2月12日の幕末ニュース

　本日の幕末関係ニュースです。



滋賀

井伊家は能力主義

彦根城博　研究叢書第六巻を発行

　「滋賀県彦根市の彦根城博物館は、重要文化財『彦根藩井伊家文書』の研究叢書（そうしょ）第六巻『武家の生活と教養』を刊行した。能力主義に基づく井伊家の教育システムや藩主の献立などの暮らしぶりを解明している」。

　「論文『井伊家庶子屋敷日記の世界』では、厳しい倹約生活のもとで幅広い教養を身につけた井伊家男子の教育体制を解き明かした。秩序を尊ぶ朱子学を重んじた幕府や他大名と異なり、能力主義的な徂来（そらい）学を重視したことや、家臣が藩主の専横をいさめる制度などを明らかにした。幕末期の藩主の質素な食生活の内容も詳しく伝えている」。



鳥取

鳥取城、来年度から30年かけ復元　幕末期の姿へ

　「国史跡・鳥取城跡の保存整備基本計画検討委員会（委員長・田中哲雄東北芸術工科大教授）の最終委員会が十日、鳥取市役所で開かれ、市民の意見も盛り込んだ基本計画が正式に決まった。二〇〇六年度から三十年計画で、五十一億二千万円をかけて幕末期の鳥取城を復元する」。

　30年、50億かける話とは、遠大だなぁ……。



宮崎

高千穂にかける橋――沿線住民株主になろう

　「昨年９月、台風１４号で鉄橋２本が流失するなど、壊滅的打撃を受けた宮崎県・高千穂鉄道（TR延岡〜高千穂間５０キロ　第３セクター）は、３セクでの全線復旧存続を断念した。

　このままでは観光など地域経済への打撃は計り知れず、県内外からの支援の声に励まされて、新年早々、高千穂町内の経済団体が中心になり、新たな受け皿となる民間会社のための『走れトロッコ列車準備室』をつくった」。

　本文ではなく「注：（１）近代土木遺産　（社）土木学会では、幕末以降、西洋の近代土木技術が導入されてから先の大戦頃までにつくられた土木施設のうち、現存しているものを近代土木遺産と定義し、全国調査を行っている」という注が、キーワード「幕末」に引っかかりました……(^^ゞ。