新橋演舞場「初春花形歌舞伎」 石川五右衛門

たまたまe-plusの貸切公演への募集があったので、普通よりもチケットが取りやすいのではないかと思って申し込んだら、前から5列目の中央。役者さんの表情がばっちり見える場所でした。

　まだ公演中なので、折り畳みます。ネタバレ可の方だけ続きをご覧ください。

　「石川五右衛門」のストーリーは、「歌舞伎美人　みどころ」から拝借すると

　――秀吉が天下を治める時代。権勢を誇る秀吉が寵愛する宝物を盗み取ろうとした天下の大盗賊石川五右衛門。そこで出会った茶々、秀吉と五右衛門の数奇な縁…。さらには、海のはるか彼方から現れたワンハンにさらわれた茶々を救うため、五右衛門は大陸に渡る――

　ネタバレで補足すると……

　石川五右衛門(市川海老蔵)と茶々(片岡孝太郎)が恋に陥り、もうけた子供が鶴松。そう、秀吉と茶々の間に生まれて太閤秀吉の世継ぎとされた鶴松は、何と天下の大泥棒である石川五右衛門の胤だった。
　さらに……石川五右衛門は若き頃の秀吉(日吉丸)が中国から亡命してきた宋将軍の娘との間にもうけた息子だった。証拠は五右衛門が愛用していた銀煙管の日輪の模様。南禅寺の山門で「絶景かな、絶景かな」と言う五右衛門。
　そのころ、中国大陸で派を競っていた女真族の一方の雄、ワンハン。茶々の美しさを聴き、部下の将軍櫻嵐女を派遣して茶々を攫わせる。大坂城に忍び込んだ櫻嵐は鶴松を殺し、茶々を攫う。
　鶴松を殺されて慟哭する五右衛門に、秀吉は茶々奪還を命じて舟を与える。しかし、舟は櫻嵐に襲われ、五右衛門が持っていた妖術の巻物も取り上げられてしまう。
　五右衛門を助けたのは、女真族のもう一方の雄、ヌルハチ。ヌルハチと五右衛門は義兄弟を誓うが、再び現れた櫻嵐がヌルハチを殺し、青竜刀を奪っていく。しかし、青竜刀は偽物だった。本物の青竜刀を五右衛門に託し、仇を討つよう頼んで絶命するヌルハチ。
　五右衛門はヌルハチを名乗って女真族をまとめ上げる。任務に失敗した櫻嵐を殺し、意のままにならぬ茶々にも手を掛けようとするワンハンの前に現れる。ヌルハチこと五右衛門とワンハンの一騎打ちは、巻物を持っていたワンハン優位に進むが、五右衛門危うしのところで鶴松を殺した金の矢がワンハンを貫く。秀吉が弓上手の部下を率いて加勢したのだ。
　中国平原で茶々と幸せに暮らせと諭す実の父秀吉に、逆に茶々を託す五右衛門。ヌルハチとして中国平原を統一し、万里の長城の上に立って「絶景かな、絶景かな」……。

　まぁ、歌舞伎が荒唐無稽な展開を好むことはよくわかりました(^_^;)。

　そして、やはり、海老様は舞台ではすげーかっこいい。