新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
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去る8月7日、みなもと太郎先生が亡くなった。
朝日新聞 漫画家・みなもと太郎さん死去 74歳 「風雲児たち」
関係者たちが心のこもった追悼の言葉を表していることが、先生のお人柄をうかがわせる。
株式会社リイド社 【訃報】みなもと太郎先生が逝去されました。
トーチwebブログ 追悼 みなもと太郎先生(担当編集者より)
風雲児たち長屋トップ 訃報
コミックマーケット準備会tweet
また、追悼文ではないけれど、みなもと先生が自らのマンガ人生を語る記事もある。
岩崎書店ブログ みなもと太郎先生ロングインタビュー〜悲しくはあったけれども、姉が亡くならなければマンガ家にはなれていなかったかもしれない〜
みなもと太郎作品との出会いが1970年に少年マガジンに連載された『ホモホモ7』であり、長年の『風雲児たち』愛読者でもある白牡丹、哀しみのあまりなかなか言葉が出て来ない。というのも、みなもと作品への愛やみなもと太郎先生へのリスペクトがマンガ読み人生の歴史とほぼイコールであり、1960年代のマンガシーンから思い起こさざるを得ないからだ。
というわけで、みなもと太郎追悼として、まずは、マンガ家であると同時にマンガ愛好家・マンガ歴史研究者でもある、みなもと太郎著『マンガの歴史 1』について語ると同時に、自分のマンガ読み人としての歴史の初期を振り返りたい。
朝日新聞 漫画家・みなもと太郎さん死去 74歳 「風雲児たち」
関係者たちが心のこもった追悼の言葉を表していることが、先生のお人柄をうかがわせる。
株式会社リイド社 【訃報】みなもと太郎先生が逝去されました。
トーチwebブログ 追悼 みなもと太郎先生(担当編集者より)
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また、追悼文ではないけれど、みなもと先生が自らのマンガ人生を語る記事もある。
岩崎書店ブログ みなもと太郎先生ロングインタビュー〜悲しくはあったけれども、姉が亡くならなければマンガ家にはなれていなかったかもしれない〜
みなもと太郎作品との出会いが1970年に少年マガジンに連載された『ホモホモ7』であり、長年の『風雲児たち』愛読者でもある白牡丹、哀しみのあまりなかなか言葉が出て来ない。というのも、みなもと作品への愛やみなもと太郎先生へのリスペクトがマンガ読み人生の歴史とほぼイコールであり、1960年代のマンガシーンから思い起こさざるを得ないからだ。
というわけで、みなもと太郎追悼として、まずは、マンガ家であると同時にマンガ愛好家・マンガ歴史研究者でもある、みなもと太郎著『マンガの歴史 1』について語ると同時に、自分のマンガ読み人としての歴史の初期を振り返りたい。
自分がマンガを読み始めた60年代以前、リアルタイムで経験した60年代。限られた紙幅で的確な解説。そして読みやすい「コデックス装」製本。
みなもと太郎先生、続巻は……(涙)。
みなもと太郎先生、続巻は……(涙)。
白牡丹は60年代前半にマンガ読み人になった。小学校に上がる前から読み書きができるようになったのは、就学前にマンガを読んでいたからだ。就学前の子供が堂々とマンガ本が読めるのは、歯医者や床屋の待合スペース、貸本屋でたまに売り出される旧い週刊マンガ誌や単行本、それと縁日で売り出される別冊付録マンガや旧雑誌の類だった。家の近所には個人経営の貸本屋があり、いつからか業態が変わって古本屋になった。
小学校に上がった後に新刊の書店ができた。少年誌としては週刊『少年サンデー』『少年マガジン』『少年キング』後になって『少年ジャンプ』『少年チャンピオン』、月刊誌は『冒険王』があった。少女誌としては週刊『少女フレンド』『マーガレット』月刊『りぼん』『なかよし』。
歯科や床屋の待ち時間に(時には終了後も粘って)読む、学校で友達のを見せてもらう、古本屋や夜店で型落ちの雑誌や単行本や付録を買う、などだった。小学校に上がってからは、習字塾やそろばん塾で待ち時間に縁側で読む時もあった。そういう環境なので少年誌少女誌手当たり次第だったし、時には大人向けのマンガ誌を読むこともあった。白土三平の『カムイ外伝』を歯科の待ち合わせ時間に読み、帰宅して母に「お母さん、『夜伽』ってどういう意味?」と訊いて困らせたのは、就学前だったと記憶している(滝汗)。
そんなマンガ読み環境だったので、みなもと太郎先生の『マンガの歴史』が描く50年代から60年代のマンガシーンの出来事はほぼリアルタイムだった。劇画の誕生(ただし大人向けのマンガを堂々と読めるのは歯科と床屋の待合室だけだったと思う)、水野英子はじめ少女マンガの誕生、『少年マガジン』『少年サンデー』、アニメや特撮番組としてのテレビとのタイアップなど。『サイボーグ009』の島村ジョーとフランソワーズは理想のカップルだったし、『W3』の星光一は心ときめく青年だった(小学生の時から年上のお兄さんまたはおじさま好きを自覚)。
1970年、突然に『ホモホモ7』に出会った。他の記憶とごっちゃになっている可能性は捨てきれないが、近所にひとつしかない新刊書店でちょいちょい立ち読みさせてもらっていて、そこで見かけた記憶がある。『少年マガジン』は『少年サンデー』より対象読者層高めに設定していたとは言え、夜の街が舞台になるスパイアクションなので家に持ち込んで堂々と読めるものではなかった。けど、貸本屋の時代から大人向けに発展してきた劇画はマンガ読みとして多少は目にしていたので、劇画とギャグ絵が混在している作風は「新しい」と思えた。ので、単行本を買って読むとかいうのは無理だったのだが、立ち読みだったり、歯科や床屋の待合場所でバックナンバーをあるだけ読んだりして、けっこう読んでいた。子供だったのでパロディの元ネタはほとんどわからなかったが、劇画とギャグ絵が混在する『ホモホモ7』をとても好きだった。
先日、先生の追悼としてネット上のマンガ図書館で『ホモホモ7』全巻を通して読み、BSマンガ夜話の『ホモホモ7』特集を拝見した。正直、劇画調の絵はあまりお上手ではないが、今読んでもコマ運びのテンポのよさ、ギャグのタイミング、パロディ満載のストーリーが楽しい。
みなもと先生、ありがとう。
追悼エッセイはまだまだ続く予定。
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