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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 日帰り出張の往復で、新刊2冊を読み終えました。

『学校では習わない江戸時代』山本博文(新潮文庫)

 腰帯の「『鎖国令』は存在しなかった!?」に惹かれて、買いました。
 「鎖国」という言葉自体が、江戸時代もかなり後になって1801年(享和元年)にオランダ通詞の志築忠雄が『鎖国論』という本を書いて広まった言葉だということも初めて知りました。
 「鎖国」の時代にもオランダとは交易があったことを始め、朝鮮と明・新との交易が続いていたことはもちろん知っていましたし、外国との交易を制限するようになったのが島原の乱に見られるキリシタンへの危機感から始まったことだということも知ってましたが。それでも、外交上、諸外国(東アジア各国も含む)と武力で見劣りすることが幕府の失墜になることをおそれた結果として海外の武力と戦わないという姿勢の結果が「鎖国」になったという論は新鮮でした。

『徳川将軍家の演出力』安藤優一郎(新潮選書)

 こちらは、将軍家のご威光はいかに演出されたかという観点から江戸時代のイベントを見るエッセイ。あの、トロイの遺跡の発掘で知られる歴史かのシュリーマンが、第14代将軍徳川家茂さんを目撃していたとは(汗)、びっくりです。
 ただ、一番面白かったのは、江戸時代のほとんどを通じて、将軍は拝謁する諸大名にも尊顔を直接見ることを許さなかった礼儀作法によって幕府の権威を演出したことに対して、幕末には諸外国との関係もあってむしろ庶民に上様パレードを見物させることによって幕府の権威をアピールしたという、マーケティング戦略というかPR戦略の大転換があったということでした。幕府の誰が考えついたか知りませんが、発想の大逆転だったんですね。
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