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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
The Finalの本公演が8月1日〜2日シアターコクーンで、追加公演が7月23日めぐろパーシモンと先行している上、キャパがコクーンより大きかった……というのが「祝って欲しい俺だって」でネタになっていたっけ。
 予測してはいたけど、東急東横線都立大学駅から徒歩10分のめぐろパーシモンホール、ホールとしてはいいんだけど平日に18時30分開演はきつい。私も開演に間に合わなくて正太郎さんの口演中に着席したんだけど、談春師の口演が始まってからもバラバラとスタッフに案内されるお客様が多いのには閉口した。私の感覚からすれば、正太郎さんの口演中は途中で案内されて着席するお客様がいても許容範囲だけど、談春師の口演中はマクラの時間帯だけにして欲しい。館内スタッフのサービス精神からか、談春師の口演中に遅刻した客を案内するために目の前の通路を横切られるのはすごーく迷惑(°°;)。

権助魚/正太郎
 今日の前座仕事は小せん門下。開口一番は春風亭正朝門下の二ツ目、正太郎さん。あとで談春師がその心を謎解きしてくれたのだけど、どちらも、さだまさしファンつながりだった。「落語協会への復帰の野望を着々と進めてます……(談志が脱退した後に入門した弟子なので)一度も属したことはありませんが」と談春さんは語ってましたが。
 すみません、途中から聴きました。権助が旦那にお金もらって、アリバイつくりのために魚屋で網打ち魚を買う場面でした。
 そうそう、この前座噺を初めて聴いたのは横浜にぎわい座の談春さんの落語会でこはるさんだったよな〜と思い出したら、意識がそっちに飛んでしまいました(^_^;)。すみません。

たがや/談春
 談春さんってやっぱりすごいなぁと思うのは、戦国時代には火器だった花火が江戸の泰平の世に娯楽として受け容れられる歴史の過程をすらすらっと言えちゃうこと。そして、男性が女性を口説く時に花火大会は昔からデートスポットだったようですよ。花火の視覚的効果と音響効果が体感的にいいらしいです。そして、花火大会で落とせなかった女性は諦めろという……(^_^;)。
 ……うーん、ちょっと記憶が途中で途切れました、すみません春師匠。
 そして、クライマックスに意識が戻りました。そうか、口上が言いたかったから、談春版は談志版と同じく、たがやの首が上がるバージョンなのね。

小猿七之助/談春
 談春さんの生で二回は聴いている噺ですが、今回は芝居噺のようにハメモノが入りましたし、歌舞伎でどう扱われているのかという解説も入り、今まで聴いていた「小猿七之助」とはちょっと違っていました。
 うーん、自分の父親の悪事を隠すためとは言え、大川に身を投げたところを助けた大店の手代を殺すわ、同席していた芸者を証拠隠滅するために殺そうとするわ、ほとんど伏線なしで展開するジェットコースターストーリー。でも今まで聴いた中で一番引き込まれた口演でした。

居残り佐平次/談春
 2010年に落語をライブで聴き始めた私は、落語ファンとしてはたかだか5年ほどの経験しかありません。でも年間50回(昼席全体を1回、ホール落語会全体を1回と数える感じで)を聴いてきているからか、たかだか5年ほどのファンとしては耳は肥えていると思います。
 そして、談春さんが「居残り佐平次」をネタ出しすると、私の経験で比較したくなるのは2010年9月に神奈川県立音楽堂での、私的に「紅葉坂の『佐平次』」と呼んでいる口演。悪人というよりは、祟り神じみた佐平次が凄かったのです。だから、談春さんが「居残り」をかけると聴けば、あの時と同じ以上でなければ、よかったとはいえないのです。
 そして、今日は、紅葉坂並みによかった、と言えました。冒頭、品川の宿の「おばさん」の遣り手ぶりを描写して、それを上回る佐平次の口八丁手八丁ぶり。若い衆(わかいし)を煙に巻いて勘定を後に伸ばす手管。居残りを決め込んだ佐平次の、「キシシシ……」という黒い笑い。そして、談春さん版佐平次の聴きどころ「バナナが一本ありました〜」「踊るオモチャのチャッチャッチャー」リミックス(苦笑)。また、紅梅さんのところの勝っつぁんをヨイショする場面から「いのどーん、十三番さーん、お座敷ですよ〜」「へ〜い」と妓楼に居着いてしまう様子。最後に、主を取り巻いてしまう場面。
 談春さんは、談志家元のいのどんにはどこか許せる可愛さがあるのに比べると、自分のいのどんは最後までワルだと言っていた。紅葉坂のいのどんは、襖を閉める時に喪黒福造を彷彿とさせる、人でなく祟り神のような怖さがあった。今日は、祟り神とまではいかなくて、人間のワルという感じだったけど、久々にぞくぞくした。談春の「佐平次」は、これだから面白い。

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