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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 目まぐるしい展開の「道」の回だった。そして、佐々木様、山崎さんの死にがっくりしたり、総司くんのひでちゃんを振り返る切ない視線に涙したりしている一方で、幕末の幕臣の中から登場した稀代の策士・勝海舟の歯に衣着せぬ毒舌っぷりに不覚にも爆笑してしまった。



☆★☆★



 「ウタノマエ」で佐々木様、壮絶に撃たれる。「おのれ〜」の後が聞き取れんかった……「しゃよー」と聞こえたんだが(滝汗)。壮絶に、前のめりに、倒れる佐々木様(涙)。

 ブラック三人組(爆)、錦の御旗の効果絶大ぶりに、にんまり。

 一方、慶喜公は、容保公と定敬公を命令づくで拉致するような勢いで、海路、江戸へ。「その瞬間から、徳川家と新選組は破滅の道を突き進むことになる」……しくしくしく。



 協力者一覧の中で、「資料提供」に「開陽丸」を発見。台風18号で被害を受けた江差の開陽丸青少年センター、ただいま休館中だそうで。来月、函館を旅行する時に復旧できていたらと思っているのですが……難しいかも知れません。

 トメは、さすがの田中邦衛さん。鳥羽伏見の戦いの時点で周斎先生はすでに亡くなっていたんですが(汗)、ドラマ中で回想場面として登場されます。



 敗軍の兵士たちらしくなってしまった新選組。大石くん、周平くんに「ほれ」と柄杓の水を遣る……不器用さんなりに、周平くんを気遣ってますね(^^)。周平くんも「すまない」と謝して柄杓を受け取る。

 屯所に戻って機密文書を処分するという土方さん。斎藤さん、山崎さんを伴うことに。京都に妻を残している新八っつぁんと左之助も京都に一度戻る。

「その代わりいいか、死ぬなよ」と土方さん。不器用さんなりの仲間への思い。

「承知」と新八っつぁん。近藤さんに言われた通りに土方さんを支えていると思う。

「承知」と幹部一同。



 大坂城。瀕死の佐々木様……血と泥で汚れた姿が痛々しい。駆け込んで来た近藤さん、「佐々木様!」と叫んで手を握る。大坂城に籠もって敵を引きつけろと、今際のきわまで徳川の臣であり続ける佐々木様。

「近藤殿……徳川家のこと、お主に託した……」……うわ〜ん、佐々木様〜っ(;O;)。



 不動堂村の屯所。房吉さんに手伝わせて書類を消却中。

「長いことご苦労だった」と房吉さんを気遣う土方さん。

「ご武運お祈りしております」と房吉さん。

 ……尾形さんの残した記録を処分するために戻ってたんですね。「こと細かに書き付けておくように」という山南さんの思いに従って尾形さんが書き付けた文書も、時勢の急変に際しては、残してはまずい文書に……。

