った。
 中学生にも親しみやすいよう、自身が出演した人気ドラマ「仁 JIN」(TBS系)を例に、「(主人公の)医者がタイムスリップして幕末に行っても言葉が通じるところが面白いよね。これがイギリスだと言葉が変わっちゃって通じないんだよ」と日本語の素晴らしさを説明。真剣に聞き入る生徒に「日本語は世界に誇る財産。日常何気なく使っている日本語に注意を向けてみて」と笑顔で語りかけていた。
 この模様は、3月3日の同番組で放送。(eiga.com×文化通信)






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