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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
たまには(汗)幕末ニュースを投稿しておきます。

山形県
酒井家から盗まれた重文の名刀見つかる(山形県)
見つかったのは、国の重要文化財に指定されている日本刀「備州長船住元重」だ。鎌倉時代末期に作られたとされる名刀で、酒井家から戊辰戦争で指揮をとった重鎮に贈られ、その後、再び酒井家に戻されていた。しかし、1986年8月、刀を保管していた酒井家の収納庫に2人組の男が入り口を壊して侵入し、ほかの刀など15点とともに盗み出し、そのまま行方が分からなくなっていた。去年9月、酒井家18代当主で、致道博物館の館長でもある酒井忠久さんのもとに、大阪府のコレクターの男性から「刀を買い取った」と連絡があった。刀は転売が繰り返されたとみられていて、現在も大阪府の男性が所有している。民法では、無償で返還を請求できるのは、盗難・紛失から2年までで、再び酒井家で所有するには刀を買い戻す必要があり、1億円近くかかるという。酒井さんは、国宝や重要文化財などが時効にかかわらずに無償で返還できるような法整備を求めている。酒井さんは買い戻しはしない予定で、今後、コレクターの男性から刀を借り受けるなどして博物館に展示したいと話していた。

福島
現代版「二本松少年隊」結成 古里PR いざ出陣!
ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)に向け、二本松市推進委員会(二本松おもてなし隊)は市をPRする現代版「二本松少年隊」を結成した。10日、推進委員会長の新野洋市長が記者会見し、メンバーを発表した。
 「二本松少年隊」は二本松、郡山両市と大玉村の16歳から31歳までの男女11人。声優を目指す学生や演劇部に所属する高校生、国際協力機構(JICA)二本松青年海外協力隊訓練所の職員らで構成している。
 新野市長は「戊辰戦争で郷土を守るため若くして散った『二本松少年隊』の志を酌み、しっかりと市をPRするためのパフォーマンス集団にする。DCを盛り上げたい」と抱負を述べた。安斎文彦二本松観光協会長も同席し、メンバーを激励した。
 メンバーは今後、毎週土曜日を中心に、戊辰戦争や二本松少年隊などについての座学や殺陣の練習に取り組む。市内の劇団HEROS ACTION CLUB代表の広瀬和重さん(50)が殺陣などアクションを指導し、3月29日に同市市民交流センターでお披露目会を開く。DC期間後も年間を通じて活動し「二本松の菊人形」などのイベントにも参加する。メンバーは次の通り。
 中嶋哲也(二本松、JICA二本松)渡辺晴香(大玉、NOKエラストマー)栗城千鶴(郡山、郡山萌世高一年)鹿野ひとみ(二本松、MTS&プランニング)斎藤倫明(二本松、福島大四年)斎藤葵(二本松、安達高二年)鹿野康平(二本松、福島西高二年)菅野純麗(二本松、ケイセンビジネス公務員カレッジ)渡辺芽斐(二本松、二本松市臨時職員)斎藤美祐紀(二本松、障害者福祉施設・すばる)菅野愛華(二本松、安達高二年)

( 2015/01/11 08:22 カテゴリー:今日の撮れたて )

112歳90日 県内長寿記録更新 若松の佐藤ステさん
 県内最高齢の会津若松市の佐藤ステさんは13日、112歳90日となった。統計がある昭和45年以降での県内最高長寿記録だった112歳88日を突破した。
 佐藤さんは、明治35(1902)年、二本松市生まれ。実家の山岡家は二本松藩士の家柄で、佐藤さんの大叔父に当たる山岡栄治は戊辰戦争時、青山助之丞とともに薩摩の部隊に切り込んで奮戦し「大壇口の二勇士」とたたえられた。
 佐藤さんは現在会津若松市の老人ホームに入所している。佐藤さんの孫で日本精測社長の佐藤光信さん(65)は「会話は難しいが、食欲も旺盛で歌も時折口ずさむなど元気。今年も誕生日を迎えられると思う。長寿日本一を目指してほしい」と話している。
 これまでの最長寿記録者は平成10年に死去した川俣町の古和田チヨさんだった。

福井県
歴博開館1周年、幕末の福井語る
 福井市立郷土歴史博物館の開館一周年を記念した講演会が二十三日、同市宝永三丁目の県国際交流会館で開かれた。専門家が新説を交えながら、幕末の福井藩の藩政改革について話した。

 講師には、幕末の福井藩に詳しい大妻女子大短大部の高木不二教授を招いた。高木教授は▽幕末の藩士、三岡八郎(後の由利公正)による経済政策▽薩摩、福井両藩の交易▽藩士・日下部太郎のアメリカ留学―について、最新の研究成果を織り込んで講演した。

 三岡八郎の経済改革では、生糸など藩内の産物の生産、管理、販売をつかさどる「制産方」という部門が設置されたことを指摘。大きな成果を上げたとした。

 また高木教授は、福井藩が当時は禁じられていた他藩との交易を、薩摩藩と行っていた事実を披露。薩摩藩から英国の商社を通じ、ひそかに中国へ福井産の生糸や茶を輸出、利益を得ていたことを明かした。

山口県
講演会:晋作の“語り人” 幕末振り返る−−下関 /山口
下関の歴史や文化を語り合う下関夜話会が21日、下関市中之町の亀山八幡宮儀式殿であった。幕末の志士、高杉晋作の“語り人”として活動している福岡市の亀田真砂子さん(55)が「高杉晋作と下関〜長府・清末藩の人々と関わり〜」と題して講演し、約50人が耳を傾けた。

 亀田さんは晋作にまつわる人物のプロフィルや年表を示しながら幕末を振り返り、「下関はまさに維新の舞台。大..(以下有料記事)