 そして、土方さんが懐に一通だけ文書を入れるのを見逃さない斎藤さん。

 不意に現れた西村兼文さん、土方さんに餞別を渡す。

「新選組の行方、しっかりと見届けさせてもらいます」

「助かります」と餞別を受け取る土方さん。

 薩長の兵士たちが屯所に乗り込んで来る。自分が斬り込むと飛びだそうとする斎藤さんを、土方さんが止める。

「やめとけ。無駄死にだ」……土方さんらしいなぁ。

 そこに現れたのが為ちゃん。抜け道を案内する為ちゃんによって、八木さんご夫妻と房吉さんに遭遇。おまささん、道中の食べ物まで用意してたんだ……。

「災い転じて福となすのたとえもあります。おきばりやす」と励ます源之丞さん。

「このご恩、決して忘れません」と八木さんに頭を下げる土方さん。

 房吉さんに案内される土方さん、斎藤さん、山崎さん。

「あの人ら、何か悪いことしたん?」と為ちゃん。

「何もしてへん。なーんもしてへん」と源之丞さん。

 ああ、山南さん切腹の処分を撤回するように迫った八木さん夫妻と土方さんの会話を思い出す……。



 別れを惜しむ左之助とおまさちゃん。もう「茂」で決定ですか(汗)。

「死んだらどうする」

「死んでも……戻ってくる」

「いやや、死んだら気持ち悪いから戻ってこんでええ」

 ぶはは、悲しい中にも左之助とおまさちゃん夫婦らしい会話やわ。

「薩長の世の中になったら、あんたお尋ねもんや」

「そうなったら、海を渡って、清国に行く」

 三谷さん、左之助が大陸に渡って馬賊になるという説をここで拾ってくれましたな(^^)。



 一方、新八っつぁん。おそのさんが無惨にも斬られているのを発見。

「宇八郎様……」

 うわ、新八っつぁんの名前でなく、市川宇八郎の名を呼んで事切れるのか……新八っつぁん、辛いよねぇ……。

 薩長の雑兵を呼び止める新八っつぁん。

「待て!俺の女房を斬ったのは、おまえ達か」

 ……斬る。



 永井様に300の兵を貸してくれと談判する近藤さん。

「……近藤、お前に打ち明けなければならんことがある」



 薩長がうようよする街道を見下ろす土方さんと斎藤さん。

「ひとつだけ、燃やさなかったものがあるだろ」

「よぅく見てるな」

 懐から書類を取り出す土方さん。

「新選組の編成図だ。三年前だな。思えばあのころ、新選組は一番羽振りがよかった……過ぎたことには関心がないと言っておきながらな」

 試衛館ズ以外では、土方さん、斎藤さんには一番心を開いてるよな。

「とっておけよ。新選組はあんたがつくったんだ。とっておけ」

 囁くような斎藤ボイスが素敵過ぎる……。

 背後から現れる薩摩兵によって頭を斬られる山崎さん。

「山崎!」



 慶喜公の江戸帰還を打ち明ける永井様。

「信じられません」

 上様がおられん以上、もはや我らに勝ち目はないと絶望する永井様。



 もうあきません、と言う山崎さん。

「顔をやられてしまった。監察なのに。これでは顔を覚えられてしまう」

 ああ、こんな時にまで自分の仕事に打ち込んでいる山崎さんが、愛おしい……。

「早く医者に診せた方がいいんじゃねえか。どうやらお前さんとは切っても切れない腐れ縁だな」と、捨助登場。

「お前も数奇な運命辿ってるな」と土方さん。

 進退窮まった新選組の三人。ふと、捨助くん、にんまり。

「寺田屋に来い」「俺が口きいてやる。腐れ縁も縁に変わりねえって話だ」

 ……捨ちゃん、成長したねぇ(^^)。



 薩長の兵士を追っ払う男前なお登勢さん、ブラボー\(^O^)/。惚れていいですか(をい^_^;)。



 大坂城。良順先生がお孝さんを使って治療中。「まるで面倒見てくれないんですけど」とぶーたれる総司くん。「この中じゃお前が一番顔色がいい。我慢しろ」とたしなめる近藤さん。

 近藤さんを呼んで、自分は怪我人を連れて船に乗る、あなたはどうします、と問いかける良順先生。

 そこに、珍しく息せき切った尾形さん。

「かっちゃん!」と捨助くん。

 手を挙げる土方さん。新八っつぁん・左之助ら幹部集合。

 軍艦に乗って江戸に帰ると宣言する近藤さん……あれ、良順先生との会話で、もう話はついていることになったんですか(汗)。

「捨助、トシから話は聞いた。いろいろすまなかった」

「いいんだよ、そんなことは。じゃあ俺は失礼する。あばよ!」

「捨助、俺たちは多摩に帰る」

「そうなの」

「お前も一緒に多摩に帰らないか」

「もういいんじゃないですか捨助さんも」

「帰る!」……やっぱり、捨ちゃん、近藤さんあっての意地っ張りだったんだよね(^^)。

 今度は土方さんが駄々をこねる……「悪いが、俺はここに残る」。

「俺は必ずかっちゃんを大名にすると約束したんだ」

「誰に」

「自分自身だ。負け戦で帰るなんてまっぴらだ」

 近藤さん、逃げ帰るのではなく勝つために帰ると、迫力で土方さんを説得。



 天保山に向かう新選組。捨助くんは「新選組のお通りだ」調子がいい(調子に乗ると、相変わらずウザい^_^;)が、島田魁さんには石が投げられる。

 群衆の中から、ひでちゃんが「新選組、長い間おおきにな」と声をかける。

 総司くん、目線も合わせなかった。

「今の誰?」とお孝さん。

「旧い友人だ……」……ひでちゃんと別れた時の約束を守ったんだ。初回視聴時に、ここでぼろっと泣いた。



「おかえり、なされませ」

「おおせの通り、もぅ、確かに、これよりひどい手はござりません」

「おかげ様で、江戸の町が焼け野原に。おありがとうございます」

 ビバ、毒舌大魔王の勝海舟! 慶喜公に怒鳴りつけられるのは、あんたぐらいのもんだ。新選組と立場は全く違うが、この勝海舟、大いに気に入った(^^)。

「もう遅うございますよ、上様のおかげを持ちまして、えー、味方は総崩れとなりました。(中略)既にもう、我らの命運は尽きております」

 容保公が、まだ新選組があるというと、辛辣な反論。

「新選組。ただの時代遅れの剣術屋風情じゃありませんか。あやつらなどに、もはや時代の波を止めるなどできはしない!」

 すげー、三谷さん、主人公をぼろかすに言う勝海舟をここで登場させることで、徳川家と新選組の末路をなおのこと悲壮に描いて見せるわけですな。



 富士山丸の船上。新選組を立て直そうとする土方さん、少し距離を置いたような応答をする近藤さん、そこに江戸を出てきた時の八人が少なくなったと振り返る総司くん。

「山南さんも、平助も、そして源さんも」

「まだまだこれからだ。な、局長」

「……ああ」

 少し間が開いた近藤さんの返事。

 そして、いきなり始まるヤマコー土方さんの田中邦衛物真似ショー。た、たまらんっ(爆笑)。

 ちらっと登場する草なぎ剛演じる榎本武揚さん。

「榎本さんは上様が乗って江戸に戻られた開陽丸の艦長さんだったんだ……気の毒に」

「洋服、かっこいいですね」

「俺だったらもっと似合う」

 さすが俺様土方様。

「失礼」

「何か」

「その服、どこで手に入れました?」

 苦く笑ってワインをラッパ飲みする榎本さん。



 船内……うわー、スタバでリハ見たシーンが出てきた。揺れるランプを映すだけで、すごく時間かけてたよ。島田さんに尾関さんに尾形さん、そして床に就く山崎さん。

「私は早々解散すると踏んでる。ここだけの話だが徳川の時代は終わった。新選組の居場所はもうどこにもない……近藤さんだってわかっているはずだ」

 クールな尾形さん、山崎さんに毛布を放ってくれと頼んで断られる。

「山崎が頼みを断るのは初めてだな」

「今動くと辛い」

 彼らが目を離した隙に、ひっそりと亡くなっている山崎さん……うわーん(;O;)、監察の山崎さんらしい、静かな、死に方だよ……。

 この山崎さんなら、きっと手厚く、海軍式に水葬されたんだろうな……合掌。
「教えてくれ。余はどうしたらいい」

 ついに勝海舟にすがる慶喜公。

「我が幕府海軍を使えば勝てないことはありません」

 海軍で薩長を押し戻す戦略を示す勝海舟。

「ならばなぜそうせん」

「勝とうと思えば勝てる。その上での恭順でございます」

 ぶはははは、泣いたり笑ったり忙しいよ……徳川の時代の幕を引く勝海舟、すげーわ。



「余は好き好んでそちたちを置いてきたわけではない」

「心中お察し申し上げます」

 責めない近藤さん。しかし、勝てる戦を捨てる慶喜公の態度には不満を示す。

「ここは上様に陣頭に立っていただき、一丸となって薩長を迎え撃つしかないのです……我らは戦って戦って戦うのです」と迫る近藤さん。

「もはや決まったことじゃ。徳川の時代は名実共に終わったのじゃ」

 ここまで戦って死んできたものはどうなります、帝や上様のために心血を殿のお気持ちはどうなるのです、と近藤さんの言葉で初めて、膝からくずおれる容保公。

「余は……余は悔しい」

 ……筒井さん、ずっとぎこちない演技が気になりつつも人柄の良さが容保公らしいと思って見てきましたが、この場面、すごーくよかったです。



試衛館。仏前に手を合わせる近藤さん。周斎先生は亡くなっていた。

「穏やかに、眠るように亡くなられました」と、つねちゃん。



 回想場面。周斎先生の手を握るふでさん。

「苦労をかけたな」

「何をおっしゃいますか」

「つね、ふでのことを、よろしくな」

「はい」

 一度手を離すふでさん。

「あ、それから」

 ……死んでなかったのか(苦笑)。

「それから、勇に言ってくれ。お前は俺の誇りだと。……俺のせがれは、誠の武士だ。そんなところを、うまくまとめてくれ」

 最後の一言が、周斎先生っていうか田中邦衛さんらしい(苦笑)。

 そして、「幸せもんだ」と笑いながら、眠るように……。この流れの中では少し長すぎる気はするものの、ほっと泣き笑いできる場面だった。



「もう少しいい形で帰ってきたかった」と、愛妻の前で初めて弱気を漏らす近藤さん。

「私は、勇様が戻って来られただけで満足でございます」と、相変わらず健気なつねちゃん。

「お待ち申しておりました。これからは一緒に暮らせるのですね……ようやく」

 肯定も否定もできず、抱きしめるしかできない近藤さん……切ないなぁ。

 庭で星空を見上げる近藤さんの背後に、ふでさん。

「母上様」

「お勤め、ご苦労様でございました」

 ふでさんの、いたわるような表情。頭を下げる近藤さん。

「行っておいで、勇」と近藤さんを送り出した第11話「母上行ってきます」との対比だなぁ……。



☆★☆★



 次回予告。うわー、洋装土方さんを隠してるなぁ……わずかに後ろ姿がちょっと映っただけだ(汗)。そして、新八っつぁんの別離宣言、次回も辛いなぁ。



 「新選組を行く」は沖田総司。今戸神社、三段突きの逸話、八木為三郎が伝える子供好きの側面。「享年二十七。剣一筋に生きた、短い生涯でした……」ほろ。
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