忍者ブログ
新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
立川談春独演会2018ファイナル

 久しぶりの独演会、半年ぶりだそうだ。私は1月の紀伊國屋サザンシアター以降、談志まつりでの「三方一両損」しか聞いていなかったから、楽しみ一層倍。落語はそこそこ聴く友人を誘って。

 開口一番はなし。談春が「鞍馬」とともに上がり、短い挨拶の後に口慣らしで「替わり目」を。酔っ払った亭主が女房に酒と肴をねだり、女房がおでんを買いに行く場面まで。おでんは「焼き(豆腐)」「がん(もどき)」「やつ(がしら)」。「(はん)ぺん」はなかったの、珍しい。そして、おでんを買いに女房が出て行ったと思い込んで亭主が独り言する場面が好きなんだけど、その手前で終わってしまった。

 そして、続いて「鼠穴」。訛りがちょっと東京に近い。父親の遺産を使い果たした弟が、江戸で成功した兄から貸してもらえた金がたった三文、怒り狂って兄を見返すと一念発起して三文を元手に大成功。兄に金を返しに行き、兄の真意を聞かされる。
 この当たりで近くの席で奇妙な悲鳴が上がったと思ったら人が昏倒する音。ざわっとした二階席で、私の右隣の男女の客ふたりが素速く動いた。医療関係者らしく、バイタルを確認し、会場スタッフにAEDを持ってこさせ(使用はしなかった)、担架で運び出すところまで指揮。脳、おそらくはくも膜下出血ではないかと友人とひそひそ。救急車で運ばれた病人さん、早期の処置で軽症でありますよう。
 その間、おそらく春師は二階席のざわざわに気付き、会場全体の客を引き付ける熱演をしたようだ。私が集中力を取り戻したのは最後の場面。

 中入り後はなんと「芝浜」。それも、勝が財布を拾う場面の描写がなく、勝を送り出した後の女房が独り言で自分の心情を明かす場面があり、駆け込んで戻って来た勝が財布を拾ったことを報告する、という演出に。あと、夢にしちゃってから三年後に女房が勝に本当のことを告げる気になった動機が「幸せだったから」。少しリニューアルされた「芝浜」はじわっと来る。二重丸。大拍手。

 来年は落語会を増やすと宣言してくれた春師、でもチケットは毎回激戦になりそうだ。
PR
この記事にコメントする
           
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集用パスワード
 管理人のみ閲覧
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
[12/14 白牡丹(管理人)]
[12/14 ゆーじあむ]
[11/08 白牡丹(管理人)]
[11/07 れい]
[01/21 ゆーじあむ]
[11/15 白牡丹@管理人]
[11/15 ゆーじあむ]
[05/25 長谷川誠二郎]
[07/23 白牡丹@管理人]
[07/23 伊藤哲也]
最新TB
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
プロフィール
HN:
白牡丹
性別:
非公開
自己紹介:
幕末、特に新選組や旧幕府関係者の歴史を追っかけています。連絡先はmariachi*dream.com(*印を@に置き換えてください)にて。
バーコード
Livedoor BlogRoll
本棚
Copyright ©  -- 白牡丹のつぶやき --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by White Board

忍者ブログ  /  [PR]