コラム
『明治維新と幕臣 「ノンキャリア」の底力』
レビュアー:麻木 久仁子

来年の大河ドラマは『花燃ゆ』。吉田松陰の妹・文を主人公に、松蔭はもちろん、久坂玄瑞や高杉晋作など長州の志士たちが、その生き様をたっぷりと魅せてくれるであろう。大河ドラマで幕末物は当たらないなどというジンクスはいつのことやら、『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』、そして今回の『花燃ゆ』とつづくのも、近代日本の立ち上がりを振り返り、このところの閉塞感を打破するヒントを得たいという空気があるのだろうか。ちなみに長州が舞台となるのは1977年の『花神』以来、38年ぶりだそうである。明治維新以来、現総理も含めてもっとも多くの総理大臣を輩出した地である。地元の皆さんはさぞかし期待しているに違いない。

さて、となればまた維新と「志士」の本はたくさん出版されることだろうと思うのだが、今回ご紹介する本は維新と「幕臣」の本である。

旧態依然とした幕府と、保身に汲々とするのみで時代の流れに取り残された幕臣。それに対して進取の気風に富み時代を読み、日本を近代化すべく戦った薩長をはじめとする西南雄藩と志士たち。

しかしこうしたイメージは修正されつつある。

たとえば戊辰戦争における鳥羽・伏見の戦いのイメージはどうだろう。三分の一の兵力しか持たなかった倒幕軍に敗れたことから「幕府軍は数ばかりで、装備は古くさい鎧兜」だったのかと思いきや。実際には洋式装備の歩兵隊が八個連隊・9800人もおり、フランス軍事顧問団の指導を受けた精鋭部隊も擁していたという。海軍ともなれば幕府軍が圧倒的で、主力艦の「開陽丸」も当時世界最大級の軍艦だったし装備も極めて優秀だった。薩長ふくめ、対抗できる戦力は国内には存在しなかったのである。幕府も時代の変化には充分に危機感をもち、軍制や税制、そのほか様々な改革をすこしずつ積み重ねてはいた。そもそも開国・近代化を目指したのは幕府の方がさきだったではないか。だが残念ながら幕府はガバナンスに失敗し、蓄えた優秀かつ大切なリソースも生かしきれず、明治維新となる。

では幕府がそれまでに積み重ねたものはすべて無駄になったのかというと、じつはそうではない、というのが本書のテーマである。明治維新は非常に大きな政治変動ゆえに、その変化ばかりに目を奪われがちだが、「いかにして統治したか」という行政の面からみると、江戸から明治への連続性が見えてくるというのである。

"明治維新に際して、戊辰戦争において戦地となった場所は例外として、全国津々浦々が混乱を極め、略奪や暴行が横行したという事態に至っていないということは、少なくとも社会生活を維持できるような秩序が保たれていたということになる。つまり、行政が機能しない状態にはほとんどならなかったということになろう。"

例えば大災害のときなどでも、日本人は秩序正しくふるまうことが折々話題になるが、道徳心もさることながら、行政に対する信頼感が実はとても大きいのである。行政がきっと対応する、援助がくると信じられるからこそ、暴動や略奪にはならない。

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天下の体制ががらりと変わっても、幕末の人々が落ち着いていられたのも、日常生活に直結する行政が機能し続けていたからなのである。

新政府による旧幕臣の登用というと、勝海舟や榎本武揚、渋沢栄一などの大物の名前を思い浮かべるが、ここで頑張ったのは旗本や御家人などの幕臣たちであった。今風にいえばノンキャリの官僚たちである。薩長土肥や越前・尾張などの雄藩は、藩の規模、いわば地方自治の規模での統治の経験しかなく、全国規模の統治は未経験だった。そのノウハウや人材を持っていたのは幕府のみだったのだ。明治政府による旧幕臣の登用については「国難にあたり、敵味方の分け隔てなく優秀な人材を登用した明治政府の度量」という見方もあるが、実情は徳川400万石の幕領を統治する行政組織をそのまま活用しなければどうにも事が動かない、というのが実情だったようだ。

"見方によっては皮肉ではあるが、明治政府は、江戸幕府という前政権が有効に機能していたからこそ、全国政権としての体裁を為すことができたともいえよう。"

「岩倉使節団」は、欧米の制度や法制を視察・研究するために派遣された専門官のほかに、実務にあたる書記官を多数含んでいたが、書記官の多くが幕末期の外交交渉にあたった旧幕臣であったという。それゆえにかれらは、使節団における地位は低くとも知識や経験は豊富だった。現実の外交交渉の場ではかれらに頼らざるをえず、岩倉さえも頭が上がらない始末。しまいにはホテルの部屋割りにいたるまでバチッと仕切ってしまったという。260年にわたりこの国を平穏に運営してきた幕府の官僚たちの意地を感じるエピソードである。

変革の時、人々はヒーローを求める。新しいビジョンを示す人物を求める。しかし、どんな優秀な人物がどれほど素晴らしいビジョンを描こうとも、それを実現するためには組織が必要であり、最前線で実行していく力をもつ人材が不可欠なのだ。その人材の層にどれほどの厚みがあるかが、その社会の力、基礎体力ともいうべきものだろう。それがしっかりしていれば、どんな社会変動があっても乗り越えてゆけることを、幕臣たちの働きが教えてくれる。

明治政府の改革をささえた無名の幕臣たちを思いながら、「人」の力の大切さを軽んじるような世の中になりませんようにと願うのである。


『明治維新と幕臣 - 「ノンキャリア」の底力 (中公新書)』

作者:門松 秀樹
出版社:中央公論新社

内容紹介
幕府は本当に組織が劣化し、すぐれた人材を欠いていたのか? 行政実務に通じ、新政府に継続登用された中・下級官僚層に光を当てる。

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