新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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3年連続の志の輔@ACTシアター。本多劇場の「牡丹灯籠」と同じく、ACTでは「忠臣蔵」「中村仲蔵」。4年連続同じ演し物だそうですが、私は3年連続。毎年同じ演目でも飽きないのは、自分の記憶力が悪いせいもあるのだけど、それ以上に一回こっきりのライブでの完成度の高さゆえ。
1300人のキャパを一日一回4日連続公演でフルにする志の輔は、立川談志の「伝統を現代に」を体現する演劇感覚が、落語ファンとは限らない志の輔ファンを引きつけていると思う。
大忠臣蔵/志の輔
初日なので、いつもの「今日のために昨日までリハーサルは万全です」というネタはなし。中秋の名月が旧暦の8月15日になるのは太陰暦がどういうつくりなのか、そして2日後の今年の中秋の名月はいつもより2割増しのスーパームーンであることのご案内。
大序から始まる忠臣蔵の11段解説。広重はじめとする浮世絵を使って歌舞伎の名場面を各段1枚か2枚で紹介し、史実の赤穂事件とフィクションの仮名手本忠臣蔵の違いや仮名手本忠臣蔵ならではのドラマの見どころを解説。また、それは初代中村仲蔵が歌舞伎史上に前例のない稲荷町から名代への出世を果たしての初めての役が名代にはふさわしくない小さな役であったことの壮大な前振り(苦笑)。でも毎回聴いててホント楽しい。
中村仲蔵/志の輔
特に、歌舞伎を見始めた今年、「中村仲蔵」は歌舞伎役者が今までにない役の解釈を世に問うライブ感覚がひりひりする。
稲荷町からスタートした仲蔵が四代目團十郎に見出されて異例の名代出世を遂げる前半、これが歌舞伎界全体からの妬みとなって、名代の初めての役が忠臣蔵五段目の斧定九郎一役となった苦境、新しい貞九郎像を生み出すまでの産みの苦しみとセレンディピティ、斬新な役作りゆえに観客から何の反応も得られない時の落胆、そして観客の無反応の理由を後で知った時の驚き、たぶん志の輔さん自身が新作落語をつくっているからこそできる表現なんだと思う。そして、仲蔵が名も知れない浪人と出会ってインスピレーションを得る場面、そのインスピレーションをもとに工夫した貞九郎を舞台にかけた時のリアルな場面、好きだ。
1300人のキャパを一日一回4日連続公演でフルにする志の輔は、立川談志の「伝統を現代に」を体現する演劇感覚が、落語ファンとは限らない志の輔ファンを引きつけていると思う。
大忠臣蔵/志の輔
初日なので、いつもの「今日のために昨日までリハーサルは万全です」というネタはなし。中秋の名月が旧暦の8月15日になるのは太陰暦がどういうつくりなのか、そして2日後の今年の中秋の名月はいつもより2割増しのスーパームーンであることのご案内。
大序から始まる忠臣蔵の11段解説。広重はじめとする浮世絵を使って歌舞伎の名場面を各段1枚か2枚で紹介し、史実の赤穂事件とフィクションの仮名手本忠臣蔵の違いや仮名手本忠臣蔵ならではのドラマの見どころを解説。また、それは初代中村仲蔵が歌舞伎史上に前例のない稲荷町から名代への出世を果たしての初めての役が名代にはふさわしくない小さな役であったことの壮大な前振り(苦笑)。でも毎回聴いててホント楽しい。
中村仲蔵/志の輔
特に、歌舞伎を見始めた今年、「中村仲蔵」は歌舞伎役者が今までにない役の解釈を世に問うライブ感覚がひりひりする。
稲荷町からスタートした仲蔵が四代目團十郎に見出されて異例の名代出世を遂げる前半、これが歌舞伎界全体からの妬みとなって、名代の初めての役が忠臣蔵五段目の斧定九郎一役となった苦境、新しい貞九郎像を生み出すまでの産みの苦しみとセレンディピティ、斬新な役作りゆえに観客から何の反応も得られない時の落胆、そして観客の無反応の理由を後で知った時の驚き、たぶん志の輔さん自身が新作落語をつくっているからこそできる表現なんだと思う。そして、仲蔵が名も知れない浪人と出会ってインスピレーションを得る場面、そのインスピレーションをもとに工夫した貞九郎を舞台にかけた時のリアルな場面、好きだ。
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