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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 今日はおおむね好天、湿度も低くて気持ちのいい一日でした。明日からまた天気が崩れるとか……(汗)。

東京
『最後の与力』原胤昭知って 関連資料を文化財指定 千代田区が講座
 「最後の与力」として知られ、後に江戸の与力の関連資料を収集した社会事業家、原胤昭(たねあき)(一八五三~一九四二)をテーマにした講座が六月、東京都千代田区の四番町歴史民俗資料館で開かれる。千代田区が区所蔵の原の資料を四月に文化財指定したのを受け、地元ゆかりの原と町奉行所などの歴史を知ってもらおうとの狙い。
 与力は町奉行所の役人で、現在なら都庁の部長クラス。原は代々与力の家に生まれ、十三歳で与力になると、一八六六年から三年足らず、南町奉行所で働いた。
 明治維新後はキリスト教を信仰し、政府を批判、投獄された。一八九七~一九三八年、神保町で出所者の社会復帰を支援する更生施設を運営、「更生保護の父」としても知られる。
 文化財に指定されたのは、原が集めた与力の資料や原の講演録など千百十六点。千代田区は二〇〇七年度から資料を解説した調査報告書を作成中で、今春発行分には、与力の勤務日誌や職務メモを掲載、区立図書館などで販売している。
 講座では、原の人となりや与力の実態を紹介。来夏には特別展も計画する。区は「原を通じ区内の歴史にも興味を持ってほしい」としている。
 講座は十二、二十六日の二回。受講料は四百円。問い合わせは同資料館=電03(3238)1139=へ。

興味深い人物です。行ってみたい、かも……。

わらび座ミュージカル「龍馬!」 6月14日
 『龍馬!』は幕末のヒーロー坂本龍馬が国事に恋にと奔走した人生を等身大かつ爽快に描いた作品。西郷隆盛や妻おりょう、寺田屋女将のお登勢等なぜ龍馬の周りには人が集まるのか彼の人間的な魅力に迫る。
 日本の伝統文化をいきいきと多彩な表現で人々の“生きる力”になる様々な舞台を創作している劇団わらび座では、昨年に引き続き『龍馬!』を全国巡演中。
※脚本・作詞・演出をジェームズ三木、自由奔放で快活な龍馬の生きざまをタップダンスあり、フラメンコありの型破りなミュージカル形態でお届けします! 
◇日時 6月14日(日)15時開演 ◇会場 パルテノン多摩大ホール ◇料金 S席5千円/A席4千円 ◇主催 (財)多摩市文化振興財団 ◇問 ℡048(286)8730わらび座関東事務所/チケットパルテノン℡042(376)8181  090601号掲載

 パルテノン多摩で『龍馬!』……ううぅ、余裕があったら行きたいところですが(涙)。

佐賀
「まほろちゃん」 世界遺産目指す佐賀藩史跡PRに一役
 佐賀市大和町の肥前国庁跡資料館は、来館記念品として市のマスコットキャラクター「まほろちゃん」の名刺サイズのカードを作成、配布を始めた。カードには世界遺産登録を目指している幕末佐賀藩の近代化史跡のPR文を添付。ネット世界の人気キャラの力で、同館と佐賀藩を全国に発信する。
 カードは4種類。8月30日までの約3カ月間配る。同館では3月、来館記念にまほろちゃんのしおりを作ったところネットで話題となり、東京や群馬からも集客。同月の入館者数が前年同期比で3倍を超えるという成果を挙げた。
 しおりは作成した112枚がすぐ底をつき、ファンをがっかりさせたため、今回は500枚を印刷、なくなり次第増刷する。市教委文化振興課は「世界遺産化への側面支援。ファンの皆さまも、まほろちゃんと一緒に佐賀藩史跡を応援して」と呼び掛ける。

 「まほろちゃん」他、大和町の萌えキャラ(爆)画像集は下記のサイトにあります。
特設ギャラリー 大和町役場サイトより
 うーむ、確かに出来の悪いアニメよりもキャラがかわいい(笑)。
 

ブックレビュー
【カメラリポート】「風狂のうたびと」発刊
 幕末から明治時代にかけて、伊那谷を放浪しながら1600余りの俳句を残した漂泊の俳人井上井月。
 その井月の俳句とエピソードをまとめた本「風狂のうたびと」が発刊された。
 「風狂のうたびと」は朗読会の台本として作られたもので、井月の俳句160句のほか、その解説、今に伝えられているエピソードなどを記している。
 この本を執筆したのは、信州井月会代表の春日愚良子さん。長年にわたり、井月の俳句やその足跡について研究してきた。
 春日さんは井月の句について、「緊張感があって非常に良い。正岡子規が始めた近代俳句よりも20年も前にこれらの句をつくっていることは、驚くべきことだ」と話す。
 春日さんは10年ほど前、伊那市の県伊那文化会館の依頼により、朗読会の台本として「風狂のうたびと」を執筆した。
 そして昨年、伊那市と松本市の劇団により再びこの台本による朗読会が開かれた。
 春日さんは、「伊那の自然の素晴らしさと、ここに住む人たちの人柄の良さが、井月をこの地に留まらせたのだと思う。井月が残した俳句から当時の伊那谷の情景を感じてもらいたい」と話している。
 井上井月の俳句とエピソードを朗読会用にまとめた「風狂のうたびと」は、現在書店で販売している。


刊行:伊藤之雄・京大教授が『山県有朋 愚直な権力者の生涯』 明治陸軍の統制で新説
◇「軍国主義者」の通説覆す
 明治~大正期の政治家、山県有朋(1838~1922)の実像を探る評伝『山県有朋--愚直な権力者の生涯』(文春新書・1365円)が出た。権力亡者、頑迷な侵略主義者といった通説とは正反対の人物像を描き、近現代史の再考を迫る力作だ。著者の伊藤之雄・京大教授(日本近現代史)に聞いた。【伊藤和史】
 山県は長州藩出身。内閣を2度組織し、陸軍、官僚、貴族院、枢密院に大派閥網を築いた。ことに伊藤博文の死去(1909年)後は、元老の第一人者として絶大な力をふるった。この間、徴兵制や軍人勅諭、教育勅語の制定を主導した。また、一貫して軍備の拡張を主張し、政党の進出に対抗した。
 こうした経歴から軍国主義の権化、保守反動の政界の黒幕とみられ、「太平洋戦争の張本人」という評価まである。
 本書はそれらを否定し、「山県はまじめでやさしい人。とんでもない主張も多いが、国際規範からは外れない。近代にとってマイナスの人だったとは思わない」と伊藤教授は話す。
 そのやさしさが政局の節目で裏目に出て、山県は何度も危機を迎える。例えば明治6(1873)年の征韓論政変。最有力者の木戸孝允(たかよし)と西郷隆盛が対立し、西郷が下野するが、山県の動きは鈍い。2人の恩人の間で悩み、身動きとれないでいたからだと伊藤さんはみる。
 「そんな人が権力をとれたのは、結局、他の人々からまじめな人柄が評価されたから」
 征韓論政変でも木戸の怒りを買い、参議になれず不遇をかこつ。しかし、大久保利通、とりわけ伊藤博文の後押しで失脚を免れる。そこには隠然たる悪役イメージはなく、周囲に引き立てられながら努力を重ねる、副題通りの愚直な姿が見える。
 「理想のために何かをする、そのためには嫌われてもいい。そういう人間のあるべき生(き)まじめさを山県は持っていた。無責任な甘い話やパフォーマンスがもてはやされる現代の風潮の中、一層その姿にひかれます」
 485ページと新書では異例の分量。その分、新説が根拠の史料とともに詳説される。
 中でも斬新なのが軍の統制問題だ。参謀本部の独立については、従来、政治の軍への影響を恐れた山県が政軍分離を目指して導入したとされてきた。後にこれが統帥権独立と結びついて軍部独走を招いたとして、山県批判の論拠になってきた。
 ところが、今回示された実態は全く違う。西南戦争で作戦・戦略担当の専門部署の必要性が明らかになり、一方、竹橋事件(近衛兵の反乱事件・1878年)で責任者・山県の処遇が難しくなった。そうした問題を解決して山県のポストを確保し、政権の安定を図るため、伊藤博文や井上馨(かおる)ら文民政治家が参謀本部独立を図ったというのである。
 その背景説明として、維新後、大久保、木戸、伊藤ら文民が確固として軍を統制してきた実態が明らかにされる。山県が牛耳る陸軍という図式とは無縁だ。山県自身、武士だった伊藤らの軍事知識や、軍の近代化には内閣の助力が必要だとの現実を十分認識していたという。
 このシビリアンコントロールの実態解明は圧巻。当然、山県の陸軍と太平洋戦争の陸軍との関係も見直される。
 「両者はつながりません。満州事変以降、世代が替わって軍が慢心し、『力で(領土を)とればどうにでもなる』と考え始めた。でも、山県は軍備拡張は言っても、謀略で大陸に出ろなどとは生涯一度も言っていない。対華21カ条要求には反対し、シベリア出兵もずっと抑えていた」
 こうまで実像から離れた山県像が通説化したのはなぜか? 日本人の歴史とのつきあい方、描く歴史家と受け入れる国民の双方に問題があるという。
 「(近代以降を描く)日本の伝記は痛快でスッとはするけれど、人が生まれてから死ぬまで同じ性格であるとかリアリティーがない。歴史は本来そんなに単純ではないのに、トータルに見ず、誰か悪者をつくって責任を押しつけたりする。歴史小説にも同じことを感じる。本格的な伝記を普及させれば日本の政治も大人になると思う。山県を真剣に見ることにより、政財官界で決断をする立場の人々も、自分の課題が見えてくるのではないでしょうか。ですが、まずは『山県って、いい人だったんだな』と感じてもらえればいちばんうれしい」







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