新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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2年めの本多劇場恒例『牡丹灯籠』。私も6年連続。いつもいつも炎暑の日。
来る度に下北沢駅が改修されていて、今回は特に南口が塞がっていて大回りして本多劇場に辿り着いたら、志の輔さんがマクラで同じことを言ってくれて、ここで心が緩む。
三遊亭圓朝『牡丹灯籠』。録画はもちろん録音機器すらなかった当時、速記者2名によって落語中興の祖三遊亭圓朝の2時間×15日の30時間に及ぶ口演が記録に残ったのは何という幸運か。明治中期の二葉亭四迷などによる言文一致運動の材料としても使われていったという。
前説
恒例、ためしてガッテンのスタッフによるパネルに磁石のついた名前プレートを相関図に当てはめながら、牡丹灯籠の前半部分を飯島平左衛門と相澤幸助の師弟の交流(実は幸助の父を殺した仇でもあったのだが)、平左衛門を亡き者にしようとする愛妾お国と宮邊源治郎の策謀、そして平左衛門の死によって幸助は敵討ちを誓う。
途中、稲葉修元法務大臣が談志に送った新潟県村上の塩引き鮭のエピソードがアクセント。
さわり
浪人萩原新三郎と平左衛門の娘お露の悲恋、お露と乳母お米の亡霊によって悪心を目覚めさせる伴蔵とおみねの夫婦。栗橋宿で小間物屋を開いて関口屋を名乗るようになった伴蔵が、共犯であったはずのおみねを殺し、悪事に気付いた医師の山本志丈を殺し、捕り方に捕らわれて一巻の終わり。幸助は、栗橋で笹屋という居酒屋の酌婦として伴蔵をたらし込んでいたお国は、伴蔵と志丈によって悪事が露見し宇都宮まで逃げた。幸助が四歳の時に生き別れていた母おりえがと幸助は再会したが、喜びはつかの間、おりえは後添えとして嫁いだ先の娘お国と源治郎をかばって自害。しかし平左衛門の槍で重傷を負っていた源治郎を助けて逃げるお国の足も遅く、幸助は源治郎とお国を仇として成敗する。
平左衛門の墓前で敵討ちを報告する幸助で原作は終わるが、志の輔さんはお盆の季節に相応しい後日談的エピソードを入れて感動的な幕切れ。
毎年原作を読み返しているそうで、多分少しずつブラッシュアップしていると思う。今年は、亡霊のお米とお露に怯える伴蔵おみね夫婦のリアクションがいつも以上にコミカルだったかも知れない。この夫婦が大金を手に入れて変わっていくところが私にはとてもリアルな人間劇だと思う。
来る度に下北沢駅が改修されていて、今回は特に南口が塞がっていて大回りして本多劇場に辿り着いたら、志の輔さんがマクラで同じことを言ってくれて、ここで心が緩む。
三遊亭圓朝『牡丹灯籠』。録画はもちろん録音機器すらなかった当時、速記者2名によって落語中興の祖三遊亭圓朝の2時間×15日の30時間に及ぶ口演が記録に残ったのは何という幸運か。明治中期の二葉亭四迷などによる言文一致運動の材料としても使われていったという。
前説
恒例、ためしてガッテンのスタッフによるパネルに磁石のついた名前プレートを相関図に当てはめながら、牡丹灯籠の前半部分を飯島平左衛門と相澤幸助の師弟の交流(実は幸助の父を殺した仇でもあったのだが)、平左衛門を亡き者にしようとする愛妾お国と宮邊源治郎の策謀、そして平左衛門の死によって幸助は敵討ちを誓う。
途中、稲葉修元法務大臣が談志に送った新潟県村上の塩引き鮭のエピソードがアクセント。
さわり
浪人萩原新三郎と平左衛門の娘お露の悲恋、お露と乳母お米の亡霊によって悪心を目覚めさせる伴蔵とおみねの夫婦。栗橋宿で小間物屋を開いて関口屋を名乗るようになった伴蔵が、共犯であったはずのおみねを殺し、悪事に気付いた医師の山本志丈を殺し、捕り方に捕らわれて一巻の終わり。幸助は、栗橋で笹屋という居酒屋の酌婦として伴蔵をたらし込んでいたお国は、伴蔵と志丈によって悪事が露見し宇都宮まで逃げた。幸助が四歳の時に生き別れていた母おりえがと幸助は再会したが、喜びはつかの間、おりえは後添えとして嫁いだ先の娘お国と源治郎をかばって自害。しかし平左衛門の槍で重傷を負っていた源治郎を助けて逃げるお国の足も遅く、幸助は源治郎とお国を仇として成敗する。
平左衛門の墓前で敵討ちを報告する幸助で原作は終わるが、志の輔さんはお盆の季節に相応しい後日談的エピソードを入れて感動的な幕切れ。
毎年原作を読み返しているそうで、多分少しずつブラッシュアップしていると思う。今年は、亡霊のお米とお露に怯える伴蔵おみね夫婦のリアクションがいつも以上にコミカルだったかも知れない。この夫婦が大金を手に入れて変わっていくところが私にはとてもリアルな人間劇だと思う。
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