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新選組・土方歳三を中心に取り上げるブログ。2004年大河ドラマ『新選組!』・2006正月時代劇『新選組!! 土方歳三最期の一日』……脚本家・制作演出スタッフ・俳優陣の愛がこもった作品を今でも愛し続けています。幕末関係のニュースと歴史紀行(土方さんに加えて第36代江川太郎左衛門英龍、またの名を坦庵公も好き)、たまにグルメねた。今いちばん好きな言葉は「碧血丹心」です。
 書店で見かけたので早速購入しました。著者は大鳥圭介の妹於勝の曾孫で、お医者さん(ふたつの病院の理事長をされています)。2004年に『われ徒死せず――明治を生きた大鳥圭介』を刊行、2006年に井植文化賞を受賞されています。



 大鳥圭介の孫、大鳥蘭三郎(慶應義塾大学医学部医史学の教授だそうです……大鳥家は理系が多いのかな?)が収集していた大鳥圭介の遺品・日記・書簡などは蘭三郎が生前に学習院大学に寄付したそうで、今回の本はその日記を解読して紹介するものだそうです。

 まだ三分の一しか読んでないので、肝腎のケースケの日記部分には辿り着けてませんが、箱館戦争の敗軍の将のひとりだったケースケが釈放後に黒田清隆(かつての教え子)のはからいで北海道開拓史に出仕したのですが、その途端に、明治政府がアメリカで公債を発行することになり、その随行員に引き抜かれてしまうんですね。そして、アメリカでは利息が高いということで一行はイギリスまで足を延ばすんですが、そこで滞在が長引いていた岩倉使節団と遭遇しました……うひゃひゃ、かつての敵とご対面~って感じで、岩倉具視とか木戸孝允とか大久保利通とか伊藤博文とかと顔を合わせてしまうわけですね。

 で、大久保利通に感化される伊藤博文が面白くなくて仲違いする木戸孝允とか(爆笑……帰国後に仲直りしたそうですが)、この岩倉使節団もとっても面白そうなんですが、今日は渡航中のケースケについて、上司に当たる吉田清成が本国の井上馨に書き送った一節をご紹介します。

大鳥モ用達候へ共、兎角長ク世中ニ疎ナレハ詮方ナク候。併し極最上ノ人物ニ御座候。御安心被下度候。


 「長いこと獄中にいたので世間に疎いのは仕方ないが、人物としては極最上」……人柄についてはべた褒めに近いですねぇ。多分明るくてお喋り(ちゅーか、うるさい)だろうけど(笑)。

 そして、本の裏表紙に全身像ではないのですが、座っている大鳥圭介の上半身写真が……うわー、吹越さん、この写真見て役作りしたんですねって感じの写真で、これだけでも一見の価値ありです。そして、この背格好からして、やっぱり「南京カボチャ(Vegaさんのブログ「東京エゴイスト」にてご紹介されました)」だったんだろうなぁと納得できます(爆)。
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