2月4日～5日の幕末ニュース

　今日は暖かく、日曜日に降った雪もだいぶ融けたようですが、明日また寒くなり、ところによっては雪がちらつくとか。暖かくしてお休み下さい。

愛知
愛知・岡崎市“不届け者”　大岡越前ゆかりの土地、評価額漏れ

　江戸時代の名奉行で知られる大岡越前守忠相（１６７７－１７５１年）ゆかりの愛知県岡崎市大平町西上野にある西大平藩陣屋跡一角の土地評価額が、１４年にわたり記載漏れだったことが分かった。忠相の子孫から寄付を受けて市有地となった土地だが、市は台帳に記載していなかった。実害こそないが、市の公有財産管理規則に抵触し、第三者機関による包括外部監査で５日、適正価格の評価が指摘された。
　市教育委員会によると記載漏れだったのは陣屋跡約１４００平方メートルのうちの約１７４平方メートル。１９９４年１月に神奈川県茅ケ崎市にいる忠相の子孫から譲り受けた。陣屋跡は、明治維新以降、複数の個人や団体が所有していたが、市教委は関係者から購入するなどして門や壁などを復元。２０００年に教育施設として市民に開放している。

岡山
偉人伝で井原に親しみを

　井原市教委は「井原歴史人物伝―郷土が生んだ偉人たち」（Ａ４判、65ページ）を刊行した。
(中略)
　中世から現代まで、武将、僧侶、教育者、実業家、芸術家、刀工など幅広く人選し、１人当たり半ページ―２ページに記述。雪舟、弓の名手那須与一、戦国大名北条早雲、幕末に渡欧した池田長発、興譲館初代館長の阪谷朗廬と２代目館長坂田警軒、ビール王馬越恭平、日中友好に尽力した内山完造、彫刻家平櫛田中の９人は２ページを割いた。

島根
鏝絵：職人の技・漆喰彫刻　出雲の出版社、紹介本発行　／島根

　県内の鏝（こて）絵について写真と解説で詳細に紹介する本「鏝なみはいけん」が、出版社「ワン・ライン」（出雲市塩冶町）から出版された。
　鏝絵とは、幕末から近代にかけて左官職人たちが漆喰（しっくい）を使って民家の壁や寺などに施した漆喰彫刻。石見地方の左官職人は技術力が高く「石州左官」と呼ばれ、国会議事堂や東京の丸の内のビル建設・装飾など近代建築でも活躍した。

福岡
筑豊炭鉱遺産６０か所紹介…郷土史家らが出版へ

　文化庁は２００６年、全国の自治体から初めて世界文化遺産候補を募った。大分、宮崎県を除く九州５県と山口県、北九州、長崎などの１１市は共同で「九州・山口の近代化産業遺産群」を提案。幕末―明治時代に近代化を支えた産業施設や史跡２２か所で、薩摩藩の製鉄、造船、紡績の工業生産拠点だった「旧集成館」（鹿児島市）、旧官営八幡製鉄所事務所（北九州市）なども含まれる。

コラム
「生ガキ」　童門冬二さん
冬場の創作意欲の源

　昨年秋に「幕末の尼将軍―篤姫」を書き下ろすなど、創作意欲は旺盛で、月に半分は講演活動で全国を飛び回っている。カキは「冬場には欠かせない栄養補給源」として、そんな毎日を支えている。

　生牡蠣、いいなぁ……ここ10年ほど口にしてません(涙)。好きなんだけど、生牡蠣を食べて七転八倒する経験を何度かしまして、以来食べられなくなりました。今のところ岩牡蠣と大西洋産の牡蠣はまだ大丈夫ですが、食べる時には翌日の予定を確認しています(汗)。

海風の中、咲き競う花々　千葉・南房総市（みなみぼうそうし）

　幕末に米英仏蘭と結んだ「江戸条約」によって１８６９年に設計され、日本の洋式灯台では２番目の古さだという。併設の資料館には、古い灯台の看板や、昔の灯器などが並ぶ。すすけて年季は入っているが、しゃれた感じがするのは灯台のバタ臭いイメージだからだろう。