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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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映画「真田十勇士」公式サイト

ドラマ「真田丸」では描けない、次世代エンターテインメント時代劇! 「真田イヤー」で増殖した《真田男子&女子》の“大本命”

「真田十勇士」は日本版「スーサイド・スクワッド」!戦隊ライダー好きも必見!
2014年に上演された大ヒット舞台劇、「真田十勇士」を映像化したのが、22日より劇場公開中の大作時代劇映画「真田十勇士」だ。

監督は舞台版も演出した堤幸彦監督、主演に中村堪九郎・松坂桃李を中心に人気若手男優が結集しているだけに、普段時代劇に馴染みの無い若い観客層の間でも、話題となっている本作。

実は映画の公開に先駆けて、映画と同様のストーリーを描く舞台版も現在絶賛上演中なので、映画に出演している俳優陣の演技を生で観ることも出来るという、まさに絶好のタイミングの中で公開された本作を、今回は公開初日の昼の回で鑑賞してきた。果たしてその出来はどうだったのだろうか?

ストーリー

世に名高い名将である真田幸村。しかし、その実態は単に持ち前の顔の良さと、幸運に恵まれただけの男だった。自身の実像と虚像とのギャップに嫌気がさしていた幸村は、ある事件を通して知り合った猿飛佐助の提案によって、最後の大勝負=本物の天下一の武将になる!賭けに打って出ることに。
佐助の抜け忍仲間である霧隠才蔵を筆頭に、一癖も二癖もある男たちを次々に仲間に引き入れ、ついに有名な「真田十勇士」がここに誕生!徳川VS豊臣の最終決戦の場、「大阪夏の陣」の最前線に立つことになった、幸村と真田十勇士!男たちそれぞれの思惑を孕んで、戦いの幕は切って落とされたのだが・・・。

映画のOPから意外性の連続、仕掛けられた工夫の数々に注目!

「超高速!参勤交代リターンズ」の記事にも書いたのだが、実は本作でも、普段時代劇に馴染みの薄い若い観客層の獲得に向けての、様々な工夫と試みが盛り込まれている。

特に映画OPから冒頭にかけての「ある仕掛け」には、意表を突かれた方も多いのでは?観客が「あれ、これっていつまで続くんだ?」と思い始めた頃に、絶妙のタイミングで現れる「字幕スーパー」!さすが堤幸彦監督ならではの仕掛けと工夫であり、違和感無く観客を時代劇の世界に入り込ませることに成功している。

この他にも、霧隠才蔵と女忍者火垂との恋の行方や、十勇士の一人がオネエキャラであるなど、観客に向けてのサービス度重視の内容となっているので、難しい理屈は抜きにして幅広い観客層が楽しめる作品だと言えるだろう。

戦隊&平成ライダー好きには堪らない、夢の対決が実現!

実は、本作には時代劇として楽しむ以外に、もう一つの裏の楽しみ方がある。

映画の中では、霧隠才蔵役の松坂桃李VS筧十蔵役の高橋光臣の対決が見られるのだが、これを脳内変換すれば、あら不思議!「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンレッドVS「轟轟戦隊ボウケンジャー」のボウケンレッドの夢の対決となる。それに加えて、由利鎌之助役に仮面ライダードレイクこと加藤和樹、海野六郎役には二代目仮面ライダークウガこと村井良太、更には敵の徳川忍者・仙九郎役で強烈な印象を残す石垣佑磨は、二代目宇宙刑事ギャバン!特に、ラストの徳川軍への総攻撃シーンで展開する、これらの歴代ヒーロー経験俳優が入り乱れての大アクションは、ファンにとっては正に「夢の対決」と言えるので、ここは是非劇場の大スクリーンで!

その他、若干のオネエキャラが入った筧十蔵が由利鎌之助に惚れる!、という設定も、ある種の「夢の対決」と言えなくもないのだが、邦画ファンには「ソロモンの偽証」で俳優デビューを果たした望月歩が、真田雪村の息子である真田大助役で出演しているのも見逃せないところだろう。

ちなみに上演中の舞台版では、霧隠才蔵を加藤和樹が演じ、由利鎌之助役は「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウゴールドこと丸山敦史が、海野六郎を「牙狼 GARO」で道外流牙役だった栗山航が演じているなど、更にヒーロー要素がパワーアップしているので、ファンの方にはこちらも是非オススメしたいところだ。

舞台劇で描けなかった部分が楽しめるのが、映画版の魅力!

今回舞台版が先行して上演されている、この「真田十勇士」だが、舞台では決して描けない馬を使った合戦シーンや、CGで描かれる大阪城を舞台としたスケールの大きい場面こそ、映画版ならではの見所だと言えるだろう。

特に最後の合戦シーンでの、実際の馬を駆け巡らせた徳川の軍勢との対決など、広大なロケ地を生かした撮影はもちろんだが、大阪城に大砲の砲弾が打ち込まれるシーンや、大火に包まれて焼け落ちる大阪城をロングから捕らえたカットなどは、CGと分かっていながらもその美しさに目を奪われるほどだ。しかし、逆に舞台版でしか味わえないであろう、生の役者の迫力や躍動感もあるので、両者を補う関係としての今回のメディアミックスは、既に何度となく演劇を映画館で上映してきた「劇シネ」と並んで、これからの映画興行形態の新たな方向性・可能性を示したものとして評価出来るだろう。

実は日本版「スーサイド・スクワッド」だった!

いや、実はラストに出て来る、真田幸村自らが考え出した奇襲戦法を観て、「これって、完全に自殺行為じゃないか!」と感じ、その時に「あ、そう言えばこの映画自体、スーサイド・スクワッドに似てる!」と思ったわけです。

確かに鑑賞後に思い返して観ると、霧隠才蔵が見せる「ある特技」が完全に「バットマン」だし、石垣佑磨演じる仙九郎は若干ジョーカーっぽい。ただ惜しいのが、火垂役の大島優子にマゴット・ロビーほどの露出度が無い点なのだが、まあ、ここは忍者という性格上、仕方が無いところだろう。

もしもお時間があれば、この両作品を見比べてみるのも面白いかも知れない。(これは、あくまでも個人の見解です。念のため)

最後に

実は、今年1月に千葉県鋸南町で撮影された、徳川軍VS真田軍の真田丸での合戦シーンに、個人的にエキストラとして出演してきたのだが、とにかく寒くて震えていた!、との記憶しかない。真冬の冷たい強風が吹き荒れる、過酷な環境の中で撮影された迫力あるアクションシーンが、スクリーンではいったいどの様な風に映し出されているのか、是非とも劇場でご確認を!

(文:滝口アキラ)

 舞台版を先に見てしまったので、うーん順番を間違ったかなという印象。スペクタクルな場面はお金かかってるロケだなぁと思うけど、他の部分はというと……。

 オープニングのCGアニメはしょぼい。舞台版では十勇士が集まるまでに時間をかけてキャラ立てもしていたのだけど、5分でアニメで要約されたら誰が誰だか、舞台版見てなかったらわからないわ。

 クロージングクレジットの紙芝居も蛇足。そんな小手先で描いたような後日談、チラシの裏にでも描いてろって言いたくなるような、スタッフ内の遊びみたいな、コミケのファンの薄い冊子でももちっとクオリティ高いわと言いたくなるような、そういう内容。

 よかったのはロケの合戦場面。勘九郎の佐助と松坂桃李の霧隠才蔵。才蔵がマントで空を飛ぶ場面は何だかよくわからなかったが(舞台のワイヤーアクションの方が迫力あった)。
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