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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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 昨年暮れの読売ホール「文七元結」以来の談春師。
 
 コレド室町内の日本橋三井ホールで落語を公演するのは、こけら落としの志の輔師、昇太師に次いで3番目だそうだ。ホールの使用料が高いらしく(その割に、客席前半分の椅子はパイプ椅子みたいで座り心地悪そう、後ろ半分は組み立て式でいくらか座席部分が広い)、「落語で5000円というのは高い」と談春師は感じたそうな。

 そのため、演目を、かつて近くにあった料亭を舞台にした「百川」にして、その噺に出てくる四神剣と四神旗を小舟町から借り受けて舞台に展示したのだとか。

 折しも、3.11以降の祭礼自粛モードで5月の祭礼を自粛していた町会。普通であれば貸し出さない神様を、快く貸し出し、飾り付けもしてくれたそうだ。



 神様の前で落語をするということは奉納落語だからと、談春師は精進潔斎したそうだ。そのせいか、顔かたちがすっきりされたようだ。

1.「百川」
 田舎から高級料亭百川に奉公に来たばかりの百兵衛さんのなまった言葉使いが誤解に誤解を呼ぶというコメディ。

 河岸の若い衆ときたら、いくつかの町内で一年ごとに回り持ちで預かる四神剣と四神旗を質に入れて飲み代を都合していた。質に流してしまい、祭りの時期も近づいてさあどうしようと相談中。そこに現れた百兵衛さんの「しゅじんけぇのかけえにん」を「四神剣の掛け合い人(隣町が頼んだ四神剣の調停者)」と誤解して、何とか丸め込もうと画策する……という噺。

 談春師は、百兵衛さんをとても楽しげに演じた……地はぜったい河岸の若い衆だと思う(中でも源ちゃんあたり)。ほかの人の録音では何がどうおもしろいのかわからなかったが、談春師でようやくおもしろみがわかった。江戸落語はどちらかといえば田舎ものを笑いのネタにする噺が多いのだけど、この噺は田舎ものが江戸前の男たちを振り回すのね。

2. 「紺屋高尾」

 談春師のCD「20年目の収穫祭」が落語にのめり込むきっかけのひとつだったので、生で「紺屋高尾」が聴けるのは嬉しいったらない。

 久蔵が吉原の花魁道中で高尾に一目惚れしたところを説明する場面がカットされて、久ちゃんがなんで3年も働きづめに働いたのかというところは今いち説得力が弱くなってしまったかも。でも親方と久ちゃん、親方と女房の会話はますますはっちゃけてる。

 そして、久ちゃんと高尾の後朝の場面がじっくり。それはよかったのだけど、高尾の描き方はちょい演技過剰だったかも。それでも、周りからはすすり泣きの声が。そして、私の目からも汗が(汗)。

 はっちゃける場面ではっちゃける、やんちゃな談春師が見られてよかった。





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