3月7日〜9日の幕末ニュース

　今回は新選組関係の地域ニュースなども入っています……と言っても、創生期に壬生浪士組を離脱した根岸友山関係だったりしますが。



北海道

箱館奉行所に売店設置…市議会一般質問

　「第１回函館市議会定例会は８日、一般質問最終日を迎え、上谷俊夫氏（無所属）が登壇した。新年度から本格的に始まる箱館奉行所復元工事で、五稜郭公園の売店２店が閉店。恒久的な売店設置を求めたのに対し、多賀谷智教育長は『整備では奉行所本体のほか土蔵や板庫（いたくら）を復元し、これら復元物を活用し、インフォメーション機能や売店機能を持った施設を設置したい。工事期間中は暫定的に売店を設置し、公園利用者への便宜が図れるよう検討している』と述べた」。

　箱館奉行所復元も本格化するそうで、先が楽しみです。



埼玉

足利尊氏御判御教書など3点

熊谷市　市指定文化財に

　「熊谷市教委は七日までに、『足利尊氏御判御教書（ごはんみぎょうしょ）』『根岸家文書』『常永寺銅造阿弥陀如来立像』の三点を文化財指定した」。

　「根岸家は、江戸時代に甲山村（同市冑山）の名主を務め、県会議長や貴族院議員を輩出。指定された古文書は五千百九十三点に上り、江戸期の年貢など租税や土地の関係を記録した村方文書、明治初年の役場関係文書、明治・大正期の土地経営関係文書に分かれる」。

　「村方文書には、新選組の前身になった浪士組に参加した根岸友山に清河八郎があてた依頼文などが含まれている」……文書の詳細はわかりませんが、根岸友山と清河八郎は浪士組参加前から親交があった、ということでしょうかね。



神奈川

神奈川お台場 発掘調査

「ほぼ完全な状態で埋蔵」可能性高まる

「西取渡り道」の橋台部の石積みを発見

　「幕末の横浜開港当時に東海道神奈川宿の臨海部に築造され、現在は地中に眠る巨大な砲台遺構『神奈川お台場』で、新たに『西取渡(とりわた)り道』の橋台部の石積みが見つかった」。

　「神奈川お台場は幕府の命で勝海舟が設計し、１８６０年に伊予松山藩が建てた。約8千坪に大砲14門を備え、主に外国船を迎える際に祝砲を発射する施設として利用されたと考えられている」。



三重

武四郎の足跡たどる企画展

松阪の記念館、幕末から明治まで

　「松阪市出身の探検家松浦武四郎の幕末から明治維新にかけての足跡に迫る企画展『幕末・維新を生きた武四郎』が、同市小野江町の松浦武四郎記念館で開かれている。勤王の志士からの書簡など、北海道の名付け親として知られる武四郎とは違った一面や当時の世相がうかがえる」。

　「展示しているのは、記念館の所蔵品二十六点。吉田松陰や大久保利通らからの書簡のほか、尊皇攘夷派の思想に影響を与えたとされるアヘン戦争の英雄が描かれた掛け軸や漢詩集、宗良親王撰進（せんしん）の準勅撰（ちょくせん）和歌集を武四郎が再版した『新葉和歌集』などが並ぶ」。



京都

２割値下げ、さらにお得に

嵐電乗り放題きっぷ、１８日発売

　「春の観光シーズンを前に、京福電気鉄道が全線１日乗り放題の『嵐電１日フリーきっぷ』を、２００１年の発売以来初めて全面刷新して１８日に発売する」。

　「近年、京都を舞台にしたドラマ放映などで観光客向けの企画切符が人気を呼び、同電鉄は一昨年に新選組関連の切符２０００枚を売り、昨年は嵐山駅の足湯とのセット券が好調だった。系列の叡山電鉄でも昨年、義経ゆかりの鞍馬行き１日乗車券が前年の４倍以上売れ、今年３月には鞍馬で温泉や山菜料理とのセット券を投入するなど各電鉄でアイデアを凝らしている」……やはり大河関係は売れるんですねぇ